JPS6016521B2 - 瀝青質薄層舗装体 - Google Patents

瀝青質薄層舗装体

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JPS6016521B2
JPS6016521B2 JP9971777A JP9971777A JPS6016521B2 JP S6016521 B2 JPS6016521 B2 JP S6016521B2 JP 9971777 A JP9971777 A JP 9971777A JP 9971777 A JP9971777 A JP 9971777A JP S6016521 B2 JPS6016521 B2 JP S6016521B2
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JP
Japan
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asphalt
emulsion
layer
aggregate
pavement
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JP9971777A
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直喜 青盛
幸市 小黒
貴司 金沢
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Nichireki Kagaku Kogyo Co Ltd
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Nichireki Kagaku Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、既設の舗装体の維持に適した施工容易ですぐ
れた供用性を有する樫青質簿層舗装体に関する。
更に詳しくは既設の舗装体の表面に、アスファルト、樹
脂および油を基村とする燈青乳剤を散布したのち、その
上面に第1眉目の骨材を敷きならし、その上面に高濃度
アスファルト乳剤を散布し、ついでその上面に第2層目
の骨材として第1層目の骨材間の空隙を埋めるに必要な
大きさの骨材を必要量敷きならし転圧したのち、更にそ
の上面に蒸発残留物の軟化点が6ぴ0以上であるアスフ
ァルト乳剤を散布し仕上げることを特徴とする経青質薄
層舗装体に関するものである。従来既設舗装が疲労して
表面のあれやひびわれを生じたとき、また表面が平滑に
なりすぎたとき、既設の舗装の表面に露青質結合材を用
いた散布式表面処理工法による薄層舗装体が舗設されて
いる。
この散布式表面処理工法というのは、既設の舗装体の表
面に経青材を散布し、これを骨材でおおう工法で、必要
に応じてこの方法を繰返すものであり、使用骨材の粒径
により1層ないし2層以上に施工されている。それらの
うちで最も多いのは、アスファルト乳剤またはカットバ
ックアスファルトなどの糖青材を散布したのちその上面
に第1眉目の骨材を敷きならし、その上面に樫青村(当
初に用いた澄青材と同質のもの)を散布し、ついで第1
属目の骨材の隙間を埋めるに必要な大きさの骨材を必要
量散布したのち転圧し仕上げるか、更にその上面に同様
の手順で燈青材(当初および第2回目に用いた轟音材と
同質のもの)と骨村を散布し転圧して仕上げる舗装であ
る。このように構成された舗装体は、施工容易で短期間
に大きな面積を施工でき、価格的にも安いという利点を
持っているが、最上層の骨材が表面に露出しているため
、その付着不十分で飛散しやすいという大きな欠点を有
しておりその改善が切望されている。
即ち舗設後交通開放すると車の走行により徐々に最上層
の骨材がとれて飛散し路側に集まり下水溝に入って下水
溝をつまらせたり、田畑に入って農作物に被害を与えた
り、人家達たん地区では人家の戸や窓のガラスを割った
