JPS6031098B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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JPS6031098B2
JPS6031098B2 JP2001777A JP2001777A JPS6031098B2 JP S6031098 B2 JPS6031098 B2 JP S6031098B2 JP 2001777 A JP2001777 A JP 2001777A JP 2001777 A JP2001777 A JP 2001777A JP S6031098 B2 JPS6031098 B2 JP S6031098B2
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JP
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oxide
manganese dioxide
solid electrolyte
electrolytic capacitor
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昭彦 吉田
敦 西野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は固体電解コンデンサにおける固体電解質層と陰
極集電のための陰極層との電気的接触を改善し、電気的
諸特性を向上させるものである。
一般に、従来の固体電解コンデンサは、第1図に示すよ
うに、タンタル,アルミニウム等の弁作用金属の焼結体
,板,箔,棒,薄膜等を陽極基体1とし、この陽極基体
1表面に電気化学的手法によって誘電体酸化皮膜2、例
えば酸化タンタル皮膜を形成し、この誘電体酸化皮膜2
上に固体電解質層3、例えば二酸化マンガン,二酸化鉛
等の半導体性金属酸化物層を形成し、さらにこの上に陰
極集電のためのコロイダルカーボン層等の陰極層4,陰
極導電体層として銀ペイント層5および半田層6を順次
積層形成することにより構成されている。このような構
造の団体電解コンデンサにおいて、コンデンサとしての
諸特性を考えた場合、二酸化マンガン等の固体電解質層
3が及ぼす影響が大きい。
この中でも、直列抵抗成分tan6は固体電解質層3の
密度、表面平滑性によって大きく左右される。この固体
電解質層3の形成法としては、従来より種々考えられて
いるが、固体電解質層3として二酸化マンガンを用いる
場合は硝酸マンガンの熱分解が一番広範囲に亘つて行な
われており、一般的である。
ところが、熱分解の方法として熱風循環型の熱分解炉で
熱分解生成した二酸化マンガン層は表面平滑曲こ欠け、
非常に多孔質である。
また密度も低く、層としての電気抵抗も大となる。一方
、陰極集電のために陰極層4として現在一般に用いられ
ているコロィダルカーボンは粒径が1仏程度であり、前
述のような多孔質の二酸化マンガン層上にカーボン層を
形成しても、両者の間で完全な電気的接触が得られない
第2図にこの状態を示しており、二酸化マンガン層7表
面の一部は、カーボン層8のカーボン粒子9の径と、二
酸化マンガン層7表面の凸凹との関係からカーボン層8
に接触できていなく、このためにねn6が大となる。
以上述べたように、固体電解質層3に注目して、コンデ
ンサのtan6特性を考慮した場合、このtan6特性
に大きく影響する要因として次の2つがある。
■ 固体電解質層3の密度,電気抵抗。
■ 固体電解質層3と陰極層4との電気的援触の良好性
この2つの要因のうち固体電解質層3と陰極層4との電
気的接触の良好性の要因について詳しく述べる。
前述したように、陰極層4として現在一般に用いられて
いるコロイダルカーボンでは、その粒径から考えて多孔
費の固体電解質としての二酸化マンガン層表面全体との
充分な電気的接触を保つことは困難である。
これを解決するためには、表面が平滑な二酸化マンガン
層を形成すればよい。このような点を目的として現在ま
でに次のような方法が提案されている。すなわち、繊密
で平滑な二酸化マンガン層を得るために、硝酸マンガン
の熱分解を韓射熱を利用して行なう方法や、熱分解生成
した二酸化マンガン層の表面をサンドブラストのような
方法で研磨除去し、表面を平滑にする方法等があり、こ
れらの方法はいずれも、陰極層4のコロィダルカーポン
と良好な電気的接触を維持する固体電解質層3の二酸化
マンガン表面の改善に関するものである。
しかしながら、従釆の熱風循環型熱分解炉をそのまま生
かす立場で考えた場合、前者の方法は、設備機械の変更
を要するため不利であり、また後者の方法は素子に考え
る機械的ストレスを考えると、漏れ電流,耐圧等の誘電
体酸化皮膜の劣化に起因する欠陥が生じる恐れがある。
本発明では、このような従来における問題点に鑑み、固
