JPS6016838Y2 - 水冷式燃焼室傾斜型焼却炉 - Google Patents
水冷式燃焼室傾斜型焼却炉Info
- Publication number
- JPS6016838Y2 JPS6016838Y2 JP16298682U JP16298682U JPS6016838Y2 JP S6016838 Y2 JPS6016838 Y2 JP S6016838Y2 JP 16298682 U JP16298682 U JP 16298682U JP 16298682 U JP16298682 U JP 16298682U JP S6016838 Y2 JPS6016838 Y2 JP S6016838Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion chamber
- furnace body
- water
- model registration
- pipe
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- Incineration Of Waste (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、燃焼室を水冷式にするとともに後ろ下りの傾
斜型にした焼却炉に関する。
斜型にした焼却炉に関する。
従来のこの種の焼却炉は、第5図に示すものがある。
即ち、基台61上に炉本体62が後ろ下りの傾斜状に固
設される。
設される。
炉本体62内の燃焼室63の前部に投入口64と排煙口
65が形成される。
65が形成される。
燃焼室63の後部に灰排出口66が開口されて、蓋67
で蓋されている。
で蓋されている。
これにより、大気中の冷気が投入口64から燃焼室63
に引込まれないようにして、燃焼室63が冷気の引込み
で冷却して燃焼不良を起こすことを無くしている。
に引込まれないようにして、燃焼室63が冷気の引込み
で冷却して燃焼不良を起こすことを無くしている。
しかも、焼却物を投入口64から傾斜状燃焼室63の下
り後部に投入し易くしている。
り後部に投入し易くしている。
しかし、焼却物には塵芥、産業廃棄物、廃油、その他の
種々雑多なものがあり、燃え易いものから燃え難いもの
までの燃焼度合の難易の幅が非常に広い。
種々雑多なものがあり、燃え易いものから燃え難いもの
までの燃焼度合の難易の幅が非常に広い。
炉本体62の傾斜角度θは、燃焼度合が中程度の焼却物
の焼却に適する角度に設定されているため、燃え難い焼
却物を焼却する場合、不完全燃焼を起す欠点がある。
の焼却に適する角度に設定されているため、燃え難い焼
却物を焼却する場合、不完全燃焼を起す欠点がある。
即ち、燃焼室63内で焼却物からガス化した燃え難いガ
ス成分にとっては、排煙口65に抜は出る迄の燃焼室6
3での滞溜時間が不足するから、燃焼の途中で排煙口6
5外に流れ出て不完全燃焼を起し、大気を汚染する。
ス成分にとっては、排煙口65に抜は出る迄の燃焼室6
3での滞溜時間が不足するから、燃焼の途中で排煙口6
5外に流れ出て不完全燃焼を起し、大気を汚染する。
また、燃え易い焼却物を焼却する場合、焼却物からガス
化した燃え易いガス成分にとっては、燃焼室63での滞
溜時間が必要以上に長くなるため、燃焼室63にかかる
ドラフトが不充分で、焼却時間を充分に短縮できない。
化した燃え易いガス成分にとっては、燃焼室63での滞
溜時間が必要以上に長くなるため、燃焼室63にかかる
ドラフトが不充分で、焼却時間を充分に短縮できない。
炉本体62の傾斜角度θが緩やかであるから、焼却炉を
傾斜状燃焼室63の下り後部の奥深くにまで流れ込みに
くく、人手により押棒で押込まねばならず、手間がかか
り、非能率である。
傾斜状燃焼室63の下り後部の奥深くにまで流れ込みに
くく、人手により押棒で押込まねばならず、手間がかか
り、非能率である。
灰排出口66は蓋67で蓋しているが、大気中の冷気が
蓋67の隙間から灰排出口66を通って燃焼室63に引
込まれて燃焼室63を冷却するため、不完全燃焼させて
しまう。
蓋67の隙間から灰排出口66を通って燃焼室63に引
込まれて燃焼室63を冷却するため、不完全燃焼させて
しまう。
そのうえ、熱可塑性合成樹脂、廃油、可熱性排液を焼却
する場合、熱で溶けた合成樹脂液、廃油、可熱性廃液等
(以下、廃油等という)が蓋67の隙間から漏れ出し、
周囲を汚損し、場合によっては火災の危険も生ずる。
する場合、熱で溶けた合成樹脂液、廃油、可熱性廃液等
(以下、廃油等という)が蓋67の隙間から漏れ出し、
周囲を汚損し、場合によっては火災の危険も生ずる。
本考案は、上記諸欠点をすべて解消することを第1の目
的とし、炉本体を基台に枢支装置を介して左右方向軸心
まわりに上下揺動自在に枢支し、枢支装置の左右方向軸
心から離れた所で、炉本体と基台とに亘って炉本体の上
下揺動用駆動装置を設け、この駆動装置により炉本体を
枢支装置の左右方向軸心のまわりに後ろ下りの傾斜角度
を変更調節可能に構威し、炉本体内の燃焼室の前端面の
下部に灰排出口を開口し、炉本体を駆動装置により後ろ
下りに傾斜する焼却姿勢から部下りに傾斜する灰排出姿
勢に切替駆動可能に構成した事を特徴とするものである
。
的とし、炉本体を基台に枢支装置を介して左右方向軸心
まわりに上下揺動自在に枢支し、枢支装置の左右方向軸
心から離れた所で、炉本体と基台とに亘って炉本体の上
下揺動用駆動装置を設け、この駆動装置により炉本体を
枢支装置の左右方向軸心のまわりに後ろ下りの傾斜角度
を変更調節可能に構威し、炉本体内の燃焼室の前端面の
下部に灰排出口を開口し、炉本体を駆動装置により後ろ
下りに傾斜する焼却姿勢から部下りに傾斜する灰排出姿
勢に切替駆動可能に構成した事を特徴とするものである
。
上記のように、炉本体の傾斜角度を可変にすると、炉本
体の傾斜角度の調節のたびに、炉本体に固定される煙道
の終端部が、基台上に固定設定される煙突の始端部に対
して、離れたり近づいたりするため、煙道終端部と煙突
始端部とを接続する伸縮管が破れ易く、耐久性に劣る。
体の傾斜角度の調節のたびに、炉本体に固定される煙道
の終端部が、基台上に固定設定される煙突の始端部に対
して、離れたり近づいたりするため、煙道終端部と煙突
始端部とを接続する伸縮管が破れ易く、耐久性に劣る。
これと同時に、同様の理由により、炉本体の燃焼室の周
壁を覆う冷却水室と、基台上に固定された給水槽とが、
冷却管と温水管とで連通連結され、この冷水管と温水管
との途中部が、炉本体の傾斜角度の調節のたびに、大き
く引き伸ばされたり、押し縮められたりして、早期に破
損するため、この点でも耐久性に劣る問題がでる。
壁を覆う冷却水室と、基台上に固定された給水槽とが、
冷却管と温水管とで連通連結され、この冷水管と温水管
との途中部が、炉本体の傾斜角度の調節のたびに、大き
く引き伸ばされたり、押し縮められたりして、早期に破
損するため、この点でも耐久性に劣る問題がでる。
本考案は、この問題をも解決して、その耐久性を高める
ことを第2の目的とするものであり、そのために、煙道
終端部と煙突始端部とを回転継手を介して連通連結し、
回転継手の回転軸心を炉本体の枢支装置の左右方向軸心
とほぼ一致させ、また、温水管及び冷水管を炉本体の枢
支装置の左右方向軸心の付近を通らせ、左右方向軸心の
付近を通る冷水管及び温水管の各管部分を屈曲自在に構
成するものである。
ことを第2の目的とするものであり、そのために、煙道
終端部と煙突始端部とを回転継手を介して連通連結し、
回転継手の回転軸心を炉本体の枢支装置の左右方向軸心
とほぼ一致させ、また、温水管及び冷水管を炉本体の枢
