JPS60275Y2 - オフセツト印刷機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、オフセットマスターを巻付けて回転する版口
同と、このオフセットマスターにエツチング液を塗布す
る塗布部材と、エツチング処理中は版胴から離間しエツ
チング処理後にはオフセットマスターに当接してこのオ
フセットマスターにインクを付着せしめる着肉部材とを
有し、前記オフセットマスターは先端だけが版胴にクラ
ンプされるように構成されたオフセット印刷機に関する
。

上記形式のオフセット印刷機は周知てあり、この種印刷
機においては着肉部材を版胴から離した状態てオフセッ
トマスターの先端部を版胴にクランプし、この状態て版
胴を回転させつつオフセットマスター上に上記塗布部材
を当接せしめてオフセットマスターをエツチング処理（
不感脂化）するのが普通である。

このエツチング工程中に上記着肉部材は版胴から離間さ
れた状態を維持してはいるが、オフセットマスターの後
部が遠心力の作用及びマスターの腰の力て浮き上ると、
この後部が着肉部材に接触し、エツチング処理を完全に
終えていないオフセットマスターの後方画像部にインク
が付着する恐れがある。

このようにしてオフセットマスターの画像部にインクの
汚れが生すると、次の工程である着肉工程に移ってもこ
の汚れは完全に落ち切れす、印刷用紙に印刷汚れを生せ
しめる不都合を生する。

上記欠点を除去するため、オフセットマスターの後端も
版胴にクランプしてオフセットマスターの浮き上りを完
全に阻止するようにすることは公知である。

ところがこのようにすると装置が複雑化し、装置の製造
コストが上昇することは避けられない。

本考案は、簡単な構成によって印刷画像にインク汚れを
生せしめないようにしたオフセット印刷桟を提供しよう
とするものてあり、以下に本考案の実施例を図面に従っ
て説明する。

第１図において、オフセット印刷機の機枠に支承された
版胴１は矢印方向に回転駆動される。

版胴１の周囲にはオフセットマスター供給装置２、エツ
チング装置３及びインキング装置４等がそれぞれ配設さ
れている。

エツチング装置３は、後述する形態でオフセットマスタ
ーにエツチング液（不感脂化液）を塗布する塗布部材５
を有［２ており、この塗布部材は版胴１に対［〜て当接
し又は離隔し得るように構成されている。

本例における塗布部材５はローラとして構成され、この
ローラの少くとも表面部分は、例、大ば一般にモルトン
と称せられろ布、合成繊維及び皮革から戊る不織缶又は
スポンジ等の吸液性１４料て作られている。

塗布部材はベルトによって構成することも可能である。

塗布部材５にはタンク６から−・連の給液ローラを介し
てエツチング液か（共給される。

−・方、・インキング装置４は、版胴１に対して離接可
能な少くとも一つの着肉部材７を有しく図示りまた例で
は着肉部材は１．つであるが２つ又はそれ以上てあって
もよい）、この着肉部材７にはインクタクト及び給水タ
ンクから一連のローラを介してインクと水か（ｊ、％給
されろ。

本例に：１５ける着肉部材７も「１−ラとして構成され
ている。

製版さ石たオフセットーミ′スターは、公知）如＜オフ
ーｔｙツ１〜マスター供給↓（］□２かパ９供給ローラ
８に土って版Ｆｌ １の表面に５！、り込まれ、オフセ
ラ１〜−・・スターの先端たけか版［詞１にクランプさ
れる。

か＜シ２＼丁版胴１に取付けられたオフセットマスタを
笛２図に符号９て示ず。

このオフセットマスター９には画像か形成されているが
、マスター９ｊよこの［屯像上りも、−；）−＝：）長
い長さをイ１−シ、マスター９の１及″；４”１ｌｉＴ
ｆｉはＪ１画１象部９ａとなってわり、この非［・期象
部領域の長さは常に所定の長さを有し、この所定σ）Ｊ
走さは普通２０ミリメータ程て最短ても１０ミＩＱ−り
１゛丈上である（（第２図参照・。

上記の如くオフセラ１−マーくター９か［（反胴にクラ
ンプされると、エツチング装置にわける塗布部材５かこ
のオー；”七ツトマスクー９の表面、即ち画像の形成さ
れた側の而に押圧され、塗布部材と版目同が回転する間
に、塗布部材のエツチング液がマスター９の表ｒ？ｉｉ
、：塗ｆｆｊさ１ｔ＝ｒ−ツチンク処理か行われる（図
面はこのときの状態を示す）。

その場合、エツチング処理のために版胴１は数回転され
る。

そしてその間中、インキング装置の着肉部材７は版胴１
から離間されている（この間隔は普通３〜４ミリメータ
程である）。

ところがオフセットマスターの後端はフリー状態である
ため、後端部が遠心力の作用及びマスターの腰の力で版
胴面から浮き上ることは避けられず、従来の装置ては、
これが原因してマスターの画像面となるマスター後端部
から２４〜２５ミリメ一タ部分が確実に着肉部材に接触
腰画像面にインク汚れを生ずる不都合かあったことは先
に説明した。

