JPS60234592A - 還元型ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドの製法 - Google Patents

還元型ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドの製法

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JPS60234592A
JPS60234592A JP8998284A JP8998284A JPS60234592A JP S60234592 A JPS60234592 A JP S60234592A JP 8998284 A JP8998284 A JP 8998284A JP 8998284 A JP8998284 A JP 8998284A JP S60234592 A JPS60234592 A JP S60234592A
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JP
Japan
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reaction
nadh
malic acid
nad
adenine dinucleotide
Prior art date
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JP8998284A
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English (en)
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Sadaji Yokoyama
定治 横山
Shinichiro Sue
信一朗 末
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Takara Shuzo Co Ltd
Original Assignee
Takara Shuzo Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は1還元型ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレ
オチド(以下NADHと略す)の製造法、詳しくはニコ
チンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(以下HADと
略す)を酵素的に還元するNADHの製造法に関するも
のである。
従来技術 NADHは、脱水素酵素の補酵素として重要な物質であ
ることが知られている0またその特徴ある紫外線の吸収
の故に、各種酵素反応の検出に用いられる。即ち還元型
であるNADHは、340nmにおける釦著な吸収を示
し、酸化型であるMADは、全(吸収を示さないかため
に、脱水素酵素反応の補酵素としてNADHを使用する
ことで、血清、尿中のピルビン酸、オキザロ酢酸等の生
体内各種物質の酵素分析における明確な指標とすること
ができる。
NADHはMADを還元することによって得られる。
NADの還元には亜ニチオン酸ナトリウム(NalS2
04)のような還元剤を用いる化学的な方法もあるが、
この方法では種々の異性体が形成され、それらは酵素反
応に対して阻害作用を有しているので、生化学試薬とし
ては使用できない。他方、NADを補酵素とする脱水素
酵素を用いる酵素的な還元方法によれば、異性体が形成
されないため現在では酵素的還元方法が、一般的に用い
られている。
従来、NADHを酵素的に製造する方法としてはNAD
 (!:エタノールをアルコール脱水素酵素の存在下で
反応させ、アセトアルデヒドを生成させると同時にNA
DHを生成させていた。
アルコール脱水素酵素の反応は次のような式で表わされ
る反応である。
NAD 十エタノール←→NADH+アセトアルデヒド
+鹸−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−一(1
)しかしなから、中性付近では(1)式の反応の化学平
衡は著しく逆反応側に傾いており、通常の条件ではNA
Dの還元反応はほとんど進行しない。
そのためアルコール脱水素酵素を用いるNADの還元は
従来反応液をpHlO前後にして行っている。しかし、
このような反応条件下では、アルコール脱水素酵素が不
安定となり、さらにHkDがアルカリ分解を起こしNA
DHの回収率か低くなるといった問題点がある。
この問題を改良した方法として、反応生成物のNAD)
l、アセトアルデヒドを弱塩基性イオン交換樹脂に吸着
させることでpH5〜8の安定pH領域下で実施する報
告(特開昭53−52691号)もあるか操作が煩雑で
あることは否めない。
これとは別に、NADを酵素的に還元する方法として、
MADとき酸をぎ酸膜水素酵素の存在下で反応させ、炭
酸ガスを生成させると同時にNADHを生成する方法が
報告されている(特開昭54−101491号)。
ぎ酸膜水素酵素の反応は次のような式で表わされる反応
である。
NAD+十ぎ酸−NADH+oo、 +u+ −−−−
(2)この反応はpH7,5前後の中性域で良く進行す
るので、NADHの収率もきわめてよく、かつ簡便な方
法といえる。しかしなから、本発明者らは、危険物であ
