JPS60223103A - 渦電流型メ−タ用永久磁石 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルニコ−８基磁石の可逆温度係数に関する
もので、通常のアルニコ−８基磁石の可逆温度係数は負
であるが、本発明では、＋　０．０３〜＋０．０６％／
℃の可逆温度係数を有するアルニコ−８系永久磁石に関
するものである。

一般にアルニコ磁石は、磁気特性が極めて安定であり、
更に適切な安定化処理を施すことにより、経時変化も極
めて小さくできるため現在も各種指示計、自動車のスピ
ードメータ、電力計等、精密計測器に使用されている。

アルニコ磁石は、安定化処理により経時変化は極めて小
さくできるが、温度が変化すると磁束が、温度に対して
可逆的に変化するため、精密計測器においては、温度変
化により磁束が変化しても精密計測器の性能が変化しな
いように、電子回路あるいは整磁鋼を用いることにより
、温度補償をする方法が採られている等の問題点がある
。

本発明は精密計測器の中でも、特にスピードメータ、積
算電力計のような渦電流ブレーキを利用する用途で、可
逆温度係数が正であるアルニコ−８基磁石を用いること
により、渦電流媒体であるアルミ材あるいは鋼材の負の
温度特性とで相殺することにより、温度補償のための電
子回路または整磁鋼を省略すことを目的とするものであ
る。

アルニコ磁石はＡα−Ｎｉ　−Ｃｏ　−Ｃｕ　−Ｔｉ−
Ｆｅ合金からなる永久磁石であり、通常のアルニコ−８
基磁石は、７．５％Ａ（１，，１４，５％Ｎｉ、３０〜
３８％Ｃ０，３％Ｃｕ１５〜１％Ｔｉ、残部がＦｅから
なる合金で、ＧｏとＴ１は保磁力を変化させるために適
宜、適切な成分が選択される。

一般に、アルニコ−８系の成分および熱処理は、優れた
磁気特性が得られるように設定゛されており、その場合
に得られる可逆温度係数は−０，０２〜＋０．０２％／
℃である。本発明はＮ１を１３〜１４％と低含有率とす
ることおよび、時効処理温度、時間を適切に設定するこ
とにより、＋　０．０３〜＋０．０６％／℃の可逆温度
係数を有するアルニコ−８磁石を得ることができた。

図１より永久磁石の温度係数が＋０．０３％／℃より小
さい場合メータの温度係数が＋０．０２５％／°Ｃより
大きくなり実用的でなくなり、また永久磁石の温度係数
が、＋　０．０６％／℃より大きくなるとメータの温度
係数が−０，０１％／℃より小さくなり実用的でなくな
る。

以下、本発明を実施例により詳細に説明する。

実施例１ 通常のアルニコ−８光磁石である７、４％Ａα、１４．
８％Ｎ　ｉ　、３４．９％Ｃｏ、２．９％ＣＬ１１５．
０％Ｔ１及び残部がＦｅからなる合金の試料を用いて、
−２０℃〜＋６０℃の可逆温度係数を測定し、表１の結
果を得た。

表　１ 実施例２ 本発明による成分の７．４％／ｌ　、１３．６％Ｎｉ。

３６．８％ＣＯ１’３，２％ｃｕ、６．１％Ｔｉ、及び
残部がＦｅからなる合金の試料を用いて、−２０’Ｃ〜
＋６０℃の可逆温度係数を測定し、表２の結果を得た。

上記の永久磁石の可逆温度係数と積算電力計の温度係数
との関係を調べた結果、Ｎ１図にその結果を表示す。

図により明らかな通り、横軸に磁石の可逆温度係数を、
縦軸には積算電力計の可逆温度係数を示した。永久磁石
の可逆温度係数を＋０．０３％〜十０．０６％／℃とす
ることにより、積算電力計の温度係数とばはＯにするこ
とができ、電磁鋼等、他の温度補償方法を採ることなく
、実用上問題のない積算電力計を得ることが可能となっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、永久磁石の可逆温度係数と積算電力計の温度
係数との関係を示す図である。 第　ｌ　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 永久磁石の磁束の可逆温度係数において、該可逆温度係
   数が一２０℃〜＋８０℃の範囲で＋０．０３〜＋　０．
   ０６％／℃であることを特徴とする渦電流型メータ用永
   久磁石。