JPS602372Y2 - 歯車箱の潤滑油排出装置 - Google Patents

歯車箱の潤滑油排出装置

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JPS602372Y2
JPS602372Y2 JP8640880U JP8640880U JPS602372Y2 JP S602372 Y2 JPS602372 Y2 JP S602372Y2 JP 8640880 U JP8640880 U JP 8640880U JP 8640880 U JP8640880 U JP 8640880U JP S602372 Y2 JPS602372 Y2 JP S602372Y2
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JP
Japan
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gear
oil
gear box
lubricating oil
bearing
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JP8640880U
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JPS5710547U (ja
Inventor
将 松本
Original Assignee
三菱重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歯車装置及び軸受よりの油流入を押える必要の
ある機器全般に応用できる歯車箱の潤滑油排出装置に関
するものである。
一般に動力妹達用平行軸歯車装置は、変速装置(増速又
は減速)として広く用いられている。
伝達馬力としてはIKWに満たないものから、数万KW
に及ぶものまで幅広く存在する。
また歯車型式としては、平、はすば、やまばなとの構造
があるが、大出力、高速になると、はすば又はやまばと
するのが一般的である。
従来の歯車装置として代表的な構造例は第1図及び第2
図に示すようなもので、第1図は平面図、第2図は側面
図を示しており、1つの歯車箱1に両端部をラジアル及
びスラスト軸受2,3で支持され、小歯車4と大歯車5
を組合せた例である。
減速の場合は小歯車4軸が駆動(入力)軸、大歯車5軸
が被動(出力)軸となる。
ラジアル軸受2には歯車自重と噛合反力を合成した荷重
がかかり、スラスト軸受3には噛合いに伴なう軸方向の
スラスト荷重がかかる。
歯車装置への給油は、図示しない給油装置と給油穴、給
油管を通って、主に噛合歯部6及び軸受2.3で行なわ
れる。
また歯車4,5に供給された油は、同歯車4,5を潤滑
した後に歯車箱1の下方に溜り、排出穴7を通って図示
しない潤滑油タンクへ回収され、冷却、加熱等の温度コ
ントロールを受けた後に再び歯車4,5へ循環供給され
る。
また軸受2,3部への給油は、図示しない給油装置と歯
車箱1の内部を通る給油穴を通して行なわれ、軸受2,
3の両サイドから排出される。
従って軸受2,3から排出される油の一方は、油回収用
カバー8を通り、下方の油回収用穴9を通過して歯車箱
1内へ至り、他方は直接歯車箱1内へ入って行く。
第3図はこの状態を具体的に示したもので、歯車箱1内
へ入る油は、歯車4,5への給油管10より与えられる
潤滑油と混合し、歯車箱1内を運動するが、これが高速
歯車では性能に影響を及ぼし、問題となっていた。
なお、11は歯車箱蓋、12はラビリンスである。
一般に歯車装置の効率に影響する損失は、主として次の
3つに分類できる。
(4)歯車歯面の噛合い摩擦に基く摩擦損失(Ll) (B) 支軸軸受の軸支損失(L2) (C) 歯車箱内の潤滑油を歯車で攪拌する歯車攪拌
損失(L3) このうち摩擦損失(Ll)は噛合い歯面間に形成される
潤滑油膜厚さに支配されるが、給油量の影響は殆んど受
けない。
軸支損失(L2)は、流体潤滑域で使用するため予測可
能である。
問題は歯車攪拌損失(L3)である。
潤滑油の攪拌作用としては、油を空中に飛散させる仕事
や、油に運動量を与える仕事(歯面に噛込んで加速する
仕事)などが主なものである。
全歯車への給油量を、歯車給油管より給油されるものを
Qc、軸受より歯車箱内方向へ流入するものをQaとす
る。
また歯車攪拌損失(L3)は、第4図のように、QC+
QBが多い程大きくなる傾向を示す。
Qc +Q Bが増加し、Qcrになると、歯車攪拌損
失(L3)は急激に上昇する。
これは歯車箱1の底に溜った油を大歯車5が攪拌する仕
事が加わるためである。
またピッチ円周速100m、/ S以上の高速域で使用
する歯車では、Qcr以下の(I)の領域に給油量を抑
えるのが望ましい。
Qcr以下にするためには、排油用のポンプの容量を変
えることにより容易に実現できる。
逆に考えると、QCrは排油ポンプの容量や歯車箱構造
に影響されるものである。
またCI)領域、CII)領域何れに対しても、Q。
十QBが少ない程歯車攪拌損失(L3)も少ないことに
なる。
一方ピッチ円周速100rrL/ 5以上の歯車では、
歯車攪拌損失(L3)は軸支損失(L2)に対して無視
できない大きさになり、125〜150rrL/Sでは
歯車攪拌損失(L3)は軸支損失(L2)と同等以上の
大きさになる。
なお、軸支損失(L2)を低下させるには、すべり軸受
の構造を変える必要があるが、余り大きく低下させるこ
とはできない。
一方歯車攪拌損失(L3)はQB十Qcの関数であり、
給油量を減らすことによって容易に低下させることがで
きる。
しかしながら従来装置の欠点は、主にQ、に対する配慮
にある。
即ち、軸受を通った油が、そのまま歯車箱内へ噴流とし
て流れ込む点である。
そのため高速歯車では、歯車への給油量と同等以上の量
がある軸受給油量の約半分が不必要に歯車により攪拌さ
れていることになる。
