JPS6035628Y2 - 細塵除去装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水中の細塵を除去する細塵除去装置に係り、
特に円環形スクリーンの回転によりレーキが揺動する細
塵除去装置に関する。

従来のこの種の装置はレーキを設けない方式で円環形ス
トッパーのみが回転するように構成されている。

しかしこのような構成にあっては時たま流入する粗大物
の掻揚ができない欠点がある。

この考案の目的は、前記従来技術の欠点を解消し、粗大
物の掻揚をも可能とした細塵除去装置を提供するにある
。

この考案は、一定間隔で側板間に固定されて流入口より
細塵出口側へ向って回転する円環形スクリーンの他の側
板間に回動自在に固定されたレーキ軸に回動不能に一定
間隔に固定されて前スクリーンとかみ合うレーキを備え
、このレーキの角度を変化させるために細塵出口側に偏
心した軸受をケーシングに固定し、この軸受のまわりを
回転するリングにその一端を回動自在に固定されたリン
クの他端をレーキ軸に回動不能に固定し、円環形スクリ
ーンを回転させることによってレーキの角度を変化させ
て流入口側においてはその先端部を円環形スクリーンの
外方へ出して前スクリーン上に堆積した粗大の塵を掻揚
げ、細塵出口側においてはスクリーンの内方に引込ませ
てスクレーパによって掻取るような構成したものである
。

第１図は、この考案に係る細塵除去装置の一実施例の水
平方向の断面図、第２図は、第１図の■−■矢視断面図
を示す。

流入口１、流出口２および細塵出口３を有するケーシン
グ４内に前スクリーン５、円環形スクリーン６、レーキ
７およびスクレーパ８等が内蔵されている。

前スクリーン５はくし歯状で流入口１側に円環形スクリ
ーン６に接して固定し、スクレーパ８はくし歯状で細塵
出口側に円環形スクリーン６とかみ合って固定されてい
る。

複数個の円環形スクリーン６は連結部材９によって一定
の間隔を保って固定され、この連結部材９の両端は側板
１０に固定され、この側板１０はキー１１によって駆動
軸１２に固定され、この駆動軸１２は軸受１３を介して
ケーシング４に回転自在に固定し、その一端は片持梁と
してスプロケットホイル１４を固定する。

円環形スクリーン６は駆動装置１５により、駆動装置１
５の軸に固定したスプロケットホイル１６およびこのス
プロケットホイル１６と前記スプロケットホイル１４と
の間に張設したチェノ１７を介して駆動される。

複数個のレーキ７は円環形スクリーン６の間にスペーサ
１８によって一定間隔を保って配設されてレーキ軸１９
にキー（図示せず）によって回動不能に固定され、レー
キ軸１９は側板１０に軸受２０を介して回動自在に支持
されている。

レーキ軸１９の両端にはリンク２１がキー２２によって
固定されている。

リンク２１は、駆動軸１２の中心に対して細塵出口３側
に偏心した中心を有し、ケーシング４に固定された軸受
２３の上を回転するリング２４の突出部２４Ａにピン２
５および軸受２６を介して回動自在に固定されている。

次に機能を説明する。

細塵を含んだ原水は流入口１より流入して流出口２より
流出し、細塵は円環形スクリーン６の上に付着して細塵
出口側３に至り、スクレーパ８によって掻取られ細塵出
口３より排出される。

レーキ軸１９およびピン２５は夫々１点鎖線で示す円の
上を回転し、レーキ７はレーキ軸１９に回動不能に固定
されているから、２点鎖線に示す位置をとり、流入口１
側ではその先端が円環形スクリーン６の外方に突出して
前スクリーン５の上に堆積している粗大な塵を掻揚げ、
細塵出口３側では円環形スクリーン６の内方に引込んで
、スクレーパ８によって掻取って落下させる。

前記実施例においては、円環形スクリーンの両側に軸受
２３とリンク２１を設けているが、片側でもよい。

この考案は、一定間隔で側板間に固定されて流入口より
細塵出口側へ向って回転する円環形スクリーンと、側板
間に回動自在に固定されたレーキ軸に回動不能に一定間
隔に固定されて前スクリーンとかみ合うレーキとを備え
、細塵出口側に偏心した軸受をケーシングに固定し、こ
の軸受のまわりを回転するリングにその一端を回動自在
に固定されたリンクの他端をレーキ軸に回動不能に固定
したから、円環形スクリーンを回転させることによって
レーキの角度を変化させて流入口側においては、その先
端部を円環形スクリーンの外方へ出して前スクリーン上
に堆積した粗大な塵を掻揚げ、細塵出口側においてはス
クリーンの内方に引込ませて塵をスクレーパによって掻
取って粗大な塵も除去することができる。

またレーキを揺動させるための機構には、スリットを用
いていないから細塵が挾まることもなく、またばねなど
を用いていないから、回転に要するトルクが増大しない
などのすぐれた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る細塵除去装置の一実施例の水平
方向の断面図、第２図は第１図の■−■矢視断面図を示
す。 １・・・・・・流入口、２・・・・・・流出口、３・・
・・・・細塵出口、４・・・・・・ケーシング、５・・
・・・・前スクリーン、６・・・・・・円環形スクリー
ン、７・・・・・・レーキ、８・・・・・・スクレーパ
、９・・・・・・連結部材、１０・・・・・・側板、１
２・・・・・・駆動軸、１３・・・・・・軸受、１４・
・・・・・スプロケットホイル、１５・・・・・・駆動
装置、１８・・・・・・スペーサ、１９・・・・・・レ
ーキ軸、２０・・・・・・軸受、２１・・・・・・リン
ク、２２・・・・・・キー ２３・・・・・・軸受、２
４・・・・・・リング、２５・・・・・ピン、２６・・
・・・・軸受。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水路を横切って両端をケーシングの軸受によって回転自
   在に支持される軸に２枚の側板を固定して設け、この側
   板間に連結部材を介して一定間隔に固定されて細塵出口
   側へ向って回転する円環形スクリーンによって水中の細
   塵を除去する細塵除去装置において、前記側板間に回動
   自在に固定されたレーキ軸と、このレーキ軸に回動不能
   に一定間隔に固定されて前スクリーンとかみ合うレーキ
   と、細塵出口側に偏心して前記ケーシングに固定された
   軸受と、この軸受のまわりを回転するリングと、このリ
   ングにその一端を回動自在に固定されて他端を前記レー
   キ軸の回動不能に固定されたリングとより戊る細塵除去
   装置。