JPS6034553B2 - N↓−イソブチル↓−11↓−(3,4↓−メチレンジオキシフェニル)↓−2e,4e,10eウンデカトリエノイックアミドおよびそれを有効成分とする殺虫組成物 - Google Patents
N↓−イソブチル↓−11↓−(3,4↓−メチレンジオキシフェニル)↓−2e,4e,10eウンデカトリエノイックアミドおよびそれを有効成分とする殺虫組成物Info
- Publication number
- JPS6034553B2 JPS6034553B2 JP2423878A JP2423878A JPS6034553B2 JP S6034553 B2 JPS6034553 B2 JP S6034553B2 JP 2423878 A JP2423878 A JP 2423878A JP 2423878 A JP2423878 A JP 2423878A JP S6034553 B2 JPS6034553 B2 JP S6034553B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- methylenedioxyphenyl
- isobutyl
- amide
- undecatrienoic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はN−ィソブチル−11−(3,4−メチレンジ
オキシフェニル)‐斑,伍,1雌ウンデカトリェノィッ
クアミド(以下化合物〔1〕と称する)およびそれを有
効成分として含有する毅虫組成物である。
オキシフェニル)‐斑,伍,1雌ウンデカトリェノィッ
クアミド(以下化合物〔1〕と称する)およびそれを有
効成分として含有する毅虫組成物である。
従来より殺虫性を有する代表的な化合物は、何らかの意
味で害虫以外のものに対する残留毒性あるいは公害汚染
源として昨今問題視されるに至っている。
味で害虫以外のものに対する残留毒性あるいは公害汚染
源として昨今問題視されるに至っている。
そこで本発明者らは、安全、無害な食品中に殺虫性を有
する化合物があるかどうか鋭意研究を孫けた結果、殺虫
効果がすぐれており、しかも公害汚染源となる可能性の
全くない理想的な化合物〔1〕を胡籾の果実から見出す
に至った。この化合物〔1〕は、天然の食品中に存する
−成分であり、ほとんど上記の要件を満たす有効な物質
であることを確認し、本発明を完成するに至った。以下
さらに詳細に本発明を説明する。すなわちコショウ科コ
ショウの果実に含有されている化合物〔1〕は、アルカ
ロイドの一種である不飽和アミド系の化合物であり、優
れた殺虫効果を有することを見出したのである。コショ
ウ中には従来毅虫活性を有する成分としてべリストリン
{M.Jaco広on線‘‘Natmally Oc
cumngInsecticideS’’P137〜1
78MrceI DekkerIM.NewYork(
1971)}が知られているが、化合物〔1〕は同じコ
ショウ中から見出されたものではあるが、その殺虫効果
がべリトリンよりはるかに優れた文献末記載の新規化合
物である。これまでは化合物〔1〕の物理化学的諸性質
、諸生理学的作用については全く知られていなかった。
化合物〔1〕は次の化合構造を有し、アルカロイド類に
含まれる。(02日2ぶ03、M.W.355 無色針
状晶で融点114〜115q0〔Q〕客十0.00(C
HCそ3 ))本化合物は天然のコショウの果実の成分
であり、我々が日常食用に供している部分であり、その
安全性歴史的に説明されている。
する化合物があるかどうか鋭意研究を孫けた結果、殺虫
効果がすぐれており、しかも公害汚染源となる可能性の
全くない理想的な化合物〔1〕を胡籾の果実から見出す
に至った。この化合物〔1〕は、天然の食品中に存する
−成分であり、ほとんど上記の要件を満たす有効な物質
であることを確認し、本発明を完成するに至った。以下
さらに詳細に本発明を説明する。すなわちコショウ科コ
ショウの果実に含有されている化合物〔1〕は、アルカ
ロイドの一種である不飽和アミド系の化合物であり、優
れた殺虫効果を有することを見出したのである。コショ
ウ中には従来毅虫活性を有する成分としてべリストリン
{M.Jaco広on線‘‘Natmally Oc
cumngInsecticideS’’P137〜1
78MrceI DekkerIM.NewYork(
1971)}が知られているが、化合物〔1〕は同じコ
ショウ中から見出されたものではあるが、その殺虫効果
がべリトリンよりはるかに優れた文献末記載の新規化合
物である。これまでは化合物〔1〕の物理化学的諸性質
