JPS6029363B2 - 加水分解酵素材料 - Google Patents

加水分解酵素材料

Info

Publication number
JPS6029363B2
JPS6029363B2 JP52006476A JP647677A JPS6029363B2 JP S6029363 B2 JPS6029363 B2 JP S6029363B2 JP 52006476 A JP52006476 A JP 52006476A JP 647677 A JP647677 A JP 647677A JP S6029363 B2 JPS6029363 B2 JP S6029363B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sulfhydryl
dead tissue
molecular weight
tissue
hydrolase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52006476A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52130981A (en
Inventor
ジエロルドケ−・ヴイ・クレイン
ジヨン・キヤンデ−・ホウツク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP52006476A priority Critical patent/JPS6029363B2/ja
Publication of JPS52130981A publication Critical patent/JPS52130981A/ja
Publication of JPS6029363B2 publication Critical patent/JPS6029363B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、情乳類体からの死滅組織の切除とくに火傷の
痴皮(かさぶた)組織の創面切除に有用な加水分解酵素
と、この加水分解酵素を含む治療上に有用な医薬組成物
に関する。
多大の努力が生活組織と死滅組織とを区別することので
きる物質の発見のためにはらわれた。
生活組織をいためつけないで、死滅組織を消化する物質
を発見できれば、手術ないこ死滅組織を除去することが
可能となる。それは、床ずれ潰湯、圧迫壊死、切り傷、
および発熱性の傷、および末梢血管病に対する劉次的潰
湯のような局所的な死滅組織が生活組織体から除去され
ることを必要とする事実上のすべての疾病経過において
、有用な治療剤となるだろう。多くの注意をひいた分野
は、火傷によってもたらされる痴皮組織の早期切除を行
なうための蛋白質加水分解酵素およびその他の薬剤の使
用である。
このような死滅組織は、恰好な培養媒体であり、火傷の
重症患者の大多数の死亡の近因である敗血症の主な原因
となる。パパィン、ピングィナイン、トリプシン、スト
レプトキナーゼおよびその他の酵素をはじめとしてタン
ニン酸、サリチル酸およびピルビン酸のような薬剤につ
いての精力的な研究でも満足な結果は得られなかった。
タンニン酸のような薬剤はすでに損傷した組織をさらに
傷つけることが見し、出された。蛋白質加水分解酵素類
は、作用が非常に緩慢なため、中毒性の副作用をもつか
、あるいは死滅組織のみならず、生活組織をも傷つける
ことが判明した。痴皮組織の切除は早期に、すなわち好
ましくは四日以内に、創面切除をもたらす薬剤によって
速やかに行なわれることが重要である。
創面切除があまりにも長いあいだは延ばされると、伝染
性微生物の傷への侵入によって敗皿症をひきおこし、ま
た、死滅組織からの毒性分解生成物の生活組織による吸
収によって蓑血症がもたらされる。通例遭遇する環境は
微生物の感染コロニィの生長に対して理想的な培養媒体
となるものであるから迅速な創面切除は不可欠である。
結局、付随する苦痛及び多量の出血を伴なう外科的創面
切除が腕皮除去のための主たる方法であることには変り
はない。
多数の加水分解および蛋白質加水分解酵素を包含する複
雑な混合物である酵素プロメラインが実際にやけどの治
療に使われた。
事実水和ブロメラィン粉末およびブロメラィンの粗抽出
物は、痴皮組織の切除のために以前に使われた。ジャー
ナル・オブ・ザ・メイン・メデイカル・アソシエーシ
ヨ ン、(Joumal of me Maine M
edicalAssociation)、1964王9
月、やけどの研究;ハンス.フーバ−、(Resear
ch in Bums、HanSHu戊r)出版社、ベ
ルン ストットウガルト ウイーン(BemStutt
ganna)1971年を参照されたい。これらの物質
は、しかし、主に結果が再現性がないために満足ではな
かった。死滅組織の除去のため、治療上有用な新規な加
水分解酵素材料がここに発見された。
この発明の新規な酵素は死滅組織の切除と、痛乳動物体
から死滅組織の除去を容易にするために使用される。こ
の酵素は水溶性で且つ熱不安定性で、カゼイン分解活性
