JPS6019085Y2 - 用紙処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラインプリンタの外部装置から繰り出される
折り日付連続印刷用紙をその折れぐせに従って用紙受台
上に折りたたむ用紙処理装置に関する。

従来この種の用紙処理装置においては、用紙に内反りを
与えて折りたたみを確実に行うため、用紙を排出するフ
ィードローラ近傍に鎖を吊している場合が多いが、鎖の
長さが一定であるため用紙の縦長さく折れ目から折れ目
までの長さ）、用紙速量、用紙重ね枚数等の相違する多
種多様な用紙すべてに対して正常に折りたたむことは不
可能であり、ある種の用紙には鎖の長さが短かすぎて用
紙の飛び出しによるジャムが発生し、またある種の用紙
に対しては長すぎるため鎖の重さで用紙が所定の位置ま
で進行できずに用紙ジャムが発生するなどの欠点があっ
た。

本考案は、用紙を排出するフィードローラ近傍に配置さ
れた鎖等の用紙の案内部材の下端の高さを可変とするこ
とにより、上記欠点を解決した用紙処理装置を提供する
ことにある。

本考案によれば、外部装置から繰り出される折目付きの
連続した折りたたんで積載し、この積載量に応じて下降
する用紙受台を有する用紙処理装置において、下端の高
さが可変で前記用紙を案内する案内部材を含むことを特
徴とする用紙処理装置が得られる。

次に本考案の実施例について図面を参照して説明する。

第１図において、１はラインプリンタ、２は用紙処理装
置、３は折れ日付き連続印刷用紙、４は用紙受台である
。

ラインプリンタ１に装着された折れ日付連続印刷用紙（
以下用紙という）３はラインプリンタ１が印刷を開始す
ると用紙処理装置２に繰り出され用紙受台４の上に折り
たたまれる。

第２図は用紙処理装置２の主要部側断面図で、１１ａ、
ｌｌｂはラインプリンタ１より繰り出されてくる用紙３
を取入れる用紙受台、１２ａ、１２ｂは図示していない
駆動機構により常時回転し用紙３を用紙受台に向けて供
給するフィードローラである。

１３は用紙受台４上に折りたたまれる用紙３の一端の位
置を決める固定された用紙位置決め、１４は図示してな
い駆動モータにより回動し用紙３の折り目を下方に押し
下げる羽根車、１５は用紙受台上に折りたたまれた用紙
３の上面の高さを一定位置に保つため用紙３の上面を検
知するマイクロスイッチで、用紙３の上面が一定高さ以
上に達するとマイクロスイッチ１５に取付けたレバー２
２が回動してマイクロスイッチ１５を動作させ、マイク
ロスイッチ１５の動作により、図示してない受台駆動機
構を働かせ、用紙受台４を下降させる。

１６は用紙３を折れぐせに従って確実に折りたたむため
に用紙３に内反りを与える鎖であり、軸受１７を中心に
回動可能なブラケット１８に吊り下げられ用紙受台上に
折りたたまれた用紙３の上面と鎖１６の先端までの距離
を可変出来る構造となっている。

１９は用紙３の折り目が奥側（第２図の右側）にいった
とき用紙３のふくみを押えるガイド板２０はブラケット
１８を任意の位置に設定するためのデテントプレート、
２１はデテントプレート２０を固定するためのイタバネ
である。

ラインプリンタ１から繰り出された用紙３は用紙受口１
１ａ、ｌｌｂは案内されてフィードローラ１２ａ、１２
ｂに達し、該フィードローラ１２ａ９１２ｂにより下方
に送り込まれ用紙受台に折りたたまれる。

このとき可動可能なブラケット１８に吊り下げられた鎖
１６の先端の用紙３の上面からの高さは用紙縦長さ、用
紙速量、用紙重ね枚数等の種類に応じて最適高さに設定
される。