るき酸を大量規模での反応に使用することに非常な危惧
を抱いた。即ち、ぎ酸は強い刺激臭のある揮発性液体で
腐食性を有し、皮膚につくと発病することか知られてい
る。それ故に、工場規模での操業に際しては、反応に使
用するタンクの腐食と従事する労働者の安全に特別な配
慮を払わなければならない。
発明の目的 本発明は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、その目的は以下の条件:(1ン基質としてき酸のよ
うな刺激性・腐食性の危険な物質を使わない。
(2)アルカリ側ではNADが分解し易く、酸性側では
NADHが分解し易いことから、還元反応は必然的に中
性領域で行わなければならない。それ故にpH6〜8の
範囲で平衡がNADH生産に傾いている反応であること
が必須である。
(3)反応がNADH生産に傾くためには、き酸膜水素
酵素の反応と同じ(、NAD)Iの還元と同時に炭酸ガ
ス等の反応系外に出易い生成物があることが必須である
(4補酵素としてNADを要求すること。
(5)使用する酵素が人手し易いこと。
に合致する製造方法を提供することにある。
発明の構成 本発明は、NADとりんご酸とをりんご酸膜水素酵素の
存在下で反応させて・NADHを生成させることからな
るNADHの製法に関する。
本発明者等は、MADと食品添加物であるりんご酸とを
りんご酸膜水素酵素(例えはEo 1 、1 。
1.38>の存在下で反応させてNADHを生成させる
ことで上記要求課題をことごとく満足させ得る理想的な
NADHの工業的生産法の発明をすることができた。り
んご酸膜水素酵素を用いるNADからIIADHの工業
的生産の試みは今まで全く行われていない。
りんご酸膜水素酵素の反応は次のような式で表わされる
りんご酸十HAD+−ピルビン酸+00!+NADH十
肋−−−−−−−−−−−−−−−−−(3)この反応
(3)は、pH7,5前後のほとんど中性領域で充分進
行するので1使用する基質、酵素量も少なくてすみ、N
AD、 NADHの反応途中での分解も抑制される。更
に(3)式の反応において、反応糸を減圧条件において
生成する炭酸ガスを反応糸から除去した場合には、反応
は更にNADH生成に進み易くなってNADH生産を極
めて円滑に行うことができる。
本発明の反応は、水または緩衝液(トリス−塩酸緩衝液
、りん酸緩衝液など)中で好ましくはp)I6〜8で行
う。反応液にはM、g イオノ、たとえばMgO1zや
MgSO4を添加することが好ましい。反応液中にはN
ADを好ましくは0.05〜10%(W/v)、りんこ
酸を好ましくは0.02〜5%(W/v)添加して、こ
れにりんご除脱水素酵素を粉末酵素または酵素溶液とし
て添加する。りんご酸はL−型りんご酸でも良(、DL
−型りんご酸を用いても良い。
りんご除脱水素酵素を固定化する場合には、ポリアクリ
ルアミド法、ゲルタールアルデヒドと反応剤またはカラ
ゲニン等の多糖類を用いる方法等の周知の方法で固定化
できる。使用するりんご除脱水素酵素はエシェリヒア・
コリ(1!;5oherichia coli )、ラ
クトバシルス・アラビノサス(Lactobacill
us arabinosus )等の公知のすべてのり
んご除脱水素酵素(酵素ハンドブック、第14頁)朝食
書店519B2年発行参照)を使用することができる。
即ち、(3)式の反応を触媒する酵素であれば、全ての
生物起源の酵素を使用することが可能である。
酵素源としては、酵素自体以外にりんご酸膜水素酵素活
性を有する菌体を凍結融解・有機溶媒処理、界面活性剤
処理等で膜透過性を増大させた菌体そのものを反応に使
用することも可能である。
反応を減圧条件で実施した場合には、生成する炭酸ガス
が系外にほぼ完全に除去できるのでHADの還元反応を
非常に効率良く行うことが可能である。
本反応は通常は20〜40°Cで好ましくは攪拌しつつ
実施する。反応時間は上記条件では2〜6時間である。
反応終了後S反応液に2倍容量のエチルアルコールを加
えて、りんご酷税水素酵素を沈澱させ洩プフナー漏斗等
を用いて許過、または遠心分離によって除去する。
固定化酵素または固定化菌体を反応に用いた場合には、
沢過によって簡単に酵素を分離することが可能であり、
更に回収した固定化酵素、固定化菌体は縁り返し酵素反
応に使用することが可能である。
次いで、得られたP@液、または遠心上澄にアルコール
濃度が90%になるようにエチルアルフールを添加して
NADHを沈澱させる。NADHノ沈澱物は更にエチル
アルコール、エーテル等によって洗浄した後、真空乾燥
して粉末とする。
生成したNADHの補酵素活性は乳酸脱水素酵素を用い
て定量できる(メソッドeオブ・エンザイマチツク・ア
ナリシス第4巻、第2053頁・アカデミツクプレス、
・1974年発行参照)。
本方法により、NADHはNADからほぼ100%の収
率で得られる。
実施例の説明 次に本発明を実施例によって更に詳しく説明するが、本
発明は実施例によって限定されるものではない。
実施例 1 反応槽にlQmMのMgO12を含む5QmMりん酸緩
衝t& (pH7,5) 500mtを入れ、これにN
AD5PおよびL−りんこ@15?を添加し、INのN
aOHにてpHを75に調整した。更にエシェリヒア・
コリよりザ・ジャーナル・オプ・ザ・バイオケミストリ
ー第73巻第169〜180頁(1973年)記載の方
法で調製したりんご除脱水素酵素(]!io 1.1.
