JPS5921634B2 - 折り畳み式ナイフ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポケットナイフ等の折り畳み式ナイフに係り
、特に刃の取替えが可能な形式の新規にして且改良され
た折り畳み式ナイフとこれに用いる取替え刃に係る。

ポケットナイフ、ジャックナイフ或はこれに類似する折
り畳み式ナイフは長年に互って用いられてきている。

この種のナイフの多くはその刃を取替えることのできな
いものであるが、しかし刃が摩耗した場合に刃の取替え
が可能なように設計された折り畳み式ナイフもある。

そのようなナイフの代表的な例はＲ１ｃｈａｒｄ Ｇ
１ｌｂｅｒｔ氏による１゛折り畳み式ポケットナイフ″
と称する米国特許出願第３１０３６５号に記載されてい
る。

折り畳み式ナイフの取替え可能な刃は一般にキーホール
型の開口、即ち刃を適当な形状の刃受入れバブに装着す
るための円形開口と該開口に接続された半径方向に延在
するスロットからなる開口、を有する構造になっている
。

この場合、従来の構造に於ては、該スロットは刃の軸線
に沿って該バブより半径方向に延在するボスと共働して
刃なナイフの柄にキ一式に取付けるようになっている。

しかしかかる構造のものは、使用者が刃の切刃縁を間違
った方向に向けて刃を取付けろことを許すので、安全性
の面から重大な危険性を含んでいる。

刃がその切刃縁な逆にして装着されると、刃の鋭い切刃
縁が核力をナイフの柄の中に折り畳もうとするときに使
用者の手或は指へ向けられていることになる。

更に一旦折り畳まれた場合、切刃縁は少なくとも部分的
に柄の端部に沿って露出し、ナイフが折り畳まれた状態
にあっても使用者を傷つけることが起こり得る。

刃な逆の方向に装着することによって生ずるもう一つの
危険性は、使用者がナイフを使用しているとき偶然に刃
が使用者の手に近付くことである。

何故ならナイフの柄の中に組込まれている通常のストッ
パは刃の逆方向の動きを阻市するように構成されている
からである。

更に柄の中の刃が逆になっていることのために使用者は
ナイフをその開いた状態にするのに大きな困難を経験し
よう・ 従って本発明の目的は、刃がナイフの柄に対し逆の方向
に取付けられる可能性をなくす要領にてナイフの柄に装
着すれ、これによって刃の逆装着に関連する多くの安全
性を脅かす危険が除去されている如き新規にして且改良
された折り畳み可能なナイフと取替え可能な刃を提供す
ることである。

本発明の他の一つの目的は、結合部に刃を逆に装着する
ことな防ぐ非対称的キー構造を有する刃支持体を備えた
前述の形式の折り畳み可能なナイフと取替え可能な刃を
提供することがある。

この目的ては刃と共に回転可能で且核力をその開いた位
置と閉じた位置に保持するための係止機構を備えた刃支
持体を提供するーととが含まれている。

更に本発明の他の一つの目的は、前述の型のナイフのた
めの取替′え刃にして迅速且容易に取替え可能であり、
しかも刃が間違った逆の態様に取付けられることを不可
能にするような新規にして且改良された取替え可能な刃
を提供することである。

この目的には円板状刃支持体との簡単でしかも非常に効
果的な連繋機構を有するポケットナイフ用の刃を提供す
ることが含まれている。

他の目的は一部は自明であり又一部は後程更に詳細に指
摘されよう。

これらの目的及び関連した他の目的は、本発明によれば
、柄と、該柄に設けられた枢軸と、切刃縁な有する取替
え可能な刃とを含み、核力は切刃縁を柄の内側へ納めた
折り畳み位置と切刃縁を外に出した延し位置との間で枢
動すべく前記枢軸上に装着されている如き折り畳み式ナ
イフに於て、前記枢軸上に回動可能に装着され前記枢軸
の軸心を通る任意の半径線に関し非対称の輪郭形状な有
する突起を有する刃支持体を有し、前記刃はその両側面
のうちの所定の一方の側面を前記刃支持体の方へ向けた
状態で前記枢軸上に装着されたときのみ前記刃支持体の
前記突起を受入れて核力が前記枢軸上の所定の装着位置
に装着されることを許すスロットを有していることを特
徴とする折り畳み式ナイフによって達成される。

