JPS6036003Y2 - 石拾い機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は耕土の中に混入している石を拾い上げる石拾い
機に関する。

一般に、耕土の中に混入している石は、耕起、砕土、中
耕除草等あらゆる農作業に大きな障害となっている。

そこで、耕土の中の石を拾うものをして、各種のものが
提案されているが、これまでのものは、拾い上げた石が
比較的大きい場合にはコンベヤ上で転動して搬送し難く
、また石に附着している土や、土塊がコンベヤ上で破砕
されないまま石とともに拾い集められる傾向があるなど
の問題を有している。

本考案はこのような点に鑑みなされたもので、コンベヤ
体の搬送側上に下端部をこれに摺接するとともに重錘を
附設した邪魔板を前後方向に回動自在に垂設し、この邪
魔板により石の転勤を防止して確実に搬送できるように
するとともに、石に附着している土や土塊は搬送過程で
確実に剥離破砕して圃場に還元し、したがって石のみを
確実に拾い集めることを可能にした石拾い機を提供する
ものである。

つぎに、本考案の一実施例を添附図面について説明する
。

１は機枠で、この機枠１は所定の間隔をおいて進行方向
左右に相対して配設された一対の側板２にて構成されて
いる。

つぎに、上記一対の側板２間の前端下部に掘起体として
の先金３が前方に向って傾斜して突設されている。

またこの先金３の後端部にコンベヤ体４が後方を高く傾
斜して上記一対の側板２間に配設されている。

このコンベヤ体４は両側前後に回動自在に軸架した前部
のガイドローラ５と後方上部の駆動ローラ６にそれぞれ
相対して懸架された無端チェーン７を有し、この相対す
る無端チェーン７のリングプレート間に所定の間隔毎に
順次横杆８を軸架して構成されている。

また上記コンベヤ体４の駆動ａ−ラ６を軸架した駆動軸
９の一端部にスプロケット１０が固着され、このスプロ
ケット１０とミッション１１の出力軸１２の一端部に固
着されたスプロケット１３との間にチェーン１４が懸架
されている。

上記ミッション１１は上記一対の側板２の前端上部に突
設した支枠１５に固定され、このミッション１１の入力
軸１６にトラクタの出力軸が連動連結されるようになっ
ている。

また上記一対の側板２の前端上部にトラクタに連結する
連結枠１７が前方に向けて突設されている。

つぎに、上記一対の側板２の上部間の前後に複数の支軸
１８が所定の間隔をおいて軸架されこの各支軸１８にそ
れぞれ複数の邪魔板１９がその軸方向において前後方向
に回動自在に並設軸架されている。

この各邪魔板１９は、上記支軸１８に軸架された支板２
０を有腰この支板２０の一側面に、ゴム板などの弾性板
２１の上部が締付パッド２２を介してポルト２３とナツ
ト２４により固着垂設され、この弾性板２１の下端部は
下方に延出され上記コンベヤ体４の搬送側の横杆８に摺
接するようになっている。

また上記締付バンド２２に重錘２５の上部が着脱可能に
固着されている。

この重錘２５は、袋体２６内にたとえば、土、砂、石な
どの適宜の重りを封入して構成されている。

したがって、この重錘２５は、封入する土砂や石の量を
可変することにより、その重量を最適な重さに適宜調節
することができる。

そして、この前後の重錘２５は場合によっては前方より
後方のものを重く構成したものを配設する。

つぎに、上記一対の側板２の後端部に石を収納するコン
テナなどを載置する枠体２７が固着されている。

なお、図中２８は接地輪、２９はガイドローラである。

このように構成されたものにおいて、連結枠１７をトラ
クタに連結するとともに、ミッション１１の入力軸１６
をトラクタの出力軸に連動連結する。

そして、トラクタにより機枠１を牽引するとともにミッ
ション１１の駆動によりチェーン１４を介してコンベヤ
体４を第１図朱印方向に回行駆動する。

これにより、先金３が耕土を掘起すとともに、耕土、土
塊、石などがコンベヤ体４上に搬入され、コンベヤ体４
上において各横杆８の間で土ふるいされながら石や土塊
などは後方に搬送される。

この場合、コンベヤ体４の搬送側上に重錘２５を備えた
邪魔板１９の弾性板２１の下端部が回動自在に摺接され
ているので、石や土塊などによって各邪魔板１９は搬送
方向に回動される一方で、石や土塊は弾性板２１によっ
て、段階的にコンベヤ体４の横杆Ａに圧接され、これに
伴って、石に附着している土は剥離されて横杆８の間か
ら圃場に落下されるとともに、土塊はその圧接により破
砕され同様に横杆８の間から圃場に落下され、また比較
的大きい石は邪魔板１９を通過後はこの邪魔板１９によ
り搬送方向の後方への転勤が制御され、したがって、石
のみが搬送端部の折返し部に向って搬送され、枠体２７
上にあらかじめ載置したコンテナ内に集中的に収納され
ることとなる。

つぎに、前記実施例では重錘２５として、袋体２６内に
、適宜の分量の土、砂、石などを封入して構成する場合
について説明したが、これに限らず、他の重量物を封入
してもよく、また金属塊などの部材を邪魔板１９に取付
けるようにしてもよい。

本考案によれば、コンベヤ体の搬送側上に下端部をこれ
に摺接するとともに重錘を付設した複数の独立した邪魔
板を前後方向回動自在に並設軸架したので、この複数の
邪魔板により石は傾斜方向の下方に転落することを防止
されて確実に傾斜方向の上方に搬送することができると
ともに、石に附着している土や土塊はその搬送過程で確
実に剥離破砕して圃場に還元することができ、また複数
の邪魔板はそれぞれ独立して前後方向回動自在に軸架し
たので、各邪魔板はコンベヤ体の搬送側に対しては独立
して機能するから搬送されてくる石や土塊に対しては個
別的に確実に作用し石や土塊を連続的に処理することが
でき、巾広い帯状の一体物の懸垂体をコンベヤ体の搬送
側に垂設したもののように、搬送される石や土塊によっ
て全体として搬送方向に揺動し後続の石や土塊が懸垂体
の作用を受けることなくそのまま搬出されるような事態
が生じることがなく、また、各邪魔板には付設した重錘
は重量調節可能にしたので、必要に応じて重錘の重さを
可変設定することにより作業条件に容易に対処すること
ができ、したがって土の振るい落しが確実で石のみを確
実に拾い集めることができる石拾い機を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は石拾い機
の側面図、第２図は同上側板を取除いた状態の石拾い機
の拡大側面図、第３図はａ〜ａ線部の一部の断面図であ
る。 １・・・・・・機枠、３・・・・・・掘起体、４・・・
・・・コンベヤ 体、 １９・・・・・・邪魔板、 ２５・・・・・・重錘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠と、この機枠の前端下部に設けられた掘起体と、こ
   の掘起体の後端部に後方を高く傾斜して連設され土をふ
   るい落しつつ搬送するコンベヤ体と、上記機枠の巾方向
   に前後方向回動自在に並設軸架され下端部を上記コンベ
   ヤ体の搬送側に摺接可能に延出した複数の独立した邪魔
   板と、この各邪魔板に付設され邪魔板の回動を制御する
   重量調節可能な重錘とを具備したことを特徴とする石拾
   い機。