JPS6034307Y2 - テニス練習用ネツト器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、テニス練習用ネット器具の改良に関するも
のであって、フレーム自体、及フレームとネット本体と
を分解可能にすることにより、携行及収納に便利にする
と共に、ネット本体の取付操作を簡単にし、取付時、及
練習時のネットの弛緩を極めて簡単迅速に修正して常に
ネットを緊張状態にしておくことを可能に腰面もテニス
練習用ネット器具の組立後の移動、移動後の床面への固
定を可能とすることができるテニス練習用ネット器具を
提供することを目的とするものである。

従来から、テニス練習用ネット器具は存在したのである
が、これら公知のネット器具はパイプにより、１体の中
空方形のフレームを構威し、このフレームの四辺に、フ
レームの内径より短い四縁を有するネットを、その四縁
に取付けた紐を結びつけてネット器具を構威し、このネ
ット器具を支持体により支持してテニス練習用ネット器
具としたのであるが、これらの公知のテニス練習用ネッ
ト器具は、そのフレームを分解することが不可能であり
、従って練習場への運搬、或は収納時に嵩張り不便であ
った。

又フレームに張設するネットは緊張状態で張設しなけれ
ばならないのであるが、上記公知のテニス練習用器具に
おいては数人により張設しなければ理想的な緊張状態の
張設は不可能であり、又練習中打撃ボールがネットに当
る衝撃によりネットが緩んだ場合にも、フレームの四辺
に結び付けたネットの紐を解いて、緊張状態に修正しな
ければならなかったので、極めて繁雑な手数を要した。

又テニス練習用器具を練習場内において移動する場合、
引きずれば床面を損傷するし、持ち上げて移動するには
相当な重量があるため、困難であった。

この考案は公知のテニス練習用ネット器具の上述の欠点
を改良したものである。

図面に示す実施例について、この考案を説明すれば次の
通りである。

フレームは左上隅部枠部材２、右上隅部枠部材４３、左
側枠部材４、右側枠部材５、左下隅部枠部材８、右下隅
部枠部材９とからなる組立解体可能な６個の枠部材によ
り、縦長の長方形に組立てられるフレーム本体１と、上
記フレーム本体１の両側の左側枠部材４及右側枠部材５
に夫々枢着された枢動脚部材６，７にとりつけられる、
左隅部支持脚用枠部材１４及び右隅部支持脚用枠部材１
５とからなる、組立解体可能な上面開口のコ状に取付け
られる２個の支持脚用枠部材の計８個の枠部材からなる
ものである。

フレーム本体１を構成する６個の枠部材のうち左上隅部
枠部材２は、パイプを「形に撓曲してその垂下部分２ａ
の先端に、後述の左側枠部材４の上部に設けた接続用突
子４ａを縦方向に直線的にスライド可能に嵌入きせるた
めの嵌入孔２Ｃと、上記接続用突子４ａを上記嵌入孔２
ｃ内に於て所期位置に固定するため、嵌入孔２Ｃ内に螺
入するストッパーネジ２ｄを取り付ける。

又水平部分２ｂの先端には接続用突子２ｅを突設する。

右上隅部枠部材３はパイプを］形に撓曲し、その水平部
分３ｂの先端に、前記左上隅部枠部材２の接続用突子２
ｅを横方向に直線的にスライド可能に嵌入させるための
の嵌入孔３ｅを形成Ｌ１上記接続用突子２ｅを上記嵌入
孔３ｅ内に於て所期位置に固定するため嵌入孔３ｅ内に
螺入するストッパーネジ３ｆを取付け、又垂下部分３ａ
の先端には、前記左上隅部枠部材２の垂下部分２ａと同
様の嵌入孔３ｃ及ストツパーネジ３ｄを設ける。

左側枠部材４は、上部に前記左上隅部枠部材２の垂下部
分２ａの嵌入孔２ｃに縦方向に直線的にスライド可能に
嵌入するための接続用突子４ａを、又下部に後述の左下
隅部枠部材８の立上部分８ａ先端の嵌入孔８ｃに縦方向
に直線的にスライド可能に嵌入するための接続用突子４
ｂを具え、上方寄りに枢動脚部材６を枢着し、その先端
には、接続用突子６ａを突設しである。

