JPS60251171A - AlzO↓3系高強度焼結材料 - Google Patents
AlzO↓3系高強度焼結材料Info
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- JPS60251171A JPS60251171A JP59062045A JP6204584A JPS60251171A JP S60251171 A JPS60251171 A JP S60251171A JP 59062045 A JP59062045 A JP 59062045A JP 6204584 A JP6204584 A JP 6204584A JP S60251171 A JPS60251171 A JP S60251171A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、Al203 ZrO2系高強度m結材料に関
するものであり特に、強度の温度依存性の改良に関する
ものである。
するものであり特に、強度の温度依存性の改良に関する
ものである。
Al203系セラミツクスの強度と靭性を改善するため
、Zr 02を添加することは良く知られており、西独
公開公報第2549652号ではAl20。
、Zr 02を添加することは良く知られており、西独
公開公報第2549652号ではAl20。
中に分散したZr 02の冷却中での変態により発生す
るマイクロクラックによる靭性改善が報告されている。
るマイクロクラックによる靭性改善が報告されている。
しかしながら、この方法ではマイクロクランクが潜在す
るため、強度の改善にはいたらなかった。
るため、強度の改善にはいたらなかった。
その後、米国特許第4331048号公報や日本公開特
許58−15074号公報で焼結体中のZr 02を[
相のまま残し、このt相が応力のががったところで、m
相へ応力誘発変態することにより応力緩和を計り、強靭
化を達成しようという考え方が出されている。この場合
、Zr 02をt相として安定に残留させることは文献
( Z 、 Werkstofftech13巻P.1
38)から見ると難しく、焼結体中のZr02の粒径を
0.52μm以下にする必要があるとされている。
許58−15074号公報で焼結体中のZr 02を[
相のまま残し、このt相が応力のががったところで、m
相へ応力誘発変態することにより応力緩和を計り、強靭
化を達成しようという考え方が出されている。この場合
、Zr 02をt相として安定に残留させることは文献
( Z 、 Werkstofftech13巻P.1
38)から見ると難しく、焼結体中のZr02の粒径を
0.52μm以下にする必要があるとされている。
この困難さを解決するため、Yを使って化学的に安定化
する方法が米国特許第4316964号公報及び文献(
J、 Mat、 sci、 17巻P、247〜263
) r提案されており、すぐれた強度が報告されている
。
する方法が米国特許第4316964号公報及び文献(
J、 Mat、 sci、 17巻P、247〜263
) r提案されており、すぐれた強度が報告されている
。
しかしながら、この提案では文献にも記載されているよ
うに、使用温度が上昇するにしたがって強度は低下する
という欠点を持っており、使用時に温度のあがる1各種
工程や摺動部品に使った場合、高強度という特徴を」−
分に生かしきれない。第1図は上記文献より引用した図
であり、温度と共に強度が劣化することを示した例であ
る。この理由は、ZrO2添加による強靭化がt相から
m相への応力による変態によるものであり、温度が上が
ると高温相であるt相が安定化しすぎ、応力下でm相へ
変態しなくなるためと考えられる。これを防ぐには し
相の安定度を下げれば良いことになるが、下げすぎると
冷却中に無応力下でも変態してしまい、マイクロクラッ
クを生じ、室温での強度が低下する。したがって、無応
力下でのマルテンサイ1〜変態点(MS点)と応力下で
の変態点(M、1点)との温度区間をひろげてやれば、
空温の強度を損うことなく、強度の温度依存性を小さく
できる。この考え方は鉄鋼材料の分野では良く知られて
