JPS6017546B2 - 燃料タンク火災の消火方法 - Google Patents
燃料タンク火災の消火方法Info
- Publication number
- JPS6017546B2 JPS6017546B2 JP444682A JP444682A JPS6017546B2 JP S6017546 B2 JPS6017546 B2 JP S6017546B2 JP 444682 A JP444682 A JP 444682A JP 444682 A JP444682 A JP 444682A JP S6017546 B2 JPS6017546 B2 JP S6017546B2
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- Japan
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- fuel tank
- extinguishing
- flame
- fire
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、燃料タンク火災を瞬間的に鎮火する消火方法
に関する。
に関する。
従来、コンビナート又は化学工場等における燃料タンク
で火災が発生した場合、燃料タンクの周囲に設けられた
贋霧ノズルで噴霧放水を行い燃料タンク構造材を冷却し
つつ、泡消火剤等を燃料液面上に散布して消火する方法
が採用されてきた。
で火災が発生した場合、燃料タンクの周囲に設けられた
贋霧ノズルで噴霧放水を行い燃料タンク構造材を冷却し
つつ、泡消火剤等を燃料液面上に散布して消火する方法
が採用されてきた。
しかし、燃料タンクの大型化に判し、、燃料タンク火災
時、膨大量の泡消火剤等を散布しなければならず、特に
風がある場合の泡消火剤等の展開に問題があることが指
摘されている。本発明者は、かかる諸欠点を克服するた
め、理論的・実験的研究を種々行った結果、次のことを
見出した。
時、膨大量の泡消火剤等を散布しなければならず、特に
風がある場合の泡消火剤等の展開に問題があることが指
摘されている。本発明者は、かかる諸欠点を克服するた
め、理論的・実験的研究を種々行った結果、次のことを
見出した。
今日の石油系燃料の火災においては、炭酸水素ナトリウ
ムあるいはリン酸アンモニウム系の化学消火剤が多く用
いられているが、粉末系化学消火剤の消火能力は必ずし
も高くなく、微細燈霧が効率よく火炎中に導入されるな
らば、水の消火能力は粉末系化学消火剤のそれを上回わ
る。
ムあるいはリン酸アンモニウム系の化学消火剤が多く用
いられているが、粉末系化学消火剤の消火能力は必ずし
も高くなく、微細燈霧が効率よく火炎中に導入されるな
らば、水の消火能力は粉末系化学消火剤のそれを上回わ
る。
しかし、一般に微細頃霧を消火に用いる場合、その水滴
の火災の中への到達距離が問題とされ、粒径１００仏以
上の比較的大きな粒径の噴霧ノズルが用られている。と
ころが、このような大粒径の噴霧は石油燃料火災の消火
には不適当である。又、燃料タンク火災においては、火
炎からの放射によって蒸発した燃料蒸気は外から補給さ
れる空気との境界面で拡散燃焼し、巨大な火炎を形成す
る。
の火災の中への到達距離が問題とされ、粒径１００仏以
上の比較的大きな粒径の噴霧ノズルが用られている。と
ころが、このような大粒径の噴霧は石油燃料火災の消火
には不適当である。又、燃料タンク火災においては、火
炎からの放射によって蒸発した燃料蒸気は外から補給さ
れる空気との境界面で拡散燃焼し、巨大な火炎を形成す
る。
大部分の燃焼はその拡散炎で進行しており、この大きな
拡散炎は、燃料タンク外壁近傍の予混合領域（燃料と空
気が予め獲り合った領域）の強い発熱体（火炎基部）に
よって安定して燃料タンク上に保持されている。もし、
この強い発熱８部による保持作用がなくなれば、拡散炎
は自らの上昇気流に乗り燃料タンク上から浮き上り、火
の玉となって飛び去り、新たな着火源がなければ瞬間的
に消火に至る。燃料タンク火災時には、強い上昇気流が
生じ、上昇気流が火炎への酸素補給を行なっているので
、１０ミクロン以下の粒径をもつ微細噂霧を強い発熱部
である火炎基部に向けて導入するならば、微細燈霧は上
昇帰流によって火炎基部に運ばれ、粉末化学消火剤に劣
らぬ消火能力を発揮できる。本発明者は、上記した知見
により本発明を完成するに至った。
拡散炎は、燃料タンク外壁近傍の予混合領域（燃料と空
気が予め獲り合った領域）の強い発熱体（火炎基部）に