がない蛋白質状物質からなる。そのピ−ク等電点は約6
で、一般的には約5.85から6.10の範囲である。
該蛋白質は少なくとも二個、最も確からしいのは三個の
下位単位から構成され、それらの各々は約14300−
15000ダルトンの分子量を有する。スペクトルの紫
外領域の28仇肌に特性吸収ピークがある。本発明の酵
素物質の特性は、SH活性化作用がないときでさえ、す
なわちSH不活性化量のフェニル水銀酢酸の存在下でさ
えも、その加水分解性があることである。本発明はまた
それらの酵素物質の生理的に受容できるアルカリ金属塩
および酸の付加塩を包含する。該塩は加水分解酵素基質
と、好ましくはわずか過剰モルの選ばれた稀アルカリ金
属塩基または酸、通常は無機酸または低分子量の脂肪族
カルボン酸とを水性媒体中で反応することによって調製
される。有用な塩基の例としては水酸化ナトリウムおよ
びカリウムが挙げられる。また使用される酸としては塩
化水素酸及び酢酸が挙げられる。本発明の酵素材料は、
市販の米国カリフオルニア州サンフランシスコのキヤス
ル・アンド・クーク社(CastleandCooke
、lm.)から得ることのできるブロメラィン製剤の適
当な処理によって得ることができる。
ブロメラィンをパイナップルの木の茎から得るのに現在
好適とされる方法においては、茎からのジュースをまず
リン酸によってpHを約3または4に調整し、このジュ
ース中に含まれる酸化されやすいスルフヒドリル基(S
H基)含有物質を酸化から保護するために水硫化ナトリ
ウムを加える。溶液のアセトン濃度が30%になるよう
に充分なアセトンを加えることによって沈澱を生成させ
、淀過後、透明な溶液は再び、液体のアセトン濃度が7
0%になるようにアセトンを添加して沈澱を生成させる
。この沈澱を遠心分離によって集め、リン酸で酸性とし
た水硫化ナトリウムを含む水に再熔解し再沈澱するか、
または直接に真空オーブン中で乾燥する。この物質を再
沈澱するのであれば、70%のアセトンが利用される。
いずれのプロセスからの乾燥された物質でも本発明の加
水分解物質を得る為の出発物質として適当である。これ
らの原料物質は、チオグリコール酸1%を含む0.1M
、pH5.5の酢酸塩緩衝液で抽出される(200の‘
当り10夕)。抽出液のpHは約4である。この溶液は
XM50アミコン・ダイアフロ(AmiconDiaf
lo)限外炉過器〔米国アミコン社製(AmiconC
orp、Bosのn、Mass.、USA)〕を通して
いまられる。この炉過膜は約50000の分子量でカッ
トする異方性の、限外炉過用ポリアクリル膜である。こ
のものについては、米国特許第3615024号に述べ
られている。限外炉過の操作条件は次のとおりである:
材料を1容量%のチオグリコール酸を含むpH5.5の
0.1モル濃度の酢酸緩衝液は4℃で溶解し、遠心分離
によって清澄とし、4℃で窒素加圧下で上記限外炉過膜
を用いて限外炉週を行なう。こうして得られた高分子混
合物は、さらに本発明の加水分解酵素材料を得るために
精製される。
混合物はまず、フェニル水銀塩〔バイオケミストリー(
Bi比hem.)3:180(1960)中のオータ(
仇a)らの方法により、混合物を酢酸フェニル水銀で飽
和した水性0.2M〈えん酸塩緩衝液と絹0合わせるこ
とによって調製する〕としてセフアデツクス(Seph
adex)G75のカラムの分子排除クロマトグラフィ
ーに掛けられる。このカラムからの望む酵素物質の溶出
、純粋なブロメラインの溶出より先行するので、それ故
にブロメライン(分子量約32000であることが知ら
れている)よりも大きい分子量を持っているはずである
。この分子排除クロマトグラフィーの操作条件は次のと
おりである;セフアデツクスカラムの大きさは15弧×
90弧であり、材料を5×10‐4モル濃度、の酢酸フ
ェニル水銀を含むPH5.5の0.02モルのクエン酸
緩衝溶液に溶解し、溶離剤としてはpH5.5の0.0
2モル濃度のクエン酸緩衝液を用い、これを30の‘/
時間の流速で通す。
5.4私あて34フラションを集めたことろ第9なし、
し第12フラクションに目的の物質が含まれていた。
目的物質は後述のように水溶液中で28仇のに最大吸収
波長を持つので、この吸収によって目的フラクションを
検知することができる。セフアデックスG75は、ファ
ルマシア社(pharmacla、スェーデン、ウプサ
ラ)から取り寄せることのできる多糖類ゲルである。
それは当業者によく知られているように、分子排除クロ
マトグラフィーに使われる。さらに精製により本発明の
酵素材料の純度を上げるためには高分子混合物は等電点
電気泳動によつて分離され、1%ドデシル硫酸ナトリウ
ム(SDS)中でポリアクリルアミド・ゲルの霞気泳動
分析に掛けられる。
等霞点電気泳動はLKB社製の分取用等軍気泳動装置を
用いて行ない、上記の分子排除クロマトグラフィーで得
られた物質250雌が1%LKBアンホリン(pH3一
10)中で300ボルト、4℃で52時間処理された。
目的の活性物質はフランクション3(pH5.6一6.
