JPS603409B2 - ポリアシルヒドラゾン及びその製造方法 - Google Patents
ポリアシルヒドラゾン及びその製造方法Info
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- JPS603409B2 JPS603409B2 JP16561180A JP16561180A JPS603409B2 JP S603409 B2 JPS603409 B2 JP S603409B2 JP 16561180 A JP16561180 A JP 16561180A JP 16561180 A JP16561180 A JP 16561180A JP S603409 B2 JPS603409 B2 JP S603409B2
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- alkylene group
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- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、一般式
(式中、一RI−はアルキレン基、一R2一はアルキレ
ン基又はアリーレン基、及びnは重合度を表わす)で表
わされるポリアシルヒドラゾン及びその製造方法に関す
るものである。
ン基又はアリーレン基、及びnは重合度を表わす)で表
わされるポリアシルヒドラゾン及びその製造方法に関す
るものである。
本発明によるポリアシルヒドラゾンは、従来知られてい
ない新規重合体であり、耐熱材料として種々の用途に応
用される。
ない新規重合体であり、耐熱材料として種々の用途に応
用される。
本発明による重合体は、一般式
(式中、一RI−はアルキレン基である)で表わされる
4・4−(アルキレンジオキシ)ビス(3ーメトキシベ
ンズアルデヒド)と、一般式(式中、一R2一はアルキ
レン基又はアリーレン基である)で表わされるジヒドラ
ジドとを縮合反応させることによって得ることができる
。
4・4−(アルキレンジオキシ)ビス(3ーメトキシベ
ンズアルデヒド)と、一般式(式中、一R2一はアルキ
レン基又はアリーレン基である)で表わされるジヒドラ
ジドとを縮合反応させることによって得ることができる
。
前記一般式(ロ)において、アルキレン基−RI−の具
体例としてはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、
ブチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、ドデシレン
基などの炭素数1〜12のものが挙げられ、一般式(0
)において、アルキレン基又はアリ−レン基−R2−の
具体例としては、前記−RI−に関して示したような炭
素数1〜12のアルキレン基、及びフェニレン基、トル
ィレン基、キシリレン基などが挙げられる。
体例としてはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、
ブチレン基、ヘキシレン基、へプチレン基、ドデシレン
基などの炭素数1〜12のものが挙げられ、一般式(0
)において、アルキレン基又はアリ−レン基−R2−の
具体例としては、前記−RI−に関して示したような炭
素数1〜12のアルキレン基、及びフェニレン基、トル
ィレン基、キシリレン基などが挙げられる。
本発明において、一方のモノマーとして用いる式(0)
で表わされるジアルデヒドは、バニリンと、ジハロゲン
アルカンX−RI−X(式中、一R1一は、アルキレン
基、Xは塩素や臭素などのハロゲンを表わす)とを反応
させることによって得ることができ、また他方のモノマ
ーとして用いる式(m)で表わされるジヒドラジドは、
従釆公知であり、市販のものを用いることができる。本
発明における式(1)で表わされるポリァシルヒドラゾ
ンを得るための縮合反応は、両者を有機溶媒に溶解し、
墳梓下で加熱することにより行うことができる。この場
合、有機溶媒としては、両者を溶解し得るものであれば
任意に用いることができ、例えば、ジメチルスルホオキ
シドなどがある。また反応温度は、70〜100℃、好
ましくは、約80午Cである。
で表わされるジアルデヒドは、バニリンと、ジハロゲン
アルカンX−RI−X(式中、一R1一は、アルキレン
基、Xは塩素や臭素などのハロゲンを表わす)とを反応
させることによって得ることができ、また他方のモノマ
ーとして用いる式(m)で表わされるジヒドラジドは、
従釆公知であり、市販のものを用いることができる。本
発明における式(1)で表わされるポリァシルヒドラゾ
ンを得るための縮合反応は、両者を有機溶媒に溶解し、
墳梓下で加熱することにより行うことができる。この場
合、有機溶媒としては、両者を溶解し得るものであれば
任意に用いることができ、例えば、ジメチルスルホオキ
シドなどがある。また反応温度は、70〜100℃、好
ましくは、約80午Cである。
式(0)で表わされるジアルデヒドと式(m)で表わさ
れるジヒドラジドの使用割合は、ジアルデヒド1モルに
対し、ジヒドラジド1モルの割合である。反応生成物は
、大量の貧溶媒、例えば、メタノールに投入し、沈澱物
