JPS6019362B2 - 橋桁の押し出し架設方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は任意の路線形状を有する橋梁の橋桁を架設個所
の端部で桁ブロックに区分製作しながら連結して押出す
橋梁の押出し架設方法に係るものである。

従釆の押出し工法は、平面的にも立面的にも直線形の橋
桁に主として適用され、曲線桁では曲率半径の一定な円
弧形状の桁にしか適用されず、任意の曲線桁に適用しよ
うとする錫合は次のような欠点があって、施工が不可能
であった。

即ち例えば第１図に示す如きＳ字状の線形桁等を押出し
架設する場合、両端の製作ャードＡで桁ブロックＢを区
分製作しながら連結して両端より押出し、中間接合部Ｃ
で接合するためｉ架設個所の両端に桁製作ャードが必要
となり不経済である。

Ｕまた一端都側から先行して押出された桁ブロックＢに
、橋脚Ｄ上において突合わされる池端側から押出された
桁ブロックＢの先端に袋架される手延桁Ｅを第２図に示
すように上乗せ方式等によって施工するため、２種類の
手延桁が必要となり、不経済である。本発明はこのよう
な欠点を除去し、更に任意の曲線形の橋桁でも押出し架
設方法で施工できる改良された橋梁の押出し架設方法を
提供することを目的として提案されたものであって、各
桁ブロックを３次元方向に回転可能な継手を介して連結
して、架説個所の一端部から所定の路線形状に倣わせな
がら押出すことを待機とするものである。

本発明においては前記したように、橋梁架設織部で区分
製作される桁ブロックを３次元方向に回転可能な継手を
介して連結し、相隣る桁ブロックがあらゆる方向に相対
変位しうろことを利用して、同各ブロックを前記架設端
部より押出しながら所定の路線形状に倣うように前記継
手部を中心として回動調整して、任意の路線形状の橋桁
をも押出し架設工法で架設しうるものである。本発明に
よればこのように、従来の方法では施工不可能であった
任意曲線の橋桁の施工が可能になり、直線部分の取りに
くい多くの用地問題も解決される。

また架設個所の片側から全線を押出すことが可能なため
、従釆の架設個所の両側より押出す方法に比して、桁製
作ャードの仮設備や、手延桁等が１組だけでよいので経
済的である。本発明はまた前記した橋梁の押出し架設方
法において、各橋脚に配設され、且つ電気的演算制御装
置からの指令を受けて作動する水平方向制御ガイドによ
って、前記各桁ブロックを所定の路線形状に倣って押出
されるように制御することを特徴とするもので、かくし
て前記桁ブロックを自動的に而も正確に所定の路線形状
に倣って押出されるように制御しうるものである。以下
本発明を図示の実施例について説明する。

橋梁架設個所の一端部に配説された桁製作ャードにおい
て桁を区分製作してなる桁ブロック１を平面方向にも断
面方向にも回転可館な継手２で連結する。第５図乃至第
８図は前記した３次元方向に回転自在な継手の一実施例
を示し、一双の継手梓２ａ，２ｂの各一端部に配設され
た球状接手片２ｃ，２ｄを相隣る桁ブロックＩＡ，ＩＢ
の各接合面に碇着された球状受片２ｅ，２ｆに回転自在
に、且つ解離不可能なように鉄着し、一方の継手樺２ａ
の他端部に配設された球状綾手片２ｇを、他方の継手樺
２ｂの他端部に配設された球状受片２ｈに回転自在に、
且つ解離不可能なように鉄着して、前記両桁ブロックＩ
Ａ，ＩＢを３次元方向に回転可能なように連結するもの
である。