体電解質層と陰極層との電気的接触を改善してtan6
特性の良好な固体電解コンデンサを得るものである。前
述したように、陰極層としてのコロィダルカーボン層と
固体電解質層としての二酸化マンガン層との電気的接触
を良好にするために現在までに考えられている技術は、
表面の平滑な二酸化マンガン層を生成することに関する
ものであった。
ところで、両者の接触の改善に観点を変えて考えてみる
と、両者間に粒径の細かい導電層を設けることによって
その目的を達成することができる。すなわち、二酸化マ
ンガン層とカーボン層との電気的接触を二酸化マンガン
表面の平滑性によって改善するのではなく、新物質層の
介在によって改善しようとするものである。以下、本発
明の内容について詳細に説明する。
第2図に示す従釆の陰極層と固体電解質層との接触は、
二酸化マンガン層7の多孔性、カーボン粒子9との関係
で必ずしも完全でないことは前述から明らかである。そ
こで本発明では、二酸化マンガン層7とカーボン層8と
の両者の間に導電性の良好な導電層を介在させることに
より、両者間の電気的接触を改善したものであるが、こ
の導電層として、■二酸化マンガン層7の細孔中に形成
することができるもの、■二酸化マンガン層7の紬孔中
に形成された物質の粒径はできるだけ細かいもの、また
■その物質の電気伝導度が大きいものの3つの条件が満
たされた時、カーボン層8と二酸化マンガン層7との電
気的接触が良好となる。
電気伝導性の良好な物質として銀,銅,金等を分散媒に
分散した形の物が種々考えられるが、これらはいずれも
その粒子蓬がカーボンよりも5〜1叫というように大き
く、結局第2図と同様な構造でしか得られず、本発明の
目的を達成することができない。
すなわち、上記■,■の条件を満してし、ない。そこで
、上記■〜■の条件を満足するものとしては、酸化ルテ
ニウム,酸化イリジウム,酸化オスミウム,酸化パラジ
ウム,酸化ロジウム,酸化レニウムを挙げることができ
る。
これらの金属酸化物はいずれも電気伝導度。
が。=10‐1〜1ぴひ肌‐1というように良好で金属
なみである。そして、これらの酸化物は、それぞれルテ
ニウム,イリジウム,オスミウム,パラジウム,ロジウ
ム,レニウムの塩化物,硝酸塩,炭酸塩,袴酸塩の水溶
液の熱分解によって容易に酸化物を得ることができ、多
孔質の二酸化マンガン層の紬孔中に微粒の金属酸化物層
を形成することができる。次に、前記金属酸化物による
効果について酸化ルテニウムを例に挙げて説明する。
酸化ルテニウムは、金属の酸化物であるにもかかわらず
、その電気抵抗が低く、f=10‐3〜10‐IQ弧で
ある。
そして、塩化ルテニウム水溶液の熱分解によって容易に
得ることができるので、二酸化マンガン紬孔中での形成
も容易である。すなわち、二酸化マンガン層を形成した
コンデンサ素子を塩化ルテニウム水溶液に浸贋すると、
熱分解性母液である塩化ルテニウム水溶液が二酸化マン
ガン層の紬孔中にまで浸透するため、この状態で熱分解
をすると、紬孔中に酸化ルテニウムが形成され、なおか
つ生成した酸化ルテニウムは1仏以下の粒子で微粒であ
る。このようにして形成した酸化ルテニウム層上に従来
と同じ方法でカーボン層を形成すると、第3図に示すよ
うな積層構造のものが得られる。
この第3図から明らかなように、本発明によると、二酸
化マンガン層7上に粒径が細かく、かつ二酸化マンガン
層7の細孔中にまで入った酸化ルテニウム層10が形成
され、この上に従来と同様にカーボン層8が形成されて
おり、カーボン粒子9と酸化ルテニウム層10との接触
はほとんど第2図に示す従来のものと変らないにもかか
わらず、酸化ルテニウム層10の電気伝導度が優れてい
ること、および酸化ルテニウム層10と二酸化マンガン
層7との接触が良好なことから、カーボン層8と二酸化
マンガン層7との接触は酸化ルテニウム層10を介して
充分に達成することができる。また、カーボン層8と二
酸化マンガン層7とは異質のものであり、カーボン層8
のカーボン粒子9が導電性を有するとはいうものの、両
者の親和性を考えた場合、電気的な接触には限界がある
。これに対して酸化ルテニウムは二酸化マンガンと同じ
く金属酸化物であり、その同種性に起因する接触力はカ
ーボンとの接触に比べて強固となり、結局両者の電気的
接触は非常に優れたものになる。また、酸化ルテニウム
層10とカーボン層8との接触が、二酸化マンガン層7
とカーボン層8との接触よりも電気的,機械的に優れた
ものであることはいうまでもない。このように、酸化ル
テニウム層10をカーボン層8と二酸化マンガン層7と
の間に形成したコンデンサは、その両者間の電気的接触
が強固になり、コンデンサの特性、特にtan6が大幅
に改善される。
次に、本発明の団体電解コンデンサの具体的な実施例を
述べる。
重量3夕,100の夕の2つのタンタル金属粉末の焼結
