JPS6033367B2 - 酸素運搬輸液 - Google Patents

酸素運搬輸液

Info

Publication number
JPS6033367B2
JPS6033367B2 JP14505478A JP14505478A JPS6033367B2 JP S6033367 B2 JPS6033367 B2 JP S6033367B2 JP 14505478 A JP14505478 A JP 14505478A JP 14505478 A JP14505478 A JP 14505478A JP S6033367 B2 JPS6033367 B2 JP S6033367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
carbon atoms
component
fluorocarbon
fatty acids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14505478A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5572110A (en
Inventor
和正 横山
紘一 山内
良一 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GREEN CROSS CORP
Original Assignee
GREEN CROSS CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GREEN CROSS CORP filed Critical GREEN CROSS CORP
Priority to JP14505478A priority Critical patent/JPS6033367B2/ja
Publication of JPS5572110A publication Critical patent/JPS5572110A/ja
Publication of JPS6033367B2 publication Critical patent/JPS6033367B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は大量出血患者の救命並びに臓器移殖に伴う臓器
の保存に用いられる酸素運搬能を持つ注射剤並びに港流
用乳剤に関するものである。
フルオロカーボン乳剤が0甫乳動物の代用赤血球並びに
臓器移殖のための臓器保存潅流液として、特に酸素運搬
能を代行させる目的の輪液として用い得る可能性を有す
ることは多くの研究者により報告されている、〔リーラ
ンド シー、クラークジュニア(Leland C、C
IarkJr)、ベーカテイニ、エフ(茂cattin
i、F)、力プラン、エス(Kaplan、S)「合成
血液の生理」(ThePhysiologyofs肌t
heticblood)ジャーナル オブ トラシツク
カルデイオ/ゞスキユラール サージエリイ(J.T
horacjc CardiovascularS町g
)第6館登第757〜773ページ、197世王、ガィ
ヤー、アール,ピー,(蛇yer、R,P,)「フルオ
o力‐ボンーポリオール人工血液」(Fluoroca
rかn−polyolartificialblood
s血stjtuにs.)ニューイングランンドジヤーナ
ル オブ メデイシン(NewEng.J.Med.)
第289巻第1077〜1082ページ、1973〕。
しかしながら、これらの乳剤はその製剤学的な安定性か
ら考え、十分に実用的であるとはいえず、人工赤血球と
してフルオロカーボン乳剤を実用化するためには長期間
にわたって粒子径に変化のない安定な製剤を開発する必
要がある。
フルオロカーボン乳剤においてその粒子の大きさは乳剤
の毒性、効力に重要な役割を演じている〔ヨコヤマ、ケ
