JPS60202019A - 合成樹脂薄板製包装用容器の分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、横向き一列状に多数重ねた合成樹脂扉板製の
側縁フランジ付き包装用容器を１１１Ｍずつに分離する
ための装置の構造に関するものである。

合成樹脂製薄板でバンク本体と蓋体とをその一列フラン
ジ部において蝶番を介して一体的に成形した鶏卵用等の
包装用容器や、外周にフランジを備えた上面開放のカッ
プ状又は箱状等の包装用容器に内容物を入れて密封する
包装作業ラインでは、容器貯蔵部に予め前記のように成
形された容器を多数上下方向の縦列に積み重ねておき、
その下端から容器を１個ずつ引き出して移送ベルト上に
導き、該各容器に内容物を充填すべく内容物充填部へ移
送することが行われている。

この場合、従来では、前記容器貯蔵部において縦列に積
み重ねられた外周フランジ付き容器のうち最下段の容器
の外周フランジ部の下面に適宜重複するように接当係止
されたストッパによって積み重ね容器全体の重量を支持
する一方、その最下段容器の下方に真空吸引式の吸引ノ
ズルを上下ＵＪ自在に配設し、このノズルを上昇させて
前記最下段容器の下面の適宜箇所底部を吸着したまま再
度下降させる。このとき、前記最下段の容器のみ略中央
部が下向きに撓み、その外周フランジ部が前記ストッパ
からの接当係止が外れて下向きに引き出される一方、こ
れに隣接する上段容器の外周フランジ部下面が前記スト
ッパに接当してそれより上段の容器が落下せず、１個ず
つ容器を引き出セるように構成した容器分離装置があっ
た。

しかしながら、この積み重ね高さを高くすることは必然
的にこの積み重ね部分の重量が大きくなり、このＭ量が
常に最下段容器に下向きに掛かる。

これに加えて前記のように積み重ね状態では、最下段容
器の上面とこれに隣接する上段容器の下面とは初め密着
状態であるから、最下段容器のみを下方に引き下げると
その上段容器との間に真空状態が発生し上下両容器は互
いに引き合うので、前記吸引ノズルによる最下段容器の
強制的下降につれて上段容器もストッパ部から外れ易く
なり、前記容器貯蔵部の下部から２個又は３個の容器が
一度に引き出される、いわゆる重複引き出し現象が発生
する。したがって、その後の内容物充填箇所に移送する
前に前記容器の重複の存否を検査し、重複容器を除いて
適正な１個の容器に置き換える作業が必要となり、自動
包装作業の能率化を妨げるのであった。

本発明は上記従来技術の欠点を解消するためになされた
もので、その要旨とする所は、横向き一列状に多数重ね
た合成樹脂薄Ｆｊ、製の側縁フランジ付き包装用容器を
その重ね方向と略直角な側端縁面で支持台に載置し、該
支持台を前記包装用容器がその重ね方向に沿ってすべり
移動するように傾斜配設し、支持台の傾斜下端側の上方
位置には、前記列の最前位置の容器のフランジ部に接当
して当該容器が移動方向に倒れないように係止するスト
ッパを設け、前記列の最前位置容器の前方には、当該列
方向に沿って前後移動する真空式吸引ノズルを配置し、
該ノズルを、それが前記最前位置容器に近付いてこれを
吸引し且つ遠ざかる位置で吸引を遮断するように構成し
、前記最前位置容器の側方には、当該最前位置容器とそ
の後方位置の容器の側縁フランジ間に向かって空気を吐
出するエアノズルを設けて成る構成であり、−列状に積
み重ねた容器を横倒しした状態で支持台に載置すると共
にその重ね方向に沿って容器が移動できるように支持台
を傾斜させることで、１個宛の容器の荷重を支持台に支
持させ、従来のいわゆる上下編方向の積み重ねの最下段
の容器の引き出し側の容器に過大な荷重を掛けないよう
にし、また、前記引き出し側最前位置容器の側方に、当
該最前位置容器とその後方位置の容器の側縁フランジ間
に向かって空気を吐出するエアノズルを設けることによ
り、真空吸引式ノズルによって容器を吸引引き出しする
際にそれと密着した容器との間の真空状態を素早く解消
させて、合わせて一列状に重ねた容器の１個ずつの分離
を完全に行えるようにしたのである。