、諸生理学的作用については全く知られていなかった。
化合物〔1〕は次の化合構造を有し、アルカロイド類に
含まれる。(02日2ぶ03、M.W.355 無色針
状晶で融点114〜115q0〔Q〕客十0.00(C
HCそ3 ))本化合物は天然のコショウの果実の成分
であり、我々が日常食用に供している部分であり、その
安全性歴史的に説明されている。
次に化合物〔1〕のコショウの果実からの分類方法を具
体的に述べる。
体的に述べる。
黒コショウの果実から果皮の部分を徐去し、オートミル
で粉砕後、その粉砕物500のこ塩化メチレン1.2そ
を仕込み、室温で一夜放置する。
で粉砕後、その粉砕物500のこ塩化メチレン1.2そ
を仕込み、室温で一夜放置する。
次にこの溶液をロ紙ロ過した後、減圧下にて完全に溶剤
蟹去を行ない、黄色粘重な油状物40夕を得る。得られ
た上記油状物を以下に述べる方法でカラムクロマトグフ
ィーに供する。
蟹去を行ない、黄色粘重な油状物40夕を得る。得られ
た上記油状物を以下に述べる方法でカラムクロマトグフ
ィーに供する。
直径7伽、高さ80弧の円筒型のガラスカラムにシリカ
ゲル(メルゥ社製シリカゲル、山t.7734)500
夕をnーヘキサンを用いて湿式法で充填する。
ゲル(メルゥ社製シリカゲル、山t.7734)500
夕をnーヘキサンを用いて湿式法で充填する。
シリカゲルの上端に上記油状物(402)を乗せ、順次
成分の溶出を開始する。溶出にあたっては、フラクショ
ン1〜30まではn−へキサンを溶出溶媒として用い、
順次フラクション31〜60 n−へキサン:アセトン
10:1(V/V)、フラクシヨン61〜150、n−
へキサン:アセトン5:1(VノV)、フラクシヨン1
51〜200、nーヘキサン:アセトン3:1{V/V
)、フラクシヨン201〜250、n−へキサン:アセ
トン2:1(V/V)を用いて溶出する(1フラクショ
ン20の【)。得られたフラクション191〜203を
室温放置することで、無色針状の結晶350地を得る。
この結晶は化合物〔1〕として表わされる不飽和アミド
であり、そのNMR、IRスペクトルは後に示す。この
化合物〔1〕はシリカゲル薄層クロマトグラフィー(メ
ルク社製、An.5715)(展開溶媒n−へキサン:
アセトン3:1(V/V))でRf値0.40を示す。
また、その組成も炭素、水素、酸素、窒素のみからなっ
ており、人畜に対して安全無害であり、有機塩素等のよ
うに公害汚染源となる恐れのない物質である。
成分の溶出を開始する。溶出にあたっては、フラクショ
ン1〜30まではn−へキサンを溶出溶媒として用い、
順次フラクション31〜60 n−へキサン:アセトン
10:1(V/V)、フラクシヨン61〜150、n−
へキサン:アセトン5:1(VノV)、フラクシヨン1
51〜200、nーヘキサン:アセトン3:1{V/V
)、フラクシヨン201〜250、n−へキサン:アセ
トン2:1(V/V)を用いて溶出する(1フラクショ
ン20の【)。得られたフラクション191〜203を
室温放置することで、無色針状の結晶350地を得る。
この結晶は化合物〔1〕として表わされる不飽和アミド
であり、そのNMR、IRスペクトルは後に示す。この
化合物〔1〕はシリカゲル薄層クロマトグラフィー(メ
ルク社製、An.5715)(展開溶媒n−へキサン:
アセトン3:1(V/V))でRf値0.40を示す。
また、その組成も炭素、水素、酸素、窒素のみからなっ
ており、人畜に対して安全無害であり、有機塩素等のよ
うに公害汚染源となる恐れのない物質である。
本化合物を用いて害虫駆除を行なうには、通常の殺虫剤
に適用されている慣用の手段(油剤、乳剤、粉剤、水和
剤、ペースト、煙霧剤(ェアロゾル)、鷹蒸剤および煤
煙剤等)のいずれも適用可能であるが、本剤の使用部位
によって適当な液剤として散布、贋霧または塗布するの
が便利である。
に適用されている慣用の手段(油剤、乳剤、粉剤、水和
剤、ペースト、煙霧剤(ェアロゾル)、鷹蒸剤および煤
煙剤等)のいずれも適用可能であるが、本剤の使用部位
によって適当な液剤として散布、贋霧または塗布するの
が便利である。
本薬剤の希釈剤としては、人畜に無害なものであって化
合物〔1〕を溶解するものであればいずれでもよく、(
化合物〔1〕はほとんどの有機溶媒に易溶である)特に
これらの目的に繁用されているケロシン、ベンゼン、低
級アルコール類等がよい。
合物〔1〕を溶解するものであればいずれでもよく、(
化合物〔1〕はほとんどの有機溶媒に易溶である)特に
これらの目的に繁用されているケロシン、ベンゼン、低
級アルコール類等がよい。
また本化合物に一般の殺虫剤に用いられている脇力剤等
