JPS6017239B2 - 黄色発光硫化亜鉛螢光体 - Google Patents
黄色発光硫化亜鉛螢光体Info
- Publication number
- JPS6017239B2 JPS6017239B2 JP874977A JP874977A JPS6017239B2 JP S6017239 B2 JPS6017239 B2 JP S6017239B2 JP 874977 A JP874977 A JP 874977A JP 874977 A JP874977 A JP 874977A JP S6017239 B2 JPS6017239 B2 JP S6017239B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gold
- zinc sulfide
- cesium
- rubidium
- weight percent
- Prior art date
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は黄色発光硫化亜鉛蟹光体の改良に関する。
金賭活硫化亜鉛姿光体の黄色発光は古くから知られてい
るが、発光効率が低い為に殆ど実用化されていない。
るが、発光効率が低い為に殆ど実用化されていない。
この原因の一つとして金のイオン半径が亜鉛のイオン半
径に比較して大きく、硫化亜鉛結晶中に拡散し難いこと
があげられる。例えば硫化亜鉛に一価の金を添加する場
合、荷電補償体としてハロゲン元素とアルミニウムを同
時に用い特有の黄色発光を得ることは既に知られている
。
径に比較して大きく、硫化亜鉛結晶中に拡散し難いこと
があげられる。例えば硫化亜鉛に一価の金を添加する場
合、荷電補償体としてハロゲン元素とアルミニウムを同
時に用い特有の黄色発光を得ることは既に知られている
。
この場合還元硫黄雰囲気中で結晶成長させることが必要
であるが、同じ種類元素に属する銀や銅の賦活剤に比較
して金はイオン半径が大きい為、添加した全体を完全に
結晶内に添加させることがむづかしい。例えば硫化亜鉛
を10の重量パーセントとし、これに金を塩化金酸の形
態で添加した混合物に結晶成長剤として沃化亜鉛を0.
3重量パーセント添加し、更に硝酸アルミニウムをアル
ミニウムとして0.05重量パーセント相当加え、硫化
水素雰囲気中で950〜1000℃範囲で結晶成長させ
ると、黄色発光硫化亜鉛蟹光体が得られる。しかし添加
した金の一部は結晶表面に硫化物として析出残留し、形
成された結晶粉体を黒ずませ、銀又は銅を賦活剤として
用いた場合に比較して発光能力を低下して満足されない
。金の添加濃度をかえて成形された硫化亜鉛蟹光体各種
につき比較発光輝度と蟹光体中の金濃度との関係を第1
図曲線1に示す。第1図で縦軸は任意単位で示した比較
発光輝度、機軸は重量%で示した金添加濃度である。こ
の発明はこのような金賦活硫化亜鉛蜜光体の欠点を除き
改良したもので、即ち10の重量パーセントの硫化亜鉛
と、0.05〜0.25重量パーセントの金と、重量で
5〜2岬pmのルビジウム又はセシウムの少くとも一種
と、少くとも0.02重量パーセントのアルミニウムを
含有するように焼成されていることを特徴とする黄色発
光硫化亜鉛蟹光体にある。
であるが、同じ種類元素に属する銀や銅の賦活剤に比較
して金はイオン半径が大きい為、添加した全体を完全に
結晶内に添加させることがむづかしい。例えば硫化亜鉛
を10の重量パーセントとし、これに金を塩化金酸の形
態で添加した混合物に結晶成長剤として沃化亜鉛を0.
