JPS60230040A - メタン菌の菌数またはメタン生成活性の測定方法 - Google Patents

メタン菌の菌数またはメタン生成活性の測定方法

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JPS60230040A
JPS60230040A JP59085533A JP8553384A JPS60230040A JP S60230040 A JPS60230040 A JP S60230040A JP 59085533 A JP59085533 A JP 59085533A JP 8553384 A JP8553384 A JP 8553384A JP S60230040 A JPS60230040 A JP S60230040A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分桁〕 本発明は、下水処理システムにおけるメタン醗酵槽内等
のように、多数の微生物群および消化汚泥等の種々雑多
な異物と共存するメタン菌の菌数またはメタンの生成活
性の測定方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来、微生物濃度から菌数または微生物の活性を評価す
る方法として、微生物を含む溶液の可視光の吸光度と微
生物濃度の成立する一定の相関関係を利用し、吸光度の
測定により菌数等を測定する方法が採られていた。
第8図は従来のこの種の測定方法を示すブロック図であ
る。図において、(1)はメタン菌を有する被検体、(
2)は光源、(3)はこの光源(2)に電圧を印加する
電源、(4)は光電子増倍管、(5)はこの光原子増倍
管(4)に電圧を印加する電源、(6)は光電子増倍管
(4)の光電流を検出する検出部である。
従来の測定方法は以上のように構成されておシ、光源(
1)で生じた可視光をメタン菌を有する被検体(1)を
透過させ、この透過光を光電子増倍管(4)で受光し、
その強度が光電子増倍管(4)の光電流値として検出部
(6)によシ測定されていた。そして測定された吸光度
から既知の吸光度と微生物濃度の相関関係に基いて微生
物濃度を評価し、それに関連する菌数または微生物の活
性を評価していた。
他方微生物の活性そのものを測定する方法として、微生
物のエネルギー代謝サイクルにおけるATP (Ads
nosino Tvlphosphate )あるいは
NADPH(Nieotineamide Dinue
leotide (phosphate))のように生
体物質の量を一定条件下で吸光度を光学的に測定する方
法があった。
しかしながら、従来の測定方法は、被検体(1)の吸光
度を測定しているため、被検体(1)に多種類の微生物
あるいは異物が含1れている場合は、全体の量が濃度と
して測定されるため、メタン菌のみの濃度、それに関連
する菌数または活性を選択的に測定することは不可能で
あった。他方微生物の活性そのものを測定する方法は、
ATPやNADPHが生物のエネルギ代謝゛系に係る生
体物質であるため、全ての微生物に存在し、メタン菌の
みの生成活性および菌数の測定は不可能であった。
〔発明の概要〕
本発明は、かかる欠点を除去する目的でなされたもので
あり、メタン菌のエネルギー代謝系に関与しているメタ
ン菌固有の物質に特定波長城の励起光を照射し、その固
有の物質が放射する螢光の強度を他の微生物あるいは消
化汚泥等の異物質による濁度値の減弱によシ補正して、
メタン菌の菌数またはメタン生成活性のみの測定を可能
にした測定方法を提案するものである。
〔発明の実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す構成ブロック図である
。(7)はメタン発酵、槽、(8)はメタン発酵槽より
メタン菌を含む試料を採取するサンプリング管であシ、
採取された試料はポンプ(9)によシ試料調整室0りに
送液される。へυは液溜であシ、試料調整室02に送液
さ九た試料を測定するのに適当な被検体とするため、希
釈あるいはアルカリ処理する lための溶液が溜められ
ている。液溜αQの溶液は計量してポンプαυで試料調
整室a2に送液され、試料と混合される。
混合されて被検体として調整された溶液は、螢光及び測
度を測定するため試相室圓に移される。
次いで試料室(1漠の被検体に光源Q粉の光を分光器a
l19を通して波長を沼定した励起光が照射される。ネ
虚検体の濁度のため減弱した透過光は、分光4翰を通し
て光電子増倍管(ハ)で受光し、光電流に変換されて検
出4鋤て測定される。また分光器aeを通した励起光の
照射により、被検体のメタン菌固有の物質により放射す
る螢光は、分光器(21によシ螢光の波長を選定し、光
電子増倍管Q力で受光して光電流値に変換され、検出器
(イ)で測夕される。次いで検出器(ハ)から検出信号
がマイクロプロセッサ−彌ニ送うれる。マイクロプロセ
ッサ−(ト)には、検出器(イ)から螢光の値を示す検
出信号を濁度の値を示す検出信号で補正をする計算機能
を有しており、濁度を補正した螢光の強度が得られる。
又マイクロプロセッサ−に)はこのような計算機能のほ
かにサンプリング、送液等装置内の諸機能を自動制御す
る機能をも備りている。マイクロプロセッサ−(社)で
処理き′れたデーターは出力端子いで出力表示でれる。
出力端子(支)は、処理デー〉−及び制御シーケンスの
出力表示のみならず、マイクロプロセッサ−(3)への
人力データーも出力端子(財)を通じて行々われる。々