ー.、ヤマノウチ、ケー.、ワタナべ、エム.、ムラシ
マ、アール.、マツモト、テイー.、ハマノ、テイー.
、オカモト、エッチ.、スヤマ、テイー.、ワタナべ、
アール.、ナイトウ、アール.「パーフルオロデカリン
エマルジヨンの調製一人工赤血球へのアプローチ」(P
reparationof pernuorodeca
lin em山sjon、an approach t
o比eredcellssu戊titute)フエーデ
レーション、プ ロ シ ー デイン グ(Feder
ationProceeding)第34巻第1478
〜1483ページ、1975年5月、〕。
すなわち、粒子径の大きな乳剤は毒性が高く皿流中での
粒子の残留時間も短い。従ってフルオロカーボン乳剤を
人工赤血球として大量出血患者の救命用輸液として用い
る場合、乳剤粒子の平均粒子径は0.3仏以下でなけれ
ばならないし、好ましくは0.2仏以下である(特関昭
48一22612号)。又、粒子径とは別に人工赤血球
の目的でフルオロカーボンを使用するためには、静脈内
に投与されたフルオロカーボンが酸素運搬という本来の
目的を終えた後、速やかに体外に排他される必要がある
本発明者らは先に数種のフルオロカーボンの乳剤を用い
、その技E池速度〔ョコャマ.ケー.、ヤマノウチ.ケ
ー.、ムラシマ.アール.「静法後のパーフルオロケミ
カルの排池」(Excretion of peh
luorochemicals aherintra
venous injectionof比ejrem山
sion)ケミカル.フアーマシユテイカル.ブレテイ
ン(Chem.Pharm.Bull.)第23巻第1
368〜1373べ−ジ、1970王6月.〕及び毒性
について検討を行った結果炭素数9〜11のフルオロカ
ーボンが人工赤血球として使用し得るものであり、特に
パーフルオロデカリンが最良のであることを見し、出し
た。
更に本発明者らは、これら選択された炭素数9〜11の
のフルオロカーボンの乳化剤について広範な検討を行い
、これらに卵黄あるいは大豆リン脂質に徴量の炭素数8
〜22の脂肪酸又はその脂肪酸の生理学的に受けし、れ
られる塩又はモノグリセライドを添加することによって
長期間安定な微粒子乳剤を製し得るとを見し、出した〔
特関昭50一69219号、〔特願昭48−11204
7号)〕。しかしながら、これらの乳剤を人工赤血球と
して用いる場合、高分子ポリオキシェチレンーポリオキ
シプロピレン共重合体で乳化されたパーフルオロトリブ
チルアミン乳剤と比較し、若千の欠点が存在する。
すなわち、長期保存製剤的安定性においては、リン脂質
で乳化したェマルションは高分子非イオン系界面活性剤
で乳化したパーフルオロトリブチルアミンェマルション
とほぼ同程度の安定性を示すが、静注後の循環皿流中の
安定性では前者は後者に比べ劣り、従って皿中半減期も
前者は後者の約2′視壁度であった。又、高分子非イオ
ン系界面活性剤によって乳化したフルオロカーボン乳剤
は市販の血数増量剤、例えばデキストランハィドロオキ
シェチルスターチ、修飾ゼラチン製剤などと自由な比率
で混合使用し得るが、リン脂質で乳化したフルオロカー
ボンェマルションはそれら血※増量剤と混合すると沈殿
が析出し、両者を混合使用することはできない。これは
、乳剤中の高濃度のリン脂質とデキストラン、ハイドロ
オキシェチルスターチなどの高分子豚買物質との相互作
用によってェマルションが破壊されることによるもので
ある。皿酸増量剤との併用はフルオロカーボン乳剤を大
量出血時における救命用輸液、すなわち、人工赤血球と
して用いる場合重要で、大量出血時においてはフルオロ
カ−ボン乳剤による酸素の供給とともに、血数増量剤に
よる循環血液量の維持が必要である。
従って、人工赤血球として使用する目的のフルオロカー
ボン乳剤は高分子非イオン系界面活性剤を用いて調製す
