JPS60193620A

JPS60193620A - 熱可塑性ポリエステルエラストマ−のジヨイントブ−ツ成形体

Info

Publication number: JPS60193620A
Application number: JP59050328A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Arima; 有馬　良広; Soichi Otsuka; 大塚　莊一; Kazushige Nishida; 西田　和茂
Original assignee: Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Current assignee: Toyo Tire Corp
Priority date: 1984-03-15
Filing date: 1984-03-15
Publication date: 1985-10-02
Also published as: DE3508718C2; JPH0318568B2; DE3508718A1; US5006376A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、高弾性率材料からなる熱可塑性ポリエステ
ルエラストマーのジャバラ状の、たとえば、自動車の等
速ジヨイント等に好適に使用されるジヨイントブーツ成
形体に関するものである。

従来、山部と谷部を有するジャバラ構造体の成形方法は
、たとえば、スクリュー等で押し出された筒状パリソン
を金型内で膨張させることにより成形品を得るブロー成
形法、また、射出成形によって厚肉チューブのパリソン
（Ｐ　ａｒｉｓｏｎ＞を金型の内部に射出し、それを膨
張させて成形するインジエクション・ブロー成形法が行
なわれているものＣある。

このジャバラ構造体は、肉厚が非常に薄いもので通常０
．７〜１．８ｍｍ程度であり、この種熱可塑性ポリエス
テルエラストマーを使用した場合、従来、インジェクシ
ョン成形は困難とされていたものである。従って、上記
のインジェクション・ブロー成形法が有効な周知方法と
して一般に行なわれていたものである。しかし、上記の
方法のブロー成形法は、肉厚内に気泡を包含する頻度が
高く且つ外型の合せ目に耐久性の低い部分が出現し、さ
らに、山部と谷部の肉厚の不均一性が発生する欠点があ
るが、いまだ、これらは解決されるに至っていない。ま
た、インジェクション・ブロー成形法においても、均一
な肉厚を得ることは容易でなく、使用時に不規則なバッ
クリングの様な変形を生起する欠点があり、また、ブロ
ー成形、インジェクションブロー成形共に成形品内面の
寸法精度を上げることは出来なかった。従って、出来る
ことならインジェクション成形が理想的である。

しかし、従来困難とされていたインジェクション成形の
場合は、肉厚が０．７〜１．８ｍｍ程度の非常に薄いも
のであり且つ適切な流動性等を有するものがなく、その
使用材料が大幅に限定されるものである。

また、従来のジャバラは、比較的軟質材料のため高速回
転時に、ジャバラ部が回転遠心力によって大きく膨張す
るため他の部品と接触摩耗を生起し、また、製品強度が
比較的低く、膨張収縮の繰り返しにより機械的老化の促
進により短時間に破壊するおそれがあった。従って、こ
の発明では、特に高い硬度の高弾性率材質の選定を探究
したものである。

しかし、高い硬度の高弾性率材料を使用するとなれば、
インジェクション成形にｄ５いては、良好な離型が行な
われ、良好な製品が安定的に得られることが必要である
。

囚って、特に、この発明においてはジャバラ形状を考慮
することが重要な要件である。

しかし、一方この発明のジヨイントブーツは、高い硬度
の高弾性率材料を使用するため、材質的にも成形後の離
型の場合、膨張並びに大きな引張り力が必要なのでこの
点の考慮も必要である。

従って、材質的に、また、実質的に永久歪を生じないほ
ぼ弾性限度内において離型する必要がある。因って、材
質的には、引張降伏強さｋｇ／ｃｍ２（降伏点にお番）
る強さ）および引張降伏伸び％（降伏点における伸び）
の大なる熱可塑性ポリエステルエラストマー材質を選定
する必要がある。

上記の降伏点とは永久歪のはじまる点であり、すなわち
、引張降伏強さｋ（１／ｃｍ２および引張降伏伸び％以
内において離型操作を行なうように処置するようにする
ものである。なａ５、降伏点の測定はＡＳＴＭ　０６３
８によって測定されるものである。

従ってこの発明では、材質としては、引張弾性率は４３
０　ｋＱ／　ｃｎｕ以上のもので、最高１７００ｋｏ／
ｃ＋ｎ２程度までの範囲のもの（熱可塑性エラストマの
硬！夷では、ＪＩＳスプリング式硬度計Ａ型で約８５°
〜９９°）で、引張降伏強さが７０ｋｇ／　ｃｍ２以上
および引張降伏伸び３０％以上の大なる伸びの熱可塑性
ポリエステルエラストマーが好ましいものである。

