JPS60193233A - 陰極線管の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ この発明は特に排気工程の合理化、歩留の向上を図った
陰極線管の製造方法に関するものである。

［従来技術］ 図は電子管用陰極の一例を示す断面図である。

図において、（１）はニッケルなどで形成された円筒状
ベースメタルで、これには加熱ヒータ（３）が内蔵・さ
れている。（２）は円筒状ベースメタル（１）の上端（
２）に設けられたバリウムの炭酸塩またはバリウム、ス
トロンチウム、カルシウムの複合炭酸塩などで形成され
た電子放出物質である。

上述のごとき電子管用陰極を備えた電子管つまり陰極線
管の排気工程は一般に（ａ）真空ポンプによる管内空気
の排出、（ｂ）管球の加熱排気、（Ｃ）各電極部分のガ
ス出し、（ｄ）陰極の加熱活性化、（ｅｏ）真空ポンプ
からの封止辺り、（ｆ）ゲッターフラッシング、などを
備えている。

上記（ｄ）でいう陰極の加熱活性化はつぎのようにして
行なわれる。

すなわち、真空中で図の加熱ヒータ（３）番と通電する
ことにより、炭酸塩または複合炭酸塩（２）を約８００
〜１１００°Ｃに加熱分解して／＜リウムなどの酸化物
に変換する。この操作を本文では酸化物陰極の加熱活性
化といい、反応式で示せば、Ｂ　ａ　ＣＯ３Ｂ　ａ　Ｏ
＋　Ｃ０２ となる。

しかしながら、熱電子放射を安定的に持続させるため、
排気工程の後にエージング工程があり、酸化物を還元し
遊離バリウムを形成する操作が行なわれる。

しかし、従来の排気工程では、加熱活性化時の陰極温度
は、同じヒータ電流を流せば管種によって、また陰極構
造やヒータの種類によって異るため、これらの違った種
類の管種を同時に排気することができなかった。したが
って、同一排気装置で違ったヒータ電流の管種を同時に
排気する場合、管種によりヒータ電流を変更しなければ
ならず、また管種により切換生産が必要で、切換ロスが
生じたりするため、生産能率が著るしく低下していた。

［発明の概要］ この発明は上記の欠点奢解消するためになされたもので
、通常行われている排気工程での熱活性化を省略するこ
とにより、複数管種を同時に排気可能とし、合理化と歩
留向上を可能としたものである。

［発明の実施例］ 以下、この発明の実施例について説明する。管種（Ａ）
は８００ｍＡ’、　（Ｂ　）は１１５０ｍＡ、　（Ｃ）
は３００ｍＡ流すことにより、熱活性化温度が最適値に
なる管種である。図示しないが、この管種を連続排気炉
で同時に生産する。この場合、排気カートにそれぞれの
管を取りつけ、連続排気炉内を通過させ、熱活性化を行
うが、従来の方法であれば、その都度管種によりヒータ
電流を変更していたが、熱活性化の省略により全く電流
の切栖が不必要となった。

しかし、この発明では単に排気工程における熱活性化を
省略しただけではなく、この熱活性加工程を排気工程後
のエージング工程で同時に行うようにしたものである。

すなわちエージング工程で加熱分解して酸化物に変換し
７、ついで酸化物を還元し遊離バリウムを形成する操作
を行うものである。

し発明の効果］ 以上説明したように、この発明によれば、排気工程で行
われていた熱活性化工程を省略し、排気工程の後に行わ
れるエージング工程で上記熱活性化も同時に行うように
することにより、複数管種を同時に排気工程に投入でき
るようになった。また、従来管種によって切換生産を行
っていたが、その切換ロスがなくなった。さらに熱活性
化の電源、回路が不要となり、設備費が極めて削減され
た。また、従来では熱活性化電源供給用の接続端子によ
り、陰極線管の破損が数多く発生していたが、これが皆
無となり、排気工程の歩留が一段と向上した。

【図面の簡単な説明】

図は電子管用陰極の一例を示す断面図である。 （１）・・・円筒状ベースメタル、（２）・・・電子放
出物質、（３）・・・加熱ヒータ。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。 代理人　大　岩　増　雄

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）酸化物陰極の加熱活性化を、排気工程後のエージ
   ング工程で同時に行うことを特徴とする陰極線管の製造
   方法。