ることが好ましい。しかしながら、高分子非イオン系界
面活性はアミン系フルオロカーボンなど一部のフルオロ
カーポンを除いて、人工赤血球のフルオロカーボンとし
て有効な大半のフルオロカーボン、すなわち9〜11の
炭素原子を持つフルオロカーボン、例えば排他速度のよ
いパーフルオ。デカリンなどの乳化剤としては不適合で
ある。そこで本発明者らはパーフルオロデカリンで代表
される排他速度の速い炭素数9〜11のフルオロカーボ
ンを高分子非イオン系界面活性剤を用い、長時間安定に
保存でき、循環皿流中で安定で乳化粒子のいかなる崩壊
もないこ、血糠増量剤と混合できる乳剤を調製する目的
で広範な製剤学的、薬理学的検討を実施した。
その結果、本発明者らは先に粒子径0.05〜0.3山
である酸素運搬能を持つたフルオロカーボン化合物の生
理学的に受け入れられる水溶液からなる安定な乳剤の提
供をその組成を再検討することで成功している(特開昭
52−96722号)。
すなわち、その組成が、風成分としてパーフルオロデカ
リン、パーフルオロメチルデカリン、炭素数3−5のア
ルキル基を持つパーフルオロアルキルシクロヘキサンの
ようなパーフルオロシクロアルカン又はパーフルオロア
ルキルシクロアルカン、炭素数5一7のアルキル基をも
つパーフルオロアルキルテトラハイドロフラン、炭素数
4−6のアルキル基をもつパーフルオロアルキルテトラ
ハイドロピラン、/ぐーフルオルアルカンのグループか
ら選ばれる炭素数9一11のパーフルオロカーボン化合
物の少なくとも1つ:曲成分としてパーフルオロターシ
ヤリーアルキルアミン、炭素数4一6のアルキル基をも
つパーフルオロ−N−アルキルピベリジン、炭素数5−
7のアルキル基をもつパーフルオロ−N−アルキルモル
ホリンのグループから選ばれた炭素数9一11の第3級
アミンのパーフルオロカーボン化合物の少なくとも1つ
:分子量約2000−20000の高分子非イオン系界
面活性剤;リン脂質;炭素数8−22の脂肪酸及びその
脂肪酸の生理学的に受けし、れられる塩、モノグリセラ
ィドのグループから選ばれた脂肪酸化合物の少なくとも
1つ;及び生理学的水溶液からなり、その中で、■成分
と{Bー成分の重量比が95〜50:5〜50である時
上記の目的を解決した乳剤を提供したのである。この成
果を基に本発明者らは、B成分のさらなる改良を試み、
同等以上の効果を有する化合物の検索をさらにすすめ、
この技術分野の多様性を押しすすめる努力をおこなった
その結果、B成分としてさらにアダマンタン系のパーフ
ルオロカ−ボン化合物も選択可能であることを見いだし
本発明を完成した。すなわち本発明は、粒子径0.05
〜0.3仏である酸素運搬能を持ったフルオロカーボン
化合物の生理学的に受け入れられる水溶液よりなる安定
な乳剤からなり、その組成が、風成分としてパーフルオ
ロデカリン、パーフルオロメチルデカリン、炭素数3−
5のアルキル基を持つパーフルオロアルキルシクロヘキ
サンのようなパーフルオロシクロアルカン又はパーフル
オロアルキルシクロアルカン、炭素数5一7のアルキル
基をもつパーフルオロアルキルテトラハイドロフラン、
炭素数4−6のアルキル基をもつパーフルオロアルキル
テトラハイドロピラン、/ぐーフルオルアルカンのグル
ープから選ばれる炭素数9一11のパーフルオロカーボ
ン化合物の少なくとも1つ:‘B}成分としてパーフル
オロメチルアダマンタン、/fーフルオロエチルアダマ
ンタン、パーフルオロジメチルアダマンタン、パーフル
オロジェチルアダマンタン、又はパーフルオロアダマン
タンのグループから選ばれた炭素数10〜14のパーフ
ルオロカーボン化合物の少なくとも1つ:分子量約20
00−20000の高分子非イオン系界面活性剤;リン
脂質;炭素数8一22の脂肪酸およびその脂肪酸の生理
学的に受けし、れられる塩、モノグリセラィドのグルー
プから選ばれた脂肪酸化合物の少なくとも1つ:及び生
