JPS6019263B2 - カッタ−の刃体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカッターの刃体に係り、その目的はホルダーの
収納溝内において前後動されたとき‘こ刃が収納溝の底
面に接触することなく、かつ刃体がスムーズに移動され
て刃が摩耗することもなく、さらに刃体の断面係数を増
大させて強度を高めることができるとともに、ホルダー
の刃取付部の構造を簡単にすることができるようにした
カッターの刃体を提供することにある。

以下本発明を具体化した一実施例を第１〜４図について
説明すると、１はカッターのホルダーであって、その内
部にはホルダー１の長さ方向全体にわたって延びる収納
溝２を貴設している。

３は同収納溝２の上緑部−側に形成した縦長のガイド溝
であって、収納溝２と同様ホルダー１の長さ方向全体に
わたって延びている。

４はホルダー１の収納溝２内に前後動可能に設けた刃体
であって、その刃本体５には縦方向に多数の折目線６を
入れている。

７は刃本体５の背部を側方へ折曲げて形成した折曲げ部
であって、ホルダー１のガイド溝３内に収納されている
。

この状態では折曲げ部７の下縁はガイド溝３の底面に摺
動可能に接しており、刃体の刃４ａは収納溝２の底面上
から若干離間している。なお、第４図に示すように前記
折曲げ部７は側面ほぼ逆三角形状をなし、その下縁は刃
本体５の側面に当俵し、上縁都内側は刃本体５の側面か
ら離れている。

８は折曲げ部７に縦方向に形成した多数の切欠きであっ
て、いづれも前記の各折目線６と対応している。

従って、刃体４は各折目線６の位置で折ることができる
ようになっている。なお、９は刃本体５の後端部に透設
した係止孔である。

１川ま第１図に示すようにホルダー１の側面に形成した
スライド溝、１１は同スライド溝１０内を前後にスライ
ドするように設けたスライダーであって、その一部はス
ライド溝１０を貫通して前記刃体４の係止孔９に係入さ
れている。さて、上記のように構成したカツタ−を使用
するときには、スライダー１１をスライド溝１０内で前
後動させると刃体４もホルダー１の収納溝２内において
前後動される。

この場合、刃体４の折曲げ部７が収納溝２のガイド溝３
に沿って移動し、刃４ａは収納溝２の底面に接触しない
ので、刃体４はスムーズに移動されしかも刃４ａが摩耗
することもない。さらに、カッターの使用に際して刃体
４をホルダーーから前方へ出すとき、刃体４の折目線６
がホルダー１の前端面位置と対応しないようにすれば、
刃体４の前方への突出部分は折曲げ部７により断面係数
が増大されその横方向の強度が強められているのでカッ
ターの使用中において簡単に折れるようなことはない。

又、前記のように刃体４の背部に折曲げ部７を形成した
ので、この刃体４を取付けるホルダー１側の取付構造す
なわち収納溝２及びガイド溝３の構造はきわめて簡単に
することができる。

なお、刃体４の刃４ａ前端が摩耗した場合には刃体４を
従釆のものと同機折目線６に沿って折る。

このとき、折曲げ部７の折目線６と対応する位置には切
欠き８が形成されているので刃体４は容易に折ることが
できる。次に、本発明の別例を第５，６図について説明
すると、この実施例の刃体４はその背部を刃本体５の一
側ではなく両側へ交互に折曲げて幅の広い折曲げ部７を
形成した点において前記実施例の刃体４とは異なってい
る。

この実施例の刃体４をホルダー１に操着する場合には、
同ホルダー１には第６図に示すように収納溝２の上縁両
側に幅広のガイド溝３を形成する。

なお、前記の両実施例における刃体４の背部には第７図
に示すように各折目線６と対応してＶ字状の切欠き１８
を設けてもよい。

前記実施例では刃本体５の背部を側面ほぼ逆三角形状に
折曲げて折曲げ部７を形成し、その下緑を刃本体５の側
面に当接させたが、これは第８図ａ，ｂに示すように側
面チャンネル状、側面円形状に折曲げたり、あるいは第
８図ｃに示すよう折曲げ部７全体が刃本体５の側面に当
俵するよう完全に二ッ折りにしてもよい。

以上詳述したように、本発明はホルダーの収納溝内にお
いて前後動されたときに刃が収納溝の底面に接触するこ
とがなく、かつ刃体がスムーズに移動されることなく、
かつ刃体がスムーズに移動されて刃が摩耗することなく
、さらに刃体の断面係数を増大させて強度を高めること
ができるとともに、ホルダーの刃取付部の構造を簡単に
することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具体化した一実施例を示す一部斜視図
、第２図はカッターのホルダーの側面図、第３図はカッ
ターの刃体の斜視図、第４図は同じく刃体の側面図、第
５図は刃体の別例を示す一部斜視図、第６図は第５図の
刃体を装着し得るようにしたカッターホルダーの側面図
、第７図はカッターの刃体の別例を示す正面図、第８図
ａ〜ｃは刃体の折曲げ部の別例を示す側面図である。 刃体４，１４、刃本体５、折曲げ部７。繁１函 繁２凶 鰭３図 鰭４図 鰭５図 鰭８図 繁７函 簾８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カツターのホルダー１収納溝２に沿つて前後動する
   刃本体５と、前記収納溝２上部に形成したガイド溝と、
   同ガイド溝３によつて刃本体５の刃が収納溝２の底面か
   ら離間した状態でガイドされるように、刃本体５の背部
   を折曲げて形成した折曲げ部７と、同折曲げ部７に形成
   され、刃本体５の幅方向へ延びる複数個の折目線６と対
   応する箇所に位置する切欠き８とからなることを特徴と
   するカツターの刃体。 ２ 刃本体５の背部を一側方へ折曲げて折曲げ部７を刃
   本体５の一側にのみ形成したことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載のカツターの刃体。 ３ 刃本体５の背部を、切欠き８を境にして刃本体５の
   両側方へ交互に折曲げて折曲げ部７を刃本体５の両側方
   に形成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   のカツターの刃体。