上記枢動脚部材６と左側枠部材４とが、所期角度（任意
角度）を保持して固定するためのガイド装置１０及固定
装置１１が設けられている。

右側枠部材も、上部に、前記右上隅部枠部材３の垂下部
分３ａの嵌入孔３ｃに縦方向に直線的にスライドが可能
に嵌入するための接続用突子５ａを、又下部に後述の右
下隅部枠部材９の立上部分９ａ先端の嵌入孔９ｃに縦方
向に直線的にスライドが可能に嵌入するための接続用突
子５ｂを具え、上方寄りに枢動脚部材７を枢着し、その
先端には、接続用突子７ａを突設しである。

上記枢動脚部材７と右側枠部材５とが、所期角度（任意
角度）を保持して固定するためのガイド装置１０及スト
ツパー装置１１が設けられている。

左下隅部枠部材８はパイプをＬ状に撓曲して形威し、そ
の立上部分８ａの先端には、前記左側枠部材４の下部の
接続用突子４ｂを直線的にスライド可能に嵌入するため
の嵌入孔８ｃを具え、上記嵌入孔８ｃ内に螺入せられる
ストッパーネジ８ｄが設けられ、水平部分８ｂには、キ
ャスター車輪ストップ機構１３を具えたキャスター１２
を取り付けると共に、水平部分８ｂの先端に、接続用突
子８ｅを突設してなる。

右下隅部枠部材９の水平部分９ｂ先端には、前記左下隅
部枠部材８の水平部分８ｂの先端に設けられた接続用突
子８ｅが横方向に直線的にスライドが可能に嵌入するた
めの嵌入孔９ｅを設け、この嵌入孔９ｅ内に螺入するス
トッパーネジ９ｆを設け、且、水平部分９ｂには車輪ス
トップ機構１３を具えたキャスター１２を取り付ける。

又立上部分９ａの先端には前記右側枠部材５の下部の接
続用突子５ｂが直線的にスライド可能に嵌入する嵌入孔
９ｃを設け、上記嵌入孔９Ｃ内に螺入するストッパーネ
ジ９ｄを設ける。

更に又、左側枠部材４、右側枠部材５に夫々取り付けら
れた枢動脚部材６，７の接続用突子６ａｖ７ａには左隅
部枠部材８と同構造の左隅部支持脚用枠部材１４及右隅
部枠部材９と同構造の右隅部支持脚用枠部材１５の、夫
々の立上部分１４ａ、１５ａの嵌入孔１４ｃ、１５ｃを
縦方向のスライド可能に嵌入し、前者１４の水平部分１
４ｂの先端に突設された接続用突子１４ｅを後者１５の
水平部分１５ｂの先端に設けられた嵌入孔１５ｅに横方
向に直線的にスライド可能に嵌入することができるよう
にする。

１４ｄ、１５ｄ、１５ｆはストッパーネジ、１２は車輪
ストップ機構１３を具えたキャスターである。

猶図面に示す実施例においては、 左上隅部枠部材２の水平部分２ｂの長さ ＝左下隅部枠部材８の水平部分８ｂの長さ＝右隅部支持
脚周枠部材１５の水平部分１５ｂの長さ 右上隅部枠部材３の水平部分３ｂの長さ ＝右下隅部枠部材９の水平部分９ｂの長さ＝左隅部支持
脚周枠部材１４の水平部分 １４ｂの長さ 左上隅部枠部材２の垂下部分２ａの長さ ＝右上隅部枠部材３の垂下分３ａの長さ ＝左下隅部枠部材８の立上部分８ａの長さ＝右下隅部枠
部材９の立上部分９ａの長さ＝左隅部支持脚周枠部材１
４の立上部分 １４ａの長さ ＝右隅部支持脚周枠部材１５の立上部分 １５ａの長さ 左側枠部材４の長さ＝右側枠部材５の長さに形成し、左
上隅部枠部材２、右上隅部枠部材３、左側枠部材４、右
側枠部材５、左下隅部枠部材８、右下隅部枠部材９を組
立てて、縦長の長方形のフレーム本体１を構成する実施
例を示したが、フレーム本体１の形状は図示の如く縦長
の長方形に限るものではなく、横長の長方形、正方形、
台形、逆台形でもよく、従って左右側枠部材４．５の長
さ、左右上隅部枠部材２，３の撓曲部分の撓曲度或は垂
下部分２ａ＊３ａ、水平部分２ｂ、３ｂの長さ、左右下
隅部枠部材８，９の撓曲部分の撓曲度或は立上部分８ａ
ｔ９ａｓ水平部分８ｂ、９ｂの長さを変更することによ
り任意の所期形状のフレーム本体１を形成することが可
能である。