り、人にあたってきずつけたり、骨材に付着している紬
粒分を飛散させて著しくほこりをたてたり、走行中のタ
イヤの力で骨村を飛ばし対向車のフロントガラスを割っ
たり、そのほか思わぬ交通事故をおこす危険性を内蔵し
ている。また最上層の骨材が飛散するために施工時にお
ける燈青材の僅かなまき過ぎでも、夏季などの高温時に
おいて経青材のプリージング(にじみ出し)やフラツシ
ング(わき出し)の現象をおこし舗装面をべタ付かせて
車の走行や人の走行を困難にしやすい欠点を伴っている
。更にさた、従来の方法にあっては、各層に使用する燈
青材には同一種類のものを用いこれを一体化していたた
め瀦青材の欠点がそのまま現れブリージングやフラッシ
ングの現象を引起す原因を内蔵していた。
本発明の目的は、轟音材による散布式薄層舗装体におけ
る上述のような欠点を解消し骨材の飛散がなく、経青村
のブリージングやフラッシングの現象がなく、車の走行
性、人の歩行性が良好で、従来の施工法と比べて施工容
易であり舗装機能の回復性、供用性、耐久性にすぐれた
燈青質薄層舗装体を提供するものである。
即ち本発明は、既設の舗装体の表面に、アスファルト、
樹脂および油を基材とする隆青乳剤を散布したのち、、
その上面に第1層目の骨材を敷きならし、その上面に高
濃度アスファルト乳剤を散布し、ついでその上面に第2
層目の骨材として第1層目の骨材間の空隙を埋めるに必
要な大きさの骨材を必要量敷きならし転圧したのち、更
にその上面に蒸発残留物の軟化点が60つ0以上である
アスファルト乳剤を散布し仕上げ一体化することを特徴
とする轟音質簿層舗装体を要旨とするものである。
本発明でいう既設の舗装体とは、既に舗装されているア
スファルト系舗装、セメントコンクリート系舗装および
舗装体をいい、この舗装体は、高級舗装、簡易舗装、防
じん舗装、表面処理舗装などの舗装体などを包含する。
本発明において既設の舗装体の表面に散布するアスファ
ルト、樹脂および油を基材とする瀦青乳剤(以下特殊歴
青乳剤という)とは、次のようなものである。ここでい
うアスファルトは、ストレートアスフアルト、セミプロ
ーンアスフアルト、ブローンアスフアルト、天然アスフ
ァルト、プロパン脱轟アスファルトなどのアスファルト
の1種または2種以上を使用したものである。樹脂は油
溶性の樹脂で分子量約10000以下のもので、たとえ
ばロヂンとその譲導体、石油樹脂とその変性樹脂、油溶
性フェノール樹脂(アルキルフェノール樹脂、ロヂン変
性フェノール樹脂など)、クマロンィンデン樹脂、テル
ベン樹脂、合成テルベン樹脂、キシレン樹脂、低分子量
のスチレン樹脂、アルキルベンゼン樹脂などである。こ
れらの樹脂は1種または2種以上を使用したものである
。油は石油系の油で常温で液状の高沸点のもので潤滑油
、マシン油、プロセス油、それらの廃油等である。特殊
燈青乳剤は、次のようなタイプやある。
−つは、スフアルト、樹脂および油よりなる基材を加熱
混合して一体としたものを乳化した水中油滴型乳剤であ
る。この乳剤は基材の各成分を一体としたものが分散相
となっている。他の一つは、アスファルト、樹脂および
油の各成分が別々に乳化されて混在している乳剤である
。基材を構成する各成分の割合は、アスファルト、樹脂
および油を総計したものを10の重量%としたとき、ア
スファルト60〜95重量%、樹脂1〜2の重量%、お
よび油2〜3の重量%の範囲のものである。また基材を
構成する樹脂および油に関してはあらかじめ両者を混合
したものを乳化し分散相として用いてもよい。これらの
基材に接着性、結合性、耐膜性を改善するためにゴム、
熱可塑性高分子重合体、可塑剤、動植物油、トール油、
タール、タールピッチ、トール油ピッチ、油脂系のピッ
チ、松根油、クレオソート油、揮発性溶剤等を適宜添加
混合して使用することができる。
またこれらの基材または基材を構成する成分に老化防止
剤、還元剤を添加混合して使用することができる。また