支装置の左右方向軸心の付近を通らせ、左右方向軸心の
付近を通る冷水管及び温水管の各管部分を屈曲自在に構
成するものである。
以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。
第1図及び第2図は焼却炉全体の配置図、第3図は系統
図を示す。
図を示す。
符号1は基台、2は炉本体、3ま煙道、4は煙突、5は
サイクロン式集塵装置、6は給水槽、7は油圧ユニット
、8は電気制御装置、9は灰搬送用台車である。
サイクロン式集塵装置、6は給水槽、7は油圧ユニット
、8は電気制御装置、9は灰搬送用台車である。
炉本体2は、基台1の左半部の上側空間に、後ろ下りの
傾斜状に配置される。
傾斜状に配置される。
炉本体2内の燃焼室10の前端面が開放され、その下半
部が焼却物の投入口11トその上半部が排煙口12にな
る。
部が焼却物の投入口11トその上半部が排煙口12にな
る。
投入口11の下周縁から受板13が前向きに固着突出し
、排煙口12の前面から煙道3が導出される。
、排煙口12の前面から煙道3が導出される。
燃焼室10の周壁14の外面の上部及び左右両端部に半
割形の枝管15が前後に走る状態で気密状に溶接される
。
割形の枝管15が前後に走る状態で気密状に溶接される
。
燃焼室周壁14のうち枝管15内の壁面部分の長さ方向
の適当間隔置きに、空気吹出し口16が千鳥状に並んで
燃焼室10に臨んで明けられる。
の適当間隔置きに、空気吹出し口16が千鳥状に並んで
燃焼室10に臨んで明けられる。
燃焼室10の後端壁17の後側に分流室18が形成され
、分流室18の上部に送風機19の吐出口20が連結さ
れる。
、分流室18の上部に送風機19の吐出口20が連結さ
れる。
各空気吹出し口16は送風機19の吐出口20に分流室
18と枝管15を通じて連通ずる。
18と枝管15を通じて連通ずる。
炉本体2は基台1に枢支装置22を介して左右方向軸心
23のまわりに上下揺動自在に枢支される。
23のまわりに上下揺動自在に枢支される。
枢支装置22は、基台1に支持腕24を固定するととも
に、炉本体2にブラケット25を固定し、ブラケット2
5を支持腕24に左右方向の枢支軸26で前後揺動自在
に支持させて構成しである。
に、炉本体2にブラケット25を固定し、ブラケット2
5を支持腕24に左右方向の枢支軸26で前後揺動自在
に支持させて構成しである。
枢支装置22の左右方向軸心23は、炉本体2の重心2
7を通るとともに、炉本体2の前後方向軸心と直交する
仮想面28の近傍に位置するとともに、炉本体2を水平
姿勢にした場合における投入口(後述するが灰排出口3
5を兼ねる)11の下縁よりも可成り低く位置する。
7を通るとともに、炉本体2の前後方向軸心と直交する
仮想面28の近傍に位置するとともに、炉本体2を水平
姿勢にした場合における投入口(後述するが灰排出口3
5を兼ねる)11の下縁よりも可成り低く位置する。
枢支装置22の左右方向軸心23から後方に離れた所で
、炉本体2と基台1とに亘って炉本体2の上下揺動用の
駆動装置29が設けられる。
、炉本体2と基台1とに亘って炉本体2の上下揺動用の
駆動装置29が設けられる。
この駆動装置29により、炉本体2が枢支装置22の左
右方向軸心23のまわりに後ろ下りの傾斜角度θを変更
調節可能に構成される。
右方向軸心23のまわりに後ろ下りの傾斜角度θを変更
調節可能に構成される。
駆動装置29は、油圧シリンダ30で中折れリンク31
の中折れピン32を押引きする構造になっている。
の中折れピン32を押引きする構造になっている。
油圧シリンダ30は、油圧ユニット7から油圧を供給さ
れ、遠隔レバー33による方向切換弁34の操作で伸縮
駆動される。
れ、遠隔レバー33による方向切換弁34の操作で伸縮