おり、例えば、Fe−Ni系合金にCrを入れるとMS
とMdとの温度差が拡がることがわかっている。
うに、使用温度が上昇するにしたがって強度は低下する
という欠点を持っており、使用時に温度のあがる1各種
工程や摺動部品に使った場合、高強度という特徴を」−
分に生かしきれない。第1図は上記文献より引用した図
であり、温度と共に強度が劣化することを示した例であ
る。この理由は、ZrO2添加による強靭化がt相から
m相への応力による変態によるものであり、温度が上が
ると高温相であるt相が安定化しすぎ、応力下でm相へ
変態しなくなるためと考えられる。これを防ぐには し
相の安定度を下げれば良いことになるが、下げすぎると
冷却中に無応力下でも変態してしまい、マイクロクラッ
クを生じ、室温での強度が低下する。したがって、無応
力下でのマルテンサイ1〜変態点(MS点)と応力下で
の変態点(M、1点)との温度区間をひろげてやれば、
空温の強度を損うことなく、強度の温度依存性を小さく
できる。この考え方は鉄鋼材料の分野では良く知られて
おり、例えば、Fe−Ni系合金にCrを入れるとMS
とMdとの温度差が拡がることがわかっている。
本発明は、上記考え方に基づぎ、ZrO2の安定化度に
及ぼす各種希土類酸化物について詳細に検討を加え、Z
r 02の安定化に影響する希土類酸化物が3つに大別
されることを見出した。
及ぼす各種希土類酸化物について詳細に検討を加え、Z
r 02の安定化に影響する希土類酸化物が3つに大別
されることを見出した。
第1表は、△120325モル%Zr○2において、各
希土類酸化物をZr09に対して2モル%になるように
加えて焼結したとぎの を相の安定度を調べた結果であ
る。を相の安定度はX線により測定したt相の比率で表
わしである。ZrO2安定化に対して希土類酸化物は規
則性をもって3つに大別される。
希土類酸化物をZr09に対して2モル%になるように
加えて焼結したとぎの を相の安定度を調べた結果であ
る。を相の安定度はX線により測定したt相の比率で表
わしである。ZrO2安定化に対して希土類酸化物は規
則性をもって3つに大別される。
タイプ1:安定化に寄与しないもの
タイプ2:安定化にゆるやかに寄与するものタイプ3:
安定化に鋭く寄与するもの この規則性は、1200℃における各種希土類酸化物の
結晶型とTbの酸化物を除き、比較的良く対応している
。1200℃での結晶型で比較したのは純ZrO2の変
態点がこの温度付近にあるためである。
安定化に鋭く寄与するもの この規則性は、1200℃における各種希土類酸化物の
結晶型とTbの酸化物を除き、比較的良く対応している
。1200℃での結晶型で比較したのは純ZrO2の変
態点がこの温度付近にあるためである。
本発明は、この規則性を見出し、安定化度の異る希土類
酸化物を複合で添加することにより、MSとMdとの温
度区間を拡げ、AI 203−Zr 02の欠点であっ
た強度の温度依存性を小ざくせしめたものである。
酸化物を複合で添加することにより、MSとMdとの温
度区間を拡げ、AI 203−Zr 02の欠点であっ
た強度の温度依存性を小ざくせしめたものである。
次に組成を限定した理由につき簡単に述べる。
第2図はYの酸化物でt相としたZrO2の量をかえ、
強度と硬さの変化を示したものであり、ZT−02が1
0%より少ないと強度改善の効果が少なく、またZrO
2が40%を越えると硬さの低下が著しい。したがって
、Zr 02は10〜40モル%とした。
強度と硬さの変化を示したものであり、ZT−02が1
0%より少ないと強度改善の効果が少なく、またZrO
2が40%を越えると硬さの低下が著しい。したがって
、Zr 02は10〜40モル%とした。
加えるべき希土類酸化物は、Zr 02量に対して1モ
ル%以下ではm相を多く残し強度が向上しない。また、
4モル%を越えると完全に安定化し応力誘発変態を起さ
ず、強度は改善されない。
ル%以下ではm相を多く残し強度が向上しない。また、
4モル%を越えると完全に安定化し応力誘発変態を起さ
ず、強度は改善されない。
第2表は、Al2O3−20モル%ZrO2をベースに