お測定の終了した被検体は、ポンプ0θにより試和室峙
から排液して廃液溜翰に棄てらハる。
本発明の測定は上記の装置により行なわれるがかかる測
定方法が可能と々つだのは次の原理によ □る。メタン
菌も仲の微生物と同様に生物であるから、生物に存在す
るATPの生成等エネルギー代謝が存在する。ただし、
メタン菌は他の微生物と異なり固有の生理的性質を持ち
、エネルギー代謝系における生化学的反応においてv要
な役割をする電子最遅系の中に、F420を中心とする
物質が電子キャリアとして機能している。オたこの物質
はメタン菌にのみ固有の物質であり、他の生物系とは存
在していない。しかもF420を中心とする物質はその
全容は不明であるが、生菌(生きた状填の菌)の状態で
yrt III可能であると共に、他の微生物あるいは
異物と異なる特異的かつ計測可能な物理化学的性質を持
つため、メタン菌の生理的機能から直接メタン生成機構
と関連しておシ、メタン菌の菌数またはメタン生成活性
の測定のための有効な計測対果となる。
そして特定の励起光をメタン菌と照射すると、メタン菌
のF42oを中心とする物質に起因すると考えられる螢
光特性が、消化汚泥中等のメタン菌以外の微生物および
異物に起因する螢光特性と、生菌の状態で異なる挙動を
示すことが明らかとなっている。そのため上記の本発明
の測定方法が可能となる。
上記の原理に基づく測定方法の操作は次のように行なう
。試料をメタン醗酵槽(7)からサンプリング管(8)
で採取(試料調整器(12で所定の被検体となるように
希釈して調整し、試料室−の容器に入れ゛・て被検体と
する。次いで分光器(teでF’42Qを中心とする物
質に螢光を発せさせる特定の波長の範囲の励起光を選択
する。励起光の波長として220〜300 nmの範囲
、あるいは380〜440 nm及びび450〜490
 nmの範囲のものが使用できる。
この泗択された特定波長の励起光は被検体に照射され、
被検体よル生ずる螢光は分光器(イ)を通して光電増倍
管(ハ)で受光され、また被検体を透禍した光は分光器
(ハ)を通して光電子増倍管(ハ)で受光する。
それぞれの螢光の強さを示す光電流及び濁度を示す光電
流は検出器盤で測定され、検出信号としてマイクロプロ
セッサ−(ハ)に入力される。マイクロプロセッサ−@
においては、被検体の濁度による螢光の強度の減弱を補
正して真の螢光の強度を演算する計算を行う。その結果
は出力端子(ロ)に表示される。
第2図は下水道処理システムにおけるメタン醗酵槽から
採取した消化汚泥を、上記測定方法によって測定した螢
光スペクトル曲線を示すものである。図において、実線
及び一点鎖線のいずれも螢光スペクトルを示したもので
あるが、実線で示した曲線は、励起光の波長を変化させ
た場合に放射された螢光スペクトルで、その波長の変化
に対応して螢光の波長が470nmでスペクトル強度の
ピークを示している。他方一点鎖線で示した曲線は、励
起光の波長を420 nmとした場合に発せられた螢光
のスペクトル曲線を示している。図中の符号Aの点は、
実線で示した螢光スペクトルの強度のピークを濁度によ
り補正して真の強度のピークを示したものであり、符号
Bの点は一点鎖線で示した螢光スペクトルの強度のピー
クを濁度により補正して真の強度のピークを示したもの
である。
第6図は同様にして測定された螢光スペクトルを示した
もので、図中実線は励起光の波長を変化させた場合、螢
光スペクトルの波長のピークが470 nmに表われた
螢光スペクトルであり、一点鎖線は励起光の波長が38
0 nmの場合の螢光スペクトルの曲線であって、いず
れも濁度により補正する前の状態を示している。第4図
は波長のピークが350 nmに表われた螢光スペクト
ルと、励起光の波長が280 nmの場合の螢光スペク
トルで、濁度により補正する前の状態を示している。
また第5図は波長のピークが350 nmに表われた螢
光スペクトルと、励起光の波長が280 nmの螢光ス
ペクトルで、濁度により補正する前の状態を示している
。第3図〜第5図に示すスペクトルも濁度により補正す
れば;52図に示すように真の強度のピークが得れる。
そしてこれらの螢光スペクトルからメタン菌及びメタン
の生成活性を同定する。同矩するにはあらかじめ螢光ス
ペクトルの強度のピーク及びスペクトルの強度の変化に
対応したメタン菌の菌数あるいはメタン生成活性が既知
である必要がある。
そこで標準試料としてのメタン菌について、それらの関
係をめる測定をしておく。それにはメタン醗酵槽の消化
汚泥からメタン菌を単離する。その単離したメタン菌、
例えばメタノザルチナ パルケリ(Methanosa
r、eina barkei ) ’f他の生体物質を
含まないJ−1地に懸1に6 L 、そのメタン菌を標
準試料として励起光の波長を変化した場合の螢光スペク
トルの強度のピークが表われる点、及び螢光スペクトル
の強度の変化に対応したメタン菌の菌数ならびにメタン
生成活性としてのメタン発生量をめる。その結果螢光ス
ペクトルとメタン菌数及びメタン生成活性との相関関係
が明らかとなる。
第6図第7図はそのようにしてめられた相関関係の一例
を示す図であり、励起光の波長全280nmとした場合
の螢光スペクトルの強度と、メタン菌数およびメタン発
生量の関係を示したものである。
本発明の測定方法を実施する装置を第1図に示したが、
励起光を照射する光源(1つに印加される電圧または光
電子増倍管@1) 、 ?、Iに導入される光の強度に
応じて印加する電圧を変化させ、光電子増倍管(イ)、
