JPS6017898Y2 - 電子部品の集束取付具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電解コンデンサ等の電子部品の集束取付具に
係るものである。

従来、アンプ、その他のオーディオ機器において、電解
コンデンサ等の比較的大きな部品を取付る手段として、
第１図に示すものがある。

この第１図のものは、２個の円柱状電子部品Ａ、 Ｂを
、スペーサａを間にして並べ、脚付きのバンドｂで結束
し、該脚付バンドを以て所要取付は箇所へビス止めする
ようにしたものである。

しかしながら、この場合、結束するに当って、２つの電
子部品及び１つのスペーサ、都合３つの部材を、相互に
一定の位置関係で揃えねばならず、そのために治具が不
可欠であり、結束後にふらつきを生じる等安定性に乏し
い欠点がある。

本考案は、斯る従来の欠点を除去腰更に、より多くの電
子部品を１つに結束できるようにしようとするものであ
る。

以下、第２図乃至第８図に図示の実施例について説明す
る。

図示のものは、２つのキャップ１，１と、１つの脚付き
バンド２とから戊っている。

２つのキャップ１，１は、長方形の板体１１の下面中央
からスペーサ１２を一体に垂設し、該スペーサは、前後
左右４面を、電解コンデンサ等円柱状電子部品Ａ、 Ｂ
、 Ｃ，Ｄの外周に適合する円弧面に形成している。

なお、合成樹脂で一体成形すると良い。

脚付きバンド２は、有端環状をなし、両端部２１．２１
を対面させると共に、相通じる透孔２２．２２を穿設し
て、これ以てビス・ナツト２３により締付は可能にし、
下縁の適所から複数の取付脚２４・・・を一体に垂設し
、これらの取付脚には、それぞれビス止め用透孔２５・
・・を穿設している。

なお、金属板により一体に形成すると良い。而して、電
子部品Ａ、 Ｂ、 Ｃ，Ｄを結束する時は、予め脚付き
バンド２の両端部２１．２１間にビス・ナツト２３を緩
く装着しておき、これを適宜に揃えた４つの電子部分Ａ
、Ｂ、Ｃ，Ｄに嵌め、また、上・下からキャップ１，１
のスペーサ１２．１２を、正・逆向きに差し込み、板体
１１．１１をそれらの電子部品の上・下面に突き当て、
脚付きバンド２の位置を整えて、上記ビス・ナツト２３
を締付け、結束する。

その結束後は、脚付きバンド２の取付脚２４・・・を以
てビスにより所要取付は箇所へ固定する。

本考案によれば、２つのキャップ１，１を用いて、該キ
ャップの板体１１，１１を電子部品の上・下面に突き当
てるので、結束する複数の電子部品は、その突き当てで
高さが一様に揃えられ、また、上・下でスペーサ１２．
１２を電子部品間へ差し込むので、横方向の位置関係が
整えられ、従って、治具を用いずに結束できる。

更に、そのような上・下２箇所でのキャップ１．１の使
用により、結束後のふらつきはなく、安定性を確保でき
る。

しかも、従来の２倍の４つの電子部品を結束することも
簡単に行えて、一括して取付けることができ、狭いスペ
ースにも取付けることができ、作業性が向上し、コスト
ダウンできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来例の斜視図、第２図は、本案実施例の斜
視図、第３図は、その中央縦断側面図、第４図は、脚付
きバンドの平面図、第５図は、同正面図、第６図は、キ
ャップの平面図、第７図は、同正面図、第８図は、同底
面図である。 １・・・・・・キャップ、２・・・・・・脚付きバンド
、１１・・・・・・板体、２１・・・・・・端部、１２
・・・・・・スペーサ、２３・・・・・・ビス・ナツト
、２４・・・・・・取付脚。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 板体１１の下面からスペーサ１２を垂設し、該スペ
   ーサを、結束する複数の電子部品間へ上・下から差し込
   よう設けた２個のキャップ１．１と、 ｉｉ 上記キャップ１，１ごと複数の電子部品を結束
   する脚付きバンド２と、 から戒る電子部品の集束取付具。