理学的水溶液からなり、その中で風成分と【B’成分の
重量比が95〜50:5〜50である上記の目的を解決
した乳剤を提供したのである。
ここでいう高分子非イオン系界面活性剤とは分子量20
00−20000であり、例えばポリオキシェチレンー
ポリオキシプロピレンコポリマー、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリル
ェーテル、などである。
乳剤中におけるこの界面活性剤の濃度は約2.0〜約5
.0w/v%であり、好ましくは3.0〜3.5w/v
%である。風成分に属するパーフルオロカーボンは、パ
ーフルオロシクロアルカンあるいはパーフルオロアルキ
ルシクロアルカンであって、その例としては、パーフル
オロメチルプロピルシクロヘキサン、パーフルオロブチ
ルシクロヘキサン、パーフルオロトリメチルシクロヘキ
サン、/ぐーフルオロェチルプロピルヘキサン、のよう
な炭素数3−5のアルキル基を持ったパーフルオロシク
ロヘキサン及び、パーフルオロデカリン、パーフルオロ
メチルデカリンである。
炭素数4−6のアルキル基を持ったパーフルオロアルキ
ルテトラハイドロピランとしては、パーフルオロヘキシ
ルテトラハイドロピラン、炭素数5−7のアルキル基を
持ったパーフルオロアルキルテトラハイドロフランとし
ては、例えばパーフルオロベンチルテトラハイドロフラ
ン、/ぐーフルオロヘキシルテトラハイドロフラン、/
ぐーフルオロヘフ。チルテトラハイドロフラン;炭素数
9−11のパーフルオロアルカンとしてはパーフルオロ
ノナン、パーフルオロデカンなどが挙げられる。(B’
成分にあたる炭素数10〜14のアダマンタン系のパー
フルオロカーボンの例として、パーフルオロメチルアダ
マンタン、/ゞーフルオロエチルアダマンタン、/ぐー
フルオロジメチルアダマンタン、パーフルオロジエチル
アダマンタン、/ゞ−フルオロアダマンタンである。
このうちより好ましいものは、炭素数10−12の範囲
の化合物である。これは、血液代用剤として使用した場
合の好ましい範囲であって臓器蓄積性の問題にならない
濯流液の組成分として使用する時は、これに限定されな
い。パーフルオロカーボンの風成分と曲成分の組成重量
比率は95〜50:5〜50でで使用され、パーフルオ
口カーボンの乳剤中での比率は約10〜5帆/v%であ
る。
乳化補助剤として使用されるリン脂質は当該技術者に公
知のあらゆるものが使用できるが、好ましくは卵黄リン
脂質、大豆リン脂質である。その乳剤中での組成比率は
、約0.1一約1.0w/v%、好ましくは約0.4−
約0.6w/v%である。乳化補助剤として使用される
脂肪酸化合物としては炭素数8−22の脂肪酸及びこれ
らの脂肪酸の生理学的に受け入れられるナトリウム、カ
リウムなどの塩又はモノグリセライドである。これらに
含まれるものとして、例えばカプリル酸、カプリン酸、
ラゥリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、べへン酸、パルミトレィン酸、オレィン酸、リノー
ル酸、アラキドン酸及びそれらのナトリウム又はカリウ
ム塩及びそれらのモノグリセラィドである。これらの脂
肪酸は単独で又は2種以上の混合物で用いることができ
、乳剤中での組成は0.004−0.1w′v%、好ま
しくは約0.02−0.04w/v%を占める。これら
の脂肪酸のうちに特に好ましいものは、炭素数14−2
0の脂肪酸及び生理学的に受け入れられる塩であり、例
えばパルミチン酸カリウム、オレィン酸カリウムであり
、これらは乳剤の可溶性及び安定性から選ばれたもので
ある。この発明のフルオロカーボン化合物の乳剤は、上
記の組成に従って生理学的に受け入れられる水溶液を媒
質としていかなる順序によっても混合し、粗乳化するこ
とができる。
粗乳化された液は効果的な乳化機によって粒子径が0.