タイプ3およびタイプ2の希土類酸化物を複合添加した
場合の室温における強度と500℃における強度とを示
している。いずれも焼結は1600℃で行い、強度測定
は曲げ試験によった。タイプ3同士の組合せ、さらに望
ましくはタイプ3とタイプ2の組合せにより、強度の温
度依存性が改良されているのが明らかである。
タイプ3およびタイプ2の希土類酸化物を複合添加した
場合の室温における強度と500℃における強度とを示
している。いずれも焼結は1600℃で行い、強度測定
は曲げ試験によった。タイプ3同士の組合せ、さらに望
ましくはタイプ3とタイプ2の組合せにより、強度の温
度依存性が改良されているのが明らかである。
本発明は、7r 02の安定度を細かくコン1−ロール
することにより、強度の温度依存性を改良したものであ
り、従来よりAI2’03の焼結助剤として知られてい
るMc+O,Ni○、Cr20a等を加えることも、ま
た圧密化手法として知られているホラ[・プレス、熱間
静水圧プレス(HIP>を使用することも何ら発明の効
果を減するものではない。
することにより、強度の温度依存性を改良したものであ
り、従来よりAI2’03の焼結助剤として知られてい
るMc+O,Ni○、Cr20a等を加えることも、ま
た圧密化手法として知られているホラ[・プレス、熱間
静水圧プレス(HIP>を使用することも何ら発明の効
果を減するものではない。
第1図はA I 203 29,3 vo1%Zr 0
2にY2O3を2mo 1%添加したものを1300’
Cで焼鈍した材料における曲げ強さの温度依存性を示す
図、第2図はZr O21と抗折強度、硬さの関係を示
す図である。 手続補正間 昭和59 年6 爪 □ 日 昭和59イt 特訂願 第62045号発明の名称 A
l2O3系高強度焼結材利補正をづ−る者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都千代田区丸ノ内二丁目1番2号名称 (5
08)日立金属株式会社 代表者 河 野 典 夫 代理人 居所 箪京都千代田区丸の内二丁目1番2号日 立 金
属 株 式 会 社 内 電話 東京284−4642 (代表)氏名 (800
1) 弁理士 高 石 橘 馬補正の対象 [発明の詳
細な説明」の欄。 補正の内容 特許庁長官殿 3’−”’I ”” 名n AZ s OG糸高強度焼
結材料補正をする者 r、 椅 (sos+ El立金属株式会社代表者河野
典夫 代 理 人 補正命令の日刊 昭和59年6月26日(発送日〕手続
補正間(q) 昧6亦6・i了 。 事件の表示 昭和59年 特許願 第 62045 号発 明 の
名 称 AQ203系高強度焼結材料明細書の全文 明 細 書 発明の名称 アルミナ系高強度焼結材料特許請求の範囲 1.10〜40モル%のZr 02と、希土類元素Dy
。 Ho 、Ybの酸化物のうち少なくとも1種を総量で前
記Zr 02に対する割合で 1.0〜4.0モル%含
み、残部が実質的にA(1203から成り、かつZr
02の80%以上は正方品で存在することを特徴とする
特許 焼結材料。 2、特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、希土類
元素Dyの酸化物を前記Zr○2に対する割合で1.0
〜4.0モル%含有することを特徴とする温度特性にす
ぐれたAI203系高強度焼結材料。 3、特許請求の範囲第2項記載のものにおいて、Dyの
酸化物を面記Zr 02に対Jる割合で1.5〜2.5
モル%含有することを特徴とする温度特性にずぐれたA
I203系高強度焼結材料。 4、特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、更にS
m 、Eu 、Gd 、Tb %Yの酸化物のうち少な
くとも1種を前記Zr 02に対する割合で0.05モ
ル%以上含有することを特徴とする特許性にすぐれたA
Q.203系高強度焼結材料。 5、特許請求の範囲第4項のものにおいて、DVの酸化
物を前記7r 02に対する割合で1.0〜4、0モル
%含有することを特徴とする温度特性にすぐれたAQ.