又各枠部材の接続用突子とこれが嵌入連結されるべき嵌
入孔の関係も、必ずしも図示並びに前述の実施例に示し
た通りである必要はなく、要するに一方の枠部材の接続
用突子が他方の枠部材の嵌入孔に嵌大量を調節可能にし
て固定できる構造であればよいのである。

前述の実施例に於て、各枠部材を組立て）、テニス練習
用ネット器具を構成するには、左上隅部枠部材２の水平
部分２ｂの接続用突子２ｅを右上隅部枠部材３の水平部
分３ｂ先端の嵌入孔３ｅに挿入して、ストッパーネジ３
ｆにより仮止し、左上隅部枠部材２の垂下部分２ａの嵌
入孔２Ｃには左側枠部材４の上部の接続用突子４ａを挿
入してストッパーネジ２ｄにより仮止し、右上隅部枠部
材３の垂下部分３ａの嵌入孔３Ｃに右側枠部材５の上部
の接続用突子５ａを挿入してストッパーネジ３ｄにより
仮止し、左側枠部材４の下部の接続用突子４ｂを、左下
隅部枠部材８の立上部分８ａ先端の嵌入孔８Ｃに挿入し
て、ストッパーネジ８ｄにより仮止すると共に右側枠部
材５の下部の接続用突子５ｂを右下隅部枠部材９の立上
部分９ａ先端の嵌入孔９ｃに挿入して、ストッパーネジ
９ｄにより仮止する。

次に左下隅部枠部材８の水平部分８ｂ先端の接続用突子
８ｅを右下隅部枠部材９の水平部分９ｂ先端の嵌入孔９
ｅに挿入し、ストッパーネジ９ｆを仮止してフレーム本
体１を構成する。

又左隅部支持脚用枠部材１４の立上部分１４ａ先端の嵌
入孔１４ｃに左側の枢動脚部材６の先端の接続用突子６
ａを挿入し、ストッパーネジ１４ｄを緊締する。

右隅部支持脚用枠部材１５の立上部分１５ａ先端の嵌入
孔１５ｃに右側の枢動脚部材７の先端の接続用突子７ａ
を挿入し、ストッパーネジ１５ｄを仮止する。

左隅部支持脚用枠部材１４の水平部分１４ｂ先端の接続
用突子１４ｅを右隅部支持脚用枠部材１５の水平部分１
５ｂの嵌入孔１５ｅに挿入し、ストッパーネジ１５ｆで
仮止する。

上述のフレーム本体１にネット１６を張設するには、ネ
ット１６の周縁１６′を引掛けるためのフック１７、−
このフック１７は例えば第３図に示すようにＳ字状に形
成されている。

−を、フレーム本体１の四辺に多数はめ込む。

次にネット１６の周縁１６′の対角線の隅部をフック１
７に引掛は左右、上下と対称的にフックに引掛けてネッ
ト１６がかたよらないようにする。

上述はフックを用いてネットとフレームを連結する例を
示したが、通常の紐を用いて連結してもよい。

ネット１６を緊張状態で張設する場合にはストッパーネ
ジ３ｅｔ ９ｆ、１５ｆを緩めて左右方向に、左右上
隅部枠部材２，３、左右下隅部枠部材８．９、左右隅部
支持脚用枠部材６，７をスライドさせてストッパーネジ
３ｅｔ ９ｆ、１５ｆを緊締し、次いでストッパーネ
ジ２ｄｔ ３ｄ、８ａ。

９ｄを、緩めて左右側枠部材４，５に対し、左右上隅部
枠部材２，３及左右左右下隅部材８，９を縦方向にスラ
イドさせてストッパーネジ２ｄ、３ｄ、８ｄ、９ｄを緊
締してネットの張りを緊張状態に張設することができる
。

ネット張設後のテニス練習用ネット器具はキャスター１
２．１２を利用して練習場の所期位置に移動し、移動後
は車輪ストップ機構１３によりキャスターの回動を阻止
して、テニス練習用ネット器具の移動を防止して練習を
行う。

この考案は以上述べた通り８個の枠部材に分解すること
が可能であるため、小嵩にして収納し、或は小嵩にして
練習場に運搬することが可能である。

又上記枠部材を組立て）フレームを構成した場合、フレ
ーム本体１にネット１６を取り付けた後者フレームをス
ライドして、ネット１６を緊張状態に取り付けることが
でき、ネットの取り付けの際、或はネット取り付は後、
練習用のネットへの打球の衝撃によるネットの弛緩によ
る緊締調整は各枠部材を縦横方向に直線的にスライドす
ることが可能であるため極めて簡単である。

