JPS6020153Y2 - 電気楽器のピツクアツプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気楽器のピックアップ装置に関する。

従来の電気ピアノのピックアップ装置は、第１図に示す
ように、フレーム１の上にフェル等の減衰材２を介して
強性３及び圧電素子を一体にモールド成型したピックア
ップユニット４を、各弦５毎に設け、各弦５をそれぞれ
の強性３に載置してフレーム１上に張設していた。

しかしながらこの装置は、減衰効果が顕著でなくピアノ
の減衰エンベロープに比べて長く、また、ピックアップ
ユニットを各錘に対し夫々独立して設けたので共鳴効果
がなく、そのためピアノと同じ音色は得られないという
欠点があった。

本考案は従来装置の欠点を除き減衰コントロールの十分
に効いた電気楽器のピックアップ装置を提供することを
目的とするもので、フレーム１に張設した弦５を支持す
る弦受は本体７に弦５と垂直方向の圧電素子９収納用溝
１０を設けると共に支持用脚部８を設け、前記弦５を張
設すると前記弦受は本体７が撓み前記圧電素子９を圧縮
するように構成して戊る。

。以下本考案の実施例を図面について説明する。

第２図は本考案の一実施例の側面図で、６は弦愛山、例
えば金属材料で複数錘連続したもの、７は例えば高重合
ポリエチレンで作られた弦受は本体で、両側に支持脚部
８を設ける。

９は圧電素子で、弦受は本体７に弦５と垂直方向に設け
た溝１０内に収納する。

１１は圧電素子９の両面から引出された電極板で、圧電
素子（−）側の電極板１１は弦受は山６まで延長して設
けられ、弦受は山６、弦５を介して接地する。

（＋）側はそれぞれコネクタ（図示しない）にて起電力
を取り出す。

弦５をフレーム１上に張設し弦５の張力を規定値まで上
げると例えば高重合ポリエチレンから成る弦受は本体７
は下面に支持用脚部８がでているので撓みを生じ圧電素
子９を圧縮してくわえ込む。

今、弦５がハンマーで叩かれると、弦５の振動は弦受は
山６を介して弦受は本体７に伝わり該本体７にたわみ振
動を生じさせ、圧電素子９はこのたわみ振動を圧力振動
として検知する。

また弦受は山６を各ピックアップに対し連続的に設けれ
ば弦５の振動が適度に各ピックアップ、弦５に伝わり共
鳴効果が得られるため、ピアノに非常に近い音を得るこ
とができる。

第３図は本考案の他の実施例の側面図で弦受け６の下面
には金メッキ等を施した銅箔１２を設けたプリント基板
１８が固着してあり、この弦受け６を電極板１１の上に
乗せるだけで全鍵の圧電素子９の電極板１１が互に接続
できる。

第４図は本考案の更に他の実施例の側面図で、これは、
弦受け６が弦受は本体７に一体に形成されたものである
。

第５図は本考案の第４の実施例の側面図で、圧電素子９
は弦受は山６の直下の弦受は本体７の溝１０内に収納し
、弦受本体７をピラミッド構造とし、経時変化に対する
歪みを小さくしたものである。

第６図は、減衰エンベロープ特性で、実線は本考案、破
線はピアノ、一点鎖線は従来のものである。

このように本考案は、弦受は本体が可撓材料で作られ、
しかも支持用脚部が設けられているので、従来のものに
比べて減衰特性が顕著であるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気楽器のピックアップ装置の一部截断
側面図、第２図乃至第５図は本考案の異なる実施例の側
面図、第６図は減衰エンベロープ特性を示す。 １・・・・・・フレーム、６・・・・・・弦受け、７・
・・・・・弦受は本体、８・・・・・・支持用脚部、９
・・・・・・圧電素子、１０・・・・・・溝、１１・・
・・・・電極板、１２・・・・・・銅箔、１３・・・・
・・プリント基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレーム１に張設した弦５を支持する弦受は本体７に弦
   ５と垂直方向の圧電素子９収納用溝１０を設けると共に
   支持用脚部８を設け、前記弦５を張設すると前記弦受は
   本体７が撓み前記圧電素子９を圧縮するように構成して
   成る電気楽器のピックアップ装置。