JPS603587A - 原子炉格納容器の支持部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 この発明はマークエ改良型原子炉の格納容器を成すシー
ルドウオールとその内部のドライウェルシェルを基礎マ
ット上に連結するに際して該シールドウオールのドライ
ウェルシェルとドライウェルシェルのスカートのアンカ
ボルトをして下端筋と上端筋を有する上記基礎マットの
支持鉄筋コンクリートにシールドウオール底部鉄筋コン
クリートを介して一体連結載置する支持部構造に関する
発明でアシ、特に、上記ドライウェルシェルの外側アン
カボルトを上記基礎マットの上端筋に対して相互に干渉
しないように該上端筋の上部に介設して外側スカート支
持鉄筋コンクリートに埋設して一体連結載置させるよう
にした原子炉格納容器の支持部構造に係わる発明である
。

〔発明の背景〕

周知の如くエネルギー産業における原子力利用は年毎に
そのウェイトが大きくなっておシ、種々の原子炉が開発
採用されるようになってきているが、近時所謂マークエ
改良型原子炉が開発されてきている。

その格納容器を第１，２図について概説すると１は原子
炉格納容器であシ、基礎マット２の上部にシールドウオ
ール３がシールドウオール底部鉄筋コンクリート４を介
して一体に上段されておシ、その内側にはドライウェル
シェル５が一体に設けられておシ、その内側底部にはド
ライウェルシェル内底部鉄筋コンクＩＪ−トロ、及び、
原子炉本体基礎７が設けられ、該ドライウェルシェル内
底部鉄筋コンクリート６にはパイプホイップストラフチ
ャアンカビーム８が埋設され、その上部にパイプホイッ
プストライクチア９が設けられ、（財）に上記原子炉本
体基礎７の上部には原子炉遮断壁１゜が設けられて原子
炉圧力容器１１が収納されている。

而して、この発明に係わりのある該原子炉格納容器１の
基礎マット２に対するシールドウオール底部鉄筋コンク
リート４の支持部構造を第２，３図で表示すると、その
コンクリート１２中に設定上下位置に下端筋１３、及び
、上端筋１４の主筋が配設されておシ、該コンクリート
１２、及び、上端筋１４に交差してそれぞれ上記シール
ドウオール底部鉄筋コンクリート４の内部を貫通するシ
ールドウオール縦筋１５．１５・・・が交叉してその下
端が埋設されている。

又、上記ドライウェルシェル５の下面から一体下延して
いる内側スカート１６、及び、外側スカート１７は上記
シールドウオール底部鉄筋コンクリート４を貫通すると
共にその下端の内側アンカボルト１８、及び、外側アン
カボルト１９は上記上端筋１４と交叉して上記基礎マッ
ト２のコンクリート１２に連結固定されているようにさ
れている。

このような支持部構造にすることによってドライウェル
シェル５の支持を行い、地震や不測の事故においてドラ
イウェルシェル５に生ずる過荷重や原子炉本体基礎７か
ら加わる荷重、又、パイプホイップストラフチャアンカ
ビーム８を介して加わるバイブホイップストライクチア
９の荷重を支えて基礎マット２に伝達させるようにし、
シールドウオール底部鉄筋コンクリート４においては外
側スカート１７がドライウェルシェル５の底部鏡板部の
据え付は時に該鏡板部の転倒を防止するよ　１うに機能
し、又、基礎マット２ではドライウェルシェル５からの
荷重、及び、これに加わるシールドウオール３等の原子
炉建屋からの荷重に対し強度を保つようにされている。

ところで、上記基礎マット２の施工に際してはその順序
は次のように行われる。

即ち、先ず最初に基礎マット２の下端筋１３を配筋し、
次いで内側アンカボルト１８、外側アンカボルト１９、
及び、シールドウオール縦筋１５等の原子炉建屋の各縦
筋の下端レベルまで一旦基礎マット２のコンクリート１
２を打設する。

その後、該内側アンカボルト１８、外側アンカボルト１
９、及び、シールドウオール縦筋１５等の各縦筋を上記
コンクＩＪ　−）　１２の両面にそれらの下端が当接す
るようにして立設させ、次いで基礎マット２の上端筋１
４をそれらの縦筋と干渉しないようにして交叉させて配
筋する。