3重量パーセント添加し、更に硝酸アルミニウムをアル
ミニウムとして0.05重量パーセント相当加え、硫化
水素雰囲気中で950〜1000℃範囲で結晶成長させ
ると、黄色発光硫化亜鉛蟹光体が得られる。しかし添加
した金の一部は結晶表面に硫化物として析出残留し、形
成された結晶粉体を黒ずませ、銀又は銅を賦活剤として
用いた場合に比較して発光能力を低下して満足されない
。金の添加濃度をかえて成形された硫化亜鉛蟹光体各種
につき比較発光輝度と蟹光体中の金濃度との関係を第1
図曲線1に示す。第1図で縦軸は任意単位で示した比較
発光輝度、機軸は重量%で示した金添加濃度である。こ
の発明はこのような金賦活硫化亜鉛蜜光体の欠点を除き
改良したもので、即ち10の重量パーセントの硫化亜鉛
と、0.05〜0.25重量パーセントの金と、重量で
5〜2岬pmのルビジウム又はセシウムの少くとも一種
と、少くとも0.02重量パーセントのアルミニウムを
含有するように焼成されていることを特徴とする黄色発
光硫化亜鉛蟹光体にある。
イオン半径1.37Aの金に併せて1.49Aのルビジ
ウムRb又は1.65AのセシウムCsを添加されたこ
の発明の蟹光体はルビジウム又はセシウムが硫化亜鉛結
晶格子中に形成した歪に金を浸入させ金の母体硫化亜鉛
結晶内へ拡散を容易にし、この結果金賦活効果を箸るし
くし、又結晶表面に硫化物として残留する部分をとゞめ
ないため生成結晶粉末を黒色化しない利点を有している
。いま前述の方法で沃化亜鉛を除き調製された浪合材料
に対し更に0.5重量パーセントの沃化セシウムを添加
し同様に結晶成長させると、形成された金賦活稀化散鉛
蟹光体は箸るしく発光輝度を向上する。
ウムRb又は1.65AのセシウムCsを添加されたこ
の発明の蟹光体はルビジウム又はセシウムが硫化亜鉛結
晶格子中に形成した歪に金を浸入させ金の母体硫化亜鉛
結晶内へ拡散を容易にし、この結果金賦活効果を箸るし
くし、又結晶表面に硫化物として残留する部分をとゞめ
ないため生成結晶粉末を黒色化しない利点を有している
。いま前述の方法で沃化亜鉛を除き調製された浪合材料
に対し更に0.5重量パーセントの沃化セシウムを添加
し同様に結晶成長させると、形成された金賦活稀化散鉛
蟹光体は箸るしく発光輝度を向上する。
この発光輝度は曲線2として第1図に併示する。結晶粉
体は淡黄色で美麗である。特に金濃度が重量パーセント
で0.05〜0.25である範囲でセシウム併用効果が
顕著である。沃化セシウムに代えて沃化ルビジウム0.
4重量パーセントを用いる場合にも同様の結果が得られ
る。この沃化ルビジウム使用例についての発光輝度を第
1図曲線3として追記する。そしてもしもこれ等に代り
沃化カリウムを用いるとすると、発光輝度は第1図曲線
4となって曲線2及び3例からはるかに劣る。又曲線2
及び3例ではセシウム又はルビジウムは何れも沃化物と
して用いられているが、他の形態例えば0.30重量パ
ーセントの硝酸セシウム使用例についても同様の結果が
得られる。この例の発光輝度を第1図曲線2′とする。
第1図曲線2及び3例のそれぞれ各列蟹光体粉体を分析
し、ルビジウム又はセシウムの硫化亜鉛10の重量パー
セントに対する含有量を第2図に示す。
体は淡黄色で美麗である。特に金濃度が重量パーセント
で0.05〜0.25である範囲でセシウム併用効果が
顕著である。沃化セシウムに代えて沃化ルビジウム0.