以下に添付の図を参照して本発明な実施例について詳細
に説明する。

幾つかの図を通じて同じ箇所は同じ参照符号で示されて
いる。

ナイフ１０は相補的構造の側壁部材１４，１６を有する
薄く細長い柄１２を備えており、該側壁部材はその両端
部に位置する一対のねじ部材１８゜２０により互いに接
合する関係に強固に保持されている。

これらのねじ部材はそれぞれ前記柄を横切って突抜けろ
状態に延在するボス２２，２４内に固着されている。

ボス２２はそれに装着された刃２６に対して枢軸として
作用し、核力はナイフの柄の中に切刃縁２８が納められ
た第２図に示されている如き収納位置或は折り畳み位置
から刃が延された位置にある第１図に示されている如き
使用状態まで動き得るようになっている。

柄の側壁部材１４，１６はねじ部材１８，２０によって
当接係合状態に固着されると、該ねじ部材１８によって
固着された前端から後部へ向けて延在する縦方向のスロ
ット３０を郭定する。

該スロット３０はナイフの柄１２の内側への連通路な与
え、刃２６がその延し位置から柄の内側に納まった折り
畳み位置まで動くことを許す。

柄の前部にあるねじ部材１８は容易に取り外され、刃２
６の取替えが必要な場合、或は柄の内側に納められた予
備の刃を取出すことが必要な場合に、側壁部材１４．１
６が互いに枢動式に分離されることを許す。

刃支持体３２は、中心に円孔３４有し、ボス２２に回動
可能に装着され、柄１２内に完全に納められている。

第３図、第４図に示されている如く、刃支持体３２は円
板形状をなし、その一つの側面に細長い略楕円形状の横
方向に突き出た突起３６を有する。

突起３６の一端は中心円孔３４まで延びており、又他端
は該円孔の接線の方向に該刃支持体の周縁部まで延在し
ている。

刃支持体３２には更に直径方向に対向する位置に一対の
周縁窪み３Ｂ、４０を備えている。

周縁窪み３８は周縁窪み４０より僅かに大きく且刃支持
体の半径に対し僅かに傾斜した係止面４４を有する係止
肩部４２を有する。

周縁窪み４０は突起３６に近接して設けられており、半
径方向に沿わない駆動係止面４６な有する。

柄１２に装着されろナイフの刃２６は細長い部材であり
、その底部ｒ沿って長さ方向に延在する切刃縁２８とそ
の一端近くにある略円形の装着用開口４８を有する。

従来の要領により、刃２６はその他方の端に尖端５０を
、又ナイフを使う人が刃を折り畳み位置から延し位置へ
動かすのに刃を掴むのを助ける爪掛け５２を備えている
。

本発明によれば、刃は更に装着用開口４８と連通し更に
該開口に対し接線方向に延在する細長いスロット５４を
備えている。

図示の如く、スロット５４は開口４８の中心を通り刃に
沿って延びろ線からずれており且長さに於て該開口の直
径と略等しい。

又図示の特殊な実施例に於ては、スロット５４の長さは
その幅の凡そ２倍であり、該スロットは開口４８の半径
方向にではなく刃に沿って長さ方向に延在している。

しかし該スロットの形状と寸法は、刃２６が刃支持体３
２に装着されろとき、該スロットが刃支持体の突起３６
に係合し刃の逆向きの装着を不能にするものであれば、
適当に変更されてもよいことが理解されよう。

ナイフ１０は更に係止部材５８な含んでいろ。

該係止部材は戻しばね６２の作用により第１図に示され
た位置に可撓的に偏倚されており、戻しばね６２の偏倚
力に抗して該係止部材を後方へ引くために柄の後端部に
露出した掴み部６０を備えている。

又係止部材５８はその前端部にカム追従面６４を備え、
該カム追従面の一端部は係止肩部６６となっており、該
係止肩部は戻しばね６２により刃支持体３２の周縁窪み
３８へ向けて偏倚されている。