そして、設定高さまで、即ち、第２図に図示する高さま
で基礎マット２のコンクリート１２を先行コンク！Ｊ　
−）　１２の上に二次的に打設して施工を終わるように
している。

さシながら、上述基礎マット２の施工において、縦筋の
第一次コンクリート１２中の配設後に上端筋１４を配筋
する工程において、上記縦筋内側アンカボルト１８、外
側アンカボルト１９やシールドウオール縦筋１５が第３
図に示す様に極めて密に配筋されているので干渉しカい
ようにして該上端筋１４を交叉させて配筋するのは極め
て作業が炉頂である難点があり、又、その据付は精度を
保つには熟練を要するという不具合がちシ、加えて作業
工数が多く、作業期間が長くなりコスト高になるという
不利点があった。

そして、不測にしてコンクリート１２の打設に支障をき
たすとその後の建屋の構造力学的側面に安全性を脅かす
虞があるなどの欠点もあった。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、上述従来技術に基づくマークエ改良
型原子炉の格納容器の支持部構造に係わる基礎マット２
の問題点を解決すべき技術的課題とし、実質的構造に何
等支障がなく、シかも基礎マットの施工がスムースに、
且つ、高精度に行われるようにし、原子力産業における
構造物利用分野に益する優れた原子炉格納容器の支持部
構造を提供せんとするものである。

〔発明の概要〕

上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの発
明の構成は、前述問題点を解決するためにマークエ改良
型原子炉の格納容器を建造するに際し、その基礎マット
の下端筋を配筋して所定高さにそれを第一次的にコンク
リートを打設し、該コンクリート上にシールドウオール
縦筋、及び、ドライウェルシェルの内側スカートのアン
カボルト等の縦配筋を配筋し、これらの縦配筋に対して
基礎マットの上端筋を相互に干渉することガく交叉させ
て、スムースに、且つ、正確に配筋し、基礎マットのコ
ンクリートを所定高さに先行コンクリートに対して二次
打設し、而して、該基礎マットのコンクリート上に適宜
手段で外側アンカボルトをその下端が上記基礎マットの
コンクリートの上面に当接しないようにして配設し、次
いでコンクリート、及び、シールドウオール底部鉄筋コ
ンクリートに対する小鉄筋を介して外側スカート支持鉄
筋コンクリートを打設し、次いでシールドウオール底部
鉄筋コンクリートを打設するようにした技術的手段を講
じたものである。

〔発明の実施例〕

次に、この発明の一実施例を第４，５図に基づいて説明
すれば以下の通りである。尚、第１〜３図と同一態様部
分については同一符号を用いて説明するものとする。

基礎マット２については従来態様同様に先ず下端筋１３
を配筋し、所定高さ、即ち、シールドウオール底部鉄筋
コンクリート１５、及び、内側スカート１６．１６のア
ンカボルト１Ｂ、１Ｂの下端の高さまで一次コンクリー
ト１２を打接し、次いで、該シールドウオール底部鉄筋
コンクリート１５、及び、アンカボルト１８を立設配筋
し、これらと交叉して上端筋１４をこれらのシールドウ
オール底部鉄筋コンクリート１５、及び、アンカボルト
１８．１８に干渉することなく交叉させて　１配筋し、
コンクリート１２を設定高さに打接して基礎マット２を
形成させ次いで該基礎マット２の上に外側スカート１７
のアンカボルト１９をその下端が該基礎マット２の上面
に当接し々いように適宜手段で配筋し、そこで支持鉄筋
コンクリート２０を打接してその内部にアンカボルト１
９を埋設するようにし、最後にシールドウオール底部鉄
筋コンクリート４をドライウェルシェル５と該支持鉄筋
コンクリート２０、及び、基礎マット２との間に打接す
る。

したがって、該外側スカート支持鉄筋コンクリート２０
の厚みは上記外側アンカボルト１９′の長さよシも大き
く該外側アンカボルト１９′を内部に埋設させて固定し
た形とされている。