駆動される。
炉本体2内の燃焼室10の前端面の下半部に形成された
投入口11は、灰排出口35を兼ねる。
投入口11は、灰排出口35を兼ねる。
炉本体2は駆動装置29により、後ろ下りに傾斜する焼
却姿勢イから、前面りに傾斜する灰排出姿勢口に切替駆
動可能に構成されている。
却姿勢イから、前面りに傾斜する灰排出姿勢口に切替駆
動可能に構成されている。
この灰排出姿勢口では、燃焼室10内に溜った灰が灰排
出口35から灰搬送用台車9に自重で流れ落ちる。
出口35から灰搬送用台車9に自重で流れ落ちる。
これに伴い、燃焼室10の後部に灰排出口を設ける必要
が無くなるので、燃焼室10の後部は大気中に対して密
閉状にすることにより大気中の冷気の侵入を防ぐ。
が無くなるので、燃焼室10の後部は大気中に対して密
閉状にすることにより大気中の冷気の侵入を防ぐ。
前記集塵装置5は煙突4の途中に介在し、集塵装置5と
煙突4は基台1の右半部上に立設される。
煙突4は基台1の右半部上に立設される。
煙突4の始端部36は煙道4の終端部37に回転軸心3
8を介して連通連結する。
8を介して連通連結する。
回転軸心38の回転軸心39は、炉本体2の枢支装置2
2の左右方向軸心23とほぼ一致する。
2の左右方向軸心23とほぼ一致する。
煙突4の始端部37の内側に遠心式のファン40が内装
され、煙突4の始端部37が排風ファン40の吸風口と
なる。
され、煙突4の始端部37が排風ファン40の吸風口と
なる。
燃焼室10の周壁14は冷却水室41で覆われている。
給水槽6は基台1の右後ろ寄り部分上に立設され、給水
槽6の上部には自動給水栓42と蒸気抜き管43とが設
けられる。
槽6の上部には自動給水栓42と蒸気抜き管43とが設
けられる。
冷却水室41の後ろ下部は給水槽6の下部に冷水管44
で連通し、冷却水室41の前上部は給水槽6の上部に温
水管45で連通ずる。
で連通し、冷却水室41の前上部は給水槽6の上部に温
水管45で連通ずる。
冷水管44に冷却用ポンプ46が介装される。
冷却水室41の冷却水は、温水管45、給水槽6、冷水
管44、冷却水室41を順に循環することにより、燃焼
室10の周壁14を冷却して保護する。
管44、冷却水室41を順に循環することにより、燃焼
室10の周壁14を冷却して保護する。
温水管45及び冷水管44は、炉本体2の枢支装置22
の左右方向軸心23の付近を通り、左右方向軸心23の
付近を通る冷水管44及び温水管45の各管部分44
at 45 aに管の回転継手47が介在し、この回転
継手47によりその管部分44 a、45 aが屈曲自
在になっている。
の左右方向軸心23の付近を通り、左右方向軸心23の
付近を通る冷水管44及び温水管45の各管部分44
at 45 aに管の回転継手47が介在し、この回転
継手47によりその管部分44 a、45 aが屈曲自
在になっている。
回転継手47の回転軸心48は、炉本体2の枢支装置2
2の左右方向軸心23とほぼ一致する。
2の左右方向軸心23とほぼ一致する。
なお、前記管部分44a、45aに回転継手47を設け
る代りに、その管部分44at45aに回転継手47を
設ける代りに、その管部分44a、45aを可撓管で構
成して折曲り自在にすることも考えられる。
る代りに、その管部分44at45aに回転継手47を
設ける代りに、その管部分44a、45aを可撓管で構
成して折曲り自在にすることも考えられる。
可撓管としては金属ベローズ管又は耐熱ホース等がよい
。
。
以上の実施例の構造を大型の焼却炉に実施する場合、長
期使用により燃焼室10の密閉状後部に膠着して堆積し
た膠着物を取り除くために、その燃焼室の密閉状後部の
下壁、土壁、側壁または後端部に清掃口を開口し、この
清掃口から固着物剥離用具を差込むか、作業者が入り込
むかできるようにすることが好ましい。
