JPS6029068B2 - 蛋白質検出感度の改善法 - Google Patents

蛋白質検出感度の改善法

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JPS6029068B2
JPS6029068B2 JP49092429A JP9242974A JPS6029068B2 JP S6029068 B2 JPS6029068 B2 JP S6029068B2 JP 49092429 A JP49092429 A JP 49092429A JP 9242974 A JP9242974 A JP 9242974A JP S6029068 B2 JPS6029068 B2 JP S6029068B2
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クラレンス ゴリベラサツチ デビツト
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/26Accessories or devices or components used for biocidal treatment

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  • Epidemiology (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、試験用スライドの表面上に予め吸着させられ
た蛋白質およびそれと特異的に反応する蛋白質の間の免
疫学的複合を検出することによる免疫学的な蛋白質検出
に関するものである。
更に詳しく言えば本発明は、追加の蛋白質層を免疫学的
かつ選択的に結合させることにより、上言己のごとき免
疫学的診断用スライド上で観察されるコントラストを改
善することに関する。本願発明は、発明者ギアェヴア(
Giaever)名義の特開昭49−4882ぴ号、袴
関昭50−76226号及び米国特許第3853467
号の特許明細書(以後、それぞれギアェヴアの特許明細
書A,B及びCとして参照する)に記載の発明に関連し
ている。
上記に引用されたギアェヴアの特許明細書A及びB中に
明記されている通り、任意の蛋白質はもっぱら一分子層
を成して基体に付着するが、かかる蛋白質層にその他任
意の蛋白質が付着することはない。
しかるに、基体上に吸着された第1の蛋白質と特異的に
反応する蛋白質だけは免疫学的に結合するのである。こ
れらの特許明細書の教示に従えば、かかる発明の利用に
よって医学診断用の装置が提供される。かかる装置はあ
る蛋白質の一分子層を吸着させた基体から成るもので、
それを用いれば、その蛋白質と特異的に反応する蛋白質
の存在が疑われる溶液を試験することができる。
その際、特異的に反応する蛋白質が問題の溶液中に存在
すれば、浸債後のスライドは蛋白質の二分子層を有する
ことになる。他方、特異的に反応する蛋白質が問題の溶
液中に存在しなければ、浸債後のスライドは元来の蛋白
質の一分子層だけしか有しない。なお、上記のギアェヴ
アの特許明細書中には、蛋白質の二分子層と一分子層と
を識別するための光学的、電気的および化学的手段が記
載されている。上言己のギァェヴァの特許明細書中に記
載のごとき診断装置に関する2つの実施例に従えば、蛋
白質の二分子層と一分子層との光学的識別がスライドの
肉眼観察によって行なわれる。また、その際の検出感度
はスライドの構造および蛋白質の絶対膜厚に依存するこ
とも示されている。更に詳しく言えば、金属球体が多数
付着した基体およびその上に設置された蛋白質の一分子
層から成る診断用スライドは200△以下の膜厚に対し
て最大感度を有する一方、金製表面を持った基体から成
る実施例は30Aを越える膜厚に対して最大感度を有す
る。また、上記のギアェヴアの特許明細書中に記載のご
とき化学的検出の実施例は、水銀と可視的なアマルガム
を生成する物質から成る表面を持った基体を使用するも
のである。その動作原理は、蛋白質の二分子層の上に設
置された水銀満がそれを通って拡散するのに要する時間
が蛋白質の一分子層の上に設置された水銀満の場合の約
1の苦であるという発見に基づいている。更にまた、上
