JPS6015948Y2 - 高温加熱式ロ−ルの回転軸 - Google Patents
高温加熱式ロ−ルの回転軸Info
- Publication number
- JPS6015948Y2 JPS6015948Y2 JP9996680U JP9996680U JPS6015948Y2 JP S6015948 Y2 JPS6015948 Y2 JP S6015948Y2 JP 9996680 U JP9996680 U JP 9996680U JP 9996680 U JP9996680 U JP 9996680U JP S6015948 Y2 JPS6015948 Y2 JP S6015948Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating shaft
- roll
- steam
- pipe
- temperature heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
従来より産業機械および化合繊用機器においては、数多
くの乾燥あるいは加熱を目的とする回転ロールが使用さ
れているが、その部分の従来装置の構造を第1図につい
て説明する。
くの乾燥あるいは加熱を目的とする回転ロールが使用さ
れているが、その部分の従来装置の構造を第1図につい
て説明する。
一般にこの種のロールの加熱体としては蒸気の他に電熱
ヒータ、熱媒油等も考えられるが、このような加熱ロー
ルにはロール表面温度の均一度、温度制御の容易さ、蒸
気入手の容易および管理費用等の面から蒸気加熱方式が
主に採用されている。
ヒータ、熱媒油等も考えられるが、このような加熱ロー
ルにはロール表面温度の均一度、温度制御の容易さ、蒸
気入手の容易および管理費用等の面から蒸気加熱方式が
主に採用されている。
さて第1図において蒸気人口1から高温蒸気が入り、同
蒸気はロール軸2と一体となって回転するスリーブ3と
、ロールホックス4にロータリージヨイント回り止めの
ストッパー5によって固定されているドレン管6との間
の空隙を通って蒸気出ロアから硬質クロームメッキ仕上
のロール8内室に導かれ、ロール表面を加熱する。
蒸気はロール軸2と一体となって回転するスリーブ3と
、ロールホックス4にロータリージヨイント回り止めの
ストッパー5によって固定されているドレン管6との間
の空隙を通って蒸気出ロアから硬質クロームメッキ仕上
のロール8内室に導かれ、ロール表面を加熱する。
ロール8内室の冷却された蒸気ドレンは、スクレーバ9
からサイホン管10およびドレン管6を経てドレン取出
口11より排出される。
からサイホン管10およびドレン管6を経てドレン取出
口11より排出される。
ロール軸2は軸にキー止めