JPS6033408Y2 - レベルメ−タ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はカラー液晶表示器を用いたレベルメータ装置
に関する。

周知のようにオーディオ機器の分野では信号レベルを適
格に指示するためのいわゆるレベルメータが用いられて
いる。

そして、通常はＶＵメータと称される第１図に示すよう
な指針形のメータ１１を用いて入出力信号のレベルを指
示させると共に、該指示レベルが予め定められたピーク
値を越えるような場合にはピークレベル表示器１２を点
滅させる如くしていた。

しかしながら、このような在来のレベルメータでは、近
時富みに要請されているパネルデザイン上の観点からあ
るいは実際のメータの指示を応答性良好に且つ読み取り
易くして機能的に指示させるために種々の改良を施すこ
とに限界があった。

そこで、この考案は以上のような点に鑑みてなされたも
ので、指示部に多数の表示電極を並設してなるカラー液
晶表示器を用いて被指示用信号のレベルを指示させると
共に、その指示値が予め設定されるピーク値を越えるよ
うな場合に通常における指示色とは異なる指示色に変え
ることにより、適格に信号のレベルやその正常、異常を
知らしめることができるようにした極めて良好なるレベ
ルメータ装置を提供することを目的としている。

以下図面を参照してこの考案の一実施例につき詳細に説
明する。

すなわち、第２図において２０はメータ本体であり、こ
のメータ本体２０は透窓２１を有するケース２２内に所
定の間隔で並設された多数の表示電極２３１，２３２・
・・２３ｎおよび表示目盛２４を有してなるカラー液晶
表示器２５により指示部を構成してなるものである。

ここで、カラー液晶表示器２５としては例えばいわゆる
ＦＥ形液晶表示器の一種で液晶を挾む電極間の実効的電
圧により透過する光の波長が変化して外部より加える光
により種々の色光を取り出せるようにしたものを用いる
ものとする。

一方、以上のようなカラー液晶表示器２５を用いて構成
されたメータ本体２０には、その指示部を構成するカラ
ー液晶表示器２５に対して駆動用の信号を供給する液晶
駆動回路２６が接続される。

すなわち、この液晶駆動回路２６は被指示用の信号が入
力端ＩＮを介して供給される増幅器２６１と、この増幅
器２６１の出力端の各入力端が共通に接続される第１お
よび第２の整流器２６２．２６３と、この第１および第
２の整流器２６２．２６３の各出力端に各入力端が対応
して接続されたドライブ回路２６４およびバイアス回路
２６５とを有し、バイアス回路２６５の出力端が制御端
に接続されるドライブ回路２６４の出力端を前記カラー
液晶表示器２５の各表示電極２３１゜２３゜・・・２３
ｎ等に接続してなるものである。

ここで、前記第１の整流器２６２は通常のＶＵメータす
なわちレベルメータとしてカラー液晶表示器２５部を動
作させるためのものであって単なる整流機能を有してお
ればよい。

また、前記第２の整流器２６３は前述のレベルメータと
して動作させている場合に予め定められるピーク値を越
えた状態でカラー液晶表示器２５部の指示色を変えるた
めのピーク値検出機能を有しているものとする。

そして、前記ドライブ回路２６４は前記第１の整流器２
６２からの直流出力レベルに応じてカラー液晶表示器２
５における表示電極２３．．２３２・・・２３ｎの所定
電極迄共通にまたはその特定の電極部のみに駆動信号を
送出するようになされており、カラー液晶表示器２５は
これにより駆動信号が印加された電極部で所定の指示色
により励起されるものとする。

さらに、前記バイアス回路２６５はドライブ回路２６４
に対して前記第２の整流器２６３よりピーク値検出機能
を伴なった信号が供給されたとき、ドライブ回路２６４
よりカラー液晶表示器２５に対して送出する駆動信号の
実効的電圧値を変化せしめるように制御するためのバイ
アス機能を有しているものであり、これによってカラー
液晶表示器２５は前記所定の指示色とは異なる他の所定
の指示色により励起されるものとする。