第９図乃至第１１図は前記継手の他の実施例を示し、相
隣る桁ブロックＩＡ，ＩＢ間に配設された継手片３に桁
ブロックＩＡの接合端面の左右両側に突設されたブラケ
ツト４，４が水平ピン５を介して回転自在に連結され、
桁ブロックＩＢの接合端面上下に突設されたプラケツト
６，６が垂直ピン７を介して継手片３に回転自在に連結
これ、かくして前記両桁ブロックＩＡ，ＩＢが３次元方
向に回転しうるように連結されている。

而して前記したように桁製作ャードにおいて各桁ブロッ
ク１を３次元方向に回転可能なように連結して公知の押
出架設工法によって押出す。

図中８は手延桁である。各橋脚９の側面には水平方向制
御ガイドが菱架されている。

同水方向制御ガイドは第１２図に示すように、橋脚９側
面に固着されたブラケツト１０の上端に油圧ジャッキ１
１が固着され、同ジャツキ１１のピストンロッド１２の
先端にはピンジョィント１３を介して押圧板１５が連結
され、同押圧板１５が橋脚９上を通過する桁ブロック１
の側面に届着されたテフロン板１６を押圧して、桁ブロ
ック１の位置を調整するようなつている。而して前記油
圧ジャッキ１１は制御部に配置されたコンビュー外こ接
続され計測制御されるようになつている。而して前記桁
ブロックの押出時、その測量データをコンピュータに入
力し、計画路線と対比して前記油圧ジャッキ１１に指令
を送り、同ジャッキ１１による桁ブロック１に対する変
位量を調整して同ブロック１を隣接ブロックに対して継
手２を介して回転せしめ、前記各桁ブロックを所定の路
線形状に倣わせながら押出するものである。

また前罰新橋脚９上には複数の自動反力調整油圧ジャッ
キ１６が列設され、仮支承１７を介して桁ブロック１の
下面に層着されたテフロン等のヒり材１８を支承してお
り、前記各ジャッキ１６は油圧ホースで蓮通し、同一断
面内では各支承の反力が自動的に等しくなるように構成
されている。かくして前誌各桁ブロック１の所定位置ま
での押出しが完了すると、前記継手２部分を所定の構造
に施工するものである。以上本発明を実施例について説
明したが、本発明は勿論このような実施例にだけ局限さ
れるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で種
々の設計の改変を施しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はＳ字状の橋桁の架設に従来の押出し架設工法を
適用した場合を示す平面図、第２図はその中間橋桁接合
部分の側面図、第３図は本発明に係る橋桁の押出し架設
方法の一実施例の実施状況を示す平面図、第４図はその
側面図、第５図は桁ブロック継手部の一実施例を示す正
面図、第６図はその側面図、第７図は第５図の矢視肌一
肌図、第８図は第７図の部分Ｗの拡大図、第９図は桁ブ
ロックの継手の他の実施例を示す正面図、第１０図はそ
の側面図、第１１図は第９図の失視幻−幻図、第１２図
は水平方向制御ガイド及び自動反力調整袋魔の実施例を
示す正面図である。 １…・・・桁ブロック、２・・・・・・継手、９・・・
・・・橋脚、１１・・・・・・油圧ジャッキ。 第１図 第２図 第３図 精４図 第５図 第６図 第７図 精８図 第９図 第１０図 第１１図 第１２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 任意の路線形状を有する橋梁の橋桁を架設個所の端
   部で桁ブロツクに区分製作しながら連結して押出し架設
   する橋桁の押出し架設方法において、前記各桁ブロツク
   を３次元方向に回転可能な継手を介して連結して、架設
   個所の一端部から所定の路線形状に倣わせながら押出す
   ことを特徴とする橋桁の押出し架設方法。 ２ 前記各桁ブロツクを３次元方向に回転可能な継手を
   介して連結して、架設個所の一端部から押出すとともに
   、各橋脚に配設され且つ電気的演算制御装置からの指令
   を受けて作動する水平方向制御ガイドによつて、前記各
   桁ブロツクを所定の路線形状に倣つて押出されるように
   制御することを特徴とする橋桁の押出し架設方法。