を配合して用いることももちろん有効である。以下、本
殺虫組成物の殺虫効果を実施例をあげて説明する。
を配合して用いることももちろん有効である。以下、本
殺虫組成物の殺虫効果を実施例をあげて説明する。
実施例 1
アズキゾウムシ成虫に対する殺虫効力
化合物〔1〕の所定濃度のアセトン溶液をマイクロピペ
ットでアズキゾウムシの成虫背面に1山そ宛局所施用し
、ロ紙を敷いたシャーレに移し24時間後の死亡虫数を
観察し、死虫率を算出した。
ットでアズキゾウムシの成虫背面に1山そ宛局所施用し
、ロ紙を敷いたシャーレに移し24時間後の死亡虫数を
観察し、死虫率を算出した。
なお、1つの薬量につき雌、雄それぞれ40匹を供試し
た。結果を表1に示した。表1実施例 2 アカイェカ幼虫に対する毅虫効力 化合物〔1〕、キシレン、乳化剤(ソルポールSM−2
00、東邦化学登録商標名)を各々10:75:15部
の割合で加え、乳剤とし、これをガラス製ビーカー内の
蒸留水に溶かし、所定濃度の化合物〔1)の水溶液10
0の上を調製した後、この中にアカィェカの4令幼虫2
0匹を放飼し、2岬時間後の死亡虫数を観察し、死虫率
を算出した。
た。結果を表1に示した。表1実施例 2 アカイェカ幼虫に対する毅虫効力 化合物〔1〕、キシレン、乳化剤(ソルポールSM−2
00、東邦化学登録商標名)を各々10:75:15部
の割合で加え、乳剤とし、これをガラス製ビーカー内の
蒸留水に溶かし、所定濃度の化合物〔1)の水溶液10
0の上を調製した後、この中にアカィェカの4令幼虫2
0匹を放飼し、2岬時間後の死亡虫数を観察し、死虫率
を算出した。
結果を表2に示した。表2
図1は化合物〔1〕の核磁気共鳴スペクトルを、図2は
同じく赤外線吸収スペクトルをそれぞれ表わす。 図 1 図 2
同じく赤外線吸収スペクトルをそれぞれ表わす。 図 1 図 2
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 N−イソブチル−11−(3,4−メチレンジオキ
シフエニル)−2E,4E,10Eウンデカトリエノイ
ツクアミド。 2 N−イソブチル−11−(3,4−メチレンジオキ
シフエニル)−2E,4E,10Eウンデカトリエノイ
ツクアミドを有効成分として含有することを特徴とする
殺虫組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2423878A JPS6034553B2 (ja) | 1978-03-02 | 1978-03-02 | N↓−イソブチル↓−11↓−(3,4↓−メチレンジオキシフェニル)↓−2e,4e,10eウンデカトリエノイックアミドおよびそれを有効成分とする殺虫組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2423878A JPS6034553B2 (ja) | 1978-03-02 | 1978-03-02 | N↓−イソブチル↓−11↓−(3,4↓−メチレンジオキシフェニル)↓−2e,4e,10eウンデカトリエノイックアミドおよびそれを有効成分とする殺虫組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54117476A JPS54117476A (en) | 1979-09-12 |
JPS6034553B2 true JPS6034553B2 (ja) | 1985-08-09 |
Family
ID=12132665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2423878A Expired JPS6034553B2 (ja) | 1978-03-02 | 1978-03-02 | N↓−イソブチル↓−11↓−(3,4↓−メチレンジオキシフェニル)↓−2e,4e,10eウンデカトリエノイックアミドおよびそれを有効成分とする殺虫組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6034553B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005533897A (ja) * | 2002-07-25 | 2005-11-10 | ジボダン エス エー | 香り(Flavourant)化合物 |
-
1978