上記の材質使用において、好適なインジェクション成形
並びに離型が行なわれ、良好な製品が安定的に得られ且
つ使用時における変形角によって表面の凹やつ、Ｓりれ
る等のバックリング等の変形を生起することのない製品
を作製するためには、特に、ジャバラ形状を考慮するこ
とが重要である。

囚って、発明者らは、探究の結果、次の構成を解明した
ものである。

そのジャバラの構成は、大径口部と小径口部間をジャバ
ラ（蛇腹）部にて連結した円錐形ジャバラにおいて、大
径口側から小径口側方向に向がって、大径口側の谷部の
外径と隣接する山部の外径との径比が１．０８〜１，４
ｏの範囲内にモールド成形することによて、実用上の変
形角度においてバックリング等の不規則な変形を生起し
ない好適なジヨイントブーツ成形体が得られる結論を得
たものである。

上記径比が１．０８以下では、製品ジャバラを形成する
傾斜方向長さの全長が極端に短くなるために駆動軸と車
輪軸との間のジヨイント角度が２０反以上の高角度に屈
折された時、屈折の外側において蛇腹がほぼ平面状に伸
ばされ、ブーツを形成する材料自体が大きく伸長してブ
ーツが短時間で破損することになる。

上記欠点を除くためには、傾斜方向長さの全長を長くす
ることが考えられるが、この場合は、ジャバラの谷部の
深さが大きくなり、谷部の外径１．０に対し山部の外径
すなわち径比が１．４０以上となると、高弾性材料のた
め、モールド成形では離型が極端に困難になるとともに
、離型後の製品寸法が不規則に伸びた状態となり、また
、屈折時の内側の折り畳み形状が不規則になり、ジヨイ
ントブーツの野分が短棉される。

次に、実施例に基づいて、さらに、この発明の態様を詳
述する。

図は、ジヨイントブーツの一例を断面にて示したもので
、図において、１は大径口部、Ｂｅはジャバラ部で、ジ
ャバし部は、大径０部１から小径口部８方向に向かって
順次、２は谷部、３は隣接する山部、４は谷部、５は谷
部に隣接する山部、６は谷部、７は同様隣接づ゛る山部
、８は小径口部であり、それぞれ谷部２の外径をＡ１山
部３の外径を８１谷部４の外径をＣ１山部５の外径をＤ
、谷部６の外径をＥ、山部７の外径をＦとする。

次に、実施例と比較例の試験結果を示す。

この実施例と比較例は日精樹脂製射出成形機にて射出成
形によって行なったもので、射出成形条件は、ノズル温
度２１０℃、加熱シリンダー前部２０５℃、中部１９５
℃、後部１８５℃、スクリュー回転数７８　ＲＰＭ、射
出圧力１１００に＋１／　ｃ＋ｎ２、射出時間５”、冷
却時間１０”、金型温度４０℃の条件にて実施した。