203系高強度焼結材料。 6、特許請求の範囲第5項のものにおいて、Yの酸化物
を前記Zr 02に対ずる割合で、0.05〜0、5七
%含有することを特徴.とする温度特性にすぐれたAQ
.203系高強度焼結材料。 発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明ハ、AI 2 03−Zr 02系高強度焼結材
料に関するものであり特に、強度の温度依存性の改良に
関するものである。 し従来の技術] AI203系セラミックスの強度と靭性を改善ずるため
、zr 02を添加することは良く知られており、西独
公開公報第2549652号ではA120中に分散した
Zr 02の冷却中での変態により発生ずるマイクロク
ラックによる靭性改善が報告されている。しかしながら
、この方法ではマイクロクラックが潜在するため、強度
の改善にはいたらなかった。 その後、米国特許第4331048号公報や日本公開特
許58− 15074号公報で焼結体中のZrC)2を
正方晶( [相)のまま残し、このt相が応力のががっ
たところで、単斜晶(m相)へ応力誘発変態することに
より応力緩和を計り、強靭化を達成しようという考え方
が出されている。この場合、Zr 02をt相として安
定に残留させることは文献( Z 、 Werksto
Htechl3巻p,138)から見ルト難しく、焼結
体中のZr 02の粒径を0.52μm以下にする必要
があるとされている。 この困難さを解決するため、Yを使って化学的に安定化
する方法が米国特許第4316964号公報及び文献(
J. Mat. Sci. 17巻P.247 〜26
3) r提案されており、すぐれた強度が報告されてい
る。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この提案では文献にも記載されているよ
うに、使用温度が上昇するにしたがって強度は低下する
という欠点を持っており、使用時に温度のあがる各種工
程や摺動部品に使った場合、高強度という特徴を十分に
生かしきれない。第1図は上記文献より引用した図であ
り、温度と共に強度が劣化することを示した例である。 この理由は、7『02添加による強靭化がt相がらm相
への応力による変態によるものであり、温度が上がると
高温相であるt相が安定化しすぎ、応力下でI相へ変態
しなくなるためと考えられる。これを防ぐにはt相の安
定度を下げれば良いことになるが、下げすぎると冷却中
に無応力下でも変態してしまい、マイクロクラックを生
じ、室温での強度が低下する。 本発明は高温、室温とも強度に優れたAQ.03系高強
度焼結材料を提案することを目的とする。 [問題点を解決するための手段] そこで、本発明の特徴とするところは、10〜4。 モル%のZr 02と、Dy SHO 、Ybの酸化物
のうちの少なくとも1種を前記Zr 02に対する割合
で1.0〜4.0モル%含み、残部が実質的にAg2O
3から成り、がっZr O:]の80%以上は[相で存
在する温度特性にすぐれたAcL2 03系高強度焼結
材料である。 上記DV 、 }−10 、 Ybの酸化物のうちDV
は入手が容易であるという面から考えて最も適切なもの
である。 希土類元素の酸化物はZr 02をt相にするのに必要
な量だけ添加するが、Dy203の場合の最も適切な量
はZr 02の量の2モル%である。 そこで、この2モル%の前後の1.5〜2.5モル%が
望ましい。 本発明において、第2の希土類元素のグループSm 、
fEu XGb 、Tb及びYの酸化物の少なくとも1
種をZr 02に対する割合で0. 05モル以上含有
することができる。この第2の希土類元素グループのう
ち、Sm 、Eu 、Gd及びTbは上記した第1の希
土類元素のグループD’V,No。 YbよりもZr 02をt相に保つ力は小さい。一方Y
は第1の希土類元素のグループDy 、Ho、Ybより
もZr 02をt相に保つ力は大ぎい。これらを適当に
組合せることによって高温においても室温においても強
度のすぐれたAQ 203−ZrO2焼結月焼結砥料。 DV203を1.0〜4.0モル%含む場合にY2O3
を加えて正方晶を安定にする場合、Y2O3量は0.0
5〜0.5モル%が適している。0.05モル%よりも
少ない場合、ZrO2の1相の安定化に寄与しない。ま
た、0.5モル%以上になった場合、を相をあまりにも
安定にするので高温強度の低下につながる。 [作用] Zr 02の安定化度に及ぼす各種希土類酸化物につい
て詳細に検討を加え、Zr 02の安定化に影響する希