よって安定して燃料タンク上に保持されている。もし、
この強い発熱８部による保持作用がなくなれば、拡散炎
は自らの上昇気流に乗り燃料タンク上から浮き上り、火
の玉となって飛び去り、新たな着火源がなければ瞬間的
に消火に至る。燃料タンク火災時には、強い上昇気流が
生じ、上昇気流が火炎への酸素補給を行なっているので
、１０ミクロン以下の粒径をもつ微細噂霧を強い発熱部
である火炎基部に向けて導入するならば、微細燈霧は上
昇帰流によって火炎基部に運ばれ、粉末化学消火剤に劣
らぬ消火能力を発揮できる。本発明者は、上記した知見
により本発明を完成するに至った。
本発明は、燃料タンクの大型化に判し、問題となってい
る燃料タンク火災を、瞬間的に且つ比較的少量の消火剤
によって消火する方法を提供することを目的とする。
る燃料タンク火災を、瞬間的に且つ比較的少量の消火剤
によって消火する方法を提供することを目的とする。
本発明による燃料タンク火災の消火方法は、燃料タンク
外壁近傍に形成された火炎基部に微細頃霧を導入し、火
炎基部を急激に冷却・不燃化して吹き飛ばすことを特徴
とする。
外壁近傍に形成された火炎基部に微細頃霧を導入し、火
炎基部を急激に冷却・不燃化して吹き飛ばすことを特徴
とする。
又、微細曙霧は、１０ミクロン以下の粒径をもつ贋霧で
あることを特徴とする。
あることを特徴とする。
又、微細噂霧は、水及び燃焼抑制剤により形成されるこ
とを特徴とする。
とを特徴とする。
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
石油等の燃料１を貯蔵する燃料タンク外壁２の上部周囲
に給水管３を設け、給水管３上に一定間隔に微細階霧ノ
ズル４を設ける。
に給水管３を設け、給水管３上に一定間隔に微細階霧ノ
ズル４を設ける。
微細噴霧ノズル４は、燃料タンク外壁２周上の空間で粒
径１０ミクロン以下の噂霧カーテンを形成するように、
その向き及び数は定められる。微細噴霧ノズル４には、
微粒化を促進するために、二流体式ァトマィザ（霧吹き
）を横成すべく駆動用ガス配管５を蓮設する。
径１０ミクロン以下の噂霧カーテンを形成するように、
その向き及び数は定められる。微細噴霧ノズル４には、
微粒化を促進するために、二流体式ァトマィザ（霧吹き
）を横成すべく駆動用ガス配管５を蓮設する。
駆動用ガス配管５は図示されていない供給源に接続され
る。駆動用ガスとして燃焼抑制剤、即ちガス状消火剤で
あるＣＦ３Ｂｒ（商標ハロン１３０１）を用いることが
最適である。駆動用ガス配管５内の駆動用ガスは、微細
燈霧ノズル４から加圧水と共に噴出し、１０ミクロン以
下の粒径の贋霧を形成すると共に、霧滴の搬送流及び火
炎基部１３への酸素供給遮断剤としての効果を有してい
る。給水管３は、導管６を介して加圧給水タンク７に連
結される。
る。駆動用ガスとして燃焼抑制剤、即ちガス状消火剤で
あるＣＦ３Ｂｒ（商標ハロン１３０１）を用いることが
最適である。駆動用ガス配管５内の駆動用ガスは、微細
燈霧ノズル４から加圧水と共に噴出し、１０ミクロン以
下の粒径の贋霧を形成すると共に、霧滴の搬送流及び火
炎基部１３への酸素供給遮断剤としての効果を有してい
る。給水管３は、導管６を介して加圧給水タンク７に連
結される。
給水タンクは、常時加圧する代りもこ火薬式ガス発生器
８を具えていてもよい。
８を具えていてもよい。
火薬式ガス発生器８は、その点火によって瞬間的にガス
を発生しタンク７を加圧し給水を開始する。給管３、微
細噴霧ノズル４及び駆動用ガス配管５等は、流線形のカ
バー９で覆われる。
を発生しタンク７を加圧し給水を開始する。給管３、微
細噴霧ノズル４及び駆動用ガス配管５等は、流線形のカ
バー９で覆われる。
燃料タンク火災時には、燃料タンク外壁２上に燃料蒸気
流１０及び火炎の上昇気流による空気流１１が矢印の如
く生じ、強い乱流を伴う拡散炎１２が形成される。
流１０及び火炎の上昇気流による空気流１１が矢印の如
く生じ、強い乱流を伴う拡散炎１２が形成される。
そして、この拡散炎１２は、燃料タンク外壁２直上に位
置する子混合領域の強い発熱部（火炎基部）１３によっ
て燃料タンク外壁２上に保持されている。そこで、燃料
タンクでの発火を検出すれば直ちに加圧給水タンク７、
又は火薬式ガス発生器８により急速給水した水を、導管
６を介して給水管３に給水すると共に、ハロン１３０１
等の燃焼抑制剤を駆動用ガス配管５から微細噴霧ノズル
４内に流入させることにより、微細贋霧ノズル４から１
０ミクロン以下の粒径の噴霧を噴出させる。
置する子混合領域の強い発熱部（火炎基部）１３によっ