以下図面に従って本発明の詳細な説明すると、図におい
て、（１１は合成樹脂製薄板からなり、複数の胴部（２
１Ｆ２１　’列の４周に側縁フランジ（３Ｈ３）’を一
体的に形成したパンク本体（４）と蓋体（５）とを−例
フランジ部において折曲自在な蝶番部（６）を介して一
体的に連接するように一体成形した鶏卵包装用容器で、
該容器（１１を開いた状態で多数上下−列状に積み重ね
る（第１図参照）。

（８）は本発明の分離装置（７）の本体で、その左右側
板＋９１００１間に配置する前後長手の支持台（１１）
はその前輪を軸（１２）にて回動自在に軸支し、後端を
前記左右側板（９）α０）に穿設した緩長溝（１３）に
対し嵌挿したボルト（１４）により高さ調節自在に位置
保持して、支持台（１１）をその前端側か水平に対髄で
適宜角度（θ）（例えば支持台（１１）の前後長さ７０
ｃｍに対して後端を１０ｃｍ揚げる）下向き傾斜するよ
うに構成し、該支持台（１１）上面には、前記積み重ね
られた容器ｉｌ＋・・・・をその蝶番部（６）の長手方
向が上下方向に向かうように、且つバンク本体（４）及
び蓋体（５）の胴部１２１（２）’の底板下面が支持台
（１１）の前端に向くように横倒しにして載置する。

前記左右両側板（９１（＋０１には、−支持台（１１）
前６ｉ＋、ｊ寄り位置の上方において両側板を跨ぐよう
に凹型フレーム（１５）を立設し、該門型フレーム（１
５）の横梁（１６）に左右適宜隔てて下向き突設するス
トッパピン（１７）　（１７）　’と、前記左右両側板
（９）α０）から内横向き突設するストッパピン（１８
）　（１８）　’とにより前記横一列状の容器（１）・
・・・のうち支持台（１１）前端に向かってすべり移動
する方向（Ａ）の最前位置の容器（１ａ）の側縁フラン
ジ！３１（３１’広幅面に接当して当該最前位置の容器
（ｌａ）が前向きに倒れないように係止する。また、（
１９）　（１９）′は前記左右両側板＋９１００１の内
面に設けられた左右一対のアジャスタガイドで、該板ば
ね製の両アジャスタガイド（１９）　（１９）　’はそ
の基部を蝮子（２０）　（２０）止めし、自由端を容器
ｆ１）の移動方向（Ａ）に沿って延長し、両側板＋９）
　ＱＯ）に螺合する調節ねしく２１）　（２１）　’の
突出量によって容器（１）の左右側縁フランジ（３０３
１’間の幅寸法（β）を規制すると共に容器（１）・・
・・の左右横ずれをなくするように構成する。

（２２）は前記支持台（１１）より前方の本体前枠（２
３）に設けた真空式吸引ノズル装置で、該装置（２２）
におけるエアシリンダ（２４）のピストン軸（２５）を
前記支持台（１１）の傾斜と略平行且つ前記最前位置容
器（Ｉａ）に向かって近付き又は遠ざかるように前後往
復動自在に配設し、前枠（２３）から前記ピストン軸（
２５）と略平行に突出させた支軸（２６）に摺動自在に
被嵌するブラケット（２７）の下部には、図示しない真
空ポンプに接続したホース（２８）先端の吸引ノズル（
２９）を固着し、該吸引ノズル（２９）の開口部を前記
最前位置容器（１ａ）のバック本体（４）又は蓋体（５
）の胴部（２１（２じの底板に向かうように配設し、前
記ピストン軸（２５）の突出時吸引ノズル（２９）が胴
部（２）又は（２）′に近付いてこれを吸引し、そのま
まピストン軸（２５）を引き込み移動させた適宜時点で
真空を遮断するように構成する。