05〜0.3山となるように均質化することによって、
本発明の乳剤の製造は達成せられる。本発明の乳剤は超
微粒子であり、しかも長期保存中に粒子が粗大化するこ
とがないので被投与動物に対し、粒子の粗大化にともな
う障害がなく高度な安全性を有する。
更に、本発明の乳剤は循環皿流中での滞留時間も長く、
酸素運搬機能が長時間持続される。例えば、平均粒子直
径0.1〆の本発明の乳剤及び同じ粒子径を持ち、且つ
リン脂質のみで乳化したフルオロカーボン乳剤をそれぞ
れ家兎にフルオロカーボンとして8夕/kg体重静脈内
投与した場合のフルオロカーボンの血中減期はそれぞれ
約7斑時間、約44時間であり、本発明乳剤は高い血中
絶持能を持つことを示していた。本発明からなる乳剤は
、輸液として使用される時には、生理学的に等張な溶液
として用いられる。
更に本発明の乳剤は市販の血競増量剤、例えばデキスト
ラン、ハイドロオキシエチルスターチ、修飾ゼラチン製
剤、とあらゆる比率で混合使用できる。
又、本乳剤は。
甫乳動物の代用血液として使用できる外、臓器保存用溝
流液としても利用できる。次に、実施例を挙げて本発明
を更に具体的に説明する。実施例中で、粒子径の測定は
ョコャマ、ケー.らによって提案された遠心沈降法〔C
hem.Pharm.Bull.22(12)、296
6一2971(1974)〕によつた。
実施例 1 ポリオキシェチレンポリオキシプロピレン共重合体(分
子量8350)300夕を蒸留水8そで熔解し、この液
にパーフルオロデカリン3k9とパーフルオロメチルア
ダマンタン500夕、大豆油リン脂質40夕、オレィン
酸カリウム2夕を混合した混合フルオロカーポンを加え
、ミキサーで燈拝し粗乳化液を製した。
この粗乳化液を噴射式乳化機(マントンゴーリン社製)
の液槽に入れ循環させ、200〜500k9′流の高圧
下で液温を35±5℃に保ちながら乳化を行なった。得
られた乳剤中のパーフルオロデカリン濃度は30.5w
/v%、パーフルオロメチルアダマンタン濃度は4.8
w/v%であった。遠心沈降法によって測定した平均粒
子直径は0.1〜0.103ムであり、注射用バィアル
に分注して施栓し、これを回転滅菌器に入れ115℃1
2分間加熱滅菌を行っても粒子蓬の増大はみられなかっ
た。滅菌後の乳剤の粒度分布をパーフルオロデカリン単
独の対照と共に第1表に示す。又、本乳剤は4℃6か月
保存においても粒子の粗大化はみられず平均粒子径はほ
とんど変化しなかった。
4℃6か月保存後の平均粒子径を対照のパーフルオロデ
カリン単独の乳剤と共に第1表に示す。
実施例 2 平均分子量3500のポリオキシェチレンオクチルェー
テル330夕を8その蒸留水に溶解し、この液に40夕
の大豆リン脂質、2夕のオレィン酸カリウムを加えミキ
サーでかさまぜ、懸濁液を調製し、この液にパーフルオ
ロメチルデカリン3k9とパーフルオロアダマンタン6
00夕の混合フルオロカーボンを加え、ミキサーでかさ
まぜ粗乳化液を製した。
この粉乳化液を実施例1と同様な操作によって乳化し、
バィアルに分注した後、回転滅菌器で115qo、12
分間加熱滅菌を行った。得られた乳剤中のパーフルオロ
デカリン濃度は29.7w′v%、パーフルオロアダマ
ンタン濃度は5.8w/v%であった。滅菌後の乳剤の
粒度分布を対照と共に第1表に示す。又、本乳剤は4℃
、6か月保存においても粒子の粗大化はみられなかった
400、6か月保存後の平均粒子径を第1表に示す。
実施例 3 平均分子量10800のポリオキシェチレンポリオキシ
プロピレン共重合体100夕を蒸留水2とに落籍し、こ
の液に卵黄リン脂質20夕、オレィン酸0.5夕を加え
ミキサーでかきまぜ、懸濁液を製し、この液にパーフル
オロデカリン640のこパーフルオロジメチルアダマン
タン250夕を混合した混合フルオロカ−ボンを加え、
ミキサーでかさまぜ粗乳化液を製した。
この粗乳化液を実施例1と同様な操作によって乳化し、
回転滅菌器で115℃、12分間加熱滅菌し乳化を製し
た。乳剤中のパーフルオロデカリンの濃度は25.机′
v%、パーフルオロジメチルァダマンタンの濃度は9.
