JPS60210344A - ベルト式連続鋳造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、駆動される一対の金属製無端状ベルトによ
って、長辺側の壁面を形成セしめ、固定鋳型によって、
短辺側の鋳造用壁面を形成せしめた溶融金属の連続鋳造
設備のベルト冷却排水のシール装置に関する。

（従来技術およびその問題点） 駆動される一対の金属製無端状ベルトによって、鋳造空
間長辺側の壁面を形成せしめて、薄スラブを、溶融金属
の連続鋳造によって得るようにした技術はたとえば特開
昭５４−６１０３６号公報に開示されている。

しかしながら、これら先行技術にあっては、駆動される
一対の金属製無端状ベルトを、鋳造空間を構成する要素
とする連続鋳造設備にあって、ベルトの冷却と、鋳片の
２次冷却帯における冷却を、それぞれ独立に肌理細かく
行ない得る装置は、未だ開示されておらず課題とし“て
残されていた。

ところで、発明者等は、先に第１図に示すベルト式連続
鋳造機を提案した。即ち、テンションブー９２、ドライ
ブプーリ３と、ステアリングプーリ４間に張設されたベ
ル）１と、固定短辺鋳型５で構成されるベルト式連続鋳
造機である。

この第１図に示すベルト式連続鋳造機にあっても、なお
解決さるべき技術的課題が存していた。

即ち、鋳造空間上部の溶融金属のメニスカス近傍は、冷
却水を多量に使用する必要があるけれども、ベルト１を
冷却水で静水圧支持する如く、静水圧パッド（密閉型パ
ッド）８構造とする場合、パッド８内の水圧を高くしな
ければ、多量の水を流通せしめ得ない。

しかしながら、鋳造空間内における溶融金属の自由表面
（メニスカス）近傍では、溶融金属静圧が極めて低いか
ら、パッド８に高い圧力で水を供給すると、この静水圧
によって、ベルト１の面に垂直な方向に大きな力が作用
し、その結果、短辺側固定鋳型５によって規定される鋳
片厚さに比し、パッド８の静水圧が、より作用する鋳片
幅方向中央部が、相対的に薄くなる。

かかる問題を解決すべく、第１図に示すベルト式連続鋳
造機にあっては、鋳造空間上部位置におけるベルト１を
、低い冷却水圧の適用によって冷却するために、テンシ
ョン゛プーリ２およびドライブプーリ３を多ディスク配
列型とし、ディスク間に噴流管６を通し、この噴流犠６
の開口先端を、ベルト１の背面に臨ませ、冷却水を噴射
する冷却方式を採っている。

鋳造空間の鉛直方向中央部より下部では、溶融金属静圧
も高いから、パッド８における静水圧を高くしても、溶
融金属静圧とバランスさせることができ、鋳片厚さの幅
方向における不均一さを惹起させることはない。

ところで、鋳片とベル）１は、鋳造空間から離脱する瞬
間まで接触しているから、ベルト１は、鋳造空間の下端
部から離脱するまでは、冷却され続けていなければなら
ない。鋳造空間下端部において、ベル）１は、ドライブ
プーリ３に巻回されており、パッド１３によるベルト１
の支持、冷却は不可能である。

ベルト１の裏面冷却が必要な箇所は、鋳片とベルト１の
接触部、即ちメニスカスからドライブプーリ３の軸心な
含む水平面までである。鋳造空間下端部を、密閉型冷却
水パッド８による冷却構造にすると、パッドより下部の
ベルト裏面は冷却されない。

従って、鋳造空間の下端部は、開放型パッド１３とし、
パッド１３から排出される冷却水によって、ベル）１の
裏面が冷却されるシステムとしている。冷却水は、ベル
ト１の裏面を伝わり、ドライブプーリ３の環状溝（ディ
スク間）を通って、ドライブプーリ３と、ステアリング
プーリ４間のベルト１」二まで排出されなければ、上記
目的を達成しない。

而して、鋳造空間下端部におけるベルト１の前述の冷却
手段を採るときに、次の如き問題がある。

即ち、噴流管６より流出するベルト冷却水と、下部パッ
ド１３より流出し、ドライブプーリ３の環状溝を通って
、ドライブプーリ３とステアリングブー９４間のベルト
上に排出された冷却排水は、第２図に示すシール板１５
で仕切られた空間にたまり、排出ダクト１６に排出され
るが、ドライブプーリ３と、ステアリングブー９４間の
ベルトは、冷却排水の重みでたわみ、゛シール板１５と
ベルトの接触面に空隙が生じ、この空隙から冷却水が漏
れ、ダクト内に完全に排出されないという問題がある。

しかも、シール板１５とベルトの空隙から漏れた冷却排
水は、モールド直下に設置されている二次冷却帯にかか
るため、鋳片の冷却のため制御されている二次冷却水に
、流量が不明なベルト冷却水が加算されるため、実際に
は二次冷却水のコントロールが不可能であり、鋳片品質
上、表面割れ等の原因となっているため、ベルト冷却水
の完全なシールがめられている。

