JPS6032748B2 - 熱可塑性合成繊維用油剤 - Google Patents

熱可塑性合成繊維用油剤

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JPS6032748B2
JPS6032748B2 JP14088580A JP14088580A JPS6032748B2 JP S6032748 B2 JPS6032748 B2 JP S6032748B2 JP 14088580 A JP14088580 A JP 14088580A JP 14088580 A JP14088580 A JP 14088580A JP S6032748 B2 JPS6032748 B2 JP S6032748B2
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synthetic fibers
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豊 植田
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Toyobo Co Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、特定化合物を組み合わせて配合したゴム補強
用熱可塑性合成繊維のゴムとの接着性の経日劣化防止な
らびに耐熱強力の劣化を防止し得るゴム補強用熱可塑性
合成繊維用油剤をを提供するものである。 ナイロン、ポリエステルで代表される熱可塑性合成繊維
は、寸法安定性、高強力、耐熱性、耐疲労性などの特性
に優れるため、ゴム補強用繊維として、ベルト、タイヤ
コードなどに汎用されているが、近年高速道路での高速
走行により、自動車タイヤは苛酷な条件で使用されるこ
とが多くなり、タイヤ補強材であるタイヤコードの性能
として、特にゴムとの接着性および接着経時保持率と耐
熱強力保持率をより向上させることが望まれている現状
にある。 すなわち繊維を接着処理液で処理した後、空気中、高温
中あるいはオゾン中に放置された場合、空気中の水分、
熱、酸化性ガスおよび光(特に紫外線)などにより経時
的にゴムとの接着力が低下したり、また高速走行時には
タイヤの発熱によりタイヤコードが高速の条件下におか
れるためゴムと繊維との接着力の低下が起こり、タイヤ
破壊の原因ともなり、接着性の蓬時劣化防止ならびに耐
熱強力防止が強く望まれている現状である。* このた
めゴム補強用熱可塑性合成繊維用油剤として鉱物油又は
脂肪酸アルキルェステル油と非イオン系およびノまたは
アニオン系界面活性剤との混合物に特定の抗酸化剤の一
種を添加した繊維処理油剤の提案(特関昭53一139
897、同54一82496号公報など)があるが、本
発明者らは特定の抗酸化剤を組み合わせて油剤に配合す
ることによって、熱可塑性合成繊維の他の性能を低下さ
せることなく、接着処理液で処理された繊維の接着性の
経日劣化ならびに耐熱強力劣化に優れた防止性が発揮さ
れることを見出し本発明に到達した。 すなわち本発明は、一価アルコールと−塩基性脂肪酸と
のェステルおよび多価アルコールと−塩基脂肪酸とのェ
ステルからなる群から選ばれた一種または二種以上の平
滑剤と非イオン系および/またはアニオン系界面活性剤
に式〔1〕で示される2,4ピス(n−オクチルチオ)
一6−(4ーヒドロキシー3,5ジターシヤリーブチル
アニリノ)−1,3,5トリアジンおよび式
〔0〕 または式〔m〕 で表わされる化合物を配合してなる熱可塑性合成繊維用
油剤に関する。 本発明の油剤に含まれる脂肪酸のアルコールェステル類
は平滑剤としての作用を有するものであり、特にゴム補
強用熱可塑性合成繊維製造工程での熱処理条件を考慮し
て、発煙、タール等の発生の少ない耐熱性の良好なもの
を選択する必要があるが、高級脂肪酸のェステル類が好
ましい。 脂肪酸の一価アルコールェステルとしては、例えばブチ
ルステアレ−ト、オクチルステアレート、ラウリルオレ
エート、オレイルオレエートなどがあり、二塩基性脂肪
酸のェステルとしては、例えばジオクチルセバケート、
ジラウリルアゼレート、ジオレィルアジべ−トなどがあ
る。多価アルコ−ルェステルしては、例えばグリセリン
トリオレェート、グリセリントリラウレート、トリメチ
ロールプロパントリデカネート、ネオベンチルグリコー
ルジラウレート、ビスフエノールAジラウレートなどが
ある。またナタネ油、ヤシ油、オリーフ油のような天然
混合脂肪酸トリグリセライドも使用することが出来る。
非イオン系および/またはアニオン系界面活性剤は主と
してこれらの平滑剤を乳化するための乳化剤として用い
