JPS6016356Y2 - モツプ清掃用バケツ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、清掃具特にモツプ類の清掃に適するバケツに
関するものである。

従来、この種バケツにおいては、モツプ類を水中に入れ
て攪拌した後ローラー等を圧接させて絞る形式のものや
、バケツの底板上にブラシ状のものを設けた形式のもの
が用いられているが、前者の形式のものは、単にモツプ
を水に通して絞るだけのものであるから、モツプの紐束
中に付着した塵埃を除去するとか甚だ不充分であり、ま
た後者の形式のものも、モツプを平面なブラシ状のとこ
ろで単にこするだけのことしかできず清掃効果が極めて
悪いという欠点があった。

本考案は、前記欠点に鑑みなされたもので、バケツ本体
の内壁面に隆起体を形成するとともに、この隆起体より
多数の突条を放射状に突設することにより、モツプの梳
き濯ぎによって紐束中に深く付着した塵埃を効率よく容
易に除去することのできるモツプ清掃用バケツを提供せ
んとするものである。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示したもので、
１は下げ手２を有するバケツ本体で、このバケツ本体１
の内壁底面３には、帽状をなす隆起体４が形成されてい
る。

この隆起体４は、バケツ本体１を成形するときに一体に
形成してもよいが、バケツ本体１とは別体に成形してお
いて、バケツ本体１の底面３に接着剤等により取付け、
あるいは、例えば隆起体の下面に吸盤を設ける等して着
脱自在に取付けるようにしてもよい。

また、実施例の図面には隆起体４は中実となっているが
、これを中空状のものとしてもよい。

そして、前記隆起体４の外周面には、多数の突条５が放
射状に突設されている。

この突条５の長さは、モツプ６の紐束７中に充分没する
程度の長さをもたせるのが適当であり、また、突条５の
太さや各突条５の間隔は、モツプの紐束７の梳き濯ぎに
適するように設定するのがよい。

第３図は他の実施例を平面図で示したもので、隆起体４
はカマボッ形をなし、バケツ本体１の内壁底面３に長く
形成されている。

隆起体４の形状については特に限定されるものではなく
、また、隆起体４の形成される個所も、バケツ本体１の
底面３ばかりでなく、他の内壁面あるいは隅部であって
もよい。

第４図は突条５の他の実施例を示したもので、突条５を
第１図乃至第３図に示されているような真直な形状のも
のに限らず、イのように先端部を曲折８したものや、口
のように先端部を球状９に形成したもの、へのように先
端部を半球状１０にしたもの、あるいは二のように総体
に屈曲１１させたもの、さらにはホのように突条５の外
面にさらに多数の細い突起１２を突設したものや、への
ように円錐形のもの等、必要に応じて適宜な形状のもの
を用いることができる。

以上のように本考案は、バケツ本体の内壁面に隆起体を
形成するとともに、前記隆起体より多数の突条体を放射
状に突設したので、水あるいは洗剤溶液を入れたバケツ
本体中に第１図のようにモツプを入れ、隆起体に紐束を
押圧させながら摺擦する動作を繰返すことにより、モツ
プの紐束の間に突条が没入して、紐束の表面より内部に
進入した塵埃を梳き濯ぎにより排出する作用が行なわれ
、塵埃を効果的に除去することができる。

そして、モツプの摺擦動作は、隆起体上で行なわれるか
ら、モツプの清掃操作が容易且つ効果的であり、短時間
に行ない得られる。

また、紐束より排出された塵埃は、各突起の間を通って
バケツ本体の底部に落ちるので、各突起間に塵埃が滞溜
することなく、すすぎ回数を増すことができるとともに
、バケツ本体の底部に溜った塵埃は、突起を設けていな
い他の壁面をガイドとして汚水と共に捨て去ることがで
き、バケツ本体中に塵埃が滞溜して、これをさらに清掃
するが如き煩雑さのおそれもない等、多くの優れた効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す従断面図、第２図は同平
面図、第３図は本考案の他の実施例を示す平面図、第４
図は本考案における突条の他の実施例を示す側面図であ
る。 １・・・・・・バケツ本体、３・・・・・・内壁底面、
４・・・・・・隆起体、５・・・・・・突条、６・・・
・・・モツプ、７・・・・・・紐束。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バケツ本体の内壁面に隆起体を形成するとともに、前記
   隆起体より多数の突条を放射状に突設したことを特徴と
   する、モツプ清掃用バケツ。