土類酸化物が4つに大別されることを見出した。 第1表は、Al2O3−25モル%ZrO2において、
各希土類酸化物をZr 02に対して2モル%になるよ
うに加えて焼結したときのt相の安定度を調べた結果で
ある。を相の安定度はX線により測定したt相の比率で
表わしである。Zr○2安定化に対して希土類酸化物は
規則性をもって4つに大別される。 十のグループ1のDy、トto 、 Ybの酸化物はZ
r 02のt相の安定化に鋭く寄与している。 グループ2のS+n 、Eu 、Gd 、Tbの酸化物
はグループ1のものよりもZr 02のt相の安定化に
弱く働いている。グループ2′のY203はグループ1
のものよりも強く寄与している。 グループ3のものは、希土類元素の酸化物の無添加のも
ののt相の量は20%なので、無添加のものとほぼ同じ
である。 この規則性は、1200℃における各種希土類酸化物の
結晶型とTbの酸化物を除き、比較的良く対応している
。1200℃での結晶型で比較したのは純Zr 02の
変態点がこの温度付近にあるためである。 本発明は、この規則性を見出し、安定化度の異る希土類
酸化物を複合で添加することにより、無応力下でのマル
テンサイト変態点(Ms点)と応力下での変態点(Md
点)との温度区間を拡げ、Al203−ZrO2の欠点
であった強度の温度依存性を小さくさせたものである。 次に組成を限定した理由につき簡単に述べる。 第2図はt相としたZr 02の量をかえ、強度と硬さ
の変化を示したものであり、Zr 02が10%より少
ないと強度改善の効果が少なく、またZrO2が40%
を越えると硬さの低下が著しい。 したがって、ZrO2は10〜40モル%とした。加え
るべき希土類酸化物は、zr 02最に対して1モル%
以下ではm相を多く残し強度が向上しない。 また、4モル%を越えると完全に安定化し応力誘発変態
を起さず、強度は改善されない。 [実施例1 実施例1 第2表は、Al2O3−20モル%Zr 02をベース
にグループ1およびグループ2の希土類酸化物を複合添
加した場合の室温にあける強度と500℃における強度
とを示している。いずれも焼結は1600°Cで行い、
強度測定は曲げ試験によった。グループ1同士の組合せ
、さらに望ましくはグループ1とグループ2の組合せに
より、強度の濃度依存性が改良されているのが明らかで
ある。 実施例2 AQ203−20モル%Z r O2−0,4−E/l
/%Dy2O3のセラミックを1600℃で焼結して作
成した。また同じ組成のものにY2O3を0.028モ
ル%(0,06wt%)含むセラミックを作成した。こ
のY203量はZr 02対比テ0.14モル%となる
。 これらを室温及び500℃で曲げ試験を行なった。 その結果、下記のように優れた強度が得られた。 [発射の効果] 以上詳細に述べたように本発明は、Zr 02の安定度
を細かくコントロールすることにより、強度の温度依存
性を改良した。従来よりAl2O3の焼結助剤として知
られているM(10,Ni O。 0r203等を加えることも、また圧密化手法として知
られているホットプレス、熱間静水圧プレス(HIP>
を使用することも何ら本発明の効果を減するものではな
い。 図面の簡単な説明 第1図はA I 203−29.3 VOI%Zr 0
2にYO2を2n+o 1%添加したものを1300℃
で焼鈍した材料における曲げ強さの温度依存性を示す図
、第2図はZr 02量と抗折強度、硬さの関係を示す
図である。 代理人 弁理士 高 石 橘 馬
2にY2O3を2mo 1%添加したものを1300’
Cで焼鈍した材料における曲げ強さの温度依存性を示す
図、第2図はZr O21と抗折強度、硬さの関係を示
す図である。 手続補正間 昭和59 年6 爪 □ 日 昭和59イt 特訂願 第62045号発明の名称 A
l2O3系高強度焼結材利補正をづ−る者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都千代田区丸ノ内二丁目1番2号名称 (5
08)日立金属株式会社 代表者 河 野 典 夫 代理人 居所 箪京都千代田区丸の内二丁目1番2号日 立 金
属 株 式 会 社 内 電話 東京284−4642 (代表)氏名 (800
1) 弁理士 高 石 橘 馬補正の対象 [発明の詳
細な説明」の欄。 補正の内容 特許庁長官殿 3’−”’I ”” 名n AZ s OG糸高強度焼
結材料補正をする者 r、 椅 (sos+ El立金属株式会社代表者河野