而して以上の構成において液晶駆動回路２６の入力端別
に供給された被指示用の信号レベルが第２の整流器２６
３からは出力されないで第１の整流器２６２からのみ出
力される場合であれば、前記したようにドライブ回路２
６４をしてそのレベルに応じたカラー液晶表示器２５の
所定の電極に駆動信号を送出してミ該電極部を所定の指
示色により励起せしめる。

これによって、メータ本体２０のケース２２に形成され
た透窓２１から表示目盛２４に照らして励起された電極
部のレベルを読みとることができる。

また、このようなレベル指示動作中に被指示用の信号レ
ベルが第２の整流器２６３からも出力されるようなレベ
ルになると、今度はバイアス回路２６５も動作状態とな
るので、前記したようにドライブ回路２６４からの駆動
信号の実効的電圧を変化せしめる如くした制御がなされ
、カラー液晶表示器２５はその時点で前記通常の指示色
とは異なる指示色で励起されるようになる。

従って、前者の指示色を緑、後者の指示色を赤になるよ
うにしておけば、信号レベルが予め定められる設定ピー
ク値を越えた状態であることを良好に知らしめることが
できる。

なお、この場合ピーク値検出レベルすなわち設定ピーク
値を数段階設けておき、それぞれを越える毎に指示色が
変るようにしておいてもよい。

また、以上において表示目盛２４は液晶表示としてもよ
いが、透窓２１部の内側または外側に刻印する如くした
通常の目盛であってもい。

さらに、以上における液晶駆動回路２６等の付加回路は
メータ本体２０に内蔵させるようにしてもよく、これら
以外にもこの考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形
を実施し得ることは言う迄もない。

従って以上詳述したようにこの考案によれば、指示部に
多数の表示電極を並設してなるカラー液晶表示器を用い
て被指示用信号のレベルを指示させると共に、その指示
値が予め設定されるピーク値を越えるような場合に通常
における指示色とは異なる指示色に変えることにより、
適格に信号レベルやその正常、異常を知らしめることが
でき、以ってパネルデザイン上の観点からあるいは応答
性を良好に且つ読み取り易くして機能的に表示するため
の要請に応じられるようにした極めて良好なレベルメー
タ装置を提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来のレベルメータを示す正面図、第２図はこ
の考案に係るレベルメータ装置の一実施例を示す構成説
明図である。 ２０・・・・・・メータ本体、２１・・・・・・透窓、
２２・・・・・・ケース、２３１〜２３ｎ・・・・・・
表示電極、２４・・・・・・表示目盛、２５・・・・・
・カラー液晶表示器、２６・・・・・・液晶駆動回路、
２６１・・・・・・増幅器、２６２，２６３・・・・・
・整流器、２６４・・・・・・ドライブ回路、２６５・
・・・・・バイアス回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液晶を挾む電極間の実効的電圧の変化に応じて少なくと
   も２色で表示可能なもので、多数の表示電極が並設され
   たカラー液晶表示器と、このカラー液晶表示器の各表示
   電極に対し被レベル指示用信号のレベルに応じた第１実
   効的電圧をとる液晶駆動信号を供給するドライブ回路と
   、前記被レベル指示用信号のレベルが設定ピーク値を越
   えた状態を検出し、前記ドライブ回路から前記カラー液
   晶表示器の各表示電極に供給する液晶駆動信号を前記第
   １実効的電圧から第２実効的電圧に変化させるバイアス
   回路とを具備し、前記カラー液晶表示器により前記被レ
   ベル指示用信号のレベルか設定ピーク値を越えるまでは
   第１の色でレベル表示し、且つ設定ピーク値を越えた後
   も第２の色でレベル表示可能に構成したことを特徴とす
   るレベルメータ装置。