これによυ、該外側アンカボルト１９′の引き抜き応力
が作用した時に該外側スカート支持鉄筋コンクリート２
０に生ずる剪断応力と付着応力が耐えられるようにされ
ている。

尚、第２図に示す従来態様では該外側アンカボルト１９
の剪断応力、付着応力に対する対抗力は該外側アンカボ
ルト１９が基礎マット２のコンクリート１２、及び、上
端筋１４がこれを確保して（９） いたが、この発明においては底部の鏡板の形状が第４図
に示す様に球面形状とされているために外側スカート１
７では基礎マット２のコンクリート１２上面に対する距
離が内側スカート１６のそれよシも著しく大きくなり、
したがって、この強度も充分であシ、該外側アンカボル
ト１９′の外側スカート支持鉄筋コンクリート２０に対
する剪断、及び、付着応力も充分に大きく保証されるこ
とが出来る。

上述構成において、その施工中においては図示する如く
基礎マット２の上端筋１４に対して外側アンカボルト１
９′が基礎マット２上部に配筋されるために第５図に示
す様に極めて密な配筋であるにも係わらず、上端筋１４
の配筋がそれだけスムースに行われ、正確に配筋される
ことが出来る。

そして、構造上では上述の如く引き抜きによる剪断応力
に対しては付着応力は充分に保たれるので構造力学的に
は従来態様と何等変らないことが保証される。

尚、この発明の実施態様は上述実施例に限るも（１０） のでないことは勿論であシ、種々の態様が採用可能であ
る。

〔発明の効果〕

以上この発明によれば、基本的にマークエ改良型原子炉
の格納容器の支持部構造において、ドライウェルシェル
の外側スカートの外側アンカボルトを基礎マットのコン
クリートに上面に当接しないように配筋したことによシ
該基礎マットの上端筋の配筋作業が該外側アンカボルト
と干渉せず行うことができるため極めて密な縦配筋に対
して該外側アンカボルトと干渉しない分だけ配筋作業が
スムースに行われ、配筋精度が極めて正確に行われる優
れた効果があるばかシでなく、作業能率も良く後期が短
縮できるという優れた効果が奏される。

又、基礎マットの上端筋が干渉することなく配筋される
ように外側アンカボルトを基礎マット状に配筋すること
によシ該外側アンカボルト、及び、外側スカートの長さ
がそれだけ短くなシ材料費がそれだけ安くなって全体コ
ストが安くなるという（１１） 効果も奏され、それだけ溶接工数等も少なくなるという
効果もある。

又、外側スカートの長さが外側アンカボルトを含めて短
く外るために外側スカートに対するモーメントが小さく
なり強度が大きくなりスカートの長短に地震や事故等の
発生時のドライウェルシェルからの水平力が印加された
場合であっても充分にた見られるという効果が奏される
。

【図面の簡単な説明】

第１図はマークエ改良型原子炉の格納容器の構造説明断
面図、第２図は第１図部分拡大断面図、第３図は第２図
■−■断面平面図、第４図はこの発明の一実施例の第２
図相当断面図、第５図は第４図ｖ−■断面図である。 １・・・格納容器、３・・・シールドウオール、５・・
・ドライウェルシェル、１５・・・ドライウェルシェル
、１６．１７・・・スカート、１４・・・上端筋、１３
・・・下端筋、２・・・基礎マット、４・・・シールド
ウオール底　１部鉄筋コンクリート、１７・・・外側ス
カート、１９′・・・外側アンカボルト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、マークエ改良型原子炉の格納容器のシールドウオー
   ル及びドライウェルシェルを該シールドウオールのシー
   ルドウオール縦筋とドライウェルシェルのスカートをし
   て上端筋と下端筋を有する基礎マットに連係してシール
   ドウオール底部鉄筋コンクリートを介し一体化した支持
   部構造において上記ドライウェルシェルの外側スカート
   のアンカボルトを上記上端筋との干渉を避ける位置に上
   位された状態で配設して外側スカート支持鉄筋コンクリ
   ートに埋設させであることを特徴とする原子炉格納容器
   の支持部構造。