JPS6022009Y2 - パ−ツフイ−ダ

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【考案の詳細な説明】本考案はボール内に収容された部品を部品交換の際に簡
単に排出できるようにした振動型のパーツフィーダに関
するものである。

ボール内に多数の部品を投入してランダムに収容し、ボ
ールの振動によって部品を整列させて１個ずつ供給する
パーツフィーダにおいて、供給する部品を交換する場合
、ボール内の全部品を排出する必要がある。

この場合、従来においては、ボール内の部品の通路であ
るトラックの途中に排出口を設けて、該排出口を開閉す
る開閉板を排出口に設けて、部品を排出したい場合は該
開閉板を開いて、トラックを通ってくる部品を排出する
構成のものがあった（実開昭５５−４６４６３号）。

しか腰上記従来のものでは、大多数の部品がボールの底
部に貯っているため、これらの多数の部品を全て排出、
例えばボール内の部品を交換する場合には、全ての部品
がトラックを通って、その途中の排出口で排出されるに
は非常に時間を要するという問題点を有していた。

本考案は、ボールの底部側の側壁に部品排出孔を設ける
とともに、該部品排出孔を開閉する蓋を側壁面と同一面
となるように排出孔側に設けるようにして、部品の排出
を円滑に、かつ短時間で簡単に行えるようにしたパーツ
フィーダを提供することを目的とする。

以下、図面に示す実施例に基いて本考案を説明する。

１はパーツフィーダのボールで、底面より出口部２に向
かって上がり勾配のスパイラル状の通路３を備えた周知
構造のものである。

４は前記出口部２に連設されたシュート、５は部品取付
器、６は部品１個送り装置、７は部品選別装置を示す。

前記ボール１の底部である最下部の側壁１０には部品８
を排出する排出部９が設けられている。

該排出部９は、第２図で示されるように、前記側壁１０
に穿設された部品排出孔１１と、該部品排出孔１１の閉
鎖時において前記側壁１０の面と同一面となる蓋１２と
から構成されている。

前記蓋１２は蝶番１３を介して前記側壁１０の内側に解
放するように側壁１０に取付けられている。

１４は蓋１２を解放、閉鎖に固定する固定手段であって
、ボール１の底壁１５の側壁１０側に形成された孔１６
及び側壁１０の内側寄りに形成された孔１７と、該孔１
６，１７に対応するよう蓋側に設けられた止めねじ１８
とからなっている。

従って、前記孔１６に止めねじ１８を係止することによ
り前記蓋１２は閉鎖位置に固定され、止めねじ１８を前
記内側寄りの孔１７に係止することにより第２図の実線
で示されるように蓋１２は解放位置に固定される。

この際、図面で示されるように、蓋１２が解放した時側
壁１０に対して鋭角に固定されるよう孔１７を底壁１５
に設けると、部品８は蓋１２により案内されるので、部
品８はスムーズに、かつすばやく部品排出孔１１へ導か
れることとなる。

なお、蓋１２の内面にテーパ面１９を形成しておくこと
により部品８がボール１内を移送される途中に蝶番１３
に引掛かるのを防止することができる。

ボール１内に貯まっている部品８を交換等のために排出
する場合は、部品排出孔１１の蓋１２を内側に開放して
おき、パーツフィーダを運転することにより、部品８は
側壁１０と前記内方に開いた蓋１２とによって案内され
て部品排出孔１１にスムーズに排出される。

前記排出部９は第１図に鎖線で示すようにボール１の底
壁１５に形成するようにしてもよく、排出部９の設置個
数は特に限定されない。

また前記固定手段１４は図示の例では孔と止めねじであ
るが、共に磁石を用いるようにしてもよい。

以上のように本考案によれば、蓋をボールの側壁に対し
て鋭角をなして内側に開放固定するようにしたので、部
品を交換する際、ボール内に貯まった部品は蓋により案
内されてスムーズに、かつすばやく部品排出孔へ導かれ
、部品は簡単に排出されるという実用的効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係るパーツフィーダの斜視図、第２
図は、排出部の構造例を示す水平断面図である。１：ボール、８：部品、９：排出部、１０：側壁、１１
：部品排出孔、１２：蓋、１３：蝶番、１４：固定手段
。

【実用新案登録請求の範囲】