たとえば、用紙位置決め１３とフィードローラ１２ａｉ
２ｂとの接線位置との距離をｄ （ｄは一定）、用紙縦
長さを１としたとき２ｄ＞ｌ＞ｄの用紙３は多改行時（
複数行先へ改行する時）に用紙３のふくらみが発生し前
方へ飛び出し易いが、第３図の様にブラケット１８を下
方に回動させて鎖１６の先端の高さを低くすることによ
り鎖１６の用紙３との係合長さが長くなり多改行時のふ
くらみを防止すると共に用紙３に内反りを与えて正しく
折りたたむことができる。

また１〉２ｄの用紙または多部紙等の剛性のない用紙の
場合は第２図の様にブラケット１８を上方に回動させて
鎖１６の先端を高くすることで用紙３との保合量を減ら
して鎖１６の重さにより用紙３が前方へ進めなくなりジ
ャムに致ることを防止することができる。

常時回転している羽根車１４は用紙３の折れ目が用紙位
置決め１３に接するときの摩擦力で用紙３が落下できな
いことを防止するため、強制的に下方に押し下げる。

用紙３の折りたたみが進行し用紙受台４上に折りたたま
れた用紙３の上面が上昇してマイクロスイッチ１５を動
作させると図示していない受台駆動機構が働いて用紙受
台４を下降させる。

これにより用紙受台上に折りたたまれた用紙３の上面も
下降しマイクロスイッチ１５の動作が復旧すると受台駆
動機構による用紙受台の下降は停止する。

この動作により用紙３の上面は常に用紙折りたたみに適
した高さに保たれる。

尚上記実施例ではブラケット１８を回動させることによ
り鎖１６の高さを可変させたがこれに限定されるもので
はなく、例えば用紙受口１１ｂの鎖通し孔の上面で鎖を
横移動させたり、鎖を巻き取ったりすることにより鎖の
高さを可変させることもできるし、ガイド板１９の代り
に同様な鎖を用いることもできる。

またフィードローラに対し用紙長さが均等振り分けの場
合にも剛性の強い一枚用紙と剛性の弱い多部紙では同様
に鎖との係合長さを変える必要性があることは言うまで
もない。

また本実施例では用紙の案内部材として鎖を例にとった
が案内部材は鎖に限られず、例えば板でもよい。

さらにラインプリンタと用紙処理装置は１体構造であっ
てもよいことは言うまでもない。

本考案は以上述べたように、案内部材の下端の高さを可
変、とすることにより、多種多様な用紙について確実な
折りたたみを可能とし、用紙処理装置の信頼性を向上さ
せる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の概略図、第２図。 第３図は第１図に示す用紙処理装置２の主要部の側断面
図で、それぞれ鎖１６の先端を高くした場合と低くした
場合である。 １・・・・・・ラインプリンタ、２・・・・・・用紙処
理装置、３・・・・・・用紙、４・・・・・・用紙受台
、１１ａ、１１ｂ・・・・・・用紙受口、１２ａ＊
１２ｂ・・・・・・フィードローラ、１３・・・・・・
用紙位置決め、１４・・・・・・羽根車、１５・・・・
・・マイクロスイッチ、１６・・・・・・鎖、１８−−
−−−−ブラケット、２０・・・・・・デテントプレー
ト、２１・・・・・・板バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外部装置から繰り出される折目付きの連続した用紙を案
   内する用紙送出部と、前記用紙送出部から排出される前
   記用紙を折りたたんで積載しこの積載量に応じて下降す
   ることによって積載された前記用紙の上面から前記用紙
   送出部までの距離をほぼ一定に保つ用紙受台と、前記用
   紙送出部の近傍に上端を固定されて垂下されかつ前記用
   紙送出部と前記用紙受台との間で揺動する前記用紙に接
   触して折りたたみ方向の力を与える可撓性案内部材と、
   前記案内部材の垂下量を変化させる手段とを有すること
   を特徴とする用紙処理装置。