るものであり、非イオン系界面活性剤としては、例えば
ポリオキシアルキレン型としてポリオキシエチレンラウ
リルエーテル、ポリオキシェチレンラウリン酸ェステル
、ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテル、ポリ
オキシエチレンカスターオイル、ボリオキシエチレン/
ポリオキシプロピレンステアリルエーテルなどがあり、
多価アルコール型としては、ソルビータンモノオレエー
ト、ソルビタントリオレエート、グリセリンモノラウレ
ート、トリメチロールプロパンジラウレートおよびこれ
らのエチレンオキサイド付加物などがある。 アニオン系界面活性剤としては、例えばラゥリルホスフ
ェートK塩、オレィルホスフェートジェタノールアミン
塩、ラウリルサルフェートソーダ塩、ラウリルスルホネ
ートソーダ塩などがある。また本発明で使用される式〔
1〕,
〔0〕および〔m〕で示される化合物は、油剤と
の相容性が良好であり、また耐熱性が極めて高く、熱延
伸、熱処理における熱板、熱ローラー上での発煙性、タ
ール化の抵抗性が非常に良好であると共に、特に式〔1
〕および
〔0〕または式〔1〕および〔m〕と組み合わ
せて油剤に配合することによって、より優れた効果を発
揮する。 本発明の油剤の各成分の好ましい割合は、前記平滑剤4
0〜80重量%、非イオン系および/またはアニオン系
界面活性剤20〜60重量%に上記式〔1〕で表わされ
る2,4ビス(nーオクチルチオ)−6一(4−ヒドロ
キシ−3,5ジターシヤリーブチルアニリ/)1,3,
5トリアジン0.2〜15重量部、式〔m または〔m
〕でで表わされる化合物0.1〜3.0重量部配合して
なるものである。 本発明の油剤を繊維に付与するには、ストレートあるい
はヱマルジョンの状態で通常のローフー給油方式あるい
はスプレー、更に浸債法など従来公知の給油方式で付着
させることが出来る。 本発明の油剤の繊維に対する付着量は0.2〜3.0重
量%が適当である。本発明の油剤を適用し得る熱可塑性
合成繊維は、ナイロン6、ナイロン6,6、ポリエステ
ル等、ゴム補強用繊維を主たる対象とするが特にポリア
ミド系繊維に有用である。 次に本発明の実施例を示すが、本発明は下記実施例に限
定されるものではない。 なお、実施例中の部表示は重量部を示す。実施例 1 相対粘度3.35(2000濃硫酸溶液による)のナイ
ロン6チップを溶融縦糸機を用い孔径0.3側、孔数2
04個のノズルより紡出し、50血/minの速度でボ
ビンに捲き取った。 捲き取る前に通常のローラー給油法によって第1表に示
す油剤のェマルジョン濃度20%で付着させた。次いで
190℃のヒ−夕−プレートを設置した延伸機を用いて
延伸速度25mh/minで5.2倍に熱延伸し、12
60デニールの延伸糸を得たところ、油剤の付着量は延
伸糸に対してほぼ0.8%であった。なお、延伸工程で
は本発明品■,■とも集東性が良好で糸切れもなくまた
ヒータープレート上での発煙、タール状物質の堆積、汚
れともほとんどなく極めて良好な操業性を示した。 次にこの延伸糸に先ず40回/10cmの下撚をかけ、
ついで40回/10肌の上撚をかけながら2本を合糸し
てタイヤコードとした。 このタイヤコードをレゾルシン、ホルムァルデヒド初期
縮合物とゴムラテックスからなる繊維処理用接着剤(以
下RFL液と略称する)に浸潰し、ついで120COで
2分間乾燥した後、7%のストレッチ下200午0で2
分間ヒートセットを施し、処理コードとした。処理コー
ドへのRFL液間型分付着量はほぼ5.7%であった。
この処理コードを未加硫ゴムに埋め込み、加硫した後、
ィンストロンを用い該処理コード‘こついてゴムからの
引抜き強力を測定し、接着力ならびに強力の評価を行な
った。また処理コードを180午0×2独特間の熱処理
を施し、これを上記と同様未加硫ゴムに埋め込み、加硫
した後、強力ならびにゴムからの引抜き強力を測定し、
接着保持率、耐熱強力保持率を算出した。その結果を第
1表に油剤組成とともに示す。この結果、本発明品であ
る油剤■,■は接着保持率、耐熱強力保持率は極めて良
好であった。第 1 表 ※:ポリオキソエチレン ■:持開昭53−139897号例 ■:時関昭54−82496号例 実施例 2 相対粘度2.95(2000濃硫酸溶液による)のナイ
ロン6,6チップを凝葛虫紡糸機を用い、孔径0.3肋
、孔数204個のノズルより常法により紋出し、50仇
h/minの速度でボビンに捲き取った。 捲き取る前に通常のローラー給油法によって第2表に示
す油剤をェマルジョン濃度18%で付着させた後、20
000のヒータープレートを設置した延伸機を用いて延
伸速度250h/minで5.1倍に熱延伸し、126
0デニールの延伸糸を得たところ、油剤の付着量は延伸