期使用により燃焼室10の密閉状後部に膠着して堆積し
た膠着物を取り除くために、その燃焼室の密閉状後部の
下壁、土壁、側壁または後端部に清掃口を開口し、この
清掃口から固着物剥離用具を差込むか、作業者が入り込
むかできるようにすることが好ましい。
焼却作業中は、燃焼室10の後部を密閉に保つために、
例えばキャスタブルを裏貼りした閉じ蓋で前記清掃口を
耐熱パツキンを介してボルト等で密閉に固く蓋しておく
必要がある。
例えばキャスタブルを裏貼りした閉じ蓋で前記清掃口を
耐熱パツキンを介してボルト等で密閉に固く蓋しておく
必要がある。
前記膠着物の剥離作業は、灰の排出作業と比べてその作
業頻度がはるかに少なく、清掃口の閉じ蓋の密閉の完全
性、耐久性とも確保できる。
業頻度がはるかに少なく、清掃口の閉じ蓋の密閉の完全
性、耐久性とも確保できる。
次に本考案の作用効果を述べる。
イ 燃え難い焼却物を焼却する場合、駆動装置により、
炉本体の傾斜角度を緩やかな角度に調節する。
炉本体の傾斜角度を緩やかな角度に調節する。
これにより、その焼却物からガス化した燃え難いガス成
分を、傾斜角度の緩やかな燃焼室で比較的長い時間滞溜
させて、排煙口に抜ける前に充分に完全燃焼させること
ができる。
分を、傾斜角度の緩やかな燃焼室で比較的長い時間滞溜
させて、排煙口に抜ける前に充分に完全燃焼させること
ができる。
口 燃え易い焼却物を焼却する場合、炉本体の傾斜角度
を急な角度に調節することにより、焼却物からガス化し
た燃え易いガス成分は、燃焼室内を速やかに流れ、充分
に燃焼して排ガスになって後は燃焼室に殆んど滞溜しな
くなるので、燃焼室にドラフトが充分にかかり、焼却物
のガス化が促進されるので、焼却時間を短縮化して、そ
の焼却能力を高めることができる。
を急な角度に調節することにより、焼却物からガス化し
た燃え易いガス成分は、燃焼室内を速やかに流れ、充分
に燃焼して排ガスになって後は燃焼室に殆んど滞溜しな
くなるので、燃焼室にドラフトが充分にかかり、焼却物
のガス化が促進されるので、焼却時間を短縮化して、そ
の焼却能力を高めることができる。
ハ 焼却物を投入口から燃焼室に投入した後、駆動装置
で炉本体を急な傾斜角度に駆動し、または、炉本体を急
な傾斜角度に駆動しておいてから、焼却物を投入口から
燃焼室に投入することにより、焼却物を傾斜状燃焼室の
下り後部の奥深くにまで自重で簡単に流れ込ませること
ができ、入手による押棒での押込み操作が不用になり、
その焼却物の投入作業を楽に能率良く行なえる。
で炉本体を急な傾斜角度に駆動し、または、炉本体を急
な傾斜角度に駆動しておいてから、焼却物を投入口から
燃焼室に投入することにより、焼却物を傾斜状燃焼室の
下り後部の奥深くにまで自重で簡単に流れ込ませること
ができ、入手による押棒での押込み操作が不用になり、
その焼却物の投入作業を楽に能率良く行なえる。
二 焼却後に、炉本体を駆動装置で後ろ下りの焼却姿勢
から前下りの灰排出姿勢に切換えることにより、燃焼室
内に溜った灰を楽に速やかにしかもきれいに外部に排出
することができる。
から前下りの灰排出姿勢に切換えることにより、燃焼室
内に溜った灰を楽に速やかにしかもきれいに外部に排出
することができる。
ホ 炉本体の傾斜角度を調節したときに、煙道と煙突と
は、回転継手の部分で相対回転するだけですみ引き伸ば
されたり、圧縮されたりすることがないので、長期に亘
って破損せず、耐久性に優れる。
は、回転継手の部分で相対回転するだけですみ引き伸ば
されたり、圧縮されたりすることがないので、長期に亘
って破損せず、耐久性に優れる。
へ また、炉本体の傾斜角度の調節時に、炉本体内の冷
却水室と給水槽とをつなぐ冷水管及び温水管は、炉本体
の枢支装置の左右方向軸心の付近を通る管部分が軽く自
在に屈曲するだけですみ、その管の全長に亘って引伸ば