典夫 代 理 人 補正命令の日刊 昭和59年6月26日(発送日〕手続
補正間(q) 昧6亦6・i了 。 事件の表示 昭和59年 特許願 第 62045 号発 明 の
名 称 AQ203系高強度焼結材料明細書の全文 明 細 書 発明の名称 アルミナ系高強度焼結材料特許請求の範囲 1.10〜40モル%のZr 02と、希土類元素Dy
。 Ho 、Ybの酸化物のうち少なくとも1種を総量で前
記Zr 02に対する割合で 1.0〜4.0モル%含
み、残部が実質的にA(1203から成り、かつZr
02の80%以上は正方品で存在することを特徴とする
特許 焼結材料。 2、特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、希土類
元素Dyの酸化物を前記Zr○2に対する割合で1.0
〜4.0モル%含有することを特徴とする温度特性にす
ぐれたAI203系高強度焼結材料。 3、特許請求の範囲第2項記載のものにおいて、Dyの
酸化物を面記Zr 02に対Jる割合で1.5〜2.5
モル%含有することを特徴とする温度特性にずぐれたA
I203系高強度焼結材料。 4、特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、更にS
m 、Eu 、Gd 、Tb %Yの酸化物のうち少な
くとも1種を前記Zr 02に対する割合で0.05モ
ル%以上含有することを特徴とする特許性にすぐれたA
Q.203系高強度焼結材料。 5、特許請求の範囲第4項のものにおいて、DVの酸化
物を前記7r 02に対する割合で1.0〜4、0モル
%含有することを特徴とする温度特性にすぐれたAQ.
203系高強度焼結材料。 6、特許請求の範囲第5項のものにおいて、Yの酸化物
を前記Zr 02に対ずる割合で、0.05〜0、5七
%含有することを特徴.とする温度特性にすぐれたAQ
.203系高強度焼結材料。 発明の詳細な説明 [産業上の利用分野] 本発明ハ、AI 2 03−Zr 02系高強度焼結材
料に関するものであり特に、強度の温度依存性の改良に
関するものである。 し従来の技術] AI203系セラミックスの強度と靭性を改善ずるため
、zr 02を添加することは良く知られており、西独
公開公報第2549652号ではA120中に分散した
Zr 02の冷却中での変態により発生ずるマイクロク
ラックによる靭性改善が報告されている。しかしながら
、この方法ではマイクロクラックが潜在するため、強度
の改善にはいたらなかった。 その後、米国特許第4331048号公報や日本公開特
許58− 15074号公報で焼結体中のZrC)2を
正方晶( [相)のまま残し、このt相が応力のががっ
たところで、単斜晶(m相)へ応力誘発変態することに
より応力緩和を計り、強靭化を達成しようという考え方
が出されている。この場合、Zr 02をt相として安
定に残留させることは文献( Z 、 Werksto
Htechl3巻p,138)から見ルト難しく、焼結
体中のZr 02の粒径を0.52μm以下にする必要
があるとされている。 この困難さを解決するため、Yを使って化学的に安定化
する方法が米国特許第4316964号公報及び文献(
J. Mat. Sci. 17巻P.247 〜26
3) r提案されており、すぐれた強度が報告されてい
る。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この提案では文献にも記載されているよ
うに、使用温度が上昇するにしたがって強度は低下する
という欠点を持っており、使用時に温度のあがる各種工
程や摺動部品に使った場合、高強度という特徴を十分に
生かしきれない。第1図は上記文献より引用した図であ
り、温度と共に強度が劣化することを示した例である。 この理由は、7『02添加による強靭化がt相がらm相
への応力による変態によるものであり、温度が上がると
高温相であるt相が安定化しすぎ、応力下でI相へ変態
しなくなるためと考えられる。これを防ぐにはt相の安
定度を下げれば良いことになるが、下げすぎると冷却中
に無応力下でも変態してしまい、マイクロクラックを生
じ、室温での強度が低下する。 本発明は高温、室温とも強度に優れたAQ.03系高強
度焼結材料を提案することを目的とする。 [問題点を解決するための手段] そこで、本発明の特徴とするところは、10〜4。 モル%のZr 02と、Dy SHO 、Ybの酸化物
のうちの少なくとも1種を前記Zr 02に対する割合
で1.0〜4.0モル%含み、残部が実質的にAg2O