記のギアェヴアの特許明細書中に記載のごとき電気的検
出の実施例は、導電性基体材料を使用し、蛋白質層の上
に電極を設置し、次いでこれらの導電性部材間の電気容
量を測定するというものである。その値は、導電性部材
同士を隔離している絶縁性蛋白質層の膜厚、従ってかか
る蛋白質層が二分子層および一分子層のいずれであるか
を表示する。このように、これらの電気的および化学的
検出の実施例においては、検出すべき蛋白質が問題の溶
液中に存在する場合、それが診断用スライド上に第2の
一分子層を完全に生成する必要のあることが理解されよ
う。上記のギアェヴアの特許明細書中に記載のごとき技
術および装置は、免疫学的に活性な粒子の迅速、信頼可
能かつ安価な検出を可能にする。
とは言え、金製表面を持ったスライドの場合、免疫学的
に活性な粒子は約20△を越える直径を有していなけれ
ばならない。更に重要な/ことには、検出すべき粒子が
極めて低い濃度でしか生理学的検体中に存在しないこと
もある。このような場合には、少数の粒子した診断用ス
ライドに結合しないため、それらの検出可能性は限られ
てしまう。たとえばウイルスのごとき大きな粒子が低い
濃度で存在するような特殊な場合には、上記のギアェヴ
アの特許明細書Cが信頼可能な粒子検出手段を提供して
いる。かかる特殊な場合の試験用スライドでは、たとえ
ば検出すべきウイルスに対する抗体の層の下方に腐食可
能な金属の層が設置されている。ウイルスを結合させた
後、スライドおよびウイルスの上に腐食不可能な金属の
薄層が沈着させられる。次いで腐食を行なえば、ウイル
スの結合していた部位はスライド中に空孔となって現わ
れるわけで、その大きさはたとえば光学顕微鏡によって
検出可能な程度である。ところで、抗体分子が脊椎動物
の生体系内に導入された場合、その脊椎動物にとつつて
異種蛋白質であれば抗体分子も抗原として作用すること
は免疫技術界において公知である。
従って、所定の抗体と特異的に反応する抗体は容易に入
手することができる。このような可能性は、免疫学的に
複合した蛋白質に蛍光性分子を付着させ、それによって
特定の種類の微生物を検出するために従来利用されてき
た。たとえば、ヒト免疫グロブリンに対する抗体を調製
し、次いでそれをィソチオシアン酸フルオレセィンのご
とき蛍光性有機分子と化学的に結合させることができる
。このようないわゆる標識抗体を使用すれば、免疫反応
が紫外線顕微鏡によって可視的に観察される。かかる抗
体に対する抗体の最も重要な用途の1つは、従来公知の
通り、クーンズ(Coons)の方法に基づく梅毒血清
試験すなわち現在FTA−STS法として知られている
試験である。FTA−STS法に従えば、一定量のトレ
ポネマ・パリドウム(Treponemapaimum
)がスライド上において乾燥される。かかるスライドが
血液検耐中に浸潰され、次いでヒト免疫グロブリンに対
する標識抗体の溶液中に浸潰される。ところで、かかる
標識抗体はトレポネマ・パリドゥムには結合しない。従
って、血液検体がトレポネマ・パリドウムに対する抗体
を含有する場合に限り、紫外線顕微鏡によって観察され
たスラィドーま蛍光を示すことになる。このように、従
来技術は単一の免疫反応を実用化したことがわかる。
しかしながら、連続的な複数の免疫反応の有用性は従来
知られていなかった。さて、本発明の主たる目的は免疫
学的診断用スライドの検出感度を改善することにある。
また、特異的に反応する蛋白質の多分子層を形成させる
ことによってかかるスライドの検出感度を改善すること
も本発明の目的の1つである。
更にまた、かかる基体の表面上に蛋白質の完全な一分子
層を少なくとも2枚追加は存在させるに足るだけの追加
の蛋白質層を結合させることによって免疫学的診断用ス
ライドの検出感度を改善することも本発明の目的の1つ
である。本発明の一実施例に従って簡潔に言えば、検出
すべき蛋白質と特異的に反応する蛋白質の一分子層をそ
の一表面に有する免疫学的試験用スライドが用意され、
次いで検出すべき蛋白質を含有するかどうか疑われる溶
液中にそれが浸潰される。
その結果、問題の溶液中に検出すべき蛋白質が存在すれ
ば、浸債後のスライドは元来の蛋白質の一分子層および
その上に付着した検出すでき蛋白質の一分子層から成る