(ハ)K流れる光電流値をその光電子増倍管(ハ)。
(ハ)に適した範囲内に保つと共に、発する螢光の強度
または各印加電圧に対する光電流イ11“:を一定螢光
強度または一定印加電圧に対する光電流値に換算すると
いう動作を、システムコントローラーによシ自動的に行
うこともできる。またメタン醗酵槽(7)に直接に検出
子を導入して、別々に螢光及び濁! 度を検出しても同
様に本発明の目的を達成できる。
□ なお被検体について下水道処理システムのメタン醗酵槽
における他の微生物群及び異物の共存する系について説
明したが、それ以外の微生物群及び異物が共存しても同
様にして測定することかできる。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したとおり、メタン菌に他のどのよう
な微生物および異物が共存していても、濁度の影響を受
けることなくメタン菌の菌数またはメタン生成活性を測
定するが可能となる。そのためメタン醗酵槽が効率よく
運転でき、下水道処理とステム等メタン醗酵槽を有する
プロセスの運転及び管理とステムの最適化を容易に達成
しうる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図〜
第5図は本発明の方法により得られる螢光スペクトル線
図、第6図、第7図は標準試料についての図、第8図は
従来の方法を示すブロック図である。 1 図において(7)はメタン醗酵槽、(8)はサン7’ 
IJ yグ管、(9)はポンプ、αQは液溜、αυはポ
ンプ、αのは試料調整器、(131は試料室、0沿は電
源、+t51は光源、Qlは分光器、0ηは排液管、篩
はポンプ、(1優は廃液部、(イ)は分光器、Q■は光
電子増倍管、(イ)は検出器、(ハ)は分光器、(ハ)
は光電子増倍管、(社)は電源、(ハ)はマイクロプロ
セッサ−1(財)は出力端子である。 なお図中同一符号は同一または相当部分を示すものとす
る。 代理人弁理士 木 村 三 朗 第6 図 第7図 (和起s’ft& ・280 nm) 第8図 \ 丁 続 袖 ’i Ff(自発) 昭和59イト 9月2011 1千庁長官殿 1、事件の表示 特願昭 59−85533号2、発明
の名称 メタン菌の菌数またはメタン生成油lν1D測定方法9
 稀正をする者 理 八 − −1/ 6、補正の内容 (1)明細書の「特許請求の範囲」を別紙のとおり補正
する。 (2)明細書第3頁第8行のr APT (Adeno
sineTviphosphate) Jをr APT
 (Adenosine Tripho−sphate
) jと補正する、。 (3)明細書第3頁第9行のI’NADPH(Nieo
tinea−mide Dinueleotide (
phosphate)) Jをr NAD (P) F
l(Nicotinamide Dinucleoti
de (phosphate)) Jと補正する。 (4)明細書第3頁第18行の「NADPI(Jをr 
NAD (P) HJと補正する。 (5)明細書第6頁第17行の「生物系とは」を「生物
系には」と補正する。 (6)明細書第7頁第15行の「採取(」を「採取し」
と補正する。 (7)明細書第7頁第20行〜第8頁第1行の「及びび
450〜490nmJを削除する。 1(8)図面の第1図を別紙補正図面の朱字のとおり補
正する。 以 上 特許請求の範囲 (補正) 「(1)メタン菌を有する被検体に特定波長域の励起光
を照射し、該被検体が放射する蛍光の強度を該被検体の
濁度て補正した蛍光を手段としてメタン菌の菌数または
メタン生成活性の測定方法。 (2)前記特定波長域の励起光が220〜300 nm
の波長範囲の光を用いることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の測定方法。 (3)前記特定波長域の励起光が380〜440nmの
波長範囲の光を用いることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の測定方法。 (4)前記特定波長域の励起光源よ互激)ゴ上が450
〜490nmの波長範囲の光を用いることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載のJIJ:坊1o J!

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メタン菌を有する被検体に特定波長域の励起光を
    照射し、該被検体が放射する螢光の強度を該被検体の濁
    度で補正した螢光を手段としてメタン菌の菌数またはメ
    タン生成活性の測定方法。
  2. (2)前記特定波長域の励起光が220〜300 nm
    の波長範囲の光を用いることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の測定方法。
  3. (3)前記特定波長域の励起光が380〜440nmの
    波長範囲の光を用いることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の測定方法。
  4. (4)前記特定波長域の励起光が450〜490nmの
    波長範囲の光を用いることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
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