柵′v%であった。滅菌後の粒子の粒度分布をパーフル
オロデカリンの対照乳剤と共に第1表に示す。又、本乳
剤を400、6か月保存した場合の平均粒子径を第1表
に示す。実施例 4 平均分子量15800のポリオキシェチレンポリオキシ
プロピレン共重合体35夕を蒸留水800の‘に溶解し
、れに卵黄リン脂質4夕、ラウリン酸モノグリセラィド
0.1夕を加え、ミキサーでかさまぜ懸濁液を調製し、
これにパーフルオロヘキシルテトラハイドロピラン35
0夕にパーフルオロエチルアダマンタン60夕を混合し
た混合フルオロカーボンを加え、ミキサーでかさまぜ粗
乳化液を製する。
この粗乳化液を実施例1と同様な操作によって乳化し、
得られた乳剤をバィアルに分洋後回転滅菌器で115q
0、12分間加熱滅菌した。乳剤中のパーフルオロヘキ
シルピランの濃度は35.7、パーフルオロェルアダマ
ンタンの濃度は6.3W/v%であった。
本乳剤の滅菌後の粒子径をパーフルオロヘキシルピラン
単独の対照乳剤と共に第1表に示す。
又、本乳剤は400、6か月保存においても粒子の粗大
化はみられなかった。本乳剤及び対照乳剤400、6か
月保存後の平均粒子直径を第1表に示す。氏 霊 S 地 霊 ぬ 船 法 蔓 寮 卓 旨弓 塞き霊 ■汁 水町曲増 ン汁漆 )吹け y鰹ミ ‐三合I了 >・・日 雫牟ミ ご へ 毛 七 ン。
ン)山) ふ篭‐ト H 日 ン岬ン 宅寒宅 コ鰹コ 業を令 く<q * 試験例 1 血糠増量剤との併用実験 FC製剤は輸液として用いる場合、コロイド浸透圧が低
いので臨床使用にあたっては血酸増量剤(plasma
expander)との併用が好ましい。
本発明の製剤では皿糠増量剤と混合した場合においても
皿策増量剤との相互作用(Interaction)に
基づく可逆性の沈澱の生成は確認されず輸液として用い
た場合の問題点の一つが解決された。実験に使用したF
C製剤としては、実施例1と同じ方法で得られる種々濃
度の乳剤及び特関昭50−6921y号の方法で得られ
る卵黄リン脂質4w/v%オレィン酸カリウム0.0が
′v%を乳化剤とした種々濃度のフルオロカーボン乳剤
によって比較試験をした。
各々の液を乳酸加リンゲル液で等張となした後最終濃度
1〜6w/v%に血競増量剤を混合し、沈殿生成の有無
を6時間室温で肉眼的に磯祭した。
血嫌増量剤としては、2帆/v%HES(ハイドoオキ
シェチルスターチ)(平均分子量200000)製剤及
び1肌/v%デキストラン40(Dextran40)
(平均分子量40000)製剤を用いた。試験結果を第
2表、第3表に示す。
第2表 第3表 この結果、本発明製剤は、対象に比べて血糠増量剤の影
響は極めて少なく本発明によるフルオロカーボン製剤は
、市販のデキストラン40、HES製剤とは最終濃度各
2w/v%、3w/v%まで自由な比率で配合可能であ
る。
本願実施例1、2、4、5で得られる製剤も同様の効果
を与えるのものであった。試験例 2 ラットの生存時間から静注後の循環血液中での製剤の安
全性を検討するために表に示した組成の乳化剤によって
、ウィスター系ラツト(雌200〜250のを使って脱
血交換輸注実験を行った。
供試試料としては、本剤の代表として実施例3によって
提供される製剤、対照として特関昭50一6921叫号
で提供される製剤を用い、この製剤で電解液で等張とし
た。パーフルオロカーボン(FCと略記)製剤と分子量
10方のハイドロキシェチルスターチを含む高濃度電解
質液との混合は8容量;2容量で行った組成を第4表に
示す。
なお特開昭50−6921叫号製剤のハイドロキシェチ
ルスターチの濃度を0.5%としたのはそれ以上の濃度
でハイドロキシェチルスターチを混合すると沈澱が形成
されることによる。第 4一表 そ P1urooic F.68(ボリオキシェチレン
ーボリオキシプロビレン共重合体)ラットをチオベンタ
ール麻酔下、100%酸素下におき、脱血は頚動脈より
5の【/k9体重/分の速度で1回当り5の‘/k9体
重脱血し、ついで同量のFC製剤を同じ速度で尾静脈よ
り注入した。
最終へマトクリット値7.0、4.い 1.0(脱血交
換前のへマトクリット値の平均46.5)とした後、ラ
ットを引きつづき2岬時間100%酸素下におき、次い
で24〜7幼時間70%酸素−30%窒素下それ以後は
普通空気下に移し、ラツトの生存時間を測定した。結果
を表5に示す。更に生存したラット(Hct4%)につ
いては1、3及び6ケ月目に各3匹を薬殺し、肝、隅、
肺、腎中に残存するFC濃度を測定した。結果を表6に
示す。第5表 この結果は、対照のFC製剤に比べて本製剤は極めて救
命効果の高いことならびに循環血液中で安定性の高いも
のといえる。
表 6 口:10マイクログラム/グラム組織以下N.D:1マ
イクログラム/グラム組織以下この結果は、両FCとも
8E池は速やかで、脱血交換6ケ月後には主要臓器中に
FCは残存してし、なかつた。
実施例 3 本発明製剤の急性毒性実験を、試験例2の第4表に示さ
れる生理的に等張とした本発明製剤及び対照製剤を使っ
て行った。
実験動物はウィスタ−系雄ラット(体重100一120
夕)を用いた。乳剤は静注され、投与後1週間観察した
。結果は第7表に示される。両乳剤のLD5oは約13
0の‘/体重k9であり、非常に低毒性であった。第7
表 試験例 4 体外循環系におけるFC製剤における溶血作用の検討の