蛋白質の二分子層を有することになる。しかるに、問題
の溶液中に検出すべき蛋白質が存在しなければ、浸債後
のスライドは元来の蛋白質の一分子層のみを有するに過
ぎない。次いで、第2の一分子層を成す蛋白質と免疫学
的に反応する蛋白質の溶液中に上記のスライドが浸積さ
れる。その結果、問題の溶液が検出すべき蛋白質を含有
する場合のスライドは蛋白質の三分子層を有し、また問
題の溶液が検出すべき蛋白質を含有しない場合のスライ
ドは蛋白質の一分子層のみを有することになる。従って
、蛋白質の三分子層および一分子層の間のコントラスト
は蛋白質の二分子層および一分子層の間のコントラスト
に比べて増大しているから、スライドの検出感度は改善
されるわけである。特許の対象とすべき本発明の新規な
特徴は前記特許請求の範囲に明確に示されている。
なお本発明は、その目的および利点を含め、添付の図面
に関連してなされる以下の記載を読めば良く理解される
はずである。先ず第1図には、基体10が示されている
かかる基体10の上には、前述のギアェヴアの特許明細
書中の記載に従い、任意の蛋白質分子またはその他の粒
子11たとえばウイルスや肝炎関連抗原の粒子が多数吸
着されている。かかる多数の蛋白質分子またはその他の
粒子11は、21および22として示された特異的に反
応する抗体分子と免疫学的に複合している。なお、それ
らの構造の説明を容易にするため、抗体分子21および
22は漠式的に図示されている。便宜上、特に記載のな
い限り、最初の層を構成する粒子は以後「蛋白質分子」
と呼ばれるが、本発明の範囲内にはその他の粒子も包含
されることが了解されるべきである。抗体を大きく分類
すれば、1gG,1gM,1gA,1gDおよび1gE
と命名された5種類の免疫グロフリンからなる。
中でも、最も量が多いのは1gGであって、これは正常
なヒト血清中の免疫グロブリンの約85%を占める一方
、その他の脊椎動物の正常な血清中でもほぼ同様な割合
で見出される。1gG抗体分子はジスルフィド結合によ
って結合した2本の重べプチド鎖および2本の軽べプチ
ド鎖から成るため、概してY字形の形状を呈する。
1gG抗体分子は免疫学的に2価である。
換言すれば、各分子は2つの抗体活性部位を有している
。分子21の抗体活性部位21al,21a2および分
子22の抗体活性部位22al,22a2はY字形分子
の腕部の末端に位置している。かかる抗体活性部位は、
抗体がそれに関連する抗原の分子と免疫学的に結合する
ことを可能にする。たとえば第1図の場合、抗体活性部
位21al,22al,22a2は複数の蛋白質分子1
1と結合している。ところで前記に指摘された通り、抗
体分子が脊椎動物の生体系内に導入された場合、その脊
椎動物にとって異種蛋白質であれば抗体分子も抗原とし
て作用する。それ故、抗原としての抗体に対して特異的
な抗体の産生が励起されることになる。1gG抗体に対
する抗体は別種の1や抗体であり、従ってやはり2つの
抗体活性部位を有する、これらの抗体活性部位は第1の
抗体上の個々の抗原活性部位と結合する。
かかる抗原活性部位はまた、抗原デテルミナントあるい
はェピトープとしても知られている。前述の通り、1g
G分子の抗体活性部位の数は2であることが知られてい
る。他方、1gG分子に付随したェピトープの数は正確
には知られていないが、少なくとも2であることは知ら
れている。なお、ェピトープはY字形分子の尾部に存在
することが知られており、また恐らくは腕部にも存在す
る。第1図では、本発明の動作原理を図解するため、3
個のェピトームは各抗体分子の重べプチト鎖に沿って配
置されている。抗体分子21のェピトープは21el,
21e2,21e3として表わされ、また抗体分子22
のエピトープは22el,22e2,22e3として表
わされている。このように、基体10の上に蛋白質分子
11を吸着させ、次いで蛋白質11に対する抗体の溶液
中に得られた免疫学的試験用基体を浸渡して抗体分子2
1,22を免疫学的に結合させるところまでは、前述の
ギアェヴアの発明の実施を構成するものである。
しかるに本発明の実施に従えば、21および22として
表わされたような種類の抗体の溶液が脊椎動物に注射さ
れ、それによって抗体の産生が励起される。こうして産