4重量パーセントを用いる場合にも同様の結果が得られ
る。この沃化ルビジウム使用例についての発光輝度を第
1図曲線3として追記する。そしてもしもこれ等に代り
沃化カリウムを用いるとすると、発光輝度は第1図曲線
4となって曲線2及び3例からはるかに劣る。又曲線2
及び3例ではセシウム又はルビジウムは何れも沃化物と
して用いられているが、他の形態例えば0.30重量パ
ーセントの硝酸セシウム使用例についても同様の結果が
得られる。この例の発光輝度を第1図曲線2′とする。
第1図曲線2及び3例のそれぞれ各列蟹光体粉体を分析
し、ルビジウム又はセシウムの硫化亜鉛10の重量パー
セントに対する含有量を第2図に示す。
第2図で縦軸はルビジウム又はセシウム含有量をppm
で、横軸は金濃度を重量パーセントです。曲線Csはセ
シウム添加例、曲線Rbはルビジウム添加例であり、各
例とも含有量は1oppm前後、5〜2蛇pmの範囲に
ある。両曲線とも金濃度の高い領域ほどセシウム又はル
ビジウムを多く含む傾向を示している。第1図及び第2
図は、それぞれルビジウム又はセシウムが、イオン半径
の大きい金の硫化亜鉛母体結晶内への拡散侵入を容易に
し、金賦活剤と同時に重量で5〜2蛇pmを添加するこ
とで金0.05〜0.25重量パーセント含有範囲の発
光輝度を者るしくすることを知らせ、本願黄色発光硫化
亜鉛蜜光体の組成を規定させるに到った。
で、横軸は金濃度を重量パーセントです。曲線Csはセ
シウム添加例、曲線Rbはルビジウム添加例であり、各
例とも含有量は1oppm前後、5〜2蛇pmの範囲に
ある。両曲線とも金濃度の高い領域ほどセシウム又はル
ビジウムを多く含む傾向を示している。第1図及び第2
図は、それぞれルビジウム又はセシウムが、イオン半径
の大きい金の硫化亜鉛母体結晶内への拡散侵入を容易に
し、金賦活剤と同時に重量で5〜2蛇pmを添加するこ
とで金0.05〜0.25重量パーセント含有範囲の発
光輝度を者るしくすることを知らせ、本願黄色発光硫化
亜鉛蜜光体の組成を規定させるに到った。
尚、金含有量は、本願が黄色発光硫化亜鉛蟹光体にある
点に対しても好都合の範囲となっている。即ち0.05
重量パーセント以下では青色を発光し、又0.25重量
パーセントをこえる時にはオレンジ色を発光して黄色発
光蚤光体から逸脱して了う。又アルミニウムは0.05
重量パーセント使用されたが、0.02重量/ぐーセン
トあれば足り、塁の多寡を間はない。第1図曲線2例、
3例並びに2′例は何れもこの発明の実施例蟹光体例を
含んでいる。更に他の例について以下に述べる。実施例
1 硫酸亜鉛溶液に硫化水素を通じて得られた硫化亜鉛沈澱
150夕に対し塩化金酸HAuC夕4・公LOO.31
3夕、沃化セシウムCslo.75夕、沃化亜鉛Zn1
20.45夕及び硫酸アルミニウムAどくN03)3・
餌LOI.04夕を各々溶液として加え十分混合し乾燥
する。
点に対しても好都合の範囲となっている。即ち0.05
重量パーセント以下では青色を発光し、又0.25重量
パーセントをこえる時にはオレンジ色を発光して黄色発
光蚤光体から逸脱して了う。又アルミニウムは0.05
重量パーセント使用されたが、0.02重量/ぐーセン
トあれば足り、塁の多寡を間はない。第1図曲線2例、
3例並びに2′例は何れもこの発明の実施例蟹光体例を
含んでいる。更に他の例について以下に述べる。実施例
1 硫酸亜鉛溶液に硫化水素を通じて得られた硫化亜鉛沈澱
150夕に対し塩化金酸HAuC夕4・公LOO.31
3夕、沃化セシウムCslo.75夕、沃化亜鉛Zn1
20.45夕及び硫酸アルミニウムAどくN03)3・
餌LOI.04夕を各々溶液として加え十分混合し乾燥
する。
これを石英ボードに詰め硫化水素雰囲気中で聡oqo9
0分間焼成する。硫化水素雰囲気中で冷却し得られた結
晶粉末を水洗し乾燥した後300メッシュを過通節8U
し金賦活硫化亜鉛の黄色発光蟹光体を得る。上記混合組
成に於て沃化セシウムを用いる事なく全く同様の方法で
得られた蟹光体に対し発光輝度は電子線励起で11%高
く結晶粉末も淡黄色のきれいな粉末である。1雌V,1
〃A/の陰極線励起による発光の分光エネルギー分布を
第3図に示す。
0分間焼成する。硫化水素雰囲気中で冷却し得られた結
晶粉末を水洗し乾燥した後300メッシュを過通節8U
し金賦活硫化亜鉛の黄色発光蟹光体を得る。上記混合組
