JPS60257062A - 乾電池の封口方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、乾電池の封目方法に関し、特に、単１．単
２．単３型等で代表される円筒形乾電池地の封目方法に
関する。

周知のように、乾電池における耐湿液性能は極めて重要
な性能の１つである。この耐漏液性能を直接的に左右す
るのは電池ケースを密１」Ｊる封口構造である。

単１．単２．単３型等で代表される円筒形乾電池にあっ
ては、電池ケースの主体をなす円筒状金属ケースと、こ
の金属ケースの聞［１端部に組イＩＩ）られる端子板ど
の間を如何に厳重に１１０Ｊるかが封口構造上の課題と
なっている。

この種の乾電池の封口構造の基本構成は、円筒状金属ケ
ースの開目端部の内側に、弾力すりに富む合成樹脂製の
環状の封口ガスケットを介在させ、さらにその内側に端
子板を配置し、この端子板と金属ケースとを上記封口ガ
スケットによって電気的に絶縁すると同時に、金属ケー
スの開口端部を外側から圧縮（）て絞り込み、上記封口
ガスケットを金属ケースと端子板との間に圧縮すること
により、この接合部分を気密に封止づるものである。

この封止構造において重要なのは、封口ガスケットの良
好な圧縮状態を長期間安定に維持することである。つま
り、ガスケットによるシール力は、これが金属ケースと
端子板との間に均一に圧縮さ２− れていて始めて発揮されるのであって、何らかの原因に
よってガスケットの均一な圧縮状態が保たれなくなると
、その緩んだ部分から内部の電解液が漏出してしまう。

この点、従来の封口構造にあっては、金属ケースの開口
端部をその径方向に絞り込むだけであったため、ガスケ
ットの圧縮応力は主として径方向にしか作用せず、その
圧縮応力がガスケットの上下方向（電池の軸方向）に逃
げ易く、このことが主因となって良好な圧縮状態を長期
にわたって維持覆ることが難しくなっていた。

この欠点をカバーするために、金属ケースにより強度の
大きな材質のものを使用して、緩みを防止するようにし
ているが、これは電池のコストアップにつながってしま
う。

この発明は前述した従来の問題点に鑑みなされたもので
あって、その目的は、金属ケースに特に強度の大ぎな材
質のものを使用せずとも、封口ガスケットの均一で良好
な圧縮状態を長期にわたって安定に維持でき、もって耐
漏液性能を向上させるようにした乾電池の封目方法を提
供することにある。

この目的を達成するため、この発明は乾電池の封目方法
において、端子板の円筒部を電池の軸方向に押圧しつつ
金属ケースの−Ｆ端Ｒ部に絞り込みカール部を形成する
という特徴を有するのである。

以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。

第１図はこの発明の乾電池の封目方法を適用した円筒形
の乾電池を示し、第２図はその要部の拡大断面図である
。

この乾電池は、陽極端子を兼ねる円筒状の金属ケース１
の上端開口部の内側に、最外周部に円筒状の突起部２ａ
を有する月日ガスケツ１へ２を介在させ、ざらにこの突
起部２ａの内側に、最外周部に高さの小さい円筒部３ａ
を有する陰極側の端子板３を配置し、この端子板３の円
筒部３ａと上記金属ケース１との間にガスケット２の突
起部２ａを圧縮することにより、金属ケース１を密封し
てなるものである。

この金属ケース１の内部には、例えば二酸化マ３− ンガンと黒鉛を主体とする陽極活物質４とビニロンやポ
リプローピレン等によりなる不織布状のセパレータ５と
、亜鉛粉を主体とするゲル状陰極活物質６と、集電棒７
が順次内装されている。上記ガスケット２は、上記集電
棒７が嵌挿されるボス部２ｂと、このボス部２ｂと上記
突起部２ａとを一体的に連結する連結部２ｃとよりなり
、電池内圧が異常に高まった時に連結部２ｃの溝部（図
示省略）が破断して内部の圧力を安全に逃がすように工
夫された防爆型のガスケットである。

