JPS6021247Y2 - 宛名印刷機における用紙の位置決め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、宛名印刷機における用紙の位置決め装置に
関する。

宛名印刷など小形の印刷カードをもって印刷する対象物
としては、各種カード、葉書、封筒、荷札などが挙げら
れるが、これらの大きさあるいは印刷をする位置はそれ
ぞれ異っているため、適確な位置に印刷することはなか
なか面倒なことである。

この考案の装置は、簡単な操作で用紙挿入の奥行きを定
め、用紙の適確な位置に印刷することができるようにす
ると共に、台紙にラベル等が接着されたロール状用紙を
用いる時には邪魔になることがないようにしたもので、
ロール状用紙を後部から送り込み印刷できるようにして
あり、かつ印刷カードを収容するカード受の下方に前方
から用紙を挿入できるようにした宛名印刷機において、
基台に用紙の挿入方向に沿って基台の上下に貫通する孔
を設け、基台の底板の挿入方向に沿う一辺を基台から突
出されると共にその突出部を上方に折り曲げて案内片と
し、前記案内片に摺動自在に係合させかつ案内片と直角
をなして底板上に延びる摺動板を設け、その摺動板には
外端につまみを設けると共に前記孔に対応する位置に、
摺動板の摺動により基台の上面に対し前記孔を通じて自
動的に突出入できる金属薄板製の停止片を設けたことを
特徴とする。

図面についてこの考案の実施例を説明する。

第１図はこの考案を実施し得る宛名印刷機の一例を示し
、１は印刷機の基台、５は回転主軸３に固定されたバン
ドル、６はバンドル５の揺動範囲を調節するストッパ、
２２は台紙にラベル等が接着されたロール状用紙Ｐを印
刷用紙として用いる場合に印刷機の後部に着脱自在に取
り付ける支持用台枠、４４はカバーである。

第１図に示す印刷機は、ロール状用紙Ｐを後方より供給
して、謄写原紙を施した印刷カード（図示しない）を収
容するカード受１７の下方に送り込み、図示しない印刷
ローラの転勤によって所定の印刷を行い得るものである
が、前記カード受１７の下方には前方からカード、葉書
その他任意の用紙を挿入してそれへ印刷ができるように
しである。

第２図〜第４図には、この考案に関連する部分のみを示
してあり、基台１には用紙Ｐ“の挿入方向に沿って基台
１の上下に貫通する所要数（例えば２個）の孔５０が設
けである。

基台１の底部には適当な空間５１を隔てて底板５２がビ
スなどによって固定される。

この底板５２における前記用紙Ｐ／／の挿入方向に沿う
一辺は基台１から突出されると共にその突出部を上方に
折り曲げて案内片５３とする。

前記案内片５３にはその案内片５３と直角をなして底板
５２上に延びる摺動板５４を摺動自在に係合する。

摺動板５４の外端部には前記案内片５３に当接する立上
り部５４ａに連続するつまみ５４ｂが一体に設けである
。

前記案内片５３の長手方向には長孔５３ａが穿設されて
いて、摺動板５４の立上り部５４ａには前記長孔５３ａ
を貫通してねじなど頭部５５ａを有する突片５５を固設
する。

突片５５は断面門形をなすつまみ５４ｂの空間内に立設
することが好ましく、また、摺動板５４はその突片５５
が案内片５３の長孔５３ａに沿って案内されることによ
り摺動可能になっているが、摺動板５４と案内片５３と
の間にがたつきがなく円滑な摺動動作を呈するように、
前記突片５５の頭部５５ａと案内片５３の外面どの間に
はワッシャ５６を介して突片５５に挿通させた圧縮ばね
５７を施すことが望ましい。

なお、第３図において符号５９は摺動板５４を外部へ導
通させるため底板５２と基台１の側面との間に設けた隙
間である。

前記摺動板５４には、更に上記の孔５０に対応する位置
に該摺動板５４の摺動により基台１の上面から突出入で
きる停止片５８を設ける。

この停止片５８は版ばねなどの金属薄板に複数の折り目
５８ａを付け、孔５０の長さ方向、すなわち用紙Ｐ“の
挿入方向に向けて先端側が高くなるように傾斜させ、そ
の基端部を摺動板５４に固着したものである。

以上の構造のこの考案の装置において、っまみ５４ｂを
用紙の挿入方向の手前側に引き寄せれば、第３図に実線
で示すように、停止片５８は孔５０の周縁部で弾性的に
下方に押されて基台１の上面から没入し、また、つまみ
５４ｂで摺動板５４を奥側に押せば、第３図に鎖線で示
すように、停止片５８の先端は孔５０を通じ基台１の上
面上に突出し、挿入する用紙Ｐ″のストッパを構成腰用
紙Ｐ″の位置決めをするのである。

以上に説明したこの考案の用紙の位置決め装置によれば
、簡単な操作で用紙挿入の際の奥行き方向について挿入
位置を任意に設定できるので、用紙の大きさあるいは用
紙における印刷位置の如何によらず適確な位置に印刷が
でき、また、金属薄板より成る停止片５８は、つまみ５
４ｂによる摺動板５４の手前側への摺動だけで基台１の
孔５０内に自動的に没入させることができるので、ロー
ル状用紙に対する印刷の際に邪魔になるようなこともな
いなどの利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の用紙の位置決め装置を実施した宛名
印刷機の側面図、第２図はその基台部分を一部切り欠い
て示す平面図、第３図は第１図の宛名印刷機を縦断しそ
の要部のみを示す縦断部分側面図、第４図は第２図ＩＶ
−ＩＶ線による要部の断面図である。 １・・・・・・基台、１７・・・・・・カード受、５０
・・・・・・孔、５２・・・・・・底板、５３・・・・
・・案内片、５４・・・・・・摺動板、５４ｂ・・・・
・・つまみ、５８・・・・・・停止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロール状用紙Ｐを後部から送り込み印刷できるようにし
   てあり、かつ印刷カードを収容するカード受１７の下方
   に前方から用紙Ｐ″を挿入できるようにした宛名印刷機
   において、基台１に用紙Ｐ／／の挿入方向に沿って基台
   １の上下に貫通する孔５０を設け、基台１の底板５２の
   用１“の挿入方向に沿う一辺を基台１から突出させると
   共にその突出部を上方に折り曲げて案内片５３とし、前
   記案内片５３に摺動自在に係合させかつ案内片５３と直
   角をなして底板５２上に延びる摺動板５４を設け、その
   摺動板５４には外端につまみ５４ｂを設けると共に前記
   孔５０に対応する位置に、摺動板５４の摺動により基台
   １の上面に対し前記孔５０を通じ自動的に突出入できる
   金属薄板製の停止片５８を設けることを特徴とする宛名
   印刷機における用紙の位置決め装置。