また、前記前枠（２３）には、吸引ノズル（２９）の引
き込み後退位置近傍で当該吸引ノズル（２９）により吸
引されつつ搬送された容器（１ンの蝶番部（６ン等に接
当押圧して容器（１）を吸引ノズル（２９）から引き離
すようにした接当片（３０）を突設する。

（３１）は前記凹型フレーム（１５）の横梁（１６）の
左右中途部に固定した吐出エアノズルで、該吐出エアノ
ズル（３１）の開口部は前記支持台（１１）上の容器の
うち最前位置容器（１ａ）とそれより後方の１〜複数の
容器ｆｌｌ・・・・における上側フランジ１３１（３１
’の上面に向かうように臨ませ、これら密着したフラン
ジ部＋３１　＋３１間に前記吐出エアノズル（３１）か
ら大気圧より適宜高い圧力の空気を吹きつけ、前記吸引
ノズル（２９）によって吸引される際、その最前位置容
器（１ａ）とこれに隣接する後部の容器との間に発生す
る真空状態を緩和若しくは蕪りするように構成するもの
である。

（３２）は前記支持台（１１）の下方に設けられた無端
ベル）Ｉｌｌ送装置で、そのベル）　（３３）の上面が
前記支持台（１１）上における容器（１１の移動方向（
Ａ）と反対の矢印（Ｂ）方向に移行するものであって、
該無端ベルト搬送装置（３２）の搬送方向後端部と前記
吸引ノズル装置（２２）との間には、中継ぎシュータ（
３４）を略水平又は搬送装置（３２）に向かって下向き
傾斜するように配設する。この中継ぎシュータ（３４）
上面と前記吸引ノズル装置（２２）との間には側面視弓
状のガイド体（３５）を左右適宜間隔等で櫛状に配設し
、前記吸引ノズル装置（２２）から落下する容器（１）
を中継ぎシュータ（３４）上面へと導くのであり、また
、前記凹型フレーム上に取付くエアノズル（３６）はそ
こから吐出する空気により前記吸引ノズル装置（２２）
から離れた容器（１）の落下を素早く行わせるためのも
のであり、前記ガイド体（３５）の背面等に設けたエア
ノズル（３７）から吹き出す空気流によって中継ぎシュ
ータ（３４）上の容器（１１を無端ベル１−ｆｌｕ送装
置（３２）方向へ順次吹き送る。このときの煽りによっ
て容器＋１１が転倒または反転しないように中継ぎシュ
ータ（３４）上から無端ベルト搬送装置（３２）上部に
わたって前後長手のガイド体（３８）を櫛状等に配設す
るものである。

この構成により、傾斜した支持台（１１）上に容器（１
）・・・・を横−列状に重ねて載置すれば、最前位置容
器（１ａ）のフランジ部（３）（３１’は前記ストソパ
ピン（１７）　（１７）　’　（１Ｂ）　（１８）　’
箇所ですべり移動が止められる。この状態で吐出エアノ
ズル（３１）から當時空気を最前位置容器（ｌａ）およ
びその後部容器＋１１の上方からフランジ部＋３１　Ｔ
ａ２の隙間に向けて吹きつけておく。次いで、吸引ノズ
ル（２９）の開口部を前記最前位置容器（１ａ）の胴部
（２）に近付け、真空を働かせると吸引ノズル（２９）
の開口部に胴部（２）が吸着され、蝶番（６）箇所で折
曲しながら最前位置容器（ｌａ）は前記ストッパピン（
１７）（１７）　’　（１８）　（１８）　’箇所から
外れる。

このとき、該引き離される最前位置容器（ｌａ＞とその
後部の容器ｆｉｌとの密着隙間に真空状態が生しようと
するが、前記吐出エアノズル（３１）から供給される空
気により、その部分での真空状態は解消され、最前位置
容器（１ａ）のみ引き離すことができ、従来のように２
個又は３個の容器（１）が一度に引き離されることはな
くなる。

