JPS6031553Y2 - 折畳み式抱控え支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、折畳み式抱控え支持構造、さらに詳しくは衣
料等の商品陳列に使用される衣服吊台（ボール・バンガ
ー）、ラック、スタンド等の折畳み式支持脚構造として
適用できる抱控え支持構造として適用できる抱控え支持
構造に関するもめである。

〔従来の技術および解決すべき課題〕

周知のとおり、衣服吊台等においては、一般に脚部を支
柱下側を側方拡張させ、それにキャスターを取付けた形
式のものが汎用されているけれども、脚部が出っ張って
高張るため運搬・倉敷に要する費用が大きくなるという
不満が多く聞かれる。

このような事情から、最近、脚部を折畳式にしたものが
提案されるようになってきたのであり、その中には脚立
（きやたつ）、三脚などに採用されている抱控え構造を
採用したものもあるが、これらのものは全て、脚部を開
脚させた際の安定を保持する必要上、筋違（すじかい）
部材などを付設しなければならず、必然的に構造および
操作上の複雑化を招来するので兎角不便を免れない。

本考案は、従来製品の脚部の支持構造が上記の如く不便
であったことに鑑みてなされたもので、脚部分をコンパ
クトな状態に簡単に折畳むことができる共に、開脚操作
するだけで簡単にセットでき、しかも一旦開脚してセッ
トすれば吊下げた衣服等の荷重によって一層安定する折
畳み式抱控え構造を提供しようとするものである。

〔課題解決のために採用した手段〕

本考案者が上記課題を解決するために採用した技術的手
段を、添附図面を参照して説明すると、次のとおりであ
る。

即ち、本考案が採用した技術的手段は二 上部に懸架部材を有する支柱１と；この支柱１の周面に
遊装され、かつ、その周面所要位置にはラッチ貫入孔２
ａを貫通形成したスライド管２と；一対のステー脚３と
；このステー脚３の上端部３ａ近傍を枢軸３１によって
前記スライド管２を開閉脚操作自在に抱接状態に枢支す
ると共に、それ自体は前記ステー枠３の上端部３ａに揺
動可能に軸着したラッチ４により前記ラッチ貫入孔２ａ
を係止させ、スライド管２に被冠せしめた截頭円錐筒形
の取付枠６とから戊り、 前記ステー脚３を開脚せしめることにより、その上端部
３ａのラッチ４がスライド管２のラッチ貫入孔２ａを軸
心方向に進入して支柱１をロックし、逆に開脚状態のス
テー脚３を閉脚せしめることにより支柱１のロックを解
除して、支柱１をスライド管２に対しスライドできるよ
うにしたものである。

〔実施例〕

以下、図面に基づき本考案を衣服吊台に適用した実施例
につき説明する。

第１図は本考案の抱控え支持構造を適用して構成した衣
服吊革の起立状態を示す斜視図、第２図はそれを折畳ん
でコンパクトな形態にした状態の左半分を示す斜視図で
ある。

図示の実施例において左右一対の支柱１，１は、各々上
段ボールｌａ、下段ボール１ｂとで構成されていて２段
状に伸長可能であり、ネジ手段１ｃにより所定長さにロ
ックできるようになっている。

そして、その上端部分には衣服等のバンガーを吊下げる
ための懸架棒５が架は渡しである。

なお、本図示例においては同懸架棒５は横方向へ２段式
に伸長可能に構成しである。

支柱１，１は、各々一対のコ字形のステー脚３．３によ
り支持されるスライド管２，２内に上下方向へスライド
可能に嵌挿されており、その下端はストッパー１ｅによ
り抜は止めされている。

また、同スライド管２には、後記ステー脚に対応する側
にラッチ貫入孔２ａが貫通形成されている。

一方、前記ステー脚３，３の上端よりや）下の部位は、
截頭円錐筒形の取付枠６に枢着３１によって開閉脚操作
自在に抱接状態に枢支されている。

そして更に、同ステー脚の上端３ａにはラッチ４が揺動
自在に設けられており、このラッチ４が上記スライド管
２のラッチ貫入孔２ａに係合している。

したがって、ステー脚３，３を開いて閉脚状態から開脚
状態に姿態変更すれば、ラッチ４はや）下方に位置する
枢軸３１を支点として軸心方向へ移動してスライド管２
のラッチ貫入孔２ａを貫通してロックすることになる。

なお、第３図においては支柱１の周面に一定間隔でロッ
ク孔１ｄが開設してあり、其処１ｄに前記ラッチ４が突
入してロックされる形式になっている。

そこで、懸架棒５に衣服などを吊すと、その重量が支柱
１，１に掛かつて、その重力Ｗはステー脚３，３に及び
、同ステー脚３，３を更に押し拡げる方向に分力Ｆが作
用する。

そのため、ラッチ４は常にその嵌入方向に押圧されるこ
とになる。

他方、ラッチ４は支柱１にかかる重力によって、そのロ
ック孔１ｄにシラカリと押し込まれるため、当該ステー
脚３，３の開脚状態が安定に維持され、かつまた、支持
柱１，１自体の保持も安定なものとなる。

次に、片付ける場合には、ステー脚３，３を互いに内方
に押圧して閉脚すれば、ラッチ４は枢軸２ａを支店とし
てスライド管２方向へ移動して支柱１のロックを解除す
る（第３図の実施例においてはロック孔１ｄから抜ける
）。

そこで、ネジ手段１ｃを緩めて上段１ａを下段１ｂに内
挿すれば、第２図に示すようにコンパクトな形態にまと
めることができる。

それゆえ、運搬にも、倉敷にも便利となるのである。

なお、図面においては下段支持柱１ｂには複数の嵌入孔
１ｄが穿設され、高さ調節を容易に行えるようにしてい
るが、支持柱１ｂ周面にローレットを刻設し、ラッチ４
で締付は衝合係合させるようにしてもよい。

〔本考案の効果〕

以上説明したとおり、本考案はステー脚の開閉脚運動に
連関動作させてラッチを進退させ、これによって支柱の
ロックするとともに、吊架物の荷重を巧みに利用して安
定起立を実現するものであるから、その操作性は頗る良
好で、かつ使用・運搬・格納にも利便であり、それに加
え構造的も簡素でコストアップを招来することもない等
、実用的にも構造的にも誠に有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案支持構造を備える衣服吊台の設置状態
を示す斜視図、第２図はそれを折畳んだ状態の左半面を
示す斜視図、第３図は■−■部拡大断面図である。 １・・・・・・支柱、 ２・・・・・・スライド管、 ３・・・・・・ステー 脚、 ４・・・・・・ラッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に懸架部材を有する支柱１と；この支柱１の周面に
   遊装され、かつ、その周面所要位置にはラッチ貫入孔２
   ａを貫通形成したスライド管２と；一対のステー脚３と
   ；このステー脚３の上端部３ａ近傍を枢軸３１によって
   前記スライド管２を開閉脚操作自在に抱控状態に枢支す
   ると共に、それ自体は、前記ステー脚３の上端部３ａに
   揺動可能に軸着したラッチ４により前記ラッチ貫入孔２
   ａの中に係止されかつ、スライド管２に冠着された截頭
   円錐筒形の取付枠６とを備えており、前記ステー脚３を
   開脚せしめることにより、その上端部３ ａのラッチ４
   がスライド管２のラッチ貫入孔２ａを軸心方向に進入し
   て支柱１をロックし、逆に開脚状態のステー脚３を閉脚
   せしめることにより支柱１のロックを解除して、支柱１
   をスライド管２に対しスライドできるようにしたことを
   特徴とした折畳み式抱控え支持構造。