されたり圧縮されたりする部分がないので、耐久性に優
れる。
却水室と給水槽とをつなぐ冷水管及び温水管は、炉本体
の枢支装置の左右方向軸心の付近を通る管部分が軽く自
在に屈曲するだけですみ、その管の全長に亘って引伸ば
されたり圧縮されたりする部分がないので、耐久性に優
れる。
更に、本考案の実施態様の作用効果は、次の通りである
。
。
ト 炉本体内の燃焼室の後部を大気中に対して密閉状に
形成する場合には、大気中の冷気が燃焼室の後部から燃
焼室内に侵入することを完全になくせるので、その冷気
で燃焼室が冷やされて不完全燃焼を起すことを無くし、
焼却物を良好に完全燃焼することができる。
形成する場合には、大気中の冷気が燃焼室の後部から燃
焼室内に侵入することを完全になくせるので、その冷気
で燃焼室が冷やされて不完全燃焼を起すことを無くし、
焼却物を良好に完全燃焼することができる。
チ 前記廃油等を焼却する場合、廃油等が燃焼室の密閉
状後部から外部に漏洩することがなくなり、その漏洩に
よる周囲汚損や火災の危険を無くすことができる。
状後部から外部に漏洩することがなくなり、その漏洩に
よる周囲汚損や火災の危険を無くすことができる。
リ 炉本体内の燃焼室の前端面の土寄部に排煙口を明け
る場合は、排煙口を燃焼室の周壁の前部に明ける場合と
比べると、燃焼室における火炎の移動距離及び、滞溜時
間を長くとれるので、能率良く完全燃焼させることがで
きる。
る場合は、排煙口を燃焼室の周壁の前部に明ける場合と
比べると、燃焼室における火炎の移動距離及び、滞溜時
間を長くとれるので、能率良く完全燃焼させることがで
きる。
ヌ 枢支装置の左右方向軸心を、炉本体を水平姿勢にし
た場合における灰排出口の下縁よりも低く位置させる場
合には、炉本体を前下りの灰排出姿勢にしたときに、灰
排出口が前側に進出するので、炉本体から灰搬送台車へ
の灰の取出しが容易に行なえる。
た場合における灰排出口の下縁よりも低く位置させる場
合には、炉本体を前下りの灰排出姿勢にしたときに、灰
排出口が前側に進出するので、炉本体から灰搬送台車へ
の灰の取出しが容易に行なえる。
ル 枢支装置の左右方向軸心を、炉本体の重心を通ると
ともに、炉本体の前後方向軸心と直交する仮想面の近傍
に位置させた場合には、炉本体の重量の殆んどが枢支装
置にかかるので、駆動装置は小出力のものですむ。
ともに、炉本体の前後方向軸心と直交する仮想面の近傍
に位置させた場合には、炉本体の重量の殆んどが枢支装
置にかかるので、駆動装置は小出力のものですむ。
オ 焼却物の投入口を燃焼室の前端面に開口して、投入
口で灰排出口を兼用させる場合には、投入口を灰排出口
とは別にして燃焼室の周壁の前部に開口する場合と比べ
ると、炉本体の構造を簡素化できる。
口で灰排出口を兼用させる場合には、投入口を灰排出口
とは別にして燃焼室の周壁の前部に開口する場合と比べ
ると、炉本体の構造を簡素化できる。
ワ 煙突の始端部の内側に排風ファンを内装して、煙突
の始端部を排風ファンの吸風口に兼用する場合には、そ
の排風ファンを組込むための構造が簡素化するうえ、排
風ファンの吸風口を形成するために煙突内の通路を特別
に設ける必要がなくなり、排ガスの排出性能を高められ
る。
の始端部を排風ファンの吸風口に兼用する場合には、そ
の排風ファンを組込むための構造が簡素化するうえ、排
風ファンの吸風口を形成するために煙突内の通路を特別
に設ける必要がなくなり、排ガスの排出性能を高められ
る。
第1図乃至第4図は本考案の実施例を示し、第1図は正
面図、第2図は平面図、第3図は系統図であり、この図
のうち炉本体2は縦断側面を示し、第4図は第3図IV
−IV線断面図、第5図は従来例の炉本体の縦断側面図
である。 1・・・・・・基台、2・・・・・・炉本体、3・・・