7)にあり、pH6.04の等蚤点をピークとし、5.
85力)ら6.12の範囲内に濃縮される。この等露点
はブロメラィンと呼ばれるプロテアーゼに対して記述さ
れている等露点(pH4.7および9.9)とは箸るし
く異なる。ベストベルク・アクタ・ケム・スカンド(V
estにてg Acta.ChemScand)20:
820(1966)参照。ェル・ケー・ビー・アンホリ
ンは等電点電気泳動用にスウェーデンのェル・ケー・ビ
ー社(LK B Company)から入手できる。等
露点電気泳動によって分離された分質は極めて高度の加
水分解性を有する。等亀点電気泳動で得られた活性物質
は、次に1%SOS中、斑9でポリアクリルアミド・ゲ
ル電気泳動にかけられる〔ウェーバーら:ジャーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリ−(WePreta
l、J.Biol.Chem.)244:4406(1
969)〕。
ゲル電気泳動は、7%アクリルアミドゲルを用い、PH
9.5でゲル・チューブあたり3ミリアンベア、4℃で
1.5時間行われた。ゲルはコーマシェ・フルー(Co
omasieBlue)によって常法で発色させた。こ
のゲル電気泳動は分離精製が正しく行われていることを
確認するための手段として有効である。蛋白質の着色バ
ンドはただ1つ見られるだけであり、測定された電気泳
動移動度を既知分子量の標準蛋白質(カタラーゼ、オバ
ルブミンおよびミオグロビン)のものと比較して、その
分子量は14300ないし15000ダルトンの間であ
ると立証される。
SDSは蛋白質を各種の下位単位(若しあれば)に解離
させることが知られているので、本発明の酵素は少なく
とも2種、おそらくは3種の実質的に同一の分子量の下
位単位を含んでいることは明らかである。等露点電気決
動により分離された物質は、水中、1の9/机この濃度
で紫外線スペクトル分光測定を行なったところ、28仇
凧の最大吸収を示した。
この吸収は芳香族アミノ酸の特性ある。前記研究の結果
として、本発明の製品が事実上蛋白質様であり、芳香族
アミノ酸を含むと結論される。それらは水溶性で、かつ
熱に不安定で、56℃、20分間で死滅組織切除の活性
は失われる。本発明の物質は、ここで用いられた方法で
は、実質上純粋であると見られるが、少量の異物質がな
お存在する可能性は充分あり得る。しかし、活性である
ためには絶対的な純度及び分子の均一性を必要とはしな
い。等露点電気泳動によって単離された本発明の製品は
、前記で参照したオータ(0ta)らの方法により、カ
ゼインとともに標準条件下において培養してところ、カ
ゼイン分解活性を有しないことが示された。
ブロメラィンはこれらの条件下で高度のカゼイン分解活
性を示す。上述のG−75セフアデツクス・カラムクロ
マトグラフィーからの加水分解酵素物質を包含するボィ
ド・ボリュームは、スルフヒドリル酵素を不活性にする
酢酸フェニル水銀をも含んでいた。
この酵素が水銀化合物の存在下でも活性であるという事
実は、ブロメラィンとは異なり、この酵素がその生物学
的効果を示すために、遊離のスルフヒドリル基を要しな
いことを示している。しかし、アセトンで沈澱させた粗
ブロメラィンがチオグリコール酸(スルフヒドリル保護
剤)の不存在下で分子限外炉過に掛けられると、その活
性が著しく減少することが判っている。本発明の組成物
の活性物質の分子量範囲には、非常に高い分子量である
と知られる病源微生物は含まれない。
したがって、本発明の物質は無菌条件下で調製されれば
、本来無菌的である。このフラクションは、これまでに
報告されたどの物質とも異なることは明白である。
更に、これまでに報告された物質とは異なり、それは安
全で、信頼性大で、かつ効果的である。その適切な利用
からもたらされる治療上の効果は予測可能で再現性があ
る。本発明の重量基準で最も活性な物質は、上に述べら
れたように、等電点電気泳動によって得られるものであ
るが、ここまで精製操作を行なうことは必要でないし、
実際的でもない。
本発明の製品の予期しない非常に有益な性質は、必らず
しも完全に精製された製品に限られるものではない。た
いていの目的のため、有用な製品は二個の形態で供し得
る。凍結乾燥で得られる製品は、ァセトン沈澱が得られ
るフラクションよりも一般に低密度である。各フラクシ
ョンは単独か、またはべトロラタム、等張塩溶液、多糖
類ゲル類、またはその値の安定な、不活性の炭化水素ベ
ースのような通常の薬学的に受容できる賦形剤と使用す
ることができる。この様な組成物の調製は、本発明の物