老化防止剤、還元剤は特殊騒音乳剤の水相に加えること
がある。老化防止剤、還元剤の使用は、既設燈青舗装体
の若返りと老化防止、耐久性の向上に卓効がある。老化
防止剤、還元剤としては、たとえばアルドールアルフア
ナフチルアミン、フエニールベータナフチルアミン、フ
エニルアルフアナフチルアミン、NーフエニルーNイン
プロピルーノぐラフエニレンジアミン、ジフエニルー/
ぐラーフエニレンジァミン、ケトンとアミンの縮合物(
ジフェニルアミンとアセトンの反応生成物、トリメチル
−ジヒドロキノリンの重合体など)、ベンゾイミダゾル
、フェノール譲導体、ハイドロキノン誘導体、ニッケル
ジブチルジチオカーバボメート、ナフトール誘導体、モ
ノメチルパラアミノフェノールとその塩、アミドール、
パラミン、フェニルグリシン、パラアミドフエノール、
アトマール、ジェチルパラミンなどがある。これらの老
化防止剤、還元剤等は1種または2種以上を併用して用
いる。特殊経青乳剤の型にはアニオン系、カチオン系、
ノニオン系などがあり、いづれも使用できるが接着性、
分解の迅速性、分解後の耐水性などの点でカチオン系乳
剤がすぐれている。
特殊経青乳剤は、通常蒸発残留物が50なし、し75重
量%のものが使用されるが、必要に応じて水を加えて濃
度をうすくして使用することもある。特殊歴青乳剤には
またゴムラテックス、合成高分子ラテックス等を添加混
合して使用することもできる。本発明における第1層目
の骨村および第2層目の骨材は、一般に舗装に使用され
る骨材で、硬質のすべり量が少なくなるべく粒径がそろ
っていて鳥平なものを含まない砕石類、砂利、焼成合成
骨材(たとえばシノパールのようなもの)、ェメリー等
を用いる。
また、特殊の目的には有色骨村を使用することもできる
。第1層目の骨村は、粒径が3仇肋以下の大きさのもの
で、通常は粒径2仇舵以下の砕石が用いられる。第2層
目の骨村は、粒径が2仇肋以下の大きさのもので、通常
は第1層目の骨材より小さい粒径の砕石が用いられる。
第1層目の骨材の敷きならす量は出釆るだけ密な一粒な
らべを標準とするが、これより多少多くても、少なくて
も差支えない。ただし、どちらかと言えば重複した箇所
ができる程度に多目に敷きならした方が好ましい。骨材
を敷きならしたのち軽くローラなどで転圧するのが普通
であるが、転圧しない場合もある。本発明で使用される
高濃度アスファルト乳剤は、水分35%重量%以下、好
ましくは3の重量%以下の水中油滴型または油中水滴型
或は水中油滴型と油中水滴型とよりなる高濃度のアスフ
ァルト乳剤である。
高濃度アスファルト乳剤の蒸発残留物は先に述べた特殊
アスファルト乳剤で使用したと同様のアスファルトが用
いられ、またこれらのアスファルトにゴムや高分子重合
体を加えたもの、溶剤を加えたもの、剥離防止剤を加え
たもの、老化防止剤を加えたもの、或はそれらをいろい
ろ組合せたものなどが用いられる。蒸発残留物の物性と
しては針入度(25o0)が60なし・し300、軟化
点(環球法)60午0以下のものが好ましい。これは、
本薄層舗装体の主結合材としての接着性、把握力、自癒
性を確保するためである。高濃度乳剤は主たる乳化剤(
界面活性剤)の種類により、アニオン乳剤、カチオン乳
剤、ノニオン乳剤などの種類がある。これらはいづれも
使用できるが、一般にカチオン乳剤が広範囲の骨材に対
し接着性がよく、また、耐水性に優れている。また石灰
石骨村に対しては、アニオン乳剤が良好な接着を示す。
高濃度アスファルト乳剤でゴムや高分子重合体などを含
むものは、骨材への接着性、骨材の把握力、夏季のブリ
ージングやフラツシングに対する抵抗性、冬季の腕化に
対する抵抗性、耐摩耗性等にすぐれている。また溶剤を
含むものは冬季など気温の低い時期の施工で骨材に良好
な接着を示し、また作業性を改善する。高濃度アスファ
ルト乳剤は、高粘度のため一般に加熱して乳剤の粘度を
下げて使用する。
乳剤の種類、乳剤の粘度、施工条件等によって異るが通