生された抗体が当技術界において公知の方法により回収
され、そしてその溶液が本発明に基づく改良された診断
方法において使用される。すなわち、かかる抗体に対す
る抗体の溶液中に基体が浸潰される。その結果、蛋白質
分子11に抗体分子21,22が付着している場合には
、多数の抗体分子31,32,33,34,35が抗体
分子21,22と免疫学的に結合する。しかるに、21
および22として表わされたような種類の抗体が最初の
溶液中に存在しなかった場合には、抗体分子31,32
,33,34,35を含有する溶液中に浸潰した後でも
基体上にこれらの抗体分子は存在しない。なぜなら、抗
体分子31,32,33,34,35は抗体分子21,
22と特異的に反応するものであって、蛋白質分子11
には付着しないからである。それ故、本発明に基づく方
法のこの段階においても抗体分子21,22の検出可能
性は改善されていることになる。なぜなら、蛋白質分子
11から成る層と蛋白質分子11および抗体分子21,
22から成る層とを識別するのとは異なり、蛋白質分子
11から成る層と蛋白質分子11および抗体分子21,
22,31,32,33,34,35から成る層とを識
別することによって抗体分子21,22の存在が判定さ
れるからである。更にまた、本発明に基づく操作を繰返
して追加の蛋白質層を付着させれば、検出感度を一層向
上させることもできる。たとえば、抗体分子41,42
,43,44,45,46,47,48,49,50,
51,52,53を抗体分子31,32,33,34,
35と選択的に結合させることにもできるわけである。
抗体分子31,32,33,34,35はそれぞれ抗体
活性部位31a1,31a2,32al,32a2,3
3al,33a2,34al,34a2,35al,3
5a2を有している。
抗体分子31はェピトーブ21e2に対する抗体活性部
位31a2の付着によって抗体分子21と免疫学的に結
合し、抗体分子32はェピトープ21elに対する抗体
活性部位32alの付着によって抗体分子21と免疫学
的に結合し、抗体分子33はェピトープ22e2に対す
る抗体活性部位33a2の付着によって抗体分子22と
免疫学的に結合し、抗体分子34はェピトープ22el
に対する抗体活性部位34alの付着によって抗体分子
22と免疫学的に結合し、そして抗体分子35はヱピト
ープ22e3に対する抗体活性部位35alの付着によ
って抗体分子22と免疫学的に結合している。抗体分子
21で始まる第1図左側の蛋白質連鎖においては、各抗
体分子が2個の有効なェピトープを有するものとして図
示されている。従って、抗体分子21には抗体分子31
,32が結合しており、また抗体分子31,32は抗体
分子41,42,43,44が結合している。これは1
や抗体分子1個当りの有効なェピトープの最小数に相当
している。しかるに、抗体分子22で始まる第1図右側
の蛋白質連鎖においては、各抗体分子が3個の有効なェ
ピトープを有するものとして図示されている。このよう
に、本発明に従って達成される検出感度の改善は抗体分
子1個当りの有効なェピトープの数および互いに連続し
た抗体溶液中への基体の浸債の回数に比例することがわ
かろう。
本発明に従って実施された血清免疫反応の実例を述べれ
ば、先ず、ウシ血清アルブミンの層が基体上に吸着させ
られた。
次いで、得られたスライドをウシ血清アルブミンに対す
るウサギ抗血清の溶液中に浸潰したところ、浸簿後のス
ライドは元来のウシ血清アルブミンの層およびそれと免
疫学的に結合したウシ血清アルブミンに対するウサギ1
gG抗体の層を有していた。更に、ウサギ1gG抗体に
対するャギ抗血清の溶液中に浸漬後したところ、浸債後
のスライドはウシ血清アルブミンの層、ウシ血清アルブ
ミンに対するウサギ1gG抗体の層、およびゥサギーや
抗体に対するャギ1gG抗体の層を有していた。次の1
程は、ャギ1や抗体に対するウサギ抗血清の溶液中にス
ライドを浸潰し、それによってャギ1g0抗体に対する
ウサギ1gG抗体から成る第4の層をスライドに追加す
ることであった。以後、ウサギ1gC抗体に対するウサ
ギ抗血清および1gG抗体に対するウサギ抗血清を使用
する最後の2つの工程を所望の回数だけ繰返せば、蛋白
