JPS6033996Y2 - 野球グロ−ブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プレーヤー手及び指に接触する表革部分に
強靭な紡糸材を縫い込むことによって、該表革部分の耐
疲労性、耐久性、を改善するとともに、該表革部分のプ
レーヤーの手に対する把持当接性を改良し受球触感を向
上せしめた野球グ冶−ブに関する。

従来の野球グローブの表革は、その表面上に特別な滑り
防止加工を施すことなく、その表面において平滑かつ平
担な一枚構成皮革であったため、この表革を用いて製作
される野球グローブでは、該野球グローブを装着したプ
レーヤーの手に対する効果的な把持的効果を有せず、プ
レーヤーの手の発汗等により容易に滑脱し、受球触感を
悪くし、延いて野球競技の快適さを著しく損っていた。

また、該表革部分は、直接プレーヤーの手に接触するた
め、プレーヤーの手の発汗等により疲労し易く、成る期
間の使用により必ず伸長してクルミを生じ、裂傷も生じ
易く耐久性に劣るものであった。

したがって、この考案は、プレーヤーの手と直接接触す
る表革全面又は一部に、強靭で比較的大径の紡糸材を用
いて、適当模様の把持筋条を縫設し、この把持筋条によ
って、野球グローブのプレーヤーの手に対する把持当接
性を改良するとともに、縫い込まれた紡糸材の表革部分
に対する締付けによって該表革部分の疲労によるクルミ
発生を防止し、上述した従来型野球グローブにおける諸
欠点を解消した野球グローブを提供することを目的とす
る。

図面を参照して、この考案一実施例について説明すると
、野球グローブ１の、プレーヤーの手及び指と接する表
革２には、野球グローブ縫製に用いる通常の縫合糸３よ
りは太めの強靭な紡糸材４を用いて、該表革２自体への
縫い込み加工により、プレーヤーの手及び指との接触箇
所に該手及び指との当接把持に適した図柄状に配置され
た把持筋条５を縫設する。

上記構成であるこの考案の野球グローブは、表革表面上
に縫設された把持筋条のプレーヤーの手に対する把持当
接によって、野球グローブのプレーヤーの手よりの滑脱
といった不都合を有効にかつ確実に防止することができ
、また、把持筋条である紡糸材自身の表革に対する補強
緊縛効果により該表革の疲労、クルミ発生を有効に防止
してその有効寿命を延ばし、受球触感を良好にすると共
に、プレーヤーの不快感をも取り除き、野球競技での快
適さを顕著に保障増進する実用的効果を有する。

以上の説明においては、表革全面にわたって把持筋条を
縫設したものとして説明したが、該把持筋条縫設の範囲
を表革全面とはせず、表革表面の一部のみに限定腰仙の
部分は、通常の縫合糸にて補強緊縛する態様例えば、表
革表面中、プレーヤーの手の指との当接部分にのみ把持
筋条を縫設した構成も可能であり、このような構成では
、受球時における把持筋条の手に対する衝激違和感を取
り除く一方、指に接する把持筋条の把持作用により野球
グローブの滑脱を有効に防止することができ、また、表
革表面上の縫設させる把持筋条の配置図柄、模様は、必
要に応じて任意に変更して実施適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す正面図、第２図は
第１図の実施例製作に用いられる半完成状態の表革の正
面図である。 符号の説明、１・・・・・・野球グローブ、２・・・・
・・表革、３・・・・・・縫合糸、４・・・・・・紐糸
材、５・・・・・・把持筋条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 野球グローブの内面受球側に張着される表革上適所に、
   比較的大径の紡糸材の縫い込みによって、適当模様配置
   の把持筋条を縫設したことを特徴とする野球グ冶−ブ。