質が湿気の存在下において安定でないので使用の直前に
行われるべきである。ある場合においては、本発明の治
療用組成物に他の活性成分を加えることが望まれうる。
例えば、抗性物質を混合物に加えることができる。これ
らの薬剤または他の抗微生物剤、例えばバシトラシンは
細菌及び菌類の規制にまた可能な感染の防止に有用であ
る。尿素のようなケラチン分解剤を痴皮組織の分解を助
けるために加えてもよい。本発明の製品の生物学的効果
を測定するために、麻酔した子豚に実験的な充分な厚さ
の火傷が輯射加熱によって作られた。六匹の異なった子
豚が実験に使用された。それぞれの実験的な火傷は下表
に示された時間の蓬過後最高4時間、生理的食塩水に浸
された。表1 それぞれの火傷には、痴皮組織を通しての加水分解活性
物の容易な通過を許容するように、姉皮組織と生活組織
との間の境界線に一連の小孔があげられた。
火傷は次いで別々に本発明の粉末、次いで寒天で被覆さ
れる。寒天は可榛性のプラスチックシートで覆われ、シ
ートの端部が周囲の肉に密着され、空中の酵素から保護
される。次に、小量の生理的食塩水がプラスチックを通
し寒天の中へ注入される。この湿分は二つの効果をもつ
。すなわち、酵素をさらに酸素から保護するために寒天
を膨張させ、かつそれは酵素を活性化する。活性粉末と
しては0.1雌′柵の量が痴皮組織に施された。加水分
解組成分は0.1の9/柵程度の少量でも有効であるが
、好ましくは10雌/柵までの量は、又は非生活組織基
質と酵素の接触を確実にするため更に多量に使用される
。1時間の後に、覆いが除去され、非生活組織が最低量
の出血で且つ明白な毒性作用ないこ、生活組織から除去
され得ることが見し、出された。
癖皮の除去後、残っている生活組織床は植皮の受入れに
適している。実験的な火傷に植皮するにあたり、まず過
酸化水素で洗浄して残存する酵素活性を中和し、生理的
食塩水で洗浄したのち痴皮組織が除去された実験的なや
けどに植皮を施した。
植皮は成功した。人間被験体によるその後の試験では、
面積が5嫌の充分な厚さのやけどを前大腿の皮膚表面に
、局部麻酔の下で360ooで30秒間韓射熱にさらす
ことによって形成させた。一時間後に、生理的食塩水と
本発明の粉末材料の1:1混合から作れたペーストがこ
の火傷に施された。ベーステは酸素を遮断し、湿気を維
持するため透明プラスチックシートで、次いでやけど基
質と治療物質との間の良好な接触を確保するため加圧包
帯で包んだ。覆いが一時間後除去され、痴皮組織が部分
的に消化されていること、が見出された。傷床の接着は
なく、痴皮組織の残りは簡単な拭き取りで完全に除去さ
れ、植皮の受容のために適当な傷床が残った。局部麻酔
の効果が切れた後でさえも、部分的に消化された組織の
除去又は傷床の処理に伴う痛みはないことが観察された
。出血は最低であった。傷床は自己分層皮膚移植片で覆
われた。自己皮片は四日後に検査された。植皮床が殆ん
ど完全に覆われていることが見出された。七日後に、傷
床は自己植皮の生活皮膚で100%覆われた。比較的短
い時間の接触たとえば1時間であると、活性物質が見え
るほどに、痴皮組織を消化しないことが観察された。む
しろ、それは痴皮組織と下層組織から、結合組織を切断
することによって切り離すものである。この反応は極め
て迅速に起る。結合組織の迅速な分解は、実験的な火傷
を与えた子豚で、上述と同種の実験によって説明される
痴皮全体および周囲の組織は接着性プラスチックスプレ
ーで覆われ、次いで、直径約1肌、深さ5肌の小さな垂
直孔が痴皮の中心にあげられた。孔は本発明の粉末製品
で満たされ、次いでェバンズ・ブルー染料で色づけされ
た生理的食塩水の数滴で湿らされた。酵素物質が孔の端
からこぼれないように注意し、プラスチックで密封され
た。一時間後、淡青い色あせが火傷部分(約2×2イン
チ)の周囲に現われた。プラスチックのシールを取り除
くと、穿設孔が約1仇肌こ増大しているのが見に出され
た。さらに、痴皮組織はほとんど、または全く出血ない
こ生活組織から容易にとり上げることができた。この実
験は、本発明の物質を含む他の製品を非稀釈粉末態およ
び生理的食塩水、バニッシング・クリームおよび寒天な
どの種々の担体とまぜて数回繰り返したが、実質的に同
じ結果を得た。上述したのは分子量約30000ダルト
ンないし50000ダルトンを持つ蛋白質を有する水溶
性加水分解酵素組成物である。
それは、湿気によって活性化される。しかし、長時間、
たとえば一日またはそれ以上にわたって湿り雰囲気にさ
らされると、それは自己消化して、活性は低下する。混
