JPS6031590Y2 - 摺擦用クリ−ナ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は垢すり、乾布摩擦等に用いる摺擦用のクリーナ
ーに関するものである。

本考案の目的は保水性がよく、しかも使用時に帯状のク
リーナーが巾方向に彎曲しないようにした摺擦用のクリ
ーナーを提供せんとするものである。

垢すり、或いは、乾布摩擦用のタオルとして化学繊維の
細糸をループ状”に起立せしめたものを用いることは従
来より行われてる。

しかし乍らこれら公知のものの場合、摺擦力は充分に有
しているが保水性に欠けるため石鹸等の滞留を図れなか
った。

またこれら従来のものを帯状の洗浄具（例えば巾１０ｃ
ｍ長さ７０ｃｍ）とした場合にもその両端を引っ張るよ
うにして把持すると帯状体の中心部から両側縁が断面Ｕ
字状に彎曲して身体に対する密着性が悪いという欠点も
有している。

本考案はこれらの欠点を除去しようとするものであり以
下に記載する考案によりその目的を遠戚することができ
た。

以下本考案の実施例を図面を参照して説明する。

本考案の摺擦クリーナーは保水層１の両面に第１摺擦層
２及び第２摺擦層３をそれぞれ一体的に形成したものを
所定巾の帯状体として構成している。

保水層１は密な組織を有する発泡性合成樹脂の板状体で
あり発泡した各気泡は連結している。

第１摺擦層２はエバーライト（登録商標）のような比較
的硬い糸状繊維を鳥の巣状に粗く絡み合わせた合成樹脂
の板状体である。

第２摺擦層３は細巾の合成樹脂フィラメントを用いて織
成するものであり表面には多数のループ３１・・・３１
を起立せしめている。

４，４は把手であり第１図例示のように紐状体を縫着一
体化する場合のほか第２図例のような成型体を鋲止めし
てもよい。

本考案は上記のように構成したので摺擦の目的或いは摺
擦の部位に応じて第１摺擦層２と第２摺擦層３を適宜使
い分けることができ、垢すり及び乾布摩擦の双方に効果
的に使用をすることができる、また本考案は特に第２摺
擦層３に細巾の合成樹脂フィラメントを用いてループ３
１・・・３１を形成したのでそのループ３１・・・３１
の起立状態は大径の糸状体によって編織されたループと
異なり正確且つ強固に維持されることとなって倒れにく
くなるとともにこのフィラメントによって構成されたル
ープは摺擦面に対する摺擦力が強くなるので著しく効果
的な摺擦層を形成することができた。

又本考案は中心部にウレタンフオームのような保水層１
を設けたので保水効果が長時間にわたって維持できるよ
うになり石鹸液等の消費も節約できる。

更に又本考案によれば保水層１、第１摺擦層２第２摺擦
層３の一体化によって形成された帯状体が常に平板状を
呈しており、帯状体の両端を引っ張った場合にもＵ字状
に彎曲して身体に対する密着性が悪くなることもなく摺
擦面積を減少させることかないという特徴も有している
。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであり第１図は一部を拡
大して示す斜視図、第２図は把手を変形して示す斜視図
である。 １・・・・・・保水層、２・・・・・・第１摺擦層、３
・・・・・・第２摺擦層、４・・・・・・把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 細長い帯状を呈し、両端には所望により把手４．４を取
   りつけたクリーナーを三層とし、その中間層をウレタン
   フオーム等の発泡性樹脂からなる保水層１とし、この保
   水層１の片面には鳥の巣状に粗く絡み合った発泡樹脂板
   状体からなる第１摺擦層２を一体化させ、これと反対の
   面には細巾の合成樹脂フィラメントにより織り上げ表面
   に多数のループ３１・・・３１を起立させた第２摺擦層
   ３を一体化せしめてなる摺擦用クリーナー。