て燃料タンク外壁２上に保持されている。そこで、燃料
タンクでの発火を検出すれば直ちに加圧給水タンク７、
又は火薬式ガス発生器８により急速給水した水を、導管
６を介して給水管３に給水すると共に、ハロン１３０１
等の燃焼抑制剤を駆動用ガス配管５から微細噴霧ノズル
４内に流入させることにより、微細贋霧ノズル４から１
０ミクロン以下の粒径の噴霧を噴出させる。
なお、贋霧の濃度は、安全率を高く取っても、空気１夕
につき水０．１夕で十分である。この様にして、１０ミ
ク。
につき水０．１夕で十分である。この様にして、１０ミ
ク。
ン以下の粒径の頃霧を火炎基部１３に向けて集中的に導
入すると、この微細燈霧は、上昇気流１１によって火炎
基部１３に運ばれ、火炎基部１３の燃焼反応を瞬間的に
停止させる。従って、強い発熱部である火炎基部１３の
存在によってのみ安定に燃料タンク外壁２上に保持され
ていた拡散炎１２は、その火炎保持部を失うことになり
瞬間的に浮き上り、消化に至る。
入すると、この微細燈霧は、上昇気流１１によって火炎
基部１３に運ばれ、火炎基部１３の燃焼反応を瞬間的に
停止させる。従って、強い発熱部である火炎基部１３の
存在によってのみ安定に燃料タンク外壁２上に保持され
ていた拡散炎１２は、その火炎保持部を失うことになり
瞬間的に浮き上り、消化に至る。
以上説明したように、本発明によれば、燃料タンクの大
型化に伴い問題となっている燃料タンク火災を、従来の
消火方法である燃料液面上の消火から燃料タンク周上で
の消火とし、面より線への消火とすると共に、継続的な
消火から火炎の安定機構を利用した瞬間的な消火が可能
になる。
型化に伴い問題となっている燃料タンク火災を、従来の
消火方法である燃料液面上の消火から燃料タンク周上で
の消火とし、面より線への消火とすると共に、継続的な
消火から火炎の安定機構を利用した瞬間的な消火が可能
になる。
又、比較的少量の消火剤によって消火でき消火剤の効率
的使用が図られる。本発明は、消火効果が大で、産業の
発達に寄与するところが大きい。
的使用が図られる。本発明は、消火効果が大で、産業の
発達に寄与するところが大きい。
図面は、本発明にかかる燃料タンク火災の消火方法の一
実施例を示す説明図である。 ２・・・・・・燃料タンク外壁、３・・・・・・給水管
、４・・・・・・微細噴霧ノズル、５・・・・・・駆動
用ガス配管、１２・・・…拡散炎、１３・・・・・・火
炎基部。
実施例を示す説明図である。 ２・・・・・・燃料タンク外壁、３・・・・・・給水管
、４・・・・・・微細噴霧ノズル、５・・・・・・駆動
用ガス配管、１２・・・…拡散炎、１３・・・・・・火
炎基部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 燃料タンク外壁上端近傍に噴霧口を配設し、燃料タ
ンク火災に際し、上記燃料タンク外壁近傍に形成される
火炎基部に上記噴霧口から微細噴霧を供給し、火炎基部
の形成を阻止することを特徴とする燃料タンク火災の消
火方法。 ２ 微細噴霧は１０ミクロン以下の粒径をもつ噴霧であ
ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の燃料タ
ンク火災の消火方法。 ３ 微細噴霧は水及び燃焼抑制剤により形成されること
を特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載の燃
料タンク火災の消火方法。 ４ 噴霧用の水は加圧タンク又は火薬式ガス発生器を具
えたタンクにより、急速給水が可能な特許請求の範囲第
３項記載の燃料タンク火災の消火方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP444682A JPS6017546B2 (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 燃料タンク火災の消火方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP444682A JPS6017546B2 (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 燃料タンク火災の消火方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58121969A JPS58121969A (ja) | 1983-07-20 |
| JPS6017546B2 true JPS6017546B2 (ja) | 1985-05-04 |