第１図において、７は噴流管給水主管、９．１０゜１１
．１２．１４は、それぞれパッド用給水主管である。

（発明の目的） この発明は、上に述べたベルトによる連続鋳造機におけ
る技術的課題を解決することを目的としてなされた。

（発明の構成作用） この発明の特徴は、駆動される金属製無端状ベルトによ
って長辺側の壁面を形成せしめ、固定鋳型によって短辺
側の壁面を形成せしめて、溶融金属の鋳造空間を構成し
た連続鋳造機において、鋳造空間下端に位置する前記金
属製無端状ベルト用プーリと、ベルト進行方向にみて次
のプーリとの間に、ベルト上に冷却水溜りを形成する如
く、ベルト両側縁部にシール板を当接せしめて配設する
とともに、走行中のベルトを、前記シール板下端面に押
圧する如く、ベルト幅方向に延在するロールを、ベルト
進行方向に複数段配設したことにある。

以下に、この発明の詳細な説明する。

第２図に、この発明になるベルト冷却排水のシール構造
を示す。

第２図において、１５はシール板であって、ドライブプ
ーリ３とステアリングプーリ４の間にあって、冷却水溜
りを形成する如く、それぞれの下端面が、ベルト１の両
側縁端において、ベルトの面に当接するように配設され
る。シール板１５の側面は開口され、冷却水排出ダクト
１６に接続せしめられる。１７はフレームであって、ド
ライブプーリ５と、ステアリングプーリ４間におけるベ
ルト１の面に接して、平行に配列される　複数箇のロー
ル１９が取付けられる。

ドライブプーリ３とステアリングプーリ４間におけるベ
ルト１を、シール板１５の下端面に押付ける如く、回転
自在にベルト１に接しているロール１９群は、フレーム
１７に、ばね２０を介して取イ」けられる。而して、ド
ライブプーリ３とステアリングブー９４間におけるベル
ト１は、シール板１５下端面に弾力的に、ロール１９に
よって、転がり接触状態で、押付けられる。

前述のフレーム１７に取イ；］けられた複数箇のロール
１９によって構成されるシール装置は、車輪１８を備え
、レール２２上に載置される。

かくしてシール装置は、たとえば、ベル）１の交換等の
ためのベルト１および各プーリ等からなる鋳造空間構成
ユニツートのベルト幅方向への移動時に、第２図におけ
る右方向・へ後退可能である。

２１はボルトであって、シール装置の位置合せをすると
ともに、ロール１９群のベル）１への押付力を調節すべ
く機能する。

この実施例においては、シール装置の位置合せならびに
ロール１９群のベルト１への押付力の調節を、ボルト２
１と、フレーム１７に取付けた図示しないナツトとの組
合せによって行なうようにしたけれども、本発明におい
ては、これに限るものではなく、前述の機能を、たとえ
ば流体圧シリンダ等の変位機揚によって代替できる。

このようにして、ベルト１とシール板１５の下端面とは
、密な接触状態が維持され、冷却排水は、ダク）１６内
に完全に排出される。

（発明の効果） この発明は、以」二述べたように構成しかつ作用せしめ
るようにしたから、一対の金属製無端状ベルトと、一対
の固定鋳型によって、鋳造空間を形成するようにした連
続鋳造装置における冷却を、よりよく行なうことができ
、装置をよく保全できるのみならず、二次冷却帯におけ
る鋳片の冷却制御を、高精度に行なうこ°とができる等
の効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明を適用する３プーリタイプの長辺側
駆動ベルト、短辺側固定鋳型のベルト式連続鋳造機の正
面図、第２図は、この発明になるベルト冷却排水のシー
ル装置の部分拡大図である。 ｌ：ベルト　２：テンションプーリ ３ニドライブプーリ　４ニステアリングプーリ５：短辺
側固定鋳型　６：噴流管 ７：噴流管給水主管　８：密閉型パッド９．１０．１１
：パッド用給水主管 １２：バンド用給水主管　１３：開放型パッド１４：パ
ッド用給水主管　１５：シール板１６：排出ダクト　１
７：フレーム １８：車輪　１９：ロール ２０：ばね　２１：ポルＩ・ ２２：レール　２３二ノインコール

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 駆動される金属製無端状ベルトによって長辺側の壁面を
   形成せしめ、固定鋳型によって短辺側の壁面を形成せし
   めて、溶融金属の鋳造空間を構成した連続鋳造機におい
   て、鋳造空間下端に位置する前記金属製無端状ベルト用
   プーリと、ベルト進行方向にみて次のプーリとの間に、
   ベルト上に冷却水溜りを形成する如く、ベルト両側縁部
   にシール板を当接せしめて配設するとともに、走行中の
   ベルトを、前記シール板下端面に押圧する如く、ベルト
   幅方向に延在するロールを、ベルト進行方向に複数段配
   設したことを特徴とするベルト式連続鋳造機。