常40こ0以上好ましくは5000以上90℃以下の温
度に加熱される。油中水滴型乳剤は水中油滴型乳剤より
高粘度のためより高温に熱して使用する。乳剤の加熱は
粘度を下げる散布性を良好にし、また骨材への濡れ、接
着性を著しく改善する。また乳剤の分解を早めるため早
期に安定化する。また耐水性が向上する。また高濃度の
ため骨材上に散布した後、みだりに流動して路側などに
流出しないで骨材をよく被覆し、骨村相互間の接着性お
よび把握力がより確実となる。さらに乳剤で水分を含有
するためにカットバックアスファルトのように加熱の際
に火気による引火、引火による爆発等の危険性がなく、
取扱いが安全で容易である。更に乳剤には、蒸発残留物
の流動性やべたつきを少なくする目的でペントナィト、
クレー、マィカ粉、カーボン、活性炭粉、煤、石炭粉、
アルカリ処理石炭粉、無水桂酸粉などの微粉状のフィラ
ーを混入して用いることもある。本発明で使用する蒸発
残留物の軟化点が60℃以上であるアスファルト乳剤(
以下高軟化点アスファルト乳剤という)とは、ブローン
系アスフアルト乳剤や、高軟化点のアスファルトまたは
敦質アスファルトを低軟化点のアスファルトとを独立の
分散粒子とする複合されたアスファルト乳剤(以下複合
アスファルト乳剤という)である。
ブローン系アスファルト乳剤は、ブローンアスフアルト
とストレートアスファルトの混合物を基本としこれを水
中に乳化して造られたアスファルト乳剤である。基体と
なるブローンアスフアルトとストレートアスファルトの
混合物は、ブローンアスフアルト(2500における針
入度10〜50)とストレートアスファルト(25oo
における針入度10〜100)との混合物で、混合物全
体を10の重量%としたときのブローンアスフアルトが
90〜4の重量%、ストレートアスファルトが10〜6
の重量%の割合のものであるが、中でもブローンアスフ
アルトが80〜5の重量%、ストレートアスファルトが
20〜5の重量%の割合のものが好ましい。これらの混
合物の軟化点は60oo以上好ましくは6500以上の
ものが良い。これらの混合物の配合割合においてブロー
ンアスフアルトが9の重量%をこえ、ストレートアスフ
ァルトが1の重量%未満では乳化が悪く、また粘着力が
不足し第2層目の骨材を十分に固着することはできない
。またブローンアスフアルトが4の雲量%禾満、ストレ
ートアスファルトが6の重量%をこえるときは粘着性が
大きすぎてべタ付くため、そのままでは交通開放が出来
なくなるので本発明の目的にそわなくなる。ブローン系
アスファルト乳剤には、アニオン系、カチオン系、ノニ
オン系などのタイプがあり、いづれも使用できるが中で
もカチオン系のタイプのものが骨村に対する接着性、乳
剤の分解の迅速性、分解後の耐水性などにすぐれている
点から好ましい。フローン系アスファルト乳剤の蒸発残
留物は一般に45〜65重量%のものが使用されるが場
合によっては水で稀釈し濃度を低くして使用することも
ある。複合アスファルト乳剤は、通常のアスファルト乳
剤と同様に軟化点50oo以下の低い軟化点のアスファ
ルトと軟化点8び○以上の高い軟化点のアスファルトを
水中に夫々独立の分散粒子とする乳剤である。
高軟化点アスファルトの水中への分散は、たとえば高軟
化点のアスファルトを常温または低温度で界面活性剤を
含む乳化液中で粉砕して分散させるか、高軟化点のアス
ファルトを微粉砕し界面活性剤の存在のもとに水中に分
散(必要ならば更に水中で粉砕する)させるか、高軟化
点のアスファルトに界面活性剤を添加したものを粉砕し
、界面活性剤、酸アルカリ、塩などを含む水中に分散更
に必要に応じて粉砕して分散させて造ることができる。
また高軟化点のアスファルトに少量の溶剤を添加し水中
に乳化後、減圧で溶剤を輝散させ造られる。このような
高軟化点アスファルトの水中に分散したもの或は乳剤を
低軟化点のアスファルト乳剤と適宜混合して複合アスフ
