JPS602381B2 - Al合金製ピストンの製造法 - Google Patents

Al合金製ピストンの製造法

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JPS602381B2
JPS602381B2 JP9845978A JP9845978A JPS602381B2 JP S602381 B2 JPS602381 B2 JP S602381B2 JP 9845978 A JP9845978 A JP 9845978A JP 9845978 A JP9845978 A JP 9845978A JP S602381 B2 JPS602381 B2 JP S602381B2
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ring carrier
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JP9845978A
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幸司 飛田
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Matsuda KK
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Matsuda KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/0009Cylinders, pistons
    • B22D19/0027Cylinders, pistons pistons

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鉄系材のIJングキヤリャ表面にアルフイン
(AI−Fin)処理を施し、これをAI合金で鰭ぐる
み鋳造一体とするディーゼルエンジンピストン等のAI
合金製ピストンの製造法に関するものである。
従釆より、エンジンピストンのトップリング溝の耐摩耗
性を向上させるために鉄系材のりングキャリャをAI合
金で銭ぐるみ鋳造一体としたAI合金製ピストンはよく
知られている。
このようなAI合金製ピストンの製造法としては、例え
ば図面(簡便にするため中子型を省略している。)に示
すように、リングキヤリャ設置位置から上下に分割され
た上型1と下型2とからなるピストン鋳造用鋳型3の上
記所定位置に、表面にアルフィン処理が施された鉄系材
のIJングキャリャ4を設置した後、上記鋳型3内にA
I合金の溶湯を注入することにより、上記アルフイン処
理されたりングキヤリヤ4を山合金で銭ぐるんで鋳造一
体とする方法が一般に採用されている。しかしながら、
従来、上記AI合金製ピストンの製造法においては、上
記AI合金として耐熱性のよいAI−Si−Cu−Mg
−Ni系合金(例えばAC秘)が用いられており、この
N合金の耐熱クラツク性を向上させるための熱処理とし
ては例えば50ぴ○の温度で3時間加熱した後水冷し、
その後180℃の温度で6時間加熱する方法(以下、T
6熱処理と称す)を用いるのが通常であるが、リングキ
ヤリヤをアルフイン処理した後山合金で鏡ぐるむため、
上記T6熱処理を施すと、鉄系材のりングキャリャとA
I合金とは熱膨張差、すなわち水による急冷に起因する
収縮差があり、そのためにアルフイン処理によって形成
された比較的脆い化合物層が上記収縮による荷重を急激
に受け、該化合物層にクラックが入り、リングキャリャ
とAI合金との剥離を生じるという問題がある。そのた
め、従来では、上記剥離が生じないようにするために止
むを得ず例えば18ぴ0の温度で8時間加熱する熱処理
(以下、T5熱処理と称す)で妥協しているが、このL
熱処理では加熱温度が低いためにAI合金自体の耐熱ク
ラツク性を十分向上し得ないため、これを補うべく、す
なわち熱クラックの発生を防止すべ〈ピストンの形状を
熱クラツクが生じ難いような形状にすることに依ってい
るのが現状であり、ピストンの形状そのものが制約され
るという問題があった。そこで、本発明はかかる点に鑑
みてなされたものであり、上記したA】合金製ピストン
の製造法において、アルフイン処理したりングキヤリヤ
を一体に銭ぐるんだAI合金製ピストンの耐熱クラック
性を、ピストンの形状に制約を与えることなくピストン
の材料(AI合金)の選定とその熱処理の改善とによっ
て向上させることを目的とするものである。
すなわち、本発明は、鉄系材のりングキヤリャ表面にア
ルフイン処理を施し、これをAI合金で銭ぐるみ鋳造一
体とするAI合金製ピストンの製造法において、上記A
I合金としてSi8〜20%、Cuo.5〜4.0%、
Mg0.5〜1.5%、残部が実質的にAIからなるも
のを用い、鋳造後480〜520℃の温度で1〜8時間
加熱した後、徐冷する熱処理を施すものである。
以下、本発明を詳細に説明するに、本発明においても前
述の如く(図面参照)鉄系材のりングキャリヤ表面にア
ルフイン処理を施し、これを山合金で凌ぐるむことによ
り上記リングキヤリヤが鋳造一体となったAI合金製ピ
ストンが製造されるが、本発明においては上記AI合金
としてSi8〜20%、Cuo.5〜4.0%、Mg0
.5〜1.5%、残部が実質的にAIからなる合金が用
いられる。
この外の合金成分としてNiは0%であるのが好ましい
が、0.5%以下の混入は後記する理由により許容でき
る。本発明が山合金製ピストンの耐熱クラツク性を改善
するという目的から通常使用されるピストン用山合金成
分範囲内(但しNiは例外)にとどめ、ピストン材料と
してその機能が失われることがないようにという制約に
基づくものである。この本発明に用いるAI合金におい
て、Niの含有量は0.5%を超えると耐熱クラック性
を著しく害する傾向にあるので、0%ないし0.5%以
下に抑えることが必要である。また、Siの含有量は、
8%未満であると、ピストン合金としての耐摩耗性が不
十分であるとともに熱膨張係数が大であるのでピストン
合金として不適である一方、20%を超えると、熱伝導
性、切削性および籾性が著しく低下するのでピストン合