ために家兎赤血球を用いてィン ピトロ(invitr
o)での実験を行なった。
FC製剤は、試験例2の第4表に示される生理的に等張
となした本発明製剤及び対照として特開昭50−692
1y号の製剤を使用した。
実験はFC乳剤とへパリン添加ウサギ血液をそれぞれ容
量として3:1、1:1、1:3の割合に混合した。
試料液80私を3700に保持し、6時間後に溶血量を
測定した。測定はシアノメトヘモグロビン法〔文献:ク
リニック ケミカ アクタ(Cljn.Chim.Ac
ta.)6、538 1961〕によって行った。結果
は以下の第8表に示される。
第8表 この結果本発明製剤の溶血作用は特関昭50−6921
y号製剤のそれに比べて、はるかに小さく対照の乳酸加
リンガー液と顕著な差はなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 必須の組成成分として、(A)成分として、パーフ
    ルオロデカリン、パーフルオロメチルデカリン、炭素数
    3−5のアルキル基を持つパーフルオロアルキルシクロ
    ヘキサンのようなパーフルオロシクロアルカン又はパー
    フルオロアルキルシクロアルカン、炭素数5−7のアル
    キル基を持つパーフルオロアルキルテトラハイドロフラ
    ン、炭素数4−6のアルキル基を持つパーフルオロアル
    キルテトラハイドロピラン、パーフルオルアルカンのグ
    ループから選ばれる炭素数9−11のパーフルオロカー
    ボン化合物の少なくとも1つ;(B)成分として、パー
    フルオロメチルアダマンタン、パーフルオロジメチルア
    ダマンタン、パーフルオロエチルメチルアダマンタン、
    パーフルオロジエチルアダマンタン、及びパーフルオロ
    アダマンタンよりなるグループから選ばれた炭素数10
    〜14のパーフルオロカーボン化合物の少なくとも1つ
    ;分子量約2000−20000の高分子非イオン系界
    面活性剤;リン脂質;炭素数8−22の脂肪酸及びその
    脂肪酸の生理学的に受け入れられる塩、モノグリセライ
    ドのグループから選ばれた脂肪酸化合物の少なくとも1
    つ;及び生理学的に受け入れられる媒質;からなり、そ
    の中で(A)成分と(B)成分の重量比が95〜50:
    5〜50であることを特徴とする酸素運搬能を持つた粒
    子径0.05−0.3μの医療用フロオロカーボン化合
    物の乳化製剤。 2 フルオロカーボン化合物の乳剤の媒質が、生理学的
    に受け入れられる水又は等張液である特許請求の範囲1
    の製剤。 3 組成比として、フルオロカーボン化合物(A成分+
    B成分)が10−50w/v%、高分子非イオン系界面
    活性剤が2.0〜5.0w/v%、リン脂質が0.1−
    1.0w/v%、そして脂肪酸が0.004−0.1w
    /v%である特許請求の範囲1の製剤。 4 血漿又は血漿増量剤の添加によつて、血液とコロイ
    ド浸透圧的に等張とされた特許請求の範囲1の製剤。
JP14505478A 1978-11-24 1978-11-24 酸素運搬輸液 Expired JPS6033367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14505478A JPS6033367B2 (ja) 1978-11-24 1978-11-24 酸素運搬輸液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14505478A JPS6033367B2 (ja) 1978-11-24 1978-11-24 酸素運搬輸液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5572110A JPS5572110A (en) 1980-05-30
JPS6033367B2 true JPS6033367B2 (ja) 1985-08-02

Family

ID=15376306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14505478A Expired JPS6033367B2 (ja) 1978-11-24 1978-11-24 酸素運搬輸液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6033367B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1187882A (en) * 1981-11-27 1985-05-28 Kazumasa Yokoyama Perfluoro compound and emulsion thereof
DE3390172T1 (de) * 1982-08-17 1984-11-29 Sun Tech, Inc., Philadelphia, Pa. Perfluorkohlenstoff-Emulsionen, deren Herstellung und deren Verwendung in der Therapie