ァルト乳剤を造ることができる。複合アスファルト乳剤
の濃度は一般に45〜65重量%のものが使用されるが
、場合によっては水で稀釈して使用される。蒸発残留物
の軟化点は60q0以上好ましくは65午0以上のもの
が良い。上述した高軟化点のアスファルトは、硬質の高
軟化点のアスファルト、またアスファルトをプロパン・
ヘプタンなどの溶剤処理して油分をレヂンの一部と共に
除去した軟化点の高いアスフアルテンリツチのアスファ
ルト(たとえば130℃以上の軟化点がある)、硬質の
天然アスファルト、、針入度の小さいストレートアスフ
ァルトにスチレン・イソプレンフロック重合体、スチレ
ン・ブタヂェンブロツク共重合体、エチレンアクリレー
ト共重合体、エチレン・酷酸ビニール共重合体などを混
合して軟化点をあげたものなどである。軟化点の低いア
スファルトは、先の高濃度アスファルト乳剤と同様のア
スファルトが用いられる。複合アスファルト乳剤は、ブ
ローン系アスファルト乳剤と同様、アニオン系、カチオ
ン系、ノニオン系などの種類があり、これらいづれも使
用できるが、骨材の種類に対する普遍的接着性、耐水性
等の点からカチオン系が最も好ましい。
次に本発明にかかる轟音質薄層舗装体の構成を図によっ
て説明する。
図は、本発明による蛭青質薄層舗装体の実施の1例の断
面図を示す。図において1は既設の経青質舗装体である
。2は経青質舗装体1の上面に散布したアスファルト、
樹脂および油を基材とする溝青乳剤(以下単に特殊燈青
乳剤という)である。
3は特殊騒音乳剤2の上面に密に一粒ならべに敷きなら
した第1眉目の骨材である。
4は第1層目の骨材3の上面に散布した高濃度アスファ
ルト乳剤である。
5は第2層目の骨材で第1眉目の骨材3の上面に第1層
目の骨材3,3…・・・間に生ずる空隙を埋めるに必要
な大きさの骨村を必要量敷きならし転圧したものである
6は第2層目の骨材5の上面に散布した高軟化点アスフ
ァルト乳剤である。
本発明の構成は以上の通りでその主なる特徴は、結合材
とした特殊経青乳剤(下層)、高濃度アスファルト乳剤
(中間層)、高軟化点アスファルト乳剤(最上層)の順
に性質を異にする3種類の経青材を選択して組合せ、更
に骨材として大きさの範囲を異にする2種類の骨材を選
択して組合せこれらを上記の如く横層して一体化し薄層
を形成させた点にある。
特殊燈青乳剤2の使用量は既設の騒音質舗装体1の表面
に通常1力当り0.5〜2〆程度の割合で散布される。
次でその上に第1眉目の骨材3が密に一粒ならべに敷き
ならされる。骨材を敷きならしたのち軽くローラで転圧
するがまた転圧しない場合もある。ついで第1層目の骨
材3の上に高濃度アスファルト乳剤4を通常1〆当り1
.0〜3.2そ程度加熱散布する。散布量は、交通量、
骨材の粒径、乳剤の濃度により異る。高濃度アスファル
ト乳剤4は第1層目の骨材3の表面をおおうと共にその
一部は骨材3をくるむようにして骨材3と骨材3の間か
ら下へまわる。この第1層目の骨村3,3・・・・・・
の下にまわった高濃度アスファルト乳剤4は先きに散布
されてる特殊経青乳剤2と結合し一体化して十分な粘緒
力を発揮する。加熱散布のために低温においても結合性
にすぐれ、分解が早く骨材は路面にしっかり結合される
。また耐水性が良好である。第2層目の骨材5は、高濃
度アスファルト乳剤4の散布後直ちに敷きならしローラ
などで転圧する。第2眉目の骨材5の大きさと量は、第
1層目の骨材3,3・・・・・・間の空隙を埋めるに必
要な大きさの骨村を必要量用いる。それらは第1層目の
骨材3の大きさによってきまる。第2層目の骨材5は転
圧により第1層目の骨材3,3……の間にくさび状に圧
入され高濃度アスファルト乳剤4を結合材として強固に
結合され一体となる。最上層の高軟化点アスファルト乳
剤6は、第2層目の骨材5を敷きならし転圧したのちそ
の上面に散布する。
乳剤の散布量は通常1〆当り0.6〜1.5そ程度であ