また上記金属ケース１には、上記ガスケット２の突起部
２ａの下端に当接する位置に内方に屈曲する環状突起部
１ａが形成されている。

そして同図に示す封口構造は、以下に述べるような方法
で形成されたところに特徴がある。

すなわち、上述のように金属ケース１内に陽極活物質４
．セパレータ５等を装填し、次いでガスケット２および
端子部３を配置し、電池を形成した後に、この上方に第
３図に示づような金型１゜を位置させる。

４− 上記金型１０は、上記端子部３を下方に押圧しこれを固
定する端子抑圧ビン１２と、上記金属ケース１の上端縁
部を内方に湾曲するカール状に形成するための、内部が
空洞でこの端子抑圧ビン１２を囲繞するように配設され
た環状のカール金型１４とで構成されており、この金型
１０を電池の上方から時下させると、前記端子抑圧ビン
１２でもって端子部３を固定した状態で、金属ケース１
の上端縁部を内方に湾曲させる絞り込みが行なわれる。

さて、上述のような金型１０を用いて絞り込みを行なう
と、１．記端子部３の円筒部３ａを、上記ガスケット２
の突起部２ａを介して電池の軸方向に押圧しつつ、上記
金属ケース１の上端縁部に絞り込みカール部１ｂが形成
され、さらにこのカール部１ｂがガスケット２の突起部
２ａの上端縁部を伴って上記端子部３の円筒部３ａの−
［端の上部を覆いかつこれらの間で挟圧されるようにし
、金属ケース１の上記環状突起部１ａ、上記絞り込みカ
ール部１ｂと、上記端子板３の円筒部３ａとの間で、ガ
スケット２の突起部２ａをその径方向および高さ方向に
圧縮するようにして形成されることになる。

つまり第２図に示すように、ガスケット２の突起部２ａ
は、金属ケース１と端子板３の円筒部３ａとの間で矢印
Ａのごとくその径方向に圧縮されるだけではなく、環状
突起部１ａにより矢印Ｂのごとく上方に向かう圧縮応力
が作用し、さらに絞り込みカール部１ｂにより矢印Ｃの
ごとく下方に向かう圧縮応力も作用する。

このように二次元的に作用する圧縮応力は、金属ケース
１の環状突起部１ａ、カール部１ｂ、端子板３の円筒部
３ａとの間に完全に封じ込められたかたちとなり従来の
ように圧縮応力が閉じ込められずに逃げ出して、その結
果ガスケットに緩みを生じてしまうということが完全に
防止され、ガスケット２の突起部２ａの均一で良好な圧
縮状態が長期にわたって安定的に維持される。

以上詳細に説明したように、この発明に係る乾電池の封
目方法によれば、特別に強度の大きな金属ケースを用い
ずとも、ガスケツ１〜の良好な圧縮状態を長期にわたっ
て維持することができ、その結果、耐漏液性能の良い乾
電池を安価に実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用した乾電池の一実施例を示す断
面図、第２図はその要部拡大断面図である。 第３図は、この発明の実施に使用される金型の一例を示
す断面図である。 １・・・・・・・・・金属ケース　１ａ・・・・・・環
状突起部１ｂ・・・・・・カール部　２・・・・・・・
・・ガスケット２ａ・・・・・・突起部　３・・・・・
・・・・端子部３ａ・・・・・・円筒部 特許出願人　富士電気化学株式会社 代　理　人　弁理士　−色健輔 箔１図 第２図 ス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円筒状金属ケースの上端開口部の内側に最外周部に円筒
   状の突起部を有するガスケットを介在させ、さらにこの
   突起部の内側に最外周に高ざの小さい円筒部を有する端
   子板を配置し、−に記金属ケースには上記ガスケットの
   突起部下端に当接する位置に内方に屈曲づる環状突出部
   を形成した構造の電池の封目方法において、上記端子部
   の円筒部を電池の軸方向に押圧しつつ上記金属ケースの
   」：端縁部に絞り込みカール部を形成するにうにしてな
   ることを特徴とする乾電池の封目方法。