JPS6035504Y2 - 洗濯機等のモ−タ支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はモータの取付位置を移動させてベルトの張りを
調整するようにした洗濯機等のモータ支持装置に関する
。

従来、この種モータの支持装置においては、モータをモ
ータ支持台に支持する支持点の構造を、モータの取付脚
又はモータの支持台の一方にベルトの指向方向に沿った
長孔を設けて前記支持点を固定するためのボルト等の締
付具を前記長孔に沿って移動調整可能としたものが供さ
れている。

しかしながら、ベルトの引張力によってモータが傾くこ
とがないように前記支持点を３個所以上にしたものでは
、ベルトの張りを調整する場合に各支持点に設けられた
締付具を同時に緩めて行わねばならず、従って調整作業
が面倒で熟練を要する欠点があった。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、モータを３個以上の支持点を介してモータ支持台
に支持するものにおいて、ベルトの張りを調整するため
のモータの移動調整を極めて簡単な操作でなし得る洗濯
機等のモータ支持装置を提供するにある。

以下本考案の一実施例について図面を参照しながら説明
する。

１は洗濯槽２及び脱水槽３を内設した外箱、４は洗濯槽
２内に配設した攪拌翼、５は脱水槽３内に配設した脱水
能、６は外箱１の下端部に固着されたプラスチック製の
底枠である。

７は後述するようにして底枠６に固着されたモータで、
これの回転軸７ａと攪拌翼４の振部動軸８との間をモー
タプーリ９、Ｖベルト１０、従動プーリ１１からなるベ
ルト伝達機構１２で連結する。

１３はモータ７の外周部から外方に向けて延設した３個
の取付脚で、これらのうちＶベルト１０の指向方向（矢
印ａで示す）に位置する取付脚１３に円形の孔１３ａを
設け、残りの２個の取付脚１３には矢印ａで示されたＶ
ベルト１０の指向方向と平行な長孔１４，１４を設けて
いる。

１５及び１６，１６は各取付脚１３と対応するように底
枠６に一体成形により膨出形成したモータ支持台で、モ
ータ支持台１５の上面にはＶベルト１０の指向方向と平
行な長尺で巾狭のガイド孔１７を上下に貫通するように
形成するとともに該ガイド孔１７の両側部に上下に貫通
する複数個の嵌合部１８を形成する。

そして、各嵌合部１８の対向する側壁１８ａ、１８ａは
下方に向うに従って対向間隔が減少するように傾斜させ
て形威している。

１９は例えばゴム等の弾性部材によって形威された筒状
のクッションで、これの外周部に設けた環状溝１９ａを
取付脚１３の孔１３ａに嵌入する。

２０は例えはプラスチックの一体成形によって形威した
嵌合ピンで、クッション１９の孔１９ｂ内に嵌入させて
上端の鍔部２０ａをクッション１９の上面に当接させる
とともに下端部にガイド孔１７内に挿入されるガイド片
２１を突設し、このガイド片２１の両側部に嵌合部１８
．１８に挿入される挿入部２２を形成する。

そして、この挿入部２２は嵌合部１８の側壁１８ａ、１
８ａと合致するように下方に向うに従って先細となる形
状に設定し、且つ該挿入部１８の下端部に側壁１８ａの
下端に夫々係合する爪部２２ａを突設している。

２３はモータ支持台１６の各上面に突設したボス部で、
中央部にねじ孔２３ａを形成する。

２４はボス部２３に挿入した例えばゴム等の弾性材製の
クッションで、上面に環状のワッシャ２５を貼着すると
ともに上面中央部に円形凹部２４ａを形威し、取付脚１
３をワッシャ２５の上面に当接させ且つボス部２３を長
孔１４を介して上方に突出させている。

２６はボス部２３に挿入した例えばゴム等の弾性材製の
クッションで、下面中央部に長孔１４を介して円形凹部
２４ａ内に嵌入させる円形凸部２６ａを形成するととも
に該円形凸部２６の周囲部に取付脚１３の上面と対向す
る鍔２７ａを有するブツシュ２７を嵌合し且つ上面にワ
ッシャ２８を貼着している。

２９はワッシャ２８を介してボス部２３のねじ孔２３ａ
に螺挿した締付具としてのねじで、このねじ２９にてク
ッション２４．２６を挾圧し、以って取付脚１３をワッ
シャ２５及びブツシュ２７の鍔２７ａ間に挾持するよう
にしている。