・・・煙道、4・・・・・・煙突、5・・・・・・集塵
装置、6・・・・・・給水槽、10・・・・・・燃焼室
、11・・・・・・投入口、12・・・・・・排煙口、
16・・・・・・空気吹出し口、19・・・・・・送風
機、20・・・・・・吐出口、21・・・・・・傾斜下
面、22・・・・・・枢支装置、23・・・・・・左右
方向軸心、27・・・・・・重心、28・・・・・・仮
想面、29・・・・・・駆動装置、35・・・・・・灰
排出口、36・・・・・・終端部、37・・・・・・始
端部、38・・・・・・回転継手、39・・・・・・回
転軸心、40・・・・・・排風ファン、41・・・・・
・冷却水室、44・・・・・・冷水管、45・・・・・
・温水管、44a、45a・・・・・・管部分、47・
・・・・・管の回転継手。
面図、第2図は平面図、第3図は系統図であり、この図
のうち炉本体2は縦断側面を示し、第4図は第3図IV
−IV線断面図、第5図は従来例の炉本体の縦断側面図
である。 1・・・・・・基台、2・・・・・・炉本体、3・・・
・・・煙道、4・・・・・・煙突、5・・・・・・集塵
装置、6・・・・・・給水槽、10・・・・・・燃焼室
、11・・・・・・投入口、12・・・・・・排煙口、
16・・・・・・空気吹出し口、19・・・・・・送風
機、20・・・・・・吐出口、21・・・・・・傾斜下
面、22・・・・・・枢支装置、23・・・・・・左右
方向軸心、27・・・・・・重心、28・・・・・・仮
想面、29・・・・・・駆動装置、35・・・・・・灰
排出口、36・・・・・・終端部、37・・・・・・始
端部、38・・・・・・回転継手、39・・・・・・回
転軸心、40・・・・・・排風ファン、41・・・・・
・冷却水室、44・・・・・・冷水管、45・・・・・
・温水管、44a、45a・・・・・・管部分、47・
・・・・・管の回転継手。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 基台1の上側空間に炉本体2を後ろ下りの傾斜状に
配置し、炉本体2内の燃焼室10の前部に焼却物の投入
口11を設け、燃焼室10の前部の上部に排煙口12を
明け、排煙口12から煙道3を導出し、燃焼室10内に
空気吹出し口16を臨ませて開口し、空気吹出し口16
を送風機19の吐出口20に連通し、炉本体2を基台1
に枢支装置22を介して左右方向軸心23まわりに上下
揺動自在に枢支し、枢支装置22の左右方向軸心23か
ら離れた所で、炉本体2と基台1とに亘って炉本体2の
上下揺動用駆動装置29を設け、この駆動装置29によ
り炉本体2を枢支装置22の左右方向軸心23のまわり
に後ろ下りの傾斜角度θを変更調節可能に構威し、炉本
体2内の燃焼室10の前端面の下部に灰排出口35を開
口し、炉本体2を駆動装置29により後ろ下りに傾斜す
る焼却姿勢イから前部りに傾斜する灰排出姿勢口に切替
駆動可能に構威し、煙道3の終端部36を煙突4の始端
部37に回転継手38を介して連通連結し、回転継手3
8の回転軸心39を炉本体−2の枢支装置22の左右方
向軸心23とほぼ一致させ、煙突4を基台1上に固定し
て立設し、燃焼室10の周壁14を冷却水室41で覆い
、冷却水室41の下部を給水槽6の下部に冷水管44で
連通し、冷却水室41の上部を給水槽6の上部に温水管
45で連通し、温水管45及び冷水管44を炉本体2の
枢支装置22の左右方向軸心23の付近を通らせ、左右
方向軸心23の付近を通る冷水管44及び温水管45の
各管部分44a*45aを屈曲自在に構成した事を特徴
とする水冷式燃焼室傾斜型焼却炉。 2 実用新案登録請求の範囲第1項に記載した水冷式燃
焼室傾斜型焼却炉において、炉本体2内の燃焼室10の
後部を大気中に対して密閉状に形成したもの。 3 実用新案登録請求の範囲第1項または第2項にに記
載した水冷式燃焼室傾斜型焼却炉において、炉本体2内