従って高速歯車の損失低減はまず、このQaなる流入量
を減らすことにより確実に効果を得ることが出来る。
本考案は前記従来の欠点を解消するために提案されたも
ので、歯車箱内の軸受側近傍の歯車軸の外周に、同軸受
からの排出油の歯車側への移動を阻止するフィンを設け
ると共に、同フィンにより偏向せしめられた潤滑油を歯
車箱の外部に排出するための排出路を設けることにより
、歯車の潤滑油攪拌損失を小さくすることができると共
に、歯車の動力伝達効率を向上させることができる歯車
箱の潤滑油排出装置を提供せんとするものである。
以下本考案の実施例を図面について説明すると、第5図
は本考案装置の実施例を示し、歯車13の軸部14の外
周に、同軸部14を支持する軸受16からの排出油の歯
車13側への移動を阻止する皿形のフィン15を設けた
ものである。
また軸受16からの流入油は、フィン15で矢印の方向
に向きを変えられ、歯車箱17に設けられた油排出穴1
8により油回収用カバー19で囲まれた空間20へ導か
れ、下方の穴21を通って歯車箱17及びカバー19外
へ案内される。
油排出穴18の形状は、例えば第6図に示すものでよい
が、軸受16の支持剛性を考慮して、任意の形状を選ぶ
ことができる。
このような第5図の構造をとることにより、軸受16か
らの流入油は、歯車13に衝突することなく、容易に歯
車箱17の外側に搬出され、排出油攪拌による歯車攪拌
損失を低減することができる。
なお、フィン15は歯車13の冷却作用をも行なう。
次に第7図は直線状の皿形フィン15aを設けた場合で
あるが、前記第5図の第1実施例と作用効果に於いて差
異はない。
第8図は他の実施例を示し、皿形フィン15bの深さを
深くした例であり、この場合には流出油を滑らかに歯車
箱17の壁側に戻す効果がある。
また第9図イ9口は他の実施例を示し、フィン15cを
円周方向に2分割して、軸部14にはめ込み、ネジ22
で締結した例であり、軸部14からフィン形状のものを
前記各実施例の如く削り出すよりも、一段と製作コスト
を安くすることができる。
次に第10図の実施例は歯車13の軸部14に段をつけ
、それに皿形形状のフィン15dを形成させて、前記各
側のようなフィンを付けた場合と同様の効果を得ようと
するものである。
この場合はフィンを削り出したり、はめ込むより遥かに
コスト安に製作でき、かつ所要の損失低減効果を得るこ
とができる。
ただこの方式をとると、高温になった軸受排出油が歯車
13のブランクに直接当たることになり、前記各フィン
15. 15a、 15b、15cの場合より、歯車
13の温度がやや高くなる。
以上詳細に説明した如く本考案は構成されているので、
軸受より歯車側に流入する潤滑油がフィンにより偏向せ
しめられて歯車箱内に排出路より排出され、歯車で攪拌
されることはなくなる。
従って歯車の潤滑油攪拌損失を小さくすることができ、
歯車の動力伝達効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の歯車装置の1例を示す平面断面図、第2
図は同側断面図、第3図は第2図の要部の拡大図、第4
図は歯車箱内に入る油量と歯車攪拌損失との関係を示す
線図、第5図は本考案の実施例を示す歯車箱の潤滑油排
出装置の側断面図、第6図は第5図のA−A断面図、第
7図、第8図は第2図と異なるフィン形状を示す1部断
面側面図、第9図イは前記の各フィンと異なり別体のフ
ィンを取付けた場合の1部断面側面図、第9図口は同要
部の拡大図、第10図は歯車の軸端部にフィンを設けた
状態の1部断面側面図である。 図の主要部分の説明、13・・・・・・歯車、14・・
・・・・軸部、I L 15a−15b、15c、1
5d”・・・・フィン、16・・・・・・軸受、17・
・・・・・歯車箱、18・・・・・・油排出穴(排出路
)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 潤滑油が貯留された油受けの上方に、相互に噛合いする
    少なくとも一対の歯車を設置し、同歯車の軸を支持する
    軸受に潤滑油が供給される歯車装置に於いて、歯車箱内
    の軸受側近傍の歯車軸の外周に、同軸受からの排出油の
    歯車側への移動を阻止するフィンを設けると共に、同フ
    ィンにより偏向せしめられた潤滑油を歯車箱め外部に排
    出するための排出路を設けたことを特徴とする歯車箱の
    潤滑油排出装置。
JP8640880U 1980-06-20 1980-06-20 歯車箱の潤滑油排出装置 Expired JPS602372Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP8640880U JPS602372Y2 (ja) 1980-06-20 1980-06-20 歯車箱の潤滑油排出装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8640880U JPS602372Y2 (ja) 1980-06-20 1980-06-20 歯車箱の潤滑油排出装置

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Publication Number Publication Date
JPS5710547U JPS5710547U (ja) 1982-01-20
JPS602372Y2 true JPS602372Y2 (ja) 1985-01-23

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JP8640880U Expired JPS602372Y2 (ja) 1980-06-20 1980-06-20 歯車箱の潤滑油排出装置

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