又、ネット張設後フレームのスライドによりネットの緊
張張設を行うためネットをフレームに取り付けるに際し
ては通常の取り付は紐のみならず、フックを利用して取
り付けることが可能であるため、取り付けが極めて容易
迅速である。

更に又車輪ストップ機構付キャスターが取り付けである
ためテニス練習用ネット器具に組立後、練習場内を移動
し、所期位置で固定することも可能である等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の枠部材の組立状態を示すフレームの
斜視図、第２図はフレーム本体にネットを張設した状態
を示す正面図、第３図はフックの１例を示す正面図であ
る。 １・・・・・・フレーム本体、２・・・・・・左上隅部
枠部材、２ａ・・・・・・左上隅部枠部材の垂下部分、
２ｂ・・・・・・左上隅部枠部材の水平部分、３・・・
・・・右上隅部枠部材、３ａ・・・・・・右上隅部枠部
材の垂下部分、３ｂ・・・・・・右上隅部枠部材の垂下
部分、４・・・・・・左側枠部材、５・・・・・・右側
枠部材、６，７・・・・・・左右の枢動枠部材、訃・・
・・・左下隅部枠部材、８ａ・・・・・・左下隅部枠部
材の立上部分、８ｂ・・・・・・左下隅部枠部材の水平
部分、９・・・・・・右下隅部枠部材、９ａ・・・・・
・右下隅部枠部材の立上部分、９ｂ・・・・・・右下隅
部枠部材の水平部分、１２・・・・・・キャスター、１
３・・・・・・キャスター車輪ストップ機構、１４・・
・・・・左隅部支持脚用枠部材、１４ａ・・・・・・左
隅部支持脚用枠部材の立上部分、１４ｂ・・・・・・左
隅部支持脚用枠部材の水平部分、１５・・・・・・右隅
部支持脚用枠部材、１５ａ・・・・・・右隅部支持脚用
枠部材の立上部分、１５ｂ・・・・・・右隅部支持脚用
枠部材の水平部分、１６・・・・・・ネット、１７・・
・・・・フック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左上隅部枠部材２、右上隅部枠部材３、枢動脚部材を所
   期角度に固定することを可能にする装置を具えた左側枠
   部材４、上記と同様に構成された右側枠部材５、水平部
   分にキャスター車輪ストップ機構１３を具えたキャスタ
   ー１２を取付けた左下隅部枠部材８、上記枠部材８と同
   様に構威された右下隅部枠部材９、左右の枢動脚部材６
   ，７に夫々連結せられる水平部分にキャスター車輪スト
   ップ機構１３を具えたキャスター１２を取付けた左隅部
   支持脚用枠部材１４及び上記枠部材１４と同様に構成さ
   れた右隅部支持脚用枠部材１５とから成る別体の８枠部
   材から戒り、左上隅部枠部材２と、右上隅部枠部材３と
   の水平部分２ｂ、３ｂ１及び左下隅部枠部材８と右下隅
   部枠部材９との水平部分８ｂ、９ｂとを横方向に直線的
   なスライドを可能に固定することができる調節連結機構
   により連結固定し、左上隅部枠部材２と左下隅部枠部材
   ８、及び右上隅部枠部材３と右下隅部枠部材９との夫々
   の垂下部分と立上部分２ａ、８ａ間、３ａｔ９ａ間に左
   側枠部材４、右側枠部材５を、縦方向に直線的なスライ
   ドを可能に固定することができる調節連結機構により連
   結固定してフレーム本体１を構成すると共に、左右の枢
   動枠部材６，７の下方には夫々左隅部支持脚用枠部材１
   ４及び右隅部支持脚用枠部材１５の立上部分１４ａ、１
   ５ａを縦方向に直線的にスライドを可能に連結すること
   ができる調節連結機構により連結固定すると共に、上記
   支持脚用枠部材１４，１５の水平部分１４ｂ、１５ｂを
   、横方向に直線的にスライドを可能に連結することがで
   きる調節連結機構により連結固定し、ネット１６に係止
   したフック７をフレーム本体１に直線係止してネット１
   ６を張設してなるテニス練習用ネット器具。