を形成させ、この沈澱物を洗浄し、乾燥する。このよう
にして目的の白色ないしは淡黄色粉末状のポリマーを得
る。(重合度nは20〜300、一般には20〜100
の範囲である。)本発明による重合体は、すぐれた耐熱
性を有すると共に、紙糸性、製膜性及び熟成形性を有す
るので、従来のプラスチックと同様に種々の分野に利用
される。
れるジヒドラジドの使用割合は、ジアルデヒド1モルに
対し、ジヒドラジド1モルの割合である。反応生成物は
、大量の貧溶媒、例えば、メタノールに投入し、沈澱物
を形成させ、この沈澱物を洗浄し、乾燥する。このよう
にして目的の白色ないしは淡黄色粉末状のポリマーを得
る。(重合度nは20〜300、一般には20〜100
の範囲である。)本発明による重合体は、すぐれた耐熱
性を有すると共に、紙糸性、製膜性及び熟成形性を有す
るので、従来のプラスチックと同様に種々の分野に利用
される。
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例
A:4・4′一(アルキレンジオキシ)ビス(3ーメト
キシベンズアルデヒド)の製造バニリン15.2夕(0
.1mol)とジブロムアルカン(0.04mol)を
乾燥ジメチルアセトアミド76の‘に溶解させた。
キシベンズアルデヒド)の製造バニリン15.2夕(0
.1mol)とジブロムアルカン(0.04mol)を
乾燥ジメチルアセトアミド76の‘に溶解させた。
この溶液に無水炭酸カリウム6.9夕(0.05mol
)を加え、櫨梓下に120つ0で5時間反応させた。反
応混合物を1その水に投入し、生成した沈澱をロ別後、
水とメタノールで洗浄した。洗浄物を乾燥後、エタノー
ルとトルェンの混合溶媒から、活性炭と共に2回再結晶
して式(0)で表わされる目的の4・4′ー(アルキレ
ンジオキシ)ピス(3ーメトキシベンズアルデヒド)を
得た。このようにして得た生成物の収率及び融点を次表
に示す。
)を加え、櫨梓下に120つ0で5時間反応させた。反
応混合物を1その水に投入し、生成した沈澱をロ別後、
水とメタノールで洗浄した。洗浄物を乾燥後、エタノー
ルとトルェンの混合溶媒から、活性炭と共に2回再結晶
して式(0)で表わされる目的の4・4′ー(アルキレ
ンジオキシ)ピス(3ーメトキシベンズアルデヒド)を
得た。このようにして得た生成物の収率及び融点を次表
に示す。
なお化合物のIRスペクトルは2940cm‐1(CH
)及び1690肌‐1(C=○)の吸収ピークを有して
おり、化合物の構造を良く支持した。さらにNMRスペ
クトルも同様に化合物の構造を支持するものであった。
第1表 ※式皿における−RI−を示す。
)及び1690肌‐1(C=○)の吸収ピークを有して
おり、化合物の構造を良く支持した。さらにNMRスペ
クトルも同様に化合物の構造を支持するものであった。
第1表 ※式皿における−RI−を示す。
B:ポリアシルヒドラゾンの製造
前記で得た4・4′ー(アルキレンジオキシ)ビス(3
ーメトキシベンズアルデヒド)(式(0)における−R
I−=−C2日4−)0.5夕(1.52mmol)、
アジポイルジヒドラジド0.264夕(1.52のmo
l)及び乾燥ジメチルスルホオキシド5泌をフラスコに
入れ、80午○で濃投下に溶解させ、さらに4時間擁拝
を続けた。
ーメトキシベンズアルデヒド)(式(0)における−R
I−=−C2日4−)0.5夕(1.52mmol)、
アジポイルジヒドラジド0.264夕(1.52のmo
l)及び乾燥ジメチルスルホオキシド5泌をフラスコに
入れ、80午○で濃投下に溶解させ、さらに4時間擁拝
を続けた。
冷却後、反応生成物を大量のメタノールに投入し、生成
した沈澱を良く洗浄して5000で真空乾燥して白色粉
末状ポリマーを得た。収量0.63夕(収率88.9%
)りinh:0.56(日.−G‐E1iasらがMa
kr。m。1.Chemへ7ん23(1964)におい
てナイロン66のm−クレゾール溶液に関して提案した
極限粘度〔り〕と分子量Mの関係式〔り〕=(0.5十
0.0359 M0.符2)/100を、本ポリマーに
適用して得られる推定分子量は1.1×1ぴであり重合
度はおよそ23である。
した沈澱を良く洗浄して5000で真空乾燥して白色粉
末状ポリマーを得た。収量0.63夕(収率88.9%
)りinh:0.56(日.−G‐E1iasらがMa
kr。m。1.Chemへ7ん23(1964)におい
てナイロン66のm−クレゾール溶液に関して提案した
極限粘度〔り〕と分子量Mの関係式〔り〕=(0.5十
0.0359 M0.符2)/100を、本ポリマーに
適用して得られる推定分子量は1.1×1ぴであり重合
度はおよそ23である。
)得られた生成物の構造はIR及び元素分析により確認
した。
した。
IRスペクトルは−CH=N−結合の生成を支持する1
670肌‐1の吸収ピークを有していた。また、C、日
、Nについての元素分析結果は計算値と、それぞれ士0
.3%の範囲で良く一致した。モノマーを種々変えた以
外は前記と同様にして次表に示す種々の生成物を得た。
このようにして得られたポリマーの収率及び性状も合せ
て次表に示す。なお、固有粘度りinh(d‘/夕)は
、0.25タ′d‘のm−クレゾール溶液を73ooで
測定した値である。