3から成り、がっZr O:]の80%以上は[相で存
在する温度特性にすぐれたAcL2 03系高強度焼結
材料である。 上記DV 、 }−10 、 Ybの酸化物のうちDV
は入手が容易であるという面から考えて最も適切なもの
である。 希土類元素の酸化物はZr 02をt相にするのに必要
な量だけ添加するが、Dy203の場合の最も適切な量
はZr 02の量の2モル%である。 そこで、この2モル%の前後の1.5〜2.5モル%が
望ましい。 本発明において、第2の希土類元素のグループSm 、
fEu XGb 、Tb及びYの酸化物の少なくとも1
種をZr 02に対する割合で0. 05モル以上含有
することができる。この第2の希土類元素グループのう
ち、Sm 、Eu 、Gd及びTbは上記した第1の希
土類元素のグループD’V,No。 YbよりもZr 02をt相に保つ力は小さい。一方Y
は第1の希土類元素のグループDy 、Ho、Ybより
もZr 02をt相に保つ力は大ぎい。これらを適当に
組合せることによって高温においても室温においても強
度のすぐれたAQ 203−ZrO2焼結月焼結砥料。 DV203を1.0〜4.0モル%含む場合にY2O3
を加えて正方晶を安定にする場合、Y2O3量は0.0
5〜0.5モル%が適している。0.05モル%よりも
少ない場合、ZrO2の1相の安定化に寄与しない。ま
た、0.5モル%以上になった場合、を相をあまりにも
安定にするので高温強度の低下につながる。 [作用] Zr 02の安定化度に及ぼす各種希土類酸化物につい
て詳細に検討を加え、Zr 02の安定化に影響する希
土類酸化物が4つに大別されることを見出した。 第1表は、Al2O3−25モル%ZrO2において、
各希土類酸化物をZr 02に対して2モル%になるよ
うに加えて焼結したときのt相の安定度を調べた結果で
ある。を相の安定度はX線により測定したt相の比率で
表わしである。Zr○2安定化に対して希土類酸化物は
規則性をもって4つに大別される。 十のグループ1のDy、トto 、 Ybの酸化物はZ
r 02のt相の安定化に鋭く寄与している。 グループ2のS+n 、Eu 、Gd 、Tbの酸化物
はグループ1のものよりもZr 02のt相の安定化に
弱く働いている。グループ2′のY203はグループ1
のものよりも強く寄与している。 グループ3のものは、希土類元素の酸化物の無添加のも
ののt相の量は20%なので、無添加のものとほぼ同じ
である。 この規則性は、1200℃における各種希土類酸化物の
結晶型とTbの酸化物を除き、比較的良く対応している
。1200℃での結晶型で比較したのは純Zr 02の
変態点がこの温度付近にあるためである。 本発明は、この規則性を見出し、安定化度の異る希土類
酸化物を複合で添加することにより、無応力下でのマル
テンサイト変態点(Ms点)と応力下での変態点(Md
点)との温度区間を拡げ、Al203−ZrO2の欠点
であった強度の温度依存性を小さくさせたものである。 次に組成を限定した理由につき簡単に述べる。 第2図はt相としたZr 02の量をかえ、強度と硬さ
の変化を示したものであり、Zr 02が10%より少
ないと強度改善の効果が少なく、またZrO2が40%
を越えると硬さの低下が著しい。 したがって、ZrO2は10〜40モル%とした。加え
るべき希土類酸化物は、zr 02最に対して1モル%
以下ではm相を多く残し強度が向上しない。 また、4モル%を越えると完全に安定化し応力誘発変態
を起さず、強度は改善されない。 [実施例1 実施例1 第2表は、Al2O3−20モル%Zr 02をベース
にグループ1およびグループ2の希土類酸化物を複合添
加した場合の室温にあける強度と500℃における強度
とを示している。いずれも焼結は1600°Cで行い、
強度測定は曲げ試験によった。グループ1同士の組合せ
、さらに望ましくはグループ1とグループ2の組合せに
より、強度の濃度依存性が改良されているのが明らかで
ある。 実施例2 AQ203−20モル%Z r O2−0,4−E/l
/%Dy2O3のセラミックを1600℃で焼結して作
成した。また同じ組成のものにY2O3を0.028モ
ル%(0,06wt%)含むセラミックを作成した。こ
のY203量はZr 02対比テ0.14モル%となる
。 これらを室温及び500℃で曲げ試験を行なった。 その結果、下記のように優れた強度が得られた。 [発射の効果] 以上詳細に述べたように本発明は、Zr 02の安定度
を細かくコントロールすることにより、強度の温度依存