使用材料は、熱可塑性ポリエステルエラストマーで東洋
紡績社のベルプレンＰ４０Ｈを使用したものである。

次に、ジャバラ部の構成とその試験結果を表示する。

試験結果（注）　谷はジャバラの谷部で、山は同ジャバラの山部
である。

上記試験結果が示すとおり、この熱可塑性ポリエステル
エラストマーのモールド成形にては、径比（山／谷）が
１．０５以下では組付は後の変形角度が１５°程度で、
実用上不充分であり、少なくとも１．０８以上が必要で
あり、また、１．４０以上になると不規則な変形を生起
するため、１．０８〜１．４０の範囲内にジャバラを構
成することによって、良好なジヨイントブーツが安定的
に得られるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明の熱可塑性ポリニスデルエラストマー
のジヨイントブーツ成形体の一例を示す断面図である。３ｅ・・・ジャバラ部　１・・・大径口部２．４．６・
・・谷部　３．５．７・・・山部８・・・小径口部　Ａ
、Ｃ，Ｅ・・・谷部の外径Ｂ、Ｄ、Ｆ・・・山部の外径代理人　弁理士　大島泰甫自発手続補正書昭和６０年１月２十日特許庁長官　志　賀　学　殿１、事件の表示昭和５９年特許鵬第５０３２８号２、発明の名称熱可塑性ポリエステルエクス１〜マーのジヨイントブー
ツ成形体３、補正をする者事件との関係　特許出願人大阪府大阪市西区江戸堀１丁目１７番１８号５、補正の
対象明細書の特許請求の範囲の欄及び発明の詳細な説明の欄
並びに図面。６、補正の内容（１）　特許請求の範囲を別紙のとおり補正づ゛る。（２）　明細書第２頁第１９行目〜第２０行目の「厚肉
チューブのパリソン（ｐａｒｉｓｏｎ）を金型の内部に
射出し、］を、「厚肉のパリソン（Ｐａｒｉｓｏｎ）を金型の内部に射
出成形し、」と補正づる。〈３）　同第３頁第９行「１〜第１２行目の［ブロー成
形法は、肉厚内に・・・・・・・・・・・・低い部分が
出現し、さらに、山部と］までの文を、次のように補正
づる。「ブロー成形法は、押出しパリソンの肉厚をコントロー
ルするパリソンコン１〜ロールを使用しても、なおこの
種の蛇腹成形体の成形においＣは、山部と」〈４）　同
第６頁第７行目の「表面の凹やつぶれる等のバックリン
グ等の変形を」を、［バックリング等の不規則な変形を」と補正する。（５）　同第７頁第１行目のｒｉ、ｏ８以下」を、ｒｌ
、０８未満」と補正Ｊ−る。（６）　同第７頁第１１行目〜第１２行目のｒｌ、４０
以上となると、」を、ｒｌ、４０を越えると、」と補正する。（７）　同第７頁第１６行目と１１７行目の間に次の文
を挿入する。「特に好ましい経用の範囲は１．１５〜１．３５である
。」（８）　同第９頁の試験結果の表の試験ＮＯ０の欄
の「　比−４「　比−４（実施例）」を、　（比較例）Ｊと補正する。（９）　図面を、別紙添付図のように補正でる。以上２、特許請求の範囲（１）大径［１部と小径口１部間をジャバラ部にて連結
した円錐形ジャバラにおいて、大径口側から小径口側方
向に向かって、大径口側の谷部の外径と隣接づ−る山部
の外径との径比が１．０８〜１．４０の範囲内にモール
ド成形された成形体を特徴とする熱可塑性ポリエステル
エラスドマーのジヨイントブーツ成形体。（２）　モールド成形がインジェクション成形である特
許請求の範囲第１項記載の熱可塑性ポリエステルエラス
トマーのジヨイントブーツ成形体。（３）　熱可塑性ポリエステルエラストマーの引張降伏
強さが７０　ｋａ／　ｃｍ２以上Ｃある特Ｒ′Ｆ請求の
範囲第１項又は第２項記載の熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーのジヨイントブーツ成形体。（４）熱可塑性ポリエステルエラス］−マーの引張降伏
伸びが３０％以上である特許請求の範囲第１　Ｉｎない
し第支項のいずれかに記載の熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーのジヨイントブーツ成形体。（５）熱可塑性ポリエステルエラストマーの引張弾（５
）　同第７頁第１行目のｒｌ、０８以下」を、ｒｌ、０
８未満」と補正覆る。（６）　同第７頁第１１行目〜第１２行目の１−１．４
０以上となると、」を、ｒｌ、／ｌｏを越えると、」と補止する。（７）　同第７頁第１６行目ど第１７行目の間に次の文
を挿入する。「特に好ましい経用の範囲は１．１５〜１．３５である
。」（８）　同第９頁の試験結果の表の試験ＮＯ，の欄
の「　比−４（実施例）−ｊを、「　比−４（比較例）」と補正する。（９）　図面を、別組添付図のように補正する。以上

Claims

【特許請求の範囲】

（１）大径口部と小径口部間をジ１１バラ部にて連結し
た円錐形ジャバラにおいて、大径口側から小径口側方向
に向かって、大径口側の谷部の外径と隣接する山部の外
径との径比が１，０８〜１．４０の範囲内にモールド成
形された成形体を特徴とする熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーのジョイン１〜ブーツ成形体。
（２）モールド成形がインジェクション成形である特許
請求の範囲第１項記載の熱可塑性ポリエステルエラスト
マーのジヨイントブーツ成形体。
（３）　熱可塑性ポリエステルエラストマーの引張降伏
強さが７０　ｋｏ／　ｃｍ２以上である特許請求の範囲
第１項又は第２項記載の熱可塑性ポリエステルエラスト
マーのジヨイントブーツ成形体。
（４）熱可塑性ポリエステルエラストマーの引張降伏伸
びが３０％以上である特許請求の範囲第１項ないし第４
項のいずれかに記載の熱可塑性ポリエステルエラストマ
ーのジヨイントブーツ成形体。
（５）熱可塑性ポリエステルエラストマーの引張弾性率
が４３０　ｋａ／ｃｍ２〜１７００　ｋｇ／ｃｍ２　（
７）範囲である特許請求の範囲第１項ないし第４項のい
ずれかに記載の熱可塑性ポリエステルエラストマーのジ
ヨイントブーツ成形体。