る。高軟化点アスファルト乳剤6は第2層目の骨材5の
表面をおおし、一部は骨材5,5…・・・の間から下へ
まわり高濃度アスフアルト乳剤4と合体して分解し第2
層目の骨材5,5・・・・・・を結合させそれらの飛散
を防止する。散布した乳剤が分解すればすぐに交通開放
することができる。本発明における雛青質薄層舗装体は
叙上の如く構成されているので次のようなすぐれた作用
効果がある。
【11既設舗装体が燈青質系舗装体の場合には、その表
面に第1層目に散布されるアスファルト、樹脂および油
を基材とする燈青乳剤が付着浸透して既設燈青舗装体の
老化した結合材を若返らせる。
既設蛭青舗装体が風化や交通により疲労してくると表面
に荒れやひびわれが出てくる。そして舗装の経青結合材
は、光、水、空気酸化の影響を受けて変質し一部の成分
は溶解あるいは蒸発等で失われ硬くなってきている。特
にアスファルトの中で樹脂分および油分の変化が大きく
、その相当量がより高分子量の硬くもろいアスフアルテ
ンにかわったり、揮散したりして、樹脂および油分が低
下しひいては接着性、粘結性を低下し脆くなり破壊がお
こり交通荷重などにより更にこれが促進され舗装全体が
破壊される原因になっている。本発明においては、第1
属目に散布する特殊澄青乳剤中の樹脂および油が舗装体
の髭青結合材の特に不足している成分を補足し、また老
化防止剤、還元剤の使用は酸化を防止し、再び老化する
のを防止するので特殊経青乳剤全体としてすでに発生し
ているひびわれなどをシールすると共に既設舗装体の老
化した結合材に接着性、粘緒性、耐候性を付与しこれを
若返えらせることができる効果がある。
既設舗装体がセメントコンクリート系舗装体の場場合に
は、荒れたコンクリート面や、ひびわれによく付着浸透
して、本発明の経青質薄層舗装体との接着性を高め、薄
層舗装体とコンクリート間の肌ばなれや滑動を防止する
効果がある。
■ 骨材は、それぞれ大きさの範囲が異なる2種類の骨
材を選択してその適量を組合せ、更にその上下層に散布
た歴青村で表面を十分に覆いしっかり結合させて一体化
しているので、骨村間の剥離や骨村の飛散が全くなく、
水密性で耐久性が大きい。
‘3} 高濃度アスファルト乳剤は加熱散布のために骨
材の被覆、接着が確実で、早期に結合力を発揮する。
散布後の流出がなく第1属目の骨材への肉のりが良いの
で第2層目の骨材との接着も良好である。‘4} 最上
層の骨材は、すべて高軟化点アスファルト乳剤で被覆さ
れて強固に接着しているため、骨材の飛散や、骨材に付
着している細粒分、石粉などが挨となって飛散すること
に起因する多くの被害や危険を防止できる。
また最上層の高軟化点アスファルト乳剤は、第2層目の
骨材の結合に寄与する一方、耐熱性があるのでブリージ
ングやフラツシングやべ夕付きがなく、施工完了直後に
交通開放ができる。‘6ー 骨材を結合させる燈青材に
は、第1層目(最下層)に特殊経青乳剤、第2層目(中
間層)に高濃度アスファルト乳剤、第3層目(最上層)
に高軟化点アスファルト乳剤と、それぞれ性質を異にす
る鰹青材を特に組合せて用いてあるので、これらは互に
まじり合い複合化されて、それぞれ単独で用いた場合よ
り更に優れた舗装材料としての特性を発揮し、特に冬季
の低温時でも甚だしく腕化してみだりに破壊することな
く、また夏季の高温時においてもみだり1こ軟化してブ
リージングやフラッシングなどの現象を起し交通障害な
どを誘発することがなく、耐久性で耐水性、耐腰性に優
れた特性を舗装体に附与し強固なものにしている。
脚 本発明の薄層舗装体はその表面の仕上りが繊密であ
り水密性で加熱アスファルトコンクリートのような仕上
り肌ができるので車の走行性も人の走行性も快適である
‘71 既設舗装の上面に、本発明の薄層舗装を施工し
た場合には、舗装面の亀裂や荒れを完全にシールして若
返えらせると共に、すりへつて滑り易くなった既設舗装
面に滑り止め効果を付与し高揚させるなど、舗装の機能