糸に対しほぼ0.8%であった。次いでこの延伸糸に先
ず40回/10肌の下撚をかけながら2本合糸してタイ
ヤコードとした。このタイヤコードをRFL液に浸潰し
、ついで120qoで2分間乾燥した後、5%のストレ
ッチ下220qoで2分間ヒートセットを施し、処理コ
ードとした。 処理コードへのRFL液固形分付着量はほぼ5.5%で
あった。この処理コードを未加硫ゴムに埋め込み、加硫
した後、ィンストロンを用い該処理コー日こついて強力
ならびにゴムからの引抜き強力を測定した接着力および
強力の評価を行なった。また処理コードに180o0×
24時間の熱処理を施し、これを上言己と同様に未加硫
ゴムに埋め込み加硫した後、強力ならびにゴムからの引
抜き強力を測定し、接着保持率ならびに耐熱強力保持率
を算出した。その結果を第2表に油剤組成とともに示す
。この結果、本発明品である油剤■,■は接着保持率な
らびに耐熱強力保持率は極めて良好であった。 第2表 ※ボリオキシブロピレン 実施例 3 固有粘度0.97(3000パラクロルフェノール、テ
トラクロルェタン混合液による)のポリエチレンテレフ
タレートチップを溶融紡糸機を用い、孔径0.4側、孔
数19の固のノズルより常法により熔融紙出し、50仇
h/min)の速度でボビンに捲き取った。 捲き取る前に通常のロ−ラ−給油法によって第3表に示
す油剤を3の砂鉱物油で50%濃度に希釈し、ストレー
ト給油した後230つ○のヒータープレートを設置した
延伸機を用いて、延伸速度25仇h/minで5.3音
‘こ熱延伸し、1500デニールの延伸糸を得たところ
、油剤の付着量は延伸糸に対してほぼ0.8%であった
。 次にこの延伸糸に先ず、45回/10伽の下燃をかけ、
ついで、45回/10伽の上撚をかけながら2本合糸し
てタイヤコードとした。このタイヤコードをPEXUL
−RFL接着処理液に浸潰し、ついで1500○×2分
間乾燥した後、ストレッチ0%で、230q0×2分間
のヒートセットを施し、処理コードとした。処理コード
への接着固形分付着量はほぼ5.0%であった。この処
理コードを未加硫ゴムに埋込み、加硫した後、ィンスト
ロンを用いて、該処理コード‘こついて強力ならびにゴ
ムから引抜き強力を測定し、コード強力、接着力評価を
行なった。また接着力および耐熱強力の経時劣化の評価
として処理コード‘こ18000×2餌時間の熱処理を
施し、これを上記と同様禾加硫ゴムに埋め込み、加硫し
た後、強力、ゴムからの引抜き強力を測定し、接着保持
率、耐熱強力保持率を算出した。結果を第3表に油剤組
成とともに示す。 この結果、本発明品である油剤■,■は接着保持率、耐
熱強力保持率が極めて良好であった。第 3 表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一価アルコールと一塩基性脂肪酸または二塩基性脂
    肪酸とのエステルおよび多価アルコールと一塩基脂肪酸
    とのエステルからなる群から選ばれた一種または二種以
    上の平滑剤と非イオン系および/またはアニオン系界面
    活性剤に式〔I〕で示される2,4ビス(n−オクチル
    チオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5ジタ−シヤリ−
    ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン▲数式、化
    学式、表等があります▼ および式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ または式〔III〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物を配合してなる熱可塑性合成繊維用
    油剤。 2 平滑剤40〜80重量%、非イオン系および/又ア
    ニオン系界面活性剤20〜60重量%に式〔I〕で表わ
    される2,4ビス(n−オクチルチオ)−6−(4ヒド
    ロキシ−3,5ジタ−シヤリ−ブチルアニリノ)1,3
    ,5−トリアジン0.2〜15重量部および式〔II〕ま
    たは〔III〕で表わされる化合物0.1〜3.0重量部
    を配合してなる特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性合
    成繊維用油剤。
JP14088580A 1980-10-07 1980-10-07 熱可塑性合成繊維用油剤 Expired JPS6032748B2 (ja)

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