合物は、また、10000の温度に約5分間さらされる
と、その有用な活性を失なう。したがって、熱に不定性
である。更に次の実験において、生後4〜6週間の子豚
をジェチル・エーテルで麻酔し、外部すり傷をつけない
ように注意して少面積の毛をそりとった。
可変閉口をもつ断熱室中の電熱ロッドを熱源として、3
60q○の鏡射熱を2硯段・間これに与えた。納ロッド
と皮膚とは接触させなかった。したがって、接触圧の変
動は考慮しなくてよい。標準試験火傷寸法は2弧×5肌
で、緑はそれぞれの新らしい実験の前に室温に冷却され
た厚いアスベスト板により過剰の熱から保護され、この
アスベスト板の有効閉口に火傷損傷が限定されるように
した。閉口寸法を、変えることもできるが、標準試験に
おいては、2肌×5肌が選ばれた。この大きさは、細長
い帯状の痴皮にそって活性物質の効能をゆきわたらせる
ために選ばれ、注入端から離れた距離で、注入されたフ
ラクションの実験の効能発現を容易にする。火傷させて
から一時間後にテストフラクションを注射した。
針の挿入場合は矩形の短辺(2肌)上、姉皮の各隅から
1弧の火傷の端とし、挿入角度は皮膚面にたいして1o
oと小さくし、針の方向は長辺に平行とし、痴皮下約1
肌まで差し込んだ。フラクションを最もよく注射できた
器具は25−ゲージ短針のTS注射器であった。針の斜
面は、注射時、生活体床に向けるれた。注射に用いられ
た試験フラクションは、0.1ccの容積の蒸溜水に溶
解された。この技術では、あらかじめ側られた量の試験
フラクションを0.1ccの蒸溜水に溶解して、2弧×
5肌の矩形の火傷の一端で、両辺の側から1肌離れた痴
皮下に入れる。注射路を通しての逆流による活性物質の
損失をさせるため、針を注射路に残して、フラクション
が瓶皮下部分に置かれ、一時間たってから、針が除去さ
れ、幅2肌で、5個の歯を持ち先端が鋭い、小レーキが
、姉皮と隣接する非火傷組織との間の接合線上に45o
角度で、1時間前に試験フラクションが痴皮下部分に挿
入された矩形火傷の短辺に沿って押し込まれた。
実際の火傷の創面切除における機械的な除去を模倣して
、レークの歯が菰皮の端に合わせてから、レークの火傷
の長鰍の方向に引っぱられた。活性なフラクションを注
入したときには、生活組織にわずかな出血をおこすだけ
で、火傷から痴皮をはがすことができた。痴皮片をこの
傷床から引きはがすのに要する機械的引張り量は、腕皮
が傷床につないでいるコラーゲン繊維の弛緩または部分
的軟化に関係する。この引きはがし過程に有効であるこ
とを示す容易性の程度は、レークのハンドルにつながれ
た錘で測られる。この錘りは、試験動物を固定して板に
とりつけられたプーリーを介して、細い糸でレークのハ
ンドルとつながれている。本発明の抽出物の引きはがい
こたし、する効果の第二の測定法は、引張りの錘の重さ
を変えて櫛皮を引きはがすことのできる距離をレーキの
挿入の端から矩形痴皮の反対の短辺端へ向って測ること
である。痴皮を引きはがすに要するプーリ−の鐘りの重
さ、および2弧×5肌の痴皮片がこの矩形の火傷の最軸
に沿って引きはがされることのできる長さ(試験フラク
ションが注射された短辺の境界から引きはがされる)は
いずれも非可逆的に死滅した痴皮と生存している傷の部
分との間の、加熱であらかじめ決められた面の分離の促
進にたし、する特定のテストフラクションの効能を示し
ている。この技術によって、水性組成物特に活性物質を
重量で約0.1〜2%含有する生理的食塩水溶液は有用
的に使用されることができることが判った。
本発明の物質の動物に対する毒性をみるために次の試験
を行なった。雄のスイス・ウェブスター・マウス(Sw
issWebsにてmice)で体重約27なし、し3
0夕のもの20匹を5匹づつの4グループに分けた。
これらのマゥスの尾の静脈に下表に示した量の本発明物
質を含む生理的食塩水を注射した。その結果も表2中に
示してある。この実験から、マウスにたし、する急性L
D50は1−2雌/マウスであって、これは人間にたし
、するLD505.6タノ70k9に相当する。なお、
本発明の物質は生体にたいして害を与えることは観察さ
れていない。表2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ブロメラインから得られ、水溶性かつ熱不安定性で
    、カゼイン分解活性がなく、約6にピーク等電点を持つ
    蛋白質からなり、 該蛋白質は少なくとも二個の下位単
    位からなり、各下位単位は約14300ないし約150
    00ダルトンの分子量を持ち、スペクトルの紫外領域の