670肌‐1の吸収ピークを有していた。また、C、日
、Nについての元素分析結果は計算値と、それぞれ士0
.3%の範囲で良く一致した。モノマーを種々変えた以
外は前記と同様にして次表に示す種々の生成物を得た。
このようにして得られたポリマーの収率及び性状も合せ
て次表に示す。なお、固有粘度りinh(d‘/夕)は
、0.25タ′d‘のm−クレゾール溶液を73ooで
測定した値である。
式(1)で表わされるポリマーにおいて、一RI−=−
C2日4一及びのものは不溶部があ り、その固有粘度の測定は不可能であった。
C2日4一及びのものは不溶部があ り、その固有粘度の測定は不可能であった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、−R^1−はアルキレン基、−R^2−はアル
キレン基又はアリーレン基、及びnは20以上300以
下の整数で重合度を表わす)で表わされるポリアシルヒ
ドラゾン。 2 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、−R^1−はアルキレン基である)で表わされ
る4・4′−(アルキレンジオキシ)ビス(3−メトキ
シベンズアルデヒド)と、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、−R^2−はアルキレン基又はアリーレン基で
ある)で表わされるジヒドラジドとを縮合反応させるこ
とを特徴とする、一般式▲数式、化学式、表等がありま
す▼ (式中、−R^1−及び−R^2−は前記と同じであり
、nは20以上300以下の整数で重合度を表わす)で
表わされるポリアシルヒドラゾンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16561180A JPS603409B2 (ja) | 1980-11-25 | 1980-11-25 | ポリアシルヒドラゾン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16561180A JPS603409B2 (ja) | 1980-11-25 | 1980-11-25 | ポリアシルヒドラゾン及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5788156A JPS5788156A (en) | 1982-06-01 |
JPS603409B2 true JPS603409B2 (ja) | 1985-01-28 |
Family
ID=15815646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16561180A Expired JPS603409B2 (ja) | 1980-11-25 | 1980-11-25 | ポリアシルヒドラゾン及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS603409B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03170041A (ja) * | 1989-08-14 | 1991-07-23 | Hughes Aircraft Co | リン酸塩被膜面のリン酸塩層の厚さ及び組成の非接触オンライン決定方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9221949B2 (en) | 2011-03-09 | 2015-12-29 | Mitsui Chemicals, Inc. | Resin, optical material, and optical device |
WO2017103406A1 (fr) * | 2015-12-14 | 2017-06-22 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Composé ramifié pour augmenter la fluidité d'une composition de caoutchouc comprenant une résine phénol-aldéhyde à base du composé |
KR20190019204A (ko) * | 2016-07-15 | 2019-02-26 | 브레우어 사이언스 인코포레이션 | 레이저 절삭용 유전체 물질 |
-
1980
- 1980-11-25 JP JP16561180A patent/JPS603409B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03170041A (ja) * | 1989-08-14 | 1991-07-23 | Hughes Aircraft Co | リン酸塩被膜面のリン酸塩層の厚さ及び組成の非接触オンライン決定方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5788156A (en) | 1982-06-01 |
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