体A,Bの表面に電気化学的な方法によってそれぞれ耐
圧60Vの誘電体酸化皮膜(酸化タンタル)を形成し、
この皮膜上に硝酸マンガン(比重=1.5)の熱分解に
よって二酸化マンガン層を形成する。
なお、この硝酸マンガン水溶液への浸涜,熱分解の操作
は5〜10回行なう。このようにして形成した二酸化マ
ンガン層を外殻に有する素子を塩化ルテニウム1夕を1
0ccの水に溶解してなる塩化ルテニウム水溶液中にデ
ィップし、素子内に充分含浸させた後、250〜300
℃の温度で熱分解して酸化ルテニウム層を形成し、次に
コロィダルカーボン層,銀ペイント層,半田層を陰極集
電のために順次形成して完成品とした。第4図にこのよ
うにして製作された固体電解コンデンサのコンデンサ素
子を示し、11は陽極基体であるタンタル金属粉末の焼
結体、12はこの焼結体11に併設した導出線、13は
誘電体酸化皮膜である酸化タンタル皮膜、14は固体電
解質層である二酸化マンガン層、15は酸化ルテニウム
層、16は陰極層であるカーボン層、17は陰極導電体
層である銀ペイント層、18は同じく陰極導電体層であ
る半田層である。次表に、このようにして製作した本発
明による固体電解コンデンサの諸特性を本発明の効果を
明確にするために、従来と同様の構造で製作した固体電
解コンデンサの諸特性と比較して示す。表この表より明
らかなように、本発明によれば、ねn6特性および高周
波における周波数特性を改善することができる。
以上のように本発明による固体電解コンデンサは、二酸
化マンガン等の固体電解質層と陰極集電のためのカーボ
ン層等の陰極層との間に酸化ルテニウム,酸化イリジウ
ム,酸化オスミウム,酸化パラジウム,酸化ロジウム,
酸化レニウム等の金属酸化物層を介在させたものであり
、陰極層と固体電解質層との電気的接触が強固となり、
tan6の低い優れた特性を有している。
また、前記金属酸化物はそれぞれ単体で使用しても、2
種以上を混合して使用してもよく、さらに酸化イリジウ
ム,酸化オスミウム,酸化パラジウム,酸化ロジウム,
酸化レニウムを使用する場合も、酸化ルテニウムと同様
に、本発明の目的を達成することができ、しかもそれら
の金属の炭酸塩,硝酸塩,有機酸塩等の熱分解によって
容易に得ることができる。このように、本発明の固体電
解コンデンサは非常に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一般的な固体電解コンデンサの概略構成
図、第2図は同コンデンサにおける要部構造の拡大図、
第3図は本発明に係る固体電解コソデンサの要部構造の
拡大図、第4図は本発明の具体的な実施例による固体電
解コンデンサの断面図である。 1・・・・・・陽極基体、2・・・・・・誘電体酸化皮
膜、3・・・・・・固体電解質層、4…・・・陰極層、
5,17・・・・・・銀ペイント層、6,18……半田
層、7,14……二酸化マンガン層、8,16・…・・
カーボン層、10,15…・・・酸化ルテニウム層。 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 弁作用金属からなる陽極基体表面の誘電体酸化皮膜
    上に形成した固体電解質層と、前記固体電解質層上に形
    成した酸化ルテニウム、酸化イリジウム、酸化オスミウ
    ム、酸化パラジウム、酸化ロジウム、酸化レニウムのう
    ち少なくとも1種の金属酸化物層と、さらに前記金属酸
    化物層上に順次形成した陰極層,陰極導電体層とを有す
    ることを特徴とする固体電解コンデンサ。
JP2001777A 1977-02-15 1977-02-24 固体電解コンデンサ Expired JPS6031098B2 (ja)

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JP2001777A JPS6031098B2 (ja) 1977-02-24 1977-02-24 固体電解コンデンサ
GB6065/78A GB1551210A (en) 1977-02-15 1978-02-15 Solid electrolyte capacitor using low resistivity metal oxide as cathode collector
US05/877,839 US4184192A (en) 1977-02-15 1978-02-15 Solid electrolyte compacitor using low resistivity metal oxide as cathode collector
DE2806395A DE2806395C2 (de) 1977-02-15 1978-02-15 Festelektrolyt-Kondensator

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