次に以上のように構成した本実施例においてモータ７の
位置を調整する場合の順序を説明する。

ねじ２９を緩めてねじ孔２３ａに緩く螺挿した状態で、
嵌合ピン２０をクッション１９の孔１９ｂから取外して
おき、モータ７を矢印ａ方向又は反矢印ａ方向に移動し
、以ってＶベルト１０の張り具合を調整する。

この時クッション１９はモータ支持台１５上を摺動し、
クッション２４．２６間にて挟まれた取付脚１３，１３
は長孔１４が円形凸ｉ ２６ ａに沿って移動し得るこ
とによりブツシュ２７及びワッシャ２５間を滑動する。

そして、モータ７を所定位置に位置決めした後孔１９ｂ
に嵌合ピン２０を挿入すると共にそれのガイド片２１を
ガイド孔１７に挿入し且つ挿入部２２を複数個の嵌合部
１８のうち孔１９ｂと合致した位置に存する１つに挿入
嵌合し、爪部２２ａを側壁１８ａの下端に抜止状態に係
合させる。

次にねじ２９を締付けてクッション２４．２６間に取付
脚１３．１３を挟圧保持するものである。

而して、Ｖベルト１０の指向方向に位置する支持点が嵌
合ピン２０を嵌合部１８に嵌合させることにより位置決
めされる構成であるから、モータ７の位置調整の際、該
嵌合ピン２０を嵌合部１８に嵌合すればモータ７が矢印
ａ方向及び反矢印ａ方向に移動しなくなり、その後に行
う２個のねじ２９の締付作業が非常に簡単であり、従っ
て３個の支持点が全部ねじ止めによる構成の従来のもの
に比して位置調整が非常に簡単なものとなる。

また、嵌合ピン２０がＶベルト１０によりモータ７に作
用する引張力を受けるから、クッション２４．２６間に
て挟持された取付脚１３が運転中に滑るようなことも起
らない。

また、モータ７が３個の支持点を有しているから、Ｖベ
ルト１０の引張によってモータ７が傾くようなこともな
くＶベルト１０の張りが安定する特徴を有しながら、モ
ータ７の位置調整は簡単で、全く熟練を要しないもので
ある。

尚、上記実施例ではモータ支持台１５に複数個の嵌合部
１８を設け、取付脚１３に嵌合ピン２０を設けて該嵌合
ピン２０を１つの嵌合部１８に選択嵌合するようにした
が、モータ支持台１５に嵌合ピン２０を設け、取付脚１
３に複数の嵌合部１８を設けるようにしてもよく、また
取付脚１３に設けた長孔１４をモータ支持台１６．１６
側に設けるようにしてもよい。

本考案は以上の説明から明らかなように、ベルトの張り
を調整するためのモータの移動調整を極めて簡単な操作
でなし得る洗濯機等のモータ支持装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図は縦
断面図、第２図は第１図のｎ−ｎ線に沿う拡大上面図、
第３図は一部切欠して示す要部の拡大斜視図、第４図は
第２図のＩＶ−ＩＶ線に沿う拡大断面図、第５図は第４
図と同部分の拡大分解斜視図である。 図面中、７はモータ、１０は■ベルト、１２はベルト伝
達機構、１３は取付脚、１４は長孔、１５．１６はモー
タ支持台、１８は嵌合部、２０は嵌合ピン、１９，２４
，２６はクッション、２９はねじ（締付具）である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付脚を有するモータをモータ支持台に３個所以上の支
   持点を介して支持するとともに該モータによりベルト伝
   達機構を介して被駆動装置を回転駆動するようにしたも
   のにおいて、前記ベルトの指向方向に位置する１個所の
   支持点を、前記取付脚又はモータ支持台の一方に該ベル
   トの指向方向に沿って列設された複数個の嵌合部と他方
   に設けられて前記嵌合部の１つに選択的に嵌合される嵌
   合ピンとにより構成し、残りの支持点を、前記取付脚又
   はモータ支持台の一方に該ベルトの指向方向に沿って形
   成された長孔と該長孔を介して前記取付脚及びモータ支
   持台を締付ける締付具とにより構成したことを特徴とす
   る洗濯機等のモータ支持装置。