JPS6036174Y2 - 化粧用コンパクト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクトに係る。

一般に、化粧用コンパクトは、身と蓋とを後部で枢着し
、前部に閉じた蓋を係止するよう係合手段が講じられて
いる。

本案は、斯様な化粧用コンパクトにおいて、その保合の
解除を押釦によりワンタッチで得られるようにしようと
するものであり、強靭で且つ故障の少ないものにしよう
とするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、扁平な身、２は、身に後部で枢着３
した扁平な蓋、４は、身の前部に可動に装備した押釦、
５は、身１に内装した中皿である。

身１は、前壁１１を奥行厚く形成除数前壁の中央部で、
前面及び上面に開口する切欠１２を設け、該切欠には、
向背面１３の中央に係合突条１４を突設し、内側面１５
．１５の上縁部に一対の軸受凹部１６，１６を対向させ
て設けている。

蓋２は、周縁部を身１の上縁に突き当て、前部下面から
上記切欠１２へ挿入し上記係合突条１５へ係合する係合
突片２１を垂設し、該係合突片の下端面２２を斜め前方
へ向う傾斜面に形成している。

押釦４は、前面４５を断面く字状に突出させて上記切欠
１２内に回動自在に装着しており、上端に後方へ突出す
る左右一対の腕片４１，４１を設けると共に、該腕片の
外側面に一対の突子４２゜４２を設けて、腕片４１，４
１を切欠１２内へ挿入の上、突子４２．４２を上記軸受
凹部１６，１６へ回転自在に挿入し、且つ、該突子を身
１の上面に当接した中皿５の下記外向きフランジ５１に
より抜は止めして枢支し、また、下端から内方へ突出す
る衝合突片４３を突出して、該衝合突片の先端上縁４４
を上記係合突片２１の下端傾斜面２２へ前方から突き当
てている。

中皿５は、身１内に嵌合腰周縁に外向きフランジ５１を
有して、これを身１の上面に当接しており、身１の上記
切欠１２の箇所において、上記係合突片２１が通過する
窓孔５２を穿設している。

なお、上述の各部材は、いずれも合成樹脂製である。

如上の構成であるから、蓋２を開くときには、押釦４を
押すと、該押釦が突子４２，４２を中心に回動腰突片４
３の先端上縁４４が係合突片２１の下端傾斜面２２を押
し、滑動し、従って、係合突片２１に上昇力が生じて、
係合突片２１が係合突条１４から外れ、蓋２の係止が解
除される。

その後、その蓋２を引き上げればよい。

蓋２を閉じるときには、Ｍ２を単に押し下げればよく、
Ｍ２が閉じると同時に係合突片２１が係合突条１４に係
合し、係止される。

本案によれば、閉じられ係止されている蓋２の解除が、
押釦４のワンタッチの押圧て極めて容易に且つ軽快に行
え、また、押釦４を身１へ枢着し、係合突片２１の下端
面２２を傾斜面にすればよく、構造が極めて簡単で、高
に精度を要せず、機械的強度を大きくできて、合成樹脂
製としても何等支障なく、故障の少ないものとすること
ができ、そして、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、截断側面図、第２図
は、要部の斜視図、第３図は、同要部の分解斜視図であ
る。 １・・・・・・身、２・・・・・・蓋、４・・・・・・
押釦、５・・・・・・中皿。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 前壁１１に前面及び上面へ開口する切欠１２を設け
   、該切欠の向背面１３に係合突条１４を設けた身１と、 ｉｉ 上記身１へ後部て枢着３して開閉自在に設け、
   前部に閉蓋に伴い上記係合突条１４へ係合する係合突片
   ２１を垂設し、該係合突片の下端面２２を斜め前方に向
   う傾斜面に形成した蓋２と、 ｉｉｉ 上記切欠１２内に上部で枢着して内装し、下
   端に後方へ突出する衝合突片４３を突設して、該衝合突
   片の先端上縁４４を上記係合突片２１の下端傾斜面２２
   へ前方から突き当てた押釦４と、 から戒る化粧用コンパクト。