質のn分子層を形成し得ることは明らかであろう。かか
る技術を応用した別の実施例を述べれば、一定量の肝炎
関連抗原粒子が基体上に吸着させられた。
得られたスライドがヒト血清検体中に浸潰され、次いで
ヒト肝炎抗体に対するウサギ抗体の溶液中に浸潰された
。従って、ヒト血清検体が肝炎抗体を含有していれば、
浸糟後のスライドは肝炎関連抗原、それと免疫学的に結
合した肝炎抗体、およびそれと免疫学的に結合したヒト
肝炎抗体に対するウサギ抗体を有することになる。しか
るに、ヒト血清検体が陰性であれば、浸債後のスライド
は元来の肝炎関連抗原粒子しか有しないはずである。本
発明に基づくかかる技術は、肝炎杭体のみを肝炎関連抗
原と結合させる場合に比べ、ヒトの肝炎の検出可能性を
著しく改善することが判明した。この実例によれば、本
発明の技術が特に有用であるのは、スライド上に付着し
た最初の蛋白質含有粒子がそれと特異的に反応する蛋白
質よりも実質的に大きい場合であることが指摘される。
第2図はスライド上における蛋白質の多分子層を示す縦
断面図である。
基体60上には、たとえば上記の最初の実例に記載のご
と〈にして、ウシ血清アルブミンの一分子層61が吸着
免疫学的診断用スライドが構成される。ゥシ血清ァルプ
ミンに対するウサギ抗血清中に浸薄後すれば、特異的な
免疫反応によって第2の一分子層62が第1の一分子層
61に付着する。次いでウサギ1gGに対するャギ抗血
清中に浸糟すれば、第2の一分子層62が存在する場合
には、第3の一分子層63が第2の一分子層と免疫学的
に結合する。同様に、ヤギ1gGに対するウサギ抗血清
中に浸債すれば、ャギ1gGに対するウサギ1gG抗体
から成る第4の一分子層64がスライドに付着する。前
述の通り、かかる操作は繰返すことができるが、蛋白質
の一分子層の結合は特異的な免疫反応であるから、いず
れか1つの蛋白質の一分子層が形成されなければ上記の
過程は回復不可能に中断されてしまう。特に、第2図の
構造物は一分子層62を成す蛋白質の高感度検出のため
に有用である。一分子層61は吸着によってスライド6
0に付着するが、これは非特異的な過程である。しかる
に、以後の過程は全て特異的である。それ故、一分子層
61を成す蛋白質と特異的に反応する蛋白質が検体中に
存在すれば、一分子層62が形成されるから、本発明に
従って蛋白質のn分子層が形成され得る。しかるに、一
分子層61を成す蛋白質と特異的に反応する蛋白質が検
体中に存在しなければ、一分子層62が形成されないか
ら、以後の蛋白質層も形成され得ない。その結果、スラ
イド上における蛋白質の一分子層と任意所望の膜厚の蛋
白質層とを識別することにより、検体中の問題の蛋白質
を任意所望の感度で検出することが可能となる。第3図
は本発明の技術の別の有用性を示すスライドの縦断面図
である。
この図は、基体上に完全な一分子層を形成するには低過
ぎる濃度で生理学的検体中に存在する蛋白質の検出にお
ける本発明の有用性を示している。特定の蛋白質を使用
した実例を述べれば、スライド70上にヒト肝炎抗体7
1の一分子層が吸着させられる。得られたスライドを血
液検体中に浸贋後すれば、肝炎関連抗原が検体中に存在
する場合には多数の肝炎関連抗原粒子77が免疫学的に
結合する。次いで、かかるスライドをサル肝炎抗体の溶
液中に浸糟すれば、サル肝炎抗体の一分子層72がスラ
イドーこ結合された肝炎関連抗原粒子に結合する。更に
、かかるスライドをサル肝炎抗体に対するウサギ抗血清
の溶液中に浸債後すれば、それの一分子層73がサル肝
炎抗体の−分子層に結合する。ところで、一分子層72
をヒト肝炎抗体でも構成し得ることは言うまでもない。
しかし、そうした場合、次の一分子層はヒト肝炎抗体に
対する抗体でなければならない。かかる抗体は肝炎関連
抗体粒子77を包囲する一分子層72ばかりでなく元来
の一分子層71にも結合するから、本発明の技術の目的
は挫折してしまうことになる。引続いて、かかるスライ
ドをたとえばウサギ1gG抗体に対するャギ抗血清中に
浸債すれば、それの一分子層74が形成される。結局、
75として表わされた容積によって略示されるごとく、
最後の蛋白質の一分子層76がスライド上における肝炎
関連抗原粒子77間の空間を完全に埋める状態に至るま
