JPS6019697Y2 - ベツドの移動用運搬具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は脚部にキャスターの設置されていない、移動
の困難なベッドに取付けて、簡単に移動式ベッドとする
ことのできるベッドの移動用運搬具に関するのである。

従来病院のベッドには脚部にキャスターの設置された移
動式と、脚部にキャスターの設置されていないものがあ
り、後者においては手術や検査の度毎に看者を運搬用ベ
ッドに移し、手術室や検査室に運んでいた。

しかしながら看者を運搬用ベッドに移す際にどうしても
看者に負担がかかる上、移す作業が大変に重労働であり
、非常に不便であった。

この考案は移動の困難なベッドを看護婦等の女性にも簡
単に取付は運搬ができるようにして、上記欠点を解消せ
んとするもので、ベッドの昇降及び浮き支持をワンタッ
チでできるようにしたベッドの移動用運搬具である。

以下図面に基いて本考案を説明すると、第１図乃至第４
図はその一実施例を示し、第１図において本体１の上枠
２は、上下２本の横杆３を有するとともにその両側及び
中央に筒状の縦杆４，５を固定して、両側の縦杆４の下
部を下方にやや延長し、その下面を開口してなり、他方
下枠６はＵ字形をなしていて、底杆７上に立設された左
右の支柱８は上記上枠２の両側の縦杆４に下側から嵌挿
されている。

なお９は下枠６に設置されたキャスターである。

上記下枠６の底杆７はぼ中央には軸受１１が立設され、
前面側をより長く形成したレバー１２を軸支している。

このレバー１２の先端には縦溝１３が切られており、こ
の８溝１３内には板状の連結杆１４の一端が遊嵌軸着さ
れている。

上枠２は、下枠６側の上記レバー１２に取付けた連結杆
１４の他端を中央縦杆５に軸着することにより、レバー
１２の長手側を足踏みもしくは手で押さえて持ち上げる
ことができる。

他方上枠２の縦杆４の上部には、下端に把み１６を有す
るストッパー１５が揺動自在に軸着され、下部には蝶番
１７で開閉自在とし、側面に支持アーム１８を横方向に
突設した二つ割りの短筒状ベッド支持具１９が縦杆４外
周に沿って昇降自在に嵌着されている。

２０はベッド支持具１９を適当な高さに固定するための
バンドルである。

なお中央の縦杆５にも同様にベッド支持具１９が嵌着さ
れている。

２１は縦杆５に螺着したボルトで、ベッド支持具１９が
落下して連結杆１４の軸着部分に衝突破損するのを防止
している。

また２２．２３は折り畳んだレバーを上枠２に仮止めし
ておくための挟着具である。

第２図はストッパー１５の拡大断面図で、上枠２の縦杆
４に上端を軸支され、下端に把み１６を突設されている
。

その側面には下向きのフック３１が突設され、縦杆４に
形成された小溝３２を経て上枠２内に出没自在に保持さ
れている。

したがって上枠２を持上げた状態でフック３１を小溝３
２より取出せば上枠２は下降し、また上枠２を、フック
３１先端が下降６の支柱８上端より上にくるように持ち
上げれば、フック３１は自動的に小溝３２から上枠２内
に突出し、上枠２を落とせばストッパー１５が作用して
所定の位置に上枠２が保持される。

第３図はベッド支持具１９の拡大斜視図で、両半割り部
の外側面に係止片４１を突設し、一方に貫通孔４２を形
成してバンドル２０先端の雄ネジ部４３を嵌挿腰他方に
形成した雌ネジ部４４に雄ネジ部４３を螺着して締め付
けることにより、ベッド支持具１９は上枠２の縦杆４に
強固に固定される。

勿論取りはずしも自由である。第４図は下枠６の底杆７
上に軸着されたレバー１２の拡大断面図である。

蝶番により二つ折り可能なレバー１２の長手側先端には
足踏み台５１が曲設され、それぞれ反対側端部上面の縦
溝１３内及び上枠２の下側横杆３に連結杆１４が両端を
軸着されている。