吸引ノズル（２９）に対する真空を働かせたまま、ピス
トン軸（２５）を引き込み後退させ、その途次で真空を
切ると前記吸着された容器１１）は下方に落下するが、
吸着の慣性で吸引ノズル（２９）開口部から離れない容
器（１）は、第５図の二点鎖線で示すように、前記ピス
トン軸（２５）の引き込み後退が進むと接当片（３０）
が容器＋１１を引き離すように接当して容器（］）を強
制的に取り外せる。

このように落下する容器＋１１は、エアノズル（３６）
（３７）の空気流の助けを借りて中継ぎシュータ（３４
）から無端ヘルド１ｕｌｌ送装置（３２）へと順次１個
ずつ移送されるのである。

以上本発明に従えば、支持台（１１）上に横−列状に重
ねられて載置された容器（１）の荷重は各々のフランジ
部下面で支持台（１１）に支持されることになり、支持
台（１１）が傾斜していても、最前位置容器（ｌａ）に
対して支持台（１１）の傾斜方向に沿って後方の容器か
ら押圧される荷重はそれほど大きくはなく、この荷重は
、従来のように上下縁の積み重ねによる最下段の容器に
掛かる荷重に比べて極めて小さいから、最前位置容器（
１ａ）のフランジ部に係止するストッパピンの重合長さ
も少′″な（できると共に、横一列に・重ねられた容器
同士の密着程度もそれ程緊密ではないので、吸引ノズル
により最前位置容器（ｌａ）を吸着しながら引き刈して
もその後方の容器が一緒に引き出されるおそれが少なく
なる。而もこれに加えて、最前位置容器（１ａ）とそれ
に隣接する後部の容器との隙間にむかって容器列側方か
ら空気を吹きつけることにより、最前位置容器（１ａ）
のみが引き離される際にこれと隣接して密着する容器と
の隙間内に起こる真空状態を解消できて、２〜３個の容
器が一度に支持台（１１）から離れることもない。

なお、この吐出エアノズル（３１）による空気吐出方向
を吸引ノズルにによる吸引方向と反対向き、換言すれば
、最前位置容器（１ａ）の引き出される方向と反対向き
にその後部の容器に吐出空気による力が作用するように
、吐出エアノズル（３１）を配置すると、最前位置容器
（１ａ）の引き離し作用がより一層すノ果的となる。

本発明の装置によって分離できる包装用の容器は、実施
例のものばかりでなく、上面開放の箱状パック本体と板
状蓋体とを蝶番部で連接したもの、前記箱状パック本体
のみのもの、カップ状のもの等容器の外周にフランジ部
が形成されている容２：４であればどのような形状でも
差支えない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は容器の重ね状態
を示す斜視図、第２図は本発明装置の平面図、第３図は
第２図のｍ−ｍ線視断面図、第４図は第３図のＩＶ−Ｉ
Ｖ線視拡大断面図、第５図は第３図のＶ−Ｖ線視拡大断
面図である。 特許出願人　吉田勝美 特許出願人　錦商事　株式会社 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、横向き一列状に多数重ねた合成樹脂薄板層の側
   縁フランジ付き包装用容器をその重ね方向と略直角な側
   端縁面で支持台に載置し、該支持台を前記包装用容器が
   その重ね方向に沿ってすべり移動するように傾斜配設し
   、支持台の傾斜下端側の上方位置には、前記列の最前位
   置容器のフランジ部に接当して当該容器が移動方向に倒
   れないように係止するストッパを設け、前記列の最前位
   置容器の前方には、当該列方向に沿って前後移動する真
   空式吸引ノズルを配置し、該ノズルを、それが前記最前
   位置容器に近付いてこれを吸引し且つ遠ざかる位置で吸
   引を遮断するように構成し、前記最前位置容器の側方に
   は、当該最前位置容器とその後方位置の容器の側縁フラ
   ンジ間に向かって空気を吐出するエアノズルを設けて成
   る合成樹脂薄板製包装用容器の分離装置。