図示した本考案に係る印刷機では上記不都合を阻止すへ
く、版胴１の回転方向における着肉部材の手前側（着肉
部材と塗布部材との間）に、エツチング処理中のオフセ
ツＩ〜マスター画像部が着肉部材７に接触しないように
、オフセットマスターの後端部が版胴から浮き上ること
を制する規制手段１０か設けられており、本例における
この規制手段１０は、着肉部材７の一部を覆−）カバー
状に構成されている。

その場合、マスター９の画像部が規制手段１０にも接触
しないように、規制手段１０は着肉部材７にむける版胴
１の接点から規制手段１０の作用側先端、即ち下端まて
の長さ及び該作用側先端から塗布部材５にむける版胴１
の接点まての長さがオフセットマスター９の後端側にむ
ける非画像部９ａの長さよりも短かくなるように配置さ
れている。

しかも、規定手段１０の下端はてきるたけ版胴表面に接
近して、例えは１〜２ミリメーク程の間隔を持゛つよう
にして配置されていることか望ましい。

上記構成によれは、エツチング処理中に版胴の回転に伴
ってマスター９の非１１ｉｊ像部９ａである後端部が塗
缶部ト↑５を離れたとき、版胴から浮きトつたこの後端
部か先す現？ｔｌＪ手段１０に当接し、かくして後端部
の浮き上かりは規制手段１０によって抑えられろ（第２
図）。

この場合、規ホ１１手段１０は上記の如く配置されてい
るのて、マスター９の画像部か規１モ１手段１０に接触
することはない（従って例え規訝；１１手段にインク等
が付着していてもこれによってマスターの画像部が汚さ
れ、又は規制手段１０によってマスターの画像部に傷が
付けられる不都合は生じない）。

このため、マスター９か規制手段１０を通過ｌ〜た後に
第２図に鎖線て示す如く、マスター後端部が着肉部材７
に接触しても、その接触部分はマスター９の非画像部で
あり、従ってこの部分が着肉部材のインクによって汚さ
れても、画像面に何ら汚れは生じないため従来の如き不
都合は生じない。

即ち従来の構成では、マスターの後端が塗布部材を離れ
たとき、マスター後部が直接着肉部材に当接してマスタ
ー後部の比較的長い範囲が（即ち画像部まても）着肉部
材に接触していたのを、本考案に係る構成てはマスター
後端が塗布部材を離れたときマスターの非画像部を先ず
規制手段１０に当接せしめてこの浮き上りを制し、これ
によって着肉部材に接触するマスタ一部分をマスターの
非画像部の範囲たけに留めることができる。

尚、エツチング処理が終了すれは、塗布部材５はマスタ
ー９から離間すべく版胴から離され、その代りに着肉部
材７が下降されてマスター１２に接触しマスターの着肉
処理が行われる。

そしてかくして形成されたマスター表面のインク画像は
転写胴１１に転写される。

転写胴の画像は、図示していない印刷紙に印刷されるが
、その場合、マスターの画像部にはインク汚れが全く無
いため、印刷紙にインク汚れが生ずるような不都合も生
じない。

またマスターにインクの付着する部分は小面積なマスタ
ー後端部だけであるため、付着インク量は少く従って版
胴及び他の部材へ付着するインクの量も少くすることが
できる。

以上の如く本考案によれば、オフセットマスターが着肉
部材に接触してもその接触面積を小さくてき、且つ着肉
部材に接するオフセットマスターの位置をその後端方向
に下げることがてき、従ってマスター後端のインク汚れ
位置を画像領域外に移すことがてきる。

しかも、本考案の構成は簡単であるため、印刷機の製作
コスト上昇を抑えることができる。

尚、上述した規制手段は図示したもの以外の各種形態に
構成できることは当然である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る印刷機の部分側面図、第２図は印
刷機の部分拡大側面図である。 １・・・・・・版胴、５・・・・・・塗布部材、７・・
・・・・着肉部材、９・・・・・・オフセットマスター
１０・・・・・・規制手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. オフセットマスターを巻付けて回転する版胴と、このオ
   フセットマスターにエツチング液を塗布する塗布部材と
   、エツチング処理中は版胴から離間しエツチング処理後
   にはオフセットマスターに当接してこれにインクを付着
   せしめる着肉部材とを有し、前記オフセットマスターは
   先端だけが版胴にクランプされかつオフセットマスター
   の後端部から画像まての長さか所定の幅を有するように
   構成されたオフセット印刷機において、オフセットマス
   ターの後端部分が版胴面から浮き上ることを制する規制
   手段が設けられ、該規制手段が、版胴の回転方向にわけ
   る前記着肉部材の上流側であって塗布部材の下ｖ）Ｌ側
   てあり、かつ着肉部材にわける版胴の接点から規制手段
   の作用先端までの長さ及び該作用側先端から塗布部材に
   おける版胴の接点までの長さが共に前記オフセットマス
   ターの後端部から画像まての長さよりも短かくなるよう
   に配置されていることを特徴とする前記オフセット印刷
   機。