を回復させて寿命を著しく延伸させる。
【81 施工が容易で且つ余計の骨材の散布がそれに伴
う骨材の損失がないため経済的である。
本発明の歴青質薄層舗装体は、この様に優れた特性と供
用性を有するためにへ従来の表面処理工法の面目を全く
一新するものであって、種々の路盤上の表面処理、防じ
ん処理、既設舗装体の表面の滑り止め、耐摩耗性の向上
、表面の平たん性の確保、ひびわれの補修、若返り等と
して有効に応用できる。
そのため道路、駐車場、運動場、校庭、作業場、堤防法
面、貯水池、水路などに応用して好適である。以下実施
例について説明する。
実施例 1 老化したアスファルトコンクリート舗装面に、ストレー
トアスファルト(針入度80〜100)92重量部、石
油樹脂3重量部、重質潤滑油5重量部を加熱混合したも
のを乳化したカチオン系特殊アスファルト乳剤(蒸発残
留物55重量%)を100そ/100あの割合で一様に
散布し、この上にJISK5001道路用砕石に合格す
る砕石(粒度範囲13〜8肋)を1.2で/100あの
割合で一様に敷きならしローフでよく転圧する。
この上にストレートアスファルト(針入度80〜100
)を乳化したカチオン系高濃度アスファルト乳剤(水中
油滴型水分30重量%、温度6ぴ0に加温)を160そ
/100めの割合で一様に散布し、ついで砕石S−5(
7号)(粒度範囲5〜2.5欄)を0.4〆/100〆
の割合で一様に敷きならしローラで軽く鞍圧する。つい
でこの上f}こ針入度(25qo)20〜40のブロー
ンアスフアルト5の重量%、針入度(25oo)40〜
60のストレートアスファルト5の重量%よりなるアス
ファルト混合物を水中に乳化して造ったカチオソ系プロ
ーン系アスファルト乳剤を(蒸発残留物5亀重量%、蒸
発残留物の軟化点70qo)を100そ/100めの割
合で一様に散布し仕上げて本発明の目的を達成すること
ができた。実施例 2 既設のアスファルト乳剤舗装面に、ストレートアスファ
ルト92重量部、重貿潤滑油5重量部、ェステルガム1
重量部、石油樹脂2重量部を加熱混合し「 これに老化
防止剤ジフヱニルバラフヱニレンジアミン0.6重量部
、フェノール系老化防止剤0.4重量部を添加したのち
乳化したカチオン系特殊燈青乳剤(蒸発残留物55重量
%)を80夕/100〆の割合で一様に散布したのち砕
石S−13(6号)(粒径13〜5帆)を1.3〆/1
00〆の割合で−様に敷きならしよくローラ転圧する。
この上にカチオン系高濃度アスファルト乳剤(水中油滴
型、水分3の重量%、蒸発残留分の針入度148、温度
65℃に加温)を170と/100あの割合で一様に散
布し、ついでこの上に砕石S−5(7号)を0.4〆/
100〆の割合で一様に敷きならしローラで軽く転圧す
る。ついでこの上に針入度(2500)10〜20のブ
ローンアスフアルト6の重量%、針入度(25℃)40
〜60のストレートアスファルト4の重量%の割合で混
合したアスファルトを乳化して造ったカチオン系ブロー
ン系アスファルト乳剤(蒸発残留物55重量%、蒸発残
留物の軟化点70qo)を100〆/100あの割合で
一様に散布して仕上げ本発明の目的を達成することがで
きた。実施例 3 老化した既設のアスファルトコンクリート舗装体の表面
に、アスファルトに対し老化防止剤を1重量%添加した
ストレートアスファルト(針入度60〜80)9の重量
部、プロセス油6重量部、石油樹脂4重量部の割合でこ
れらの成分が別々に水中に分散しているカチオン系経青
乳剤(水分含有量40重量%)を水で2倍にうすめたも
のを80そ/100あの割合で一様に散布し、この上に
道路用砕石(粒径13〜IQ舷のもの)を1.35で/
100あの割合で一様に敷きならし、鉄輪ローラでよく
転圧する。
この上にストレートアスファルト(針入度60〜80)
に対し5重量%のナフテン系ミネラルスピリットを添加
したものをカチオン系界面活性剤を乳化主剤として乳化
した高濃度アスファルト乳剤(油中水滴型、水分20重
