JPS60162686A - 液式筆記具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は顔料などを媒体に分散させた比較的高粘度のイ
ンキを使用した液式筆記具に関し。

更に詳しくは、摺動管にロジンエステル溶液による処理
を施すことにより筆記先端部を押圧した際のインキのボ
タ落ちを°極力防止すると共に。

ペン先へのインキの浸透をスムースにした液式筆記具に
関する。

従来より、顔料インキを使用した筆記具のペン先として
は繊維芯や焼結芯やプラスチック芯などを使用したもの
があるが、いずれも筆跡が太く、細い筆跡を得られない
といった欠点があった。

これに対し近年、筆記先端を押圧することにより１弾撥
体で前方に付勢された弁体を開きインキ収納室内のイン
キをインキ中継芯、摺動管を経て先端に導出するような
した液式筆記具の出現により、細い筆跡を得られるよう
になっている。しかし乍ら、筆記先端部を押圧した際に
インキのボタ落ちを生じたり、ペン先へのインキ浸透が
スムースにいかない事があり未だ改善の宗地が残されて
いた。

そこで本発明者らは鋭意研究を重ねた結果。

摺動管内面のインキとの濡れがインキのボタ落ち並びに
ペン先へのインキ浸透に起因しているとの見地より、摺
動管内面にロジンエステル処理を施こす事により、イン
キとの濡れがよくなシ、インキのボタ落ちを極力防止す
ると共にペン先へのイシキ浸透をスムースにする事を見
い出し９本発明を完成したものである。即ち本発明は筆
記先端を押圧する仁とにょシ９弾撥体で前方に付勢され
た弁体を開きインキ収納室内のインキをインキ中継芯、
摺動管を経て先端に導出するようなした液式筆記具にお
いて、前記摺動管のインキとの接触面の１部もしくは全
部にロジンエステルを含む溶液にょ多処理を施すことを
特徴とする液式筆記具を要旨とするものである。

本発明の液式筆記具が何故、筆記先端部を押圧した際の
インキのボタ落ちを極力防止すると共に、ペン先へのイ
ンキ浸透がスムースであるのかは定かではないが以下の
様に推察される。

本発明の液式筆記具は摺動管をロジンエステル溶液で処
理している為、インキの濡れが良く。

その結果、摺動管内に空気が溜ることによるインキのボ
タ落ち及び摺動管内の空気通路をインキが閉塞すること
によるペン先へのインキ浸透阻害を極力防止しうるもの
と思われる。

次に本発明の摺動管の処理方法について述べると、摺動
管をロジンエステル溶液に１〜３分浸漬後、乾燥するだ
けの簡単な方法であり、該ロジンエステル溶液の濃度は
０．５〜５．５重量％が好ましく、０．５重量％よシ低
いと効果が弱く。

５．５重量％より高いと型中ペン先が詰り、その結果筆
記不能となる場合がある。又、溶媒としテハ、ロジンエ
ステルを溶解するものであれば全て使用可能であるが、
その具体例を挙げるとキシレン、トルエン等の芳香族系
溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソ
ルブ類などがある。

以下に実施例によｐ本発明をより詳細に説明する。尚、
実施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。

実施例１ 第１図は本発明の構造の１実施例を示すもので、参照符
号１は、後部に筆記圧によって容易に撓む摺動力を付与
するための湾曲箇所１ａを一体に有するポリフッ化エチ
レン、ポリプロピレン、ナイロンなどの樹脂、またはス
テンレス、炭素鋼などの金属よりなるインキ誘導用芯体
である。参照符号２は金属、樹脂などよりなるペン先ホ
ルダー２１先端に一体もしくは別体に耐摩耗性、耐食性
に富む金属、樹脂またはセラミックスなどよりなる小管
ペン先２ｂを突設しだ摺動管であり、前記インキ誘導用
芯体１は小管ペン先２ｂより先端を僅か突出させて摺動
管２の内側に摺動可能に遊挿されている。尚、インキ誘
導用芯体１および小管ペン先２ｂを金属等より形成すれ
ばペン先耐摩耗性の観点から特に好ましい。

前記インキ誘導用芯体１は、その後部、即ち湾曲箇所１
ａの末端を摺動管２の後部内周面に固着されたナイロン
、ポリエステル、アクリルなどの繊維集束体などよりな
るインキ中継芯３の先端に接続しておシ、該インキ中継
芯３の後端は弁体４ａを有する弁杆４ｂに接続し、バネ
受は体４ｃと弁体４ａとの間で張架された前記摺動力よ
りも強い弾撥力を有する弾撥体４ｄによって、弁体４ａ
は弁座４ｅに圧接せられ、同時にインキ中継芯３および
摺動管２は前軸５の摺動孔５ａ内において摺動可能に前
方に弾撥せられて配置されている。