    280nmに特性吸収ピークを持ち、 スルフヒドリル
    活性化作用の不存在下、及びスルフヒドリル不活性化量
    の酢酸フエニル水銀の存在下で活性であることを特徴と
    する、 哺乳類体からの死滅組織を切除するのに有用な
    医療用加水分解酵素材料、およびその生理的に受容でき
    るアルカリ金属塩および酸付加塩。 2 水溶性かつ熱不安定で、カゼイン分解活性がなく、
    約6にピーク等電点を持つ蛋白質からなり、 該蛋白質
    は少なくとも二個の下位単位からなり、各下位単位は約
    14300ないし約15000ダルトンの分子量を持ち
    、スペクトルの紫外領域の280nmに特性吸収ピーク
    を持ち、 スルフヒドリル活性化作用の下存在下、およ
    びスルフヒドリル不活性化量の酢酸フエニル水銀の存在
    下で活性であることを特徴とする哺乳類体から死滅組織
    を切除するのに有用な医療用加水分解酵素材料の調製方
    法において、(イ) ブロメラインをチオグリコール酸
    の存在下でpH約5.5の緩衝液を用いて抽出し、(ロ
    ) 分子量約50000で分画する限外ろ過を行ない、
    (ハ) 該ろ液を分子排除クロマトグラフイにかけるこ
    とを特徴する加水分解酵素材料の調製方法。 3 さらに、等電点電気泳動で処理することを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項に記載の加水分解酵素材料の調
    製方法。 4 さらに、ポリアクリルアミドゲル電気泳動で処理す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の加水
    分解酵素材料の調製方法。 5 ブロメラインから得られ、水溶性かつ熱不安定性で
    、カゼイン分解活性がなく、約6にピーク等電点を持つ
    蛋白質からなり、 該蛋白質は少くとも二個の下位単位
    からなり、各下位単位は約14300ないし約1500
    0ダルトンの分子量を持ち、スペクトルの紫外領域の2
    8nmに特性吸収ピークを持ち、 スルフヒドリル活性
    化作用の不存在下、およびスルフヒドリル不活性化量の
    酢酸フエニル水銀の存在下で活性であることを特徴とす
    る加水分解酵素材料またはその生理的に受容できるアル
    カリ金属塩もしくは酸付加塩と薬学的に許容し得る賦形
    剤よりなる、哺乳類体からの死滅組織切除用剤。 6 該賦形剤が生理的食塩水であることを特徴とする特
    許請求の範囲第5項に記載の死滅組織切除用剤。 7 加水分解酵素材料と生理的食塩水の重量比が1:1
    であることを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の
    死滅組織切除用剤。 8 該賦形剤か多糖類ゲルおよび炭化水素基剤からなる
    群から選ばれることを特徴とする特許請求の範囲第5項
    に記載の医薬組成物。 9 該多糖類ゲルが寒天ゲルであることを特徴とする特
    許請求の範囲第8項に記載の死滅組織切除用剤。 10 該炭化水素基剤がペトロラタムであることを特徴
    とする特許請求の範囲第8項に記載の死滅組織切除用剤
JP52006476A 1976-04-20 1977-01-25 加水分解酵素材料 Expired JPS6029363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52006476A JPS6029363B2 (ja) 1976-04-20 1977-01-25 加水分解酵素材料

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US678695 1976-04-20
JP52006476A JPS6029363B2 (ja) 1976-04-20 1977-01-25 加水分解酵素材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52130981A JPS52130981A (en) 1977-11-02
JPS6029363B2 true JPS6029363B2 (ja) 1985-07-10

Family