性を改良した。従来よりAl2O3の焼結助剤として知
られているM(10,Ni O。 0r203等を加えることも、また圧密化手法として知
られているホットプレス、熱間静水圧プレス(HIP>
を使用することも何ら本発明の効果を減するものではな
い。 図面の簡単な説明 第1図はA I 203−29.3 VOI%Zr 0
2にYO2を2n+o 1%添加したものを1300℃
で焼鈍した材料における曲げ強さの温度依存性を示す図
、第2図はZr 02量と抗折強度、硬さの関係を示す
図である。 代理人 弁理士 高 石 橘 馬
Claims (1)
- 1.10〜40モル%のZr 02と前記ZrO’2に
対する割合が1.0〜4.0モル%の希土類酸化物と残
部が実質的にAl2O3から成り、かつZrO2のt相
が80%以上である゛ことを特徴とする特許性にすぐれ
たAl203系高 2、特許請求の範囲第1項記載の希土類酸化物として、
Dy 、 f−1o 、 Ybの酸化物のうち1種以上
を使用することを特徴とする温度特性にすぐれたAl2
0a系高強度焼結材料。 3、特許請求の範囲第1項記載の希土類酸化物として、
Dy 、Ho 、Yb 、Yの酸化物のうちの1種以上
と、Sm 、Eu 、Gd 、Tbの酸化物のうちの、
少なくとも1種を含むことを特徴とする温度特性にすぐ
れたA ! ’2 0 3系高強度焼結材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59062045A JPS60251171A (ja) | 1984-03-29 | 1984-03-29 | AlzO↓3系高強度焼結材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59062045A JPS60251171A (ja) | 1984-03-29 | 1984-03-29 | AlzO↓3系高強度焼結材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60251171A true JPS60251171A (ja) | 1985-12-11 |
Family
ID=13188793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59062045A Pending JPS60251171A (ja) | 1984-03-29 | 1984-03-29 | AlzO↓3系高強度焼結材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60251171A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63134552A (ja) * | 1986-11-22 | 1988-06-07 | 大光炉材株式会社 | 溶接用ワイヤ−送給ロ−ラ− |
JPH0255261A (ja) * | 1988-08-22 | 1990-02-23 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | 切削工具用セラミックス焼結体 |
JP2013514104A (ja) * | 2009-12-16 | 2013-04-25 | セラムテック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 酸化アルミニウムおよび酸化ジルコニウムを主要な構成成分としてなるセラミック複合材料 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5832066A (ja) * | 1981-08-13 | 1983-02-24 | 日本特殊陶業株式会社 | 高靭性ジルコニア焼結体 |
JPS5855373A (ja) * | 1981-09-24 | 1983-04-01 | 日本碍子株式会社 | ジルコニア磁器およびその製造法 |
JPS58120571A (ja) * | 1982-01-09 | 1983-07-18 | 日本特殊陶業株式会社 | 高靭性セラミツク焼結体 |
-
1984
- 1984-03-29 JP JP59062045A patent/JPS60251171A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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