の燃焼室10の前端面の上寄部に排煙口12を明けたも
の。 4 実用新案登録請求の範囲第1項、第2項または第3
項に記載した水冷式燃焼室傾斜型焼却炉において、枢支
装置22の左右方向軸心23を、炉本体2を水平姿勢に
した場合における灰排出口35の下縁よりも低く位置さ
せたもの。 5 実用新案登録請求の範囲第1項、第2項、第3項ま
たは第4項に記載した水冷式燃焼室傾斜型焼却炉におい
て、枢支装置22の左右方向軸心23を、炉本体2の重
心27を通るとともに炉本体2の前後方向軸心と直交す
る仮想面28の近傍に位置させたもの。 6 実用新案登録請求の範囲第1項乃至第5項のうちか
ら選択した1項に記載した水冷式燃焼室傾斜型焼却炉に
おいて、焼却物の投入口11を燃焼室10の前端面に開
口して投入口11で灰排出口35を兼用させたもの。 7 実用新案登録請求の範囲第1項乃至第6項のうちか
ら選択した1項に記載した水冷式燃焼室傾斜型焼却炉に
おいて、煙突4の途中部に集塵装置5を介在させ、集塵
装置5を基台1上に固定したもの。 8 実用新案登録請求の範囲第1項乃至第7項のうちか
ら選択した1項に記載した水冷式燃焼室傾斜型焼却炉に
おいて、煙突4の始端部37の内側に排風ファン40を
内装して、煙突4の始端部37を排風ファン40の吸風
口に兼用するもの。 9 実用新案登録請求の範囲第1項乃至第8項のうちか
ら選択した1項に記載した水冷式燃焼室傾斜型焼却炉に
おいて、炉本体2の冷却水室41と給水槽6とを連通ず
る冷水管44及び温水管45の途中の前記各管部分44
at45aにそれぞれ管の回転継手47を介在させ、管
の回転継手47の回転軸心48を炉本体2の枢支装置2
2の左右方向軸心23とほぼ一致させたもの。 10 実用新案登録請求の範囲第1項乃至第8項のうち
から選択した1項に記載した水冷式燃焼室傾斜型焼却炉
において、冷水管44及び温水管45の途中の前記各管
部分44a、45aを可撓管で構威して折曲り自在にし
たもの。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16298682U JPS6016838Y2 (ja) | 1982-10-26 | 1982-10-26 | 水冷式燃焼室傾斜型焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16298682U JPS6016838Y2 (ja) | 1982-10-26 | 1982-10-26 | 水冷式燃焼室傾斜型焼却炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5971030U JPS5971030U (ja) | 1984-05-14 |
JPS6016838Y2 true JPS6016838Y2 (ja) | 1985-05-24 |
Family
ID=30357752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16298682U Expired JPS6016838Y2 (ja) | 1982-10-26 | 1982-10-26 | 水冷式燃焼室傾斜型焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6016838Y2 (ja) |
-
1982
- 1982-10-26 JP JP16298682U patent/JPS6016838Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5971030U (ja) | 1984-05-14 |
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