５２は座金２３を介して連結杆１４を軸着するための割
りピンである。

このように構成された本考案の使用に際しては、第１図
に示すような状態に、ベッド６１前後の枠体６２にそれ
ぞれ一対の移動用運搬具を取付けて、ベッド６１を押し
運ぶ。

この移動用運搬具の取付けは、ベッド６１の枠体６２に
上枠２を下げた状態で本体１を当接し、ベッド６１の上
部横枠６３に、中央の縦杆５に嵌着したベッド支持具１
９の支持アーム１８を当てがってバンドル２０を回して
ベッド支持具１９を固定し、ベッド６１の下部横枠６４
にも同様に縦杆４に嵌着したベッド支持具１９を固定し
、レバー１２を足踏みして上枠２を持上げてストッパー
１５を作用させて上枠２を持上げたまま保持することに
より行われる。

このときベッド６１は床面より約３〜４ｃｍ浮き支持さ
れている。

したがってこの状態では移動式ベッドと同様に容易に看
者を運搬することができる。

また取りはずしもレバー１２を操作して、上枠２を浮き
支持のまま約１〜２ｃｍ持ち上げ、ストッパー１５を抜
いてレバー１２を離せばベッドは上枠２とともに楽に降
ろすことができる。

その後ベッド支持具１９を分解してベッドの枠体６２か
らはずせば良い。

この考案においてストッパー１５は支柱８の頂部に係合
したところを示したが、勿論中間部分にフック３１が出
没可能な溝を形成しても良い。

ベッド支持具１９についても中央の縦杆５に１個取着し
ているが、縦杆４のいずれかの上部に取着すれば、特に
縦杆５は必要ではなく、またベルト等で適宜位置をベッ
ドの枠体６２に締着して置けば、ベッド支持具１９は２
個でもかまわない。

本考案は以上のように構成したので、非力な女性でも簡
単にベッドへの取付け、ベッドのリフトアップ及びベッ
ドの運搬が行い得る。

また、手足でレバー１２を軽く踏むだけでベッドが持ち
上がり、ストッパー１５が支柱８上に係合してベッドを
浮き支持するので、起立状態で作業できて操作時の負担
が軽減できる。

更にベッドの枠体６２とほぼ等しい厚みにまとめてあり
、レバー１２を折り畳めばほとんど出つばりがなく移動
時に邪魔にならず、また安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図はストッパ
ーの拡大断面図、第３図はベッド支持具１９の拡大斜視
図、第４図はレバーの拡大斜視図である。 ２・・・・・・上枠、３・・・・・・横杆、４・・・・
・・縦杆、６・・・・・・下枠、７・・・・・・底杆、
８・・・・・・支柱、９・・・・・・キャスター、１２
・・・・・・レバー、１４・・・・・・連結杆、１５・
・・・・・ストッパー、１９・・・・・・ベット支持具
、２０・・・・・・バンドル、３１・・・・・・フック
、３２・・・・・・小溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対の筒状縦杆４を、横杆３で連結した上枠２と、この
   上枠２の縦杆４内に嵌挿されかつ縦杆４を昇降自在に支
   承する一対の支柱８を、底杆７で連結した下枠６と、こ
   の下枠６の下面に設置されたキャスター９と、上記底杆
   ７上に軸着され、かつ前面側をより長くして背面側に上
   記上枠２の横杆３との連結杆１４を軸着したレバー１２
   と、上記縦杆４に昇降自在に嵌挿するとともに、適宜高
   さに固定するバンドル２０および支持アーム１８を形成
   したベッド支持具１９と、上記縦杆外周に穿設した小溝
   ３２を経て上枠２内に出没自在なフック３１を設け、縦
   杆４に保持したストッパー１５とを有することを特徴と
   するベッドの移動用運搬具。