成に於て沃化セシウムを用いる事なく全く同様の方法で
得られた蟹光体に対し発光輝度は電子線励起で11%高
く結晶粉末も淡黄色のきれいな粉末である。1雌V,1
〃A/の陰極線励起による発光の分光エネルギー分布を
第3図に示す。
実施例 2
実施例1に於ける沃化セシウムの代りに硝酸ルビジウム
RbN030.43夕を用い以下同様の方法で作製した
場合に於ても硝酸ルビジウムを用いる事なく作製した金
賦活硫化亜鉛蟹光体に対し電子線励起で発光輝度は9%
高い結果を得る。
RbN030.43夕を用い以下同様の方法で作製した
場合に於ても硝酸ルビジウムを用いる事なく作製した金
賦活硫化亜鉛蟹光体に対し電子線励起で発光輝度は9%
高い結果を得る。
実施例 3
実施例1に於ける沃化セシウム0.75のこ代え沃化セ
シウム0.37夕、硝酸ルビジウム0.22夕を用い、
以下同様に形成した場合実施例2と同様の蟹光体を得さ
せる。
シウム0.37夕、硝酸ルビジウム0.22夕を用い、
以下同様に形成した場合実施例2と同様の蟹光体を得さ
せる。
第1図は本願並びに比較例蟹光体について賦活剤金濃度
と発光輝度との関係を示す曲線図、第2図は第1図曲線
2及び3例の各例麓光体粉末についてルビジウム又はセ
シウム含有量を示す曲線図、第3図は本願の他の実施例
蟹光体の発光分光エネルギー分布を示す曲線図である。 第1図第2図 第3図
と発光輝度との関係を示す曲線図、第2図は第1図曲線
2及び3例の各例麓光体粉末についてルビジウム又はセ
シウム含有量を示す曲線図、第3図は本願の他の実施例
蟹光体の発光分光エネルギー分布を示す曲線図である。 第1図第2図 第3図
Claims (1)
- 1 100重量パーセントの硫化亜鉛と、0.05〜0
.25重量パーセントの金と、重量で5〜20ppmの
ルビジウム及びセシウムの少くとも一種と、少くとも0
.02重量パーセントのアルミニウムを含有することを
特徴とする黄色発光硫化亜鉛螢光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP874977A JPS6017239B2 (ja) | 1977-01-31 | 1977-01-31 | 黄色発光硫化亜鉛螢光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP874977A JPS6017239B2 (ja) | 1977-01-31 | 1977-01-31 | 黄色発光硫化亜鉛螢光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5394282A JPS5394282A (en) | 1978-08-18 |
JPS6017239B2 true JPS6017239B2 (ja) | 1985-05-01 |
Family
ID=11701572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP874977A Expired JPS6017239B2 (ja) | 1977-01-31 | 1977-01-31 | 黄色発光硫化亜鉛螢光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017239B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01270946A (ja) * | 1988-03-07 | 1989-10-30 | Svensk Emissionsteknik Ab | 排ガス浄化用触媒およびその製造および使用 |
-
1977
- 1977-01-31 JP JP874977A patent/JPS6017239B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01270946A (ja) * | 1988-03-07 | 1989-10-30 | Svensk Emissionsteknik Ab | 排ガス浄化用触媒およびその製造および使用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5394282A (en) | 1978-08-18 |
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