JPS6033776Y2 - 折畳み替刃鎌 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、新規な折畳み替刃鎌に関するものである。

従来の鎌は、柄部分の先端部に鎌主体の基部を動かない
ように強固に固定することによって、柄部分と鎌主体と
を一体的に固定したものであった。

しかしながら鎌主体の切れ具合が悪くなったり、刃こぼ
れが生じた場合、鎌の刃を研ぐための砥石を必要とする
が、最近砥石を常備している人は少なく、また砥石をも
っていたとしても、刃こぼれ等を直してよく切れるよう
にするには手数と間がか）る他熟練を要する等の難点が
あり、また鎌主体は不用時においても折り曲げが下可能
のため持ち運び時も鎌主体を突出させたま）の状態にあ
るため他人や、他物に思わぬ損傷を与える危険があった
。

本考案はこれらの難点欠点に対処すべく考案されたもの
であって、鎌主体が破損したり切れ味が悪くなったとき
には簡単に該鎌主体を取替えることができると共に不使
用時には該鎌主体を折り畳むことができるようにして形
成して、不測の事故をなくすようになしたもので、以下
本考案の一実施例を示す図面につき説明する。

１は柄であって、この柄の手元、即ち握り部２の先方を
割溝３に形成し、断面コ字形の朝会４を該割溝３内に朝
会の開口部を内側となるようにしてノックピン等適宜手
段によって固定すると共に鎌主体５の弧状基部６を、前
記朝会４先端内に嵌合しねじ７をもって柄１に取外し可
能の可回動に枢支している。

８はねじ７を支点とする鎌主体の回転軌跡上における朝
会４先端に設けた当り止め部で、鎌主体５の外周部９に
はこの当り止め部８と当接する係止部１０と、固定用ば
ね１２の係合部１１が形成されていて、この係合部１１
と、鎌主体５を起した時に係合させる前記固定用ばね１
２は朝会の中を通っており、その基端部１３は朝会４に
起倒自在に軸支１４されている操作レバー１５に設けら
れているピン１６に係着され、先端部は輪状の係着部１
７が形成されており、該操作レバー１５を起倒すること
によって、前記鎌主体５に形成した係合部１１と係着部
１７を係合部せしめ鎌主体５を第１図に示す如く不動状
態に起立し固定せしめたり、或いは第２図に示す如く折
り畳んで収納できるように構成したものである。

尚前記固定用ばね１２の中途に屈曲部１８を設けると係
合部操作時に該部分において伸縮を弾力的に吸収すると
共に先端部１７の左右への横ぶれをなくし前後運動を適
確にするので係合部を確実且つ容易に行い得る。

本考案は上記の如き構成よりなるので、鎌を使用しない
時はねじ７部を支点として鎌主体５は折り畳み、刃部分
５ａを朝会４内へ内挿して携帯できるので、他人や他物
に損傷を与える虞れ全くなく、且つ携帯に便利である。

（第２図参照）而してこの鎌を使用する時は、鎌主体５
をねじ７部分を支点として時計方向へ回動せしめて係止
部１０を朝会４先端の当り止め部８に当接せしめる。

（第４図参照）その後、操作レバー１５を時計方向へ回
動し、起立せしめると固定用ばね１２は第５図に示す如
く少し手元へ引き戻されてくる。

そして起立させた操作レバー１５を第５図の矢印で示す
方向へ倒す（即ち、第１図に示す状態となす）と、固定
用ばね１２先端の係着部１７は係合部１１に係合するの
で鎌主体５は第１図に示す如く不動状態に完全に固定さ
れる。

而して、該鎌主体５の刃部５ａに刃こぼれが生じたり、
或いは切れ味が悪くなった場合は、ねじ７を緩めて該ね
じを取り除いて鎌主体５を取り外し新しい鎌主体５を朝
会内にはめ合せてねじ７を嵌合し、締付けを行うことに
よって簡易且つ確実に鎌主体を取り替えて使用に供する
ことができる。

従ってスペアの鎌主体を備えておくことにより砥石がな
くても常に切れ味のよい鎌を得ることができる。

本考案はこのようにして不使用時の安全に万全の配慮を
なし、且つ携帯に便ならしめると共に鎌の切れ味が悪く
なった時や刃こぼれ等が生じた場合において、鎌主体を
簡易確実に取り替える折り畳み自在な替刃鎌を提供した
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したもので、第１図は使用
状態時を示した正面図、第２図は不使用状態を示した正
面図、第３図は第１図の右側面図、第４図は鎌主体を起
立せしめた状態を示す一部剥離正面図、第５図は固定用
ばね操作を説明するために示した一部剥離正面図、第６
図は鎌主体の正面図、第７図は朝会の正面図、第８図は
第７図のＡ−Ａ切断面図である。 １・・・・・・柄、２・・・・・・握り部、３・・・・
・・割溝、４・・・・・・朝会、５・・・・・・鎌主体
、６・・・・・・弧状基部、７・・・・・・ねじ、８・
・・・・・当り止め部、９・・・・・・外周部、１０・
・・・・・係止部、１１・・・・・・係合部、１２・・
・・・・固定用ばね、１３・・・・・・基端部、１４・
・・・・・軸支、１５・・・・・・操作レバー、１６・
・・・・・ピン、１７・・・・・・係着部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柄１の握り部２先方を割溝３に形成し、該割溝内に断面
   コ字形の朝会４を開口部を内側として固定し、鎌主体５
   の弧状基部６を朝会４に嵌合し、ねじ７をもって取外し
   可能の可回動に枢支し、ねじを７を支点とする鎌主体の
   回転軌跡上における朝会先端に当り止め８を設け、他方
   鎌主体の外周部９には該当り止めに当接する係止部１０
   と固定用ばね１２の係合部１１を形成し、固定用ばね１
   ２は先端の係着部１７を輪状に形成し朝会４の中を通し
   、その基端部１３に至る略中間に屈曲部１８を設け、該
   基端部は朝会４に起倒自在に軸支１４された操作レバー
   １５にピン１６止めしてなり、固定用ばね１２の先端の
   係着部１７を該操作レバー１５によって前記係合部１１
   に係合脱自在にのぞませてなる等徴とする折畳み替刃鎌
   。