で上記の操作が繰返される。本発明のかかる技術は、ス
ライドの表面全域にわたって少なくとも蛋白質の二分子
層を形成することを可能にするものであって、前述のギ
アェヴァの特許明細書に記載された化学的および電気的
検出の実施に際して特に有用である。以上、特定の実施
例に関連して本発明が記載されたが、上記の教示に従え
ばその他の変形や変更も可能であることは当業者にとっ
て自明であろう。従って、前記特許請求の範囲内であれ
ば、上記の実施例とは異なるやり方でも本発明を実施し
得ることが了解されるべきである。次に、本発明の実施
態様を列挙すれば下記の通りである。
1 前記の検出すべき蛋白質と免疫学的に反応する前記
蛋白質に対する抗体の溶液を調製し、次いで前記溶液中
に前記スライドを浸債する工程が追加包含される、前記
特許請求の範囲記載の方法。
2 ある溶液中の抗体がそれに先行する溶液中の抗体に
対する抗体であるような系列を成す一連の抗体溶液を調
製し、次いで前記系列の各溶液中に前記スライドを相次
いで浸薄する工程が追加包含される、前記第1項記載の
方法。
3 前記スライドの感度が前記スライド上の蛋白質層の
絶対膜厚の関数であり、しかも蛋白質の二分子層では前
記スライドの最大感度を得るのに不十分である場合、前
記スライド上に蛋白質の二分子層が存在するならば前記
二分子層に蛋白質の一分子層が免疫学的に結合させられ
る結果、前記スライド上における蛋白質の三分子層と一
分子層とを識別することによって前記の検出すべき蛋白
質の検出が達成される、前記特許請求の範囲記載の方法
4 ある溶液中の抗体がそれに先行する溶液中の抗体に
対する抗体であるような系列を成す一連の抗体溶液を調
製し、次いで前記系列の各溶液中に前記スライドを相次
いで浸債する工程が追加包含される、前記第3項記載の
方法。
5 前記スライド上に蛋白質の二分子層が存在するなら
ば前記二分子層に複数の蛋白質の−分子層が免疫学的に
結合させられる結果、前記スライド上における蛋白質の
多分子層と−分子層とを識別することによって前記の検
出すべき蛋白質の検出が達成される、前記第4項記載の
方法。
6 前記の検出すべき蛋白質が生理学的検体中に極めて
低い濃度で存在するため、適当な時間内では前記スライ
ド上に完全な二分子層が形成されない場合、前記スライ
ド上における前記の検出すべき蛋白質の各粒子に蛋白質
の−分子層が免疫学的に結合させられる、前記特許請求
の範囲記載の方法。
7 ある溶液中の抗体がそれに先行する溶液中の抗体に
対する抗体であるような系列を成す一連の抗体溶液を調
製し、次いで前記系列の各溶液中に前記スライドを相次
いで浸造後する工程が追加包含される、前記第6項記載
の方法。
8 前記スライド上における前記の検出すべき蛋白質の
各粒子に複数の蛋白質の一分子層が免疫学的に結合させ
られる、前記第7項記載の方法。
9 前記蛋白質の一分子層の数が前記スライドをその表
面全域にわたり少なくとも蛋白質の二分子層で被覆する
に足るだけのものである、前記第8項記載の方法。
【図面の簡単な説明】
第1図は基体に対する複数の蛋白質層の付着を示す模式
図、第2図は蛋白質の一分子層を4枚有するスライドの
縦断面図、そして第3図は本発明の一実施例に従って作
製されたスライドの縦断面図であってスライド上におけ
る蛋白質の二分子層の完成を示す。 図中、10は基体、11は蛋白質分子、21および22
は蛋白質分子11に対する抗体分子、31〜35は抗体
分子21および22に対する抗体分子、そして41〜5
3は抗体分子31〜35に対する抗体分子を表わす。 密8.1 9も.2 碗9る

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 検出すべき蛋白質と特異的に免疫学的に反応する第
    2の蛋白質の粒子を層状に吸着させた基体を含む免疫学
    的診断用スライドにおける前記検出すべき蛋白質の存否
    のコントラストを改善する方法において、(a)前記検
    出すべき蛋白質を含有するかどうか疑われる液体に前記
    スライドを接触して前記検出すべき蛋白質の多数の粒子
    を前記第2の蛋白質の粒子と結合させ、次いで(b)前