US4530936A (en) * 1983-07-08 1985-07-23 Farmacon Research Corporation Composition and method for inhibiting the absorption of nutritional elements from the upper intestinal tract
GB8504916D0 (en) * 1985-02-26 1985-03-27 Isc Chemicals Ltd Emulsions of perfluorocarbons in aqueous media
AU710142B2 (en) * 1993-03-16 1999-09-16 Alliance Pharmaceutical Corporation Fluorocarbon emulsions with reduced pulmonary gas-trapping properties
JP2004307404A (ja) 2003-04-08 2004-11-04 Nipro Corp 人工酸素運搬体を含む医薬組成物
RU2240108C1 (ru) * 2003-09-04 2004-11-20 Кукушкин Николай Ильич Эмульсия перфторорганических соединений с газотранспортными свойствами

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5572110A (en) 1980-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0231091B1 (en) Stable emulsions of highly fluorinated organic compound
US4252827A (en) Oxygen-transferable fluorocarbon emulsion
Biro et al. Perfluorocarbon blood substitutes
US5171755A (en) Emulsions of highly fluorinated organic compounds
EP0196776B1 (en) Emulsions of perfluorocarbons in aqueous media
JPS5835485B2 (ja) 酸素運搬輸液
Faithfull Fluorocarbons: Current status and future applications
Geycr Perfluorochemicals as oxygen transport vehicles
JPS6033367B2 (ja) 酸素運搬輸液
Spence Perfluorocarbons in the twenty-first century: clinical applications as transfusion alternatives
US5536753A (en) Stable perfluorocarbon and oil emulsions
Lane Perfluorochemical-based artificial oxygen carrying red cell substitutes
EP1306083A1 (en) Emulsion of perfluororganic compounds for medical purposes, method for producing said emulsion and methods for curing and preventing diseases with the aid of the emulsion
JPS5946218A (ja) フルオロカ−ボン乳化製剤
JPH0261922B2 (ja)
Stefanek et al. Fluorosurfactants for medical nanoemulsions, their surface-active and biological properties
JPS59130813A (ja) 癌化学療法補助剤
RU2070033C1 (ru) Способ получения перфторуглеродных эмульсий для медицинских целей
KR810000695B1 (ko) 산소 운반 가능한 플루오로카아본 유탁액의 제조방법
Lowe Properties and biomedical applications of perfluorochemicals and their emulsions
RU2122404C1 (ru) Способ получения эмульсии на основе перфторорганических соединений для медико-биологических целей
JPS59130812A (ja) 癌化学療法補助剤
US20210283071A1 (en) Preparation of a single-surfactant microemulsion
US20240307364A1 (en) Gas transmission emulsion for intravenous administration
WO2000013501A1 (en) Improved artificial blood fluids