JPS6018210Y2 - 電気掃除機用ホ−スの接続具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、電気掃除機用ホースの端部に取付ける接続具
に関し、本体側接続管或いは手元スイッチ側接続管とホ
ース端部を保護被覆するカバーたる外管を一体に成形し
たものに関する。

（従来の技術） 従来、蛇腹ホースの手元側接続管にリモートスイッチを
取付けた電気掃除機は、掃除機本体への通電の開閉が便
利なところから、家庭用業務用を問わず盗用されている
が、このリモートスイッチは、蛇腹ホースの保形補強体
を兼用する２本の平行コイルの導電性芯線を、一端は本
体側接続管に取付けた接続ケースに組込んだ本体接続端
子に接続し、他端は手元側接続管に取付けたスイッチケ
ースに組込んだスイッチ端子に接続して組立てられてい
る。

そして、上記接続管を挿入したホースの端部の外側には
、実公昭５６−５３８０９号公報に示されているように
、接続管とは別途に成形した円筒状のカバーを被覆して
、体裁よくホース端部の保護を図っている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記の従来例においては、接続管と円筒
状のカバーとは別体であり、これらを別々の工程で成形
しなければならず、その作業が煩雑であるほか、組立作
業においても、リモートスイッチを組立てた後に円筒状
のカバーを被覆しなければならなかった。

そのため、電気掃除機用ホースの接続具として、部品点
数が多く、コストダウンを図ることが困難なほか、組立
作業にも多くの労力と時間を要し非能率的であるという
問題点があった。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記の問題点を解決するためになされたもの
で、接続具と円筒状のカバーとを一体に成形することに
より、部品点数を一つ減少させて、コストダウンや組立
作業の能率化を可能にすることを目的とし、その要旨と
するところは、電気掃除機のホースの端部に取付けられ
る接続具であって、該ホースの端部を外嵌した接続管の
周囲に該ホースの端部を被覆する外管を該接続管と同心
円状に一体に成形すると共に該外管の一部に切欠部を設
けることにより、該ホースの芯線の先端部が該接続管の
周面上に露出するようにしである電気掃除機用ホースの
接続具にある。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図は電気掃除機用ホースの手元スイッチ
部分を示し、一端に蛇腹ホース１を外嵌して結合した手
元側接続管２の外側に底板４を固定し、この底板４の端
部に形成した溝５にスイッチ端子６の一端部７を装入す
ると共にその他端部８を蛇腹ホース１側に臨ませてあり
、押片１０を前後に移動させることによって金属製スラ
イドバネ１１が前後に移動して掃除機本体との通電の開
閉を行なうようにしている。

３は蛇腹ホース１の端部外周を覆うホースカバーたる外
管で、手元側接続管２の蛇腹ホース１側寄りの箇所から
その周囲にこれと同心円状にゴム又はプラスチックで一
体に成形されており、その一部に切欠部１３が設けられ
ている。

そして、この切欠部１３において、手元側接続管２の外
側に挿入した蛇腹ホース１の２本の芯線９を手元側接続
管２の円周上に露出させて、これをスイッチ端子６の他
端部８と結線するようにしである。

１２は外管３の切欠部１３を含む手元側接続管２周面上
のリモートスイッチ部分を被覆するスイッチカバーで、
押片１０の脱落を防止すると共にスイッチ端子６を押圧
するように手元側接続管２に固定されている。

尚、上述の実施例では手元側接続管にホースカバーたる
外管を一体形成する場合を示したが、本体側接続管に外
管を同心円状に一体形成し、本体接続端子と接続する蛇
腹ホースの芯線を切欠部から導出して本体接続端子と結
線するようにしても良い。

また、外管の切欠部から導出したホースの芯線は、切欠
部で端子と接続する場合に限られず。

芯線の先端部をスイッチボックス内にまで延長し、ここ
で端子と接続しても良いし、或いはスイッチボックス内
に導入固定してそのままスライドバネとの接点にしても
良い。

（考案の作用効果） 以上説明したように、本考案においては、接続管とこれ
の周囲にこれと同心円状に一体成形された外管とで形成
される環状溝に蛇腹ホースを挿入し、蛇腹ホースを接続
管に結合すると共に蛇腹ホースの芯線を外管の切欠部に
おいて露出させ、これを接続端子にハンダ付は等で結線
した後、手元スイッチ側の場合には、押片とスイッチカ
バーを組立てるだけでリモートスイッチの組立を完成す
ることができる。

従って、従来例と比較すると、ホースの接続管とホース
カバーとを別途に成形することが不必要になり、また、
一体成形した接続管とホースカバーたる外管を単一の部
品として使用しても、接続端子とホースの芯線の接続に
何等不都合が生じないので、部品点数を減少させてコス
トを低下させることができるほか、組立作業においてホ
ースカバーを被せる工程を省略することができ、作業能
率を著しく向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は手元ス
イッチ部分を示す一部切欠正面図、第２図は第１図にお
けるスイッチカバー及び押片を取除いた平面図である。 １・・・・・・蛇腹ホース、２・・・・・・手元側接続
管、３・・・・・・外管、９・・・・・・芯線、１３・
・・・・・切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気掃除機のホースの端部に取付けられる接続具であっ
   て、該ホースの端部を外嵌した接続管の周囲に該ホース
   の端部を被覆する外管を該接続管と同心円状に一体に成
   形すると共に該外管の一部に切欠部を設けることによ°
   す、該切欠部において該ホースの芯線の先端部が該接続
   管の周面上に露出するようにしであることを特徴とする
   電気掃除機用ホースの接続具。