    記の検出すべき蛋白質と免疫学的に反応する第3の蛋白
    質の溶液に前記スライドを接触することを特徴とする方
    法。 2 検出すべき蛋白質と特異的に免疫学的に反応する第
    2の蛋白質の粒子を層状に吸着させた基体を含む免疫学
    的診断用スライドにおける前記検出すべき蛋白質の存否
    のコントラストを改善する方法において、(a)前記検
    出すべき蛋白質を含有するかどうか疑われる液体に前記
    スライドを接触して前記検出すべき蛋白質の多数の粒子
    を前記第2の蛋白質の粒子と結合させ、(b)前記の検
    出すべき蛋白質と免疫学的に反応する第3の蛋白質の溶
    液に前記スライドを接触し、次いで(c)前記第3の蛋
    白質に対する抗体の溶液を調製して前記スライドを更に
    この抗体の溶液と接触させることを特徴とする方法。 3 検出すべき蛋白質と特異的に免疫学的に反応する第
    2の蛋白質の粒子を層状に吸着させた基体を含む免疫学
    的診断用スライドにおける前記検出すべき蛋白質の存否
    のコントラストを改善する方法において、(a)前記検
    出すべき蛋白質を含有するかどうか疑われる液体に前記
    スライドを接触して前記検出すべき蛋白質の多数の粒子
    を前記第2の蛋白質の粒子と結合させ、(b)前記の検
    出すべき蛋白質と免疫学的に反応する第3の蛋白質の溶
    液に前記スライドを接触し、(c)前記第3の蛋白質に
    対する抗体の溶液を調製して前記スライドをこの抗体の
    溶液と接触し、次いで(d)一連の抗体の溶液を調製し
    て、前記スライドを更に前記一連の抗体の溶液と連続的
    に接触させて一連の抗体−抗体による免疫学的特異反応
    を介して前記工程(c)から得られたスライドの前記抗
    体上に順次前記一連の抗体を連続的に結合させることを
    特徴とする方法。
JP49092429A 1973-08-15 1974-08-14 蛋白質検出感度の改善法 Expired JPS6029068B2 (ja)

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US388407A US3904367A (en) 1973-08-15 1973-08-15 Contrast enhancement for immunological film detection
US388407 1982-06-14

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Publication Number Publication Date
JPS5076227A JPS5076227A (ja) 1975-06-21
JPS6029068B2 true JPS6029068B2 (ja) 1985-07-08

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CA (1) CA1033294A (ja)
CH (1) CH601797A5 (ja)
DK (1) DK436474A (ja)
IT (1) IT1025035B (ja)
SE (1) SE452066B (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4849919A (ja) * 1971-10-23 1973-07-14

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DK436474A (ja) 1975-04-21
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CA1033294A (en) 1978-06-20
SE7410388L (ja) 1975-02-17
BR7405744D0 (pt) 1975-05-27
IT1025035B (it) 1978-08-10
CH601797A5 (en) 1978-07-14

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