- 1978-03-02 JP JP2423878A patent/JPS6034553B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54117476A (en) | 1979-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Class et al. | Pyrethroids as household insecticides: analysis, indoor exposure and persistence | |
Briggs et al. | Structural aspects of the knockdown of pyrethroid | |
SU594883A3 (ru) | Инсектицидна композици | |
US2330234A (en) | Insecticide | |
JPS6034553B2 (ja) | N↓−イソブチル↓−11↓−(3,4↓−メチレンジオキシフェニル)↓−2e,4e,10eウンデカトリエノイックアミドおよびそれを有効成分とする殺虫組成物 | |
PAGEa et al. | BIOASSAY SYSTEMS FOR THE PYRETHRINS II: THE MODE OF ACTION OF PYRETHRUM SYNERGISTS | |
US3105000A (en) | Organo-tin and organo-sulphur parasiticides | |
Andrews et al. | Developments in the use of the newer organic insecticides of public health importance | |
JPH0616516A (ja) | 害虫防除剤 | |
JPS5814415B2 (ja) | 4,6↓−ジメチル↓−7↓−ケト↓−ノナン↓−3↓−オ−ル及び該化合物からなる性誘引剤 | |
EP0001454B1 (en) | Arthropodicidal compositions, formulations containing such compositions and the use of such compositions or formulations in controlling pests | |
US2691616A (en) | Nitrothiophene insecticidal composition and process of using same | |
Pignatello et al. | Structure-activity correlations among analogs of 4-methyl-3-heptanol, a pheromone component of the European elm bark beetle (Scolytus multistriatus) | |
KR100530840B1 (ko) | 살충성 조성물 | |
JP2775304B2 (ja) | トランス―2,シス―13―オクタデカジエナールを有効成分とする昆虫誘引剤 | |
KR102562276B1 (ko) | 식물 정유 및 이의 관련 화합물을 포함하는 작은소피참진드기 방제용 기피활성 조성물 | |
US3345256A (en) | Pesticidal compositions of m-isopropyl-phenyl n-methyl-n-nitrosocarbamate | |
JPH11292704A (ja) | 害虫忌避エアゾール | |
JPH0859422A (ja) | 害虫の忌避剤 | |
AT357364B (de) | Mittel zur selektiven bekaempfung von avena fatua | |
DE2235005A1 (de) | Benzyl-2-propinylaether enthaltende, synergistisch wirkende insektizide zusammensetzungen | |
US2629681A (en) | Insecticidal composition comprising a thermal decomposition product of pentachlorpentadienoic acid | |
US2969303A (en) | Combating insects | |
US2579299A (en) | Chlorinated isobornyl chloride insecticidal composition | |
Boocock et al. | . beta.-Cyclodextrin inclusion complex of mevinphos |