JPS60229897A - オイルタンカ−におけるオイルタンク内の残油除去方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、オイルタンカーにおけるオイルタンク内の
残油除去方法およびその装置に関するものである。

オイルタンカーは、復航ではオイルを満載するが、往航
では船の安定を確保するため海水バラストを積んでいる
。そして、この海水バラストは、次にオイルを積載する
に先立って、海上へ排出される。

ところで、最近では、海上の汚染防止対策上、海水バラ
スト内に混入した残油が、海水バラストと共に海上へ排
出されるのを極力抑えるべく、残油量の規制が厳しくな
っている。

この発明は、上述した問題点を解決するためになされた
もので、 その方法として、 オイルタンク内に設けたピルノウエルに吸油性部材を投
入し、前記吸油性部材に前記ビルソクエル内の残油を吸
収さ？、前記吸油性部材を回収すること＋＜よって、残
油を除去することに特徴を有しており、 ぞの装置として、 上端を上甲板に突出させ、下端をピルノウエル内に臨ま
せて設置したパイプと、前記パイプ内に投入させる吸油
性部材さ、前記パイプの上端に装着し、前記パイプ内に
投入した前記吸油性部拐を吸引回収する真空回収装置と
からなることに特徴を有するものである。

次に、この発明を図面を参照しながら説明する。

第１図は、この発明が適用さハるオイルタンカーの概念
図、第２図は、この発明の方法を実施するための装置の
一部を示した概念図、第３図および第４図は、この発明
の方法を実施している状態を示した要部概念図である。

図示したオイルタンカーは、オイルタンク１の底部２に
複数個のビル／°ウェル３が形成されている。それらの
ピルノウエル３には、カーゴオイルパイプ４のベルマウ
ス５を臨ませている。カーゴオイルパイプ４には、ポア
プロが介６されており、このポンプ６を駆動させること
によって、オイルタンク１内のオイルを、マニホールド
７を介して陸上げする。

そして、このオイルタンカーには、オイルタンク内の残
油除去装置１０が設置されている。この残油除去装置１
０は、第２図に示したように、上端］　］、ａを上甲板
８上に突設させ、下端］、］　ｂをピルノウエル３内に
臨ませて設置したパイプ】】と、第３図に示したように
、パイプ１１内に投入する吸油性部材１２と、第４図に
示しまたように、パイプＩＩの上端１１ａに装着し、パ
イプ】】内に投入した吸油性部材１２を回収するだめの
真空回収装置１３とからなっている。

パイプ１１は、隔壁等に固定されており、その下端１１
ｂは、ビルソウエル３内の底部に形成された凹所３ａま
で延設され、その凹所３ａの底部と僅かな間隙をもって
位置されている。

吸油性部材１２は、スボンノ等の吸油性のよい材料によ
って、パイプ１１の内径より少し小さな円柱状に形成さ
７′Ｌでいる。

真空回収装置１３は、その・・ウソフグ１４内に吸油性
部材回収室１５と、真空ポンプ１６とを備えており、ま
た・・ウジングＩ４の下面に車輪１７を備えている。そ
して、吸油性部材回収室１５は、その後壁土部で真空ポ
ンプ１６と接続され、その前壁上部に取入口１５ａを備
えており、その取入口１５ａには、継手１８を介してホ
ース１９が接続されている。なお、真空回収装置１３は
、その車輪１７を介して一ト甲板８に敷設されたレール
２０土に載直さｔｔｔ　そのレール２０に沿って各パイ
プ１１間を走行する。

以下に、上記した真空回収装置１３による残油除去方法
を説明する。

オイルの陸上ばか終了し、ポンプ６の駆動が停止された
際、ビルジウェル３内には、ベルマウス５どピルノウエ
ル３の底部との間に、オイルが取残されている。

そこで、まずパイプ１工内に吸油性部材１２を投入し、
その吸油性部材１２をパイプ１１の下端１１ｂまで落下
させる。このようにして、・ζイゾ下端１１．　ｂまで
落下した吸油＋１部材１２は、ピルノウエル）：３内の
残油を吸い取９、それによって膨潤し、パイプ１１内に
督く密着する。次に、・Ｚイブ１１の上端１１ａにホー
ス１９を嵌着させ、真空回収装置１３の真空ポンプ１６
を駆動させる。

すると、パイプ１１内の上部は、次第に低ｔ■二状袢と
なり、その負圧によって残油を含んだ吸油情部材１２が
上方に吸い上げられ、遂には吸油性部材回収室１５内に
回収される。

このような操作を、真空回収装置１３を他の・Ｚイブ１
１に移動することによって繰返し、それによって、全て
のビルジウェル３内の残油を取除く。

なお、上記実施例では、この発明の方法の一実施例を示
したに過ず、例えば、パイプ１】内にワイヤー等によっ
て吸油性部材Ｊ２を垂下し、吸油性部材１２に残油を吸
込ませた後に、ワイヤー等によって吸油性部材１２を上
甲板８′！２で引上げて、吸油性部材１２を回収し、も
ってビルノウエル３内の残油を取除くようにしてもよく
、寸た・ζイプｌｌを増除いて、上甲板８の穴から上記
操作を行な）でもよく、その実施態様は、各種のものが
考えられる。

また、上記実施例では、ポンプ１６を駆動させて、吸油
性部材回収室１５、ホース１９およびパイプ１１内を次
第に負圧にしているが、例えば、吸油性部材回収室１５
の取入口１５ａにツヤツタをイを設し、その／ヤノタに
よって取入口１５ａを密封しておき、その状態でポンプ
１６を駆動させれば、吸油性部材回収室１５内を任意の
時期に負圧にしておくことができ、ホース１９をパイプ
１１に接続した後に、シャッタを開けば、パイプ１１内
を直ちに負圧にすることができる。

以上説明したように、この発明によれば、オイルタンク
内の残油を完全に除去することができ、したがって、オ
イルタンカーの海水バラストを海上へ排出しても、海上
を汚染する虞れはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の方法を実施するだめの装置を備え
たオイルタンカーの概念図、第２図はその装置のパイプ
の設置態様を示した概念図、第３図はその装置の吸油性
部材をパイプ内へ投入した状態を示した概念図、第４区
１はその装置の真空回収装置を示した概念図である。図
面において、１　オイルタンク、２・底部、 ３・・・ビルソウエル、 ４・・カーゴオイルパイプ、 ５・・ベルマウス、　６・・ポンプ、 ７　マニホールド、８・上甲板、 １０・・・残油除去装置、　１１　パイプ、１１ａ−上
端、　ｌｌｂ　下端、 １２・・吸油性部材、１３・・真空回収装置、１４　ハ
ウジング、 １５　吸油性部材回収室、 １６・真空ポンプ、１７・・車輪、 １８・継手、　１９　ホース、 ２０・・・レール。 出願人　日本鋼管株式会社 代理人　潮　谷　奈津夫　（他２名） 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　オイルタンク内に設けたピルノウエルに吸油性
   部材を投入し、前記吸油性部材に前記ピルノウエル内の
   残油を吸収させ、前記吸油性部材を回収することによっ
   て、残油を除去することを特徴とするオイルタンカーに
   おけるオイルタンク内の残油除去方法。
2. （２）上端を上甲板に突出させ、下端をピルノウエル内
   に臨ませて設置したパイプと、前記パイプ内に投入させ
   る吸油性部材と、前記パイプの上端に装着し、前記パイ
   プ内に投入した前記吸油性部材を吸引回収する真空回収
   装置とからなることを特徴とするオイルタンカーにおけ
   るオイルタンク内の残油除去装置。