第１図に示す如く、係止肩部６６は刃２６がその使用位
置にあるときに周縁窪み３８の係止面４４に係合し、第
１図に示す位置にて刃支持体３２と係合し、刃が延し位
置から折り畳み位置へ向けて回転することを阻止する。

しかし戻しばね６２の偏倚力に抗して係止部材５８が後
方へ動かされると、係止肩部４２は係止肩部６６との係
合より解放され、刃支持体３２が第１図で見て反時計方
向へ回転し、刃２６が第２図に示された折り畳み位置ま
で回動することを許す。

刃が枢動し始めると、係止部材５８は解放されてよく、
このとき戻しばね６２は周縁窪み４０がカム追従面６４
と係合したところで刃の回動が終わる。

その後再び刃２６を第２図で見て時計方向へ回動させる
ときには、刃支持体３２の駆動係止面４６がカム追従面
６４に係合して係止部材５８を戻しばね６２の作用に抗
して後方へ駆動する。

そしてその回動の終端にて刃２６が内部ストッパ６８に
当接したところで、係止肩部６６が刃支持体３２の係止
肩部４２から外れて窪み３８へ落込み、係止部４４と係
合して刃２６を延し位置に係止する。

第１図に図解されたナイフ１０は又柄１２の内側に予備
の刃や同等の要素を格納するための格納空間を有する。

この格納空間はその一部が係止部材５８により形成され
、該係上部材は予備の刃の尖った先端のための三角形状
窪み７０と刃２６の装着用開口４８とスロット５４に相
当する形状の横方向に突き出たボス７２を含み、該ボス
７２は予備の刃を柄１２に沿って縦方向に延在するスロ
ット３０に切刃縁を向けない状態に装着するように構成
されている。

又ボス７２は刃２６がその折り畳み位置に折り畳まれた
ときのストッパとしての役目も果たすようになっている
。

以上に述べた特殊な実施例に関し種々の修正、応用並び
に変更が本発明の範囲内にて可能であることは当業者に
とって明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明は特徴を具現したナイフをその刃が延し
位置にある状態にて示す一部破断面又一部断面による側
面図である。 第２図は第１図に示されているナイフを刃が折り畳み位
置にある状態にて示す部分図である。 第３図は第１図及び第２図に示すナイフに組込まれてい
る刃支持体の側面図である。 第４図は第３図に示す刃支持体の正面図である。 第５図は第１図はナイフに組込まれている取替え可能な
刃の側面図である。 １０・・・・・・ナイフ、１２・・・・・・柄、１４，
１６・・・・・・側壁部材、１８，２０・・・・・・ね
じ部材、２２，２４・・・・・・ボス、２６・・・・・
・刃、２８・・・・・切刃縁、３０・・・・・・スロッ
ト、３２・・・・・・刃支持体、３４・・・・・・円孔
、３６・・・・・・突起、３８，４０・・・・・・窪η
、４２・・・・・・係止肩部、４４・・・・・係止面、
４６・・・・・・駆動係止面、４８・・・・・・装着用
開口、５０・・・・・・尖端、５２・・・・・・爪掛け
、５４・・・・・・スロット、５８・・・・・・係止部
材、６０・・・・・・掴み部、６２・・・・・・戻しば
ね、６４・・・・・・カム追従面、６６・・・・・・係
止肩部、６８・・・・・・内部ストッパ、７０・・・・
・・三角形状窪み、７２・・・・・・ボス。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 柄と、該柄に設けられた枢軸と、切刃縁を有する取
   替え可能な刃とを含み、核力は切刃縁を柄の内側へ納め
   た折り畳み位置と切刃縁な外に出した延し位置との間で
   枢動すべく前記枢軸上に装着されている如き折り畳み式
   ナイフに於て、前記枢軸上に回動可能に装着され前記枢
   軸の軸心な通る任意の半径線に関し非対称の輪郭形状を
   有する突起を有する刃支持体を有し、前記刃はその両側
   面のうちの所定の一方の側面を前記刃支持体の方へ向け
   た状態で前記枢軸上に装着されたときのみ前記刃支持体
   の前記突起を受入れて核力が前記枢軸上の所定の装着位
   置に装着されることを許すスロットを有していることが
   特徴とする折り畳み式ナイフ。