Family
ID=11584404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP444682A Expired JPS6017546B2 (ja) | 1982-01-14 | 1982-01-14 | 燃料タンク火災の消火方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6017546B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020194688A1 (ja) | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 日本たばこ産業株式会社 | 加熱式たばこ、加熱式たばこ製品、加熱式たばこにおけるたばこロッドの製造方法および製造装置 |
| WO2020194689A1 (ja) | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 日本たばこ産業株式会社 | 加熱式たばこ |
| WO2020234915A1 (ja) | 2019-05-17 | 2020-11-26 | 日本たばこ産業株式会社 | 香味吸引器用のたばこロッド |
| WO2020234916A1 (ja) | 2019-05-17 | 2020-11-26 | 日本たばこ産業株式会社 | 香味吸引器用のたばこロッド |
| KR20210030362A (ko) | 2018-07-12 | 2021-03-17 | 가부시키가이샤 도아 산교 | 방향 카트리지에 적합한 피가열 방향 발생기재, 피가열 방향 발생기체, 및 피가열 방향 발생기체를 구비한 방향 카트리지, 및 피가열 방향 발생기체의 제조방법 및 제조장치 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005323794A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | プール火災の消火方法 |
| JP2008043594A (ja) * | 2006-08-18 | 2008-02-28 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | ウォーターミストによるプール火災の消火方法 |
-
1982
- 1982-01-14 JP JP444682A patent/JPS6017546B2/ja not_active Expired
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20210030362A (ko) | 2018-07-12 | 2021-03-17 | 가부시키가이샤 도아 산교 | 방향 카트리지에 적합한 피가열 방향 발생기재, 피가열 방향 발생기체, 및 피가열 방향 발생기체를 구비한 방향 카트리지, 및 피가열 방향 발생기체의 제조방법 및 제조장치 |
| WO2020194688A1 (ja) | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 日本たばこ産業株式会社 | 加熱式たばこ、加熱式たばこ製品、加熱式たばこにおけるたばこロッドの製造方法および製造装置 |
| WO2020194689A1 (ja) | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 日本たばこ産業株式会社 | 加熱式たばこ |
| WO2020234915A1 (ja) | 2019-05-17 | 2020-11-26 | 日本たばこ産業株式会社 | 香味吸引器用のたばこロッド |
| WO2020234916A1 (ja) | 2019-05-17 | 2020-11-26 | 日本たばこ産業株式会社 | 香味吸引器用のたばこロッド |
| KR20210153143A (ko) | 2019-05-17 | 2021-12-16 | 니뽄 다바코 산교 가부시키가이샤 | 향미 흡인기용의 담배 로드 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58121969A (ja) | 1983-07-20 |
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