ID=11639511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52006476A Expired JPS6029363B2 (ja) 1976-04-20 1977-01-25 加水分解酵素材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6029363B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS52130981A (en) 1977-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4197291A (en) Hydrolytic enzyme material
Haslik et al. First experiences with the collagen-elastin matrix Matriderm® as a dermal substitute in severe burn injuries of the hand
AU2005305461B2 (en) Debriding composition from bromelain and methods of production thereof
US4329430A (en) Enzyme mixture
US4307081A (en) Enzyme mixture
JP2003505156A5 (ja)
US3847155A (en) Methods for the elimination of scars using copolymer films in place of surgical sutures
US4226854A (en) Debridement of devitalized tissue with hydrolytic enzyme product
JPS61206451A (ja) 創傷清拭用テープ
US20110097383A1 (en) Apparatus and methods for enzymatic escharotomy in burn induced compartment syndrome
JPS6029363B2 (ja) 加水分解酵素材料
CA1077837A (en) Hydrolytic enzyme material
Ramanan et al. Giant cutaneous rhinosporidiosis.
EP0034504B1 (en) Combinations for the treatment of wounds
ATE224727T1 (de) Faktor xiii zur behandlung von hautwunden
RU2125453C1 (ru) Способ местного медикаментозного гемостаза
RU2535053C2 (ru) Фармацевтическая композиция, содержащая лизин и ферменты: лизоцим, дезоксирибонуклеазу и/или пероксидазу для наружного лечения и профилактики инфекций, вызванных вирусом герпеса типа 1,2 и бактериальных осложнений, вызываемых герпетической инфекцией
SU578971A1 (ru) Способ лечени ран
RU2145874C1 (ru) Способ получения некрэктомирующей повязки
RU2323748C2 (ru) Медицинская повязка, содержащая комплекс ферментов из гепатопанкреаса краба, и способ ее получения
RU2238718C2 (ru) Биологически активная добавка для косметических средств
Watson et al. Proteolytic enzyme activity
IL164711A (en) Apparatus and methods for enzymatic escharotomy in burn induced compartment syndrome
RU94038536A (ru) Способ органосохраняющей операции при послеожоговой структуре и изъявлении тела и верхнего отдела желудка