金として不適であり、よって8〜20%の範囲とする。
更に、Cuの含有量は、0.5%未満であると析出硬化
および固溶硬化が期待し難く、4.0%を超えるとC山
AI2の析出(晶出)量が多くなり耐熱衝撃性を低下さ
せるので、0.5〜4.0%の範囲とし、また、同様に
Mgの含有量は、0.5%以下であると析出硬化および
固溶硬化が期待し難く、1.5%を超えるとM鶴Siの
析出量が多くなり鋳造性(湯流れ)が悪くなるので、0
.5〜1.5%の範囲とするものである。更に、本発明
においては鋳造後の熱処理として480〜520℃の温
度で1〜8時間加熱した後徐冷するという処理を施すも
の(以下、本発明熱処理と称す)である。この熱処理条
件として処理温度が480℃未満であると溶体化が不十
分であるとともに時間がかかり過ぎる一方、52ぴ0を
超えるとピストン変形およびバーニング(一部溶融)が
発生することがあるので、480〜520qoの範囲と
する必要があり、また処理時間が1時間禾満であると溶
体化が不十分である一方、8時間を超えると熱処理効果
が飽和し無駄となるので、1〜8時間の範囲とするもの
である。よって、鋳造されたAI合金製ピストンを上記
所定の温度と所定の時間でもつて十分に溶体化し、炉冷
、自然空冷または強制空冷等の徐冷を行い、もしくは必
要ならば油による徐冷を行うことにより、冷却による鉄
系材のりングキャリャおよびAI合金の収縮を緩慢化せ
しめ、それによってアルフィン処理によって形成された
化合物層に収縮荷重が急激に作用するのが抑制され、耐
熱クラック性に優れたピストンが得られる。また、必要
に応じ燐もどし処理を行っても性能上全く問題はない。
次に、本発明の具体的な実施例に基づき耐熱クラツク性
について従釆例と比較するに、上記耐熱クラツク性の評
価法として、幅20側、長さ100欄、厚さ4凧形状の
中心部に2.5側少の穴を設けたテストピースを作製し
、この両端部を取付俗臭にボルトを介して強固に固定し
、酸素(4k9/地)とプロパン(0.7k9/地)と
の混合気による火炎を上記穴周辺に噴射し、穴から5側
離れた板中心が300℃になるまで加熱した後、流水に
焼入れする工程を1サイクルとし、この加熱冷却を連続
的に繰返し、上記テストピースが彼断するまでのサイク
ル数を測定する方法を採用した。
この破断までのサイクル数は耐熱クラック性を示すもの
であり、これを熱衝撃寿命と呼ぶものとする。上記テス
トピースとして下記の表1に示す化学成分を有する各種
AI合金(No.1〜No.10)を用いた。表1 上記NO.1〜NO.10のAI合金に対し本発明熱処
理またT5熱処理を施し、これらのテストピースについ
て上記熱衝撃寿命の測定を行った。
その結果を下記の表2に示す。表2 尚、上記AI合金に対しT6熱処理を施したものについ
ては本発明例にほぼ近い熱衝撃寿命値を示すが、アルフ
ィン層にクラツクが生じるために比較対象外とした。
上記表2より明らかなように、本発明例では熱衝撃寿命
が従来例と比べて約2倍以上増大しており、しかもNi
の含有量が0.5%より少なくなる程、熱衝撃寿命値が
増大し、0%(Niの含有なし)のとき最大となる。
また、アルフィン層でのクラツクの発生(すなわちリン
グキヤリャとM合金との剥離)も生ずることがない。以
上説明したように、本発明によれば、鉄系材のりングキ
ヤリャ表面にアルフィン処理を施し、これをN合金で銭
ぐるみ鋳造一体とするN合金製ピストンの製造法におい
て、上記N合金としてSi8〜20%、Cuo.5〜4
.0%、Mg0.5〜1.5%、残部が実質的にNから
なるものを用い、鋳造後480〜520℃の温度で1〜
8時間加熱した後徐冷する熱処理を施したことにより、
鉄系村のりングキャリャと山合金との剥離を生ずること
なく耐熱クラック性を著しく向上させることができ(従
来例に比べて約2倍以上)、しかも従来のピストン用A
I合金に添加しているNjを少なく、好ましくは零とす
ることができるので、材料費の低減を図ることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
図面はアルフィン処理したりングキャリャを鋳造一体と
するN合金製ピストンの製造法の一例を示す縦断面図で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄系材のリングキヤリヤ表面にアルフイン処理を施
    し、これをAl合金で鋳ぐるみ鋳造一体とするAl合金
    製ピストンの製造法において、上記Al合金としてSi
    8〜20%、Cu0.5〜4.0%、Mg0.5〜1.
    5%、残部が実質的にAlからなるものを用い、鋳造後
    480〜520℃の温度で1〜8時間加熱した後徐冷す
    る熱処理を施すことを特徴とするAl合金製ピストンの
    製造法。
JP9845978A 1978-08-12 1978-08-12 Al合金製ピストンの製造法 Expired JPS602381B2 (ja)

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JP9845978A JPS602381B2 (ja) 1978-08-12 1978-08-12 Al合金製ピストンの製造法

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JPS5524784A JPS5524784A (en) 1980-02-22
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DE19537848A1 (de) * 1995-10-11 1997-04-17 Mahle Gmbh Bewehrungsteil, dessen Grundwerkstoff austenitisches Gußeisen ist
CN107881378B (zh) * 2016-09-29 2020-10-23 南京中兴软件有限责任公司 铝合金组合物、铝合金元件、通讯产品及铝合金元件的制备方法

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