1.38 )を50酵素単位添加して、30℃でゆるや
かに攪拌しつつ5時間反応させた。反応終了時のpHは
7.8であった。
反応液中のMAD 、 HADHを高速液体クロマトグ
ラフィーで定量した結果、計算上95%のNADが還元
されたことになる。得られた反応液にエチルアルコール
を1000m/添加し、30分間静置した後、冷却遠心
機で遠心分離して酵素を除去した。次いで、上澄液にエ
チルアルコールを90%濃度になるまで添加し・2時間
放置した。生じたNADHの沈澱を遠心分離にて集め・
90%エチルアルコールで2回、エチルエーテルで2回
洗浄した後、真空乾燥してNADH4,5ii’を得た
。NADHの純度は乳酸脱水素酵素を用いる分析法で9
7%であった。
実施例 2 反応槽にlQmMのMgO11を含む50mMりん酸紗
衝t(pH7,5) 500mtを入れ、これにMAD
5FおよびL−りんご酸1.5Fを添加し、INのNa
OHにてpHを75に調整した。更にエシェリヒア・コ
リ由来のりんご酸膜水素酵素(no 1 。
1.1.38 ) 50酵素単位を添加して30@Cで
ゆるやかに攪拌しつつ、減圧(20snHg)条件下に
おいて5時間反応を行った。反応終了時のpHは80で
あった。
反応液中の111AD 、 NADHを高速液体クロマ
トグラフィーで定量した結果、計算上98%のNADが
還元されたことになる。得られた反応液にエチルアルコ
ールを10100O添加し、冷却遠心機で遠心分離して
酵素を除去した後、上澄に更にエチルアルコールを90
%濃度になるまで添加し、2時間放置した。生じたNA
DHの沈澱を遠心分離して90%エチルアルコールで2
回、エチルエーテルで2回洗浄した後、真空乾燥してN
ADH4,8Pを得た。NADHの純度は乳酸脱水素酵
素を用いる分析で98%であった。
発明の効果 以上、詳細に説明したとおり、本発明によってNADか
らNADHが簡便かつ安全な方法で効率良く製造するこ
とができ、本発明は従来法と比較して工業的に優れたN
ADHの製造技術を開発した点で効果を有する。
特許出願人 賓酒造株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドとり
    んご酸とをりんご除脱水素酵素の存在下で反応させ、還
    元型ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドを生成
    させることを特徴とする還元型ニコチンアミド・アデニ
    ン・ジヌクレオチドの製法。 2、 反応を減圧下で、生成する炭酸ガスを反応系外に
    除去しつつ行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の製法。
JP8998284A 1984-03-28 1984-05-04 還元型ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドの製法 Pending JPS60234592A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8998284A JPS60234592A (ja) 1984-05-04 1984-05-04 還元型ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドの製法
US06/711,213 US4661448A (en) 1984-03-28 1985-03-13 Method for producing reduced-form coenzyme
GB08506523A GB2156817B (en) 1984-03-28 1985-03-13 Method for producing reduced-form coenzyme
DE3510963A DE3510963C2 (de) 1984-03-28 1985-03-26 Verfahren zur Herstellung eines Coenzyms in reduzierter Form
FR8504558A FR2562089B1 (fr) 1984-03-28 1985-03-27 Procede de production d'un coenzyme

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