尚、参照符号６はウレタンなどよりなるインキ貯蔵部で
、インキ中継芯５の周囲に配置せられている。

上記構成において、筆記先端部を下方に向は抑圧操作を
行なうと、先ずインキ誘導用芯体１は小管ペン先２ｂ内
に摺動して没入し。

更にバネ体４ｄの弾撥力に抗して抑圧を絖けると、摺動
管２およびインキ中継芯５が後方に摺動し、これと共に
弁杆４ｂも後方に移動して、弁体４ａと弁座４ｅとの間
に間隙が生じる。この時後軸７内のインキ収納室８に収
納せられた高粘性のインキは前記間隙を通じ。

インキ中継芯３を経て、小管ペン先２−ｂ゛に供給され
る。ここで、小管ペン先２ｂの抑圧を解除すれば、弁体
４ａは弁座４ｅに再び圧接し、以後はインキ誘導用芯体
１の湾曲箇所１ａによる僅かな前後の摺動作用により、
小管ペン先２ｂ先端からはインキが吐出され、筆記が可
能となる。

上記した摺動管を以下の処理溶液に１分間浸漬し、風乾
することによシ、液式鹸記具を得た。

（処理溶液） キシレン９７．０部、ハリニスター（ロジンエステル：
播磨化成工業■製）５０部を攪拌機で３０分間攪拌して
得た処理溶液。

比較例１ 実施例１の処理溶液の代わりに以下の処理溶液を使用し
た以外は実施例１と同様にして弐雛記具を得た。

（処理溶液） キシレン９７．０部、ペラカサイト（マレイン酸樹脂二
大日本インキ化学工業■製）３．０部を攪拌機で３０分
間攪拌して得た処理溶液。

実施例２ 実施例１と同様の摺動管を以下の処理溶液に３分間浸漬
し、風乾することにより、液式筆記具を得た。

（処理溶液ノ トルエン９９．０部、　エステルガムＨ（ロジンエステ
ル：荒用化学工業■製）１．０部を攪拌機で３０分間攪
拌して得た処理溶液。

比較例２ 実施例２の処理溶液の代わりに、トルエン単独で処理す
る以外は実施例２と同様にして液式筆記具を得た。

実施例３ 実施例１と同様の摺動管を以下の処理溶液に１分間浸漬
し、風乾することにょシ、液式筆記具を得た。

（処理溶液） メチルセロソルブ９５．０部、エステルガＡＡＡＬ（ロ
ジンエステル：荒用化学工業■製）５．０部を攪拌機で
３０分間攪拌して得た処理溶液。

比較例３ 実施例３のエステルガムＡＡＬ溶液の代わりにタマノル
１００８（フェノール樹脂；荒用化学工業■製）溶液を
使用した以外は実施例３と同様にして液式筆記具を得た
。

以上、実施例１〜３．比較例１〜３で得られた液弐嫁記
具に白色顔料インキ（べんてるペイントマーカー細字Ｍ
ＳＰ５に使用しているインキ）を充填し、ペン先インキ
浸透試験及びインキボタ落ち試験を行なった結果を表−
１に示す。

表−１ ※１　ペン先インキ浸透試験 被筆記面に各液式筆記具の筆記先端部をあて抑圧をくり
返し、インキがペン先に浸透するまでの抑圧回数を示し
た。

※２　インキボタ落ち試験 ※１のペン先インキ浸透試験において。

ペン先にインキが浸透した際のインキのボタ落ちの有無
を判定した。

以上に示す如く２本発明の液式筆記具は、　吻１ｔｌ１
１斤に、ペン先へのインキ浸透をスムースにした優れた
ものである。

尚１本発明は実施例に示した如くのペン先ホルダーに小
管ペン先を取り付けた摺動管を処理して使用した小管タ
イプの液式筆記具に限られるものではなく、ペン先ホル
ダーにプラスチックヘン先や焼結芯ペン先などの種々の
ペン先ヲ取り付けた摺動管を処理して使用する種々の液
式筆記具においても同様の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構造を示す１実施例の縦断面図でめる
。 １・・・インキ誘導用芯体、２・・・摺動管、２ａ・・
・ペン先ホルダー、２ｂ・・・小管ペン先、３・・・イ
ンキ中継芯＋４Ｍ・・・弁体、４ｂ・・・弁Ｊｌ、４ｄ
・・・弾撥体、５・・・前軸、５ａ・・・摺動孔、８・
・・インキ収納室 特許出願人　ぺんてる株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筆記先端を押圧することにより９弾撥体で前方に付勢さ
   れた弁体を開きインキ収納室内のインキをインキ中継芯
   、摺動管を経て先端に導出するようなした液式筆記具に
   おいて、前記摺動管のインキとの接触面の１部もしくは
   全部にロジンエステルを含む溶液により処理を施すこと
   を特徴とする液式筆記具。