量%、温度80qoに加温)を170そ/100あの割
合で一様に散布し、ついで道路用砕石(粒径5〜2.5
側のもの)を0.5〆/100あの割合で一様に敷きな
らし、鉄輪ローラおよびタイヤローうで十分に転圧する
。次でスィーパで遊離している過剰の砕石を吸取り除去
する。次でこの上に複合アスファルト乳剤(蒸発残留物
45重量%、蒸発残留物の軟化点80こ0)を60〆/
100〆の割合で一様に散布して仕上げ本発明の目的を
達成することができた。実施例 4 老化した既設のアスファルトコンクリート舗装面に、カ
チオン系鯵透用アスファルト乳剤(蒸発残留物55重量
%)85重量部と、クマロンインデン樹脂25重量部、
石油樹脂1の重量部、ェステルガム5重量部、重質潤滑
油6の重量部を加熱混合し、これにフェニールベータナ
フチルアミン1重量部を添加したものを乳化して造った
カチオン系樹脂油乳剤(蒸発残留物5母重量%)15重
量部とを均一に混合してなる特殊隆音乳剤を水で1.3
割こうすめたものを100〆/100あの割合で均一に
散布し、この上に道路用砕石S−13(6号)を1で/
100〆の割合で一様に敷きならしたのち、この上にス
トレートアスファルト(針入度120〜150)に対し
スチレン・イソプレン共重合ゴム1重量%を添加したも
のを乳化したカチオン系高濃度アスファルト乳剤(水中
油滴型、水分2塁重量%、温度60qoに加温)を14
0夕/100あの割合に散布する。
この上に砕石S−5(7号)を0.4で/100〆の割
合でむらのないように一様に散布したローラでよく転圧
する。この上から針入度(25午C)10〜20のブロ
ーンアスフアルトと針入度(25q0)60〜80のス
トレートアスファルトを重量で70:30の割合で混合
した混合物のカチオン系ブローン系アスファルト乳剤(
蒸発残留物40重量%、蒸発残留物の軟化点72℃)を
80そ/100〆の割合で一様に散布して仕上げて本発
明の目的を達成することができた。実施例 5老化した
既設のセメントコンクリート舗装面に、実施例1で使用
したと同様の特殊濠青乳剤を100そ/100あの割合
で一様に散布し、この上に道路用砕石(粒度範囲13〜
8肌)を1.2〆/100あの割合で一様に敷きならし
ローラで軽く転圧する。
この上に実施例で使用したと同様の高濃度アスファルト
乳剤を160そ/100あの割合で一様に散布し、つい
で砕石S−5(7号)(粒度範囲5〜2.5肋)を0.
4〆/100〆の割合で一様に敷きならしローラで転圧
する。ついでこの上に実施例1で使用したと同様のプロ
ーン系アスファルト乳剤を100そ/100あの割合で
一様に散布し仕上げて本発明の目的を達成することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明を実施した燈青質薄層舗装体の一実施例を
示す縦断側面図である。 図中の符号を説明すれば、次の通りである。 1は既設の濠青質舗装体、2はアスファルト、樹脂およ
び油を基材とする騒音乳剤、3は第1層目骨材、4は高
濃度アスファルト乳剤、5は第2層目骨材、6は蒸発残
留物の軟化点が60qo以上であるアスファルト乳剤。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 既設の舗装体の表面に、アスフアルト、樹脂および
    油を基材とする瀝青乳剤を散布したのち、その上面に第
    1層目の骨材を敷きならし、その上面に高濃度アスフア
    ルト乳剤を散布し、ついでその上面に第2層目の骨材と
    して第1層目の骨材間の空隙を埋めるに必要な大きさの
    骨材を必要量敷きならし転圧したのち、更にその上に蒸
    発残留物の軟化点が60℃以上であるアスフアルト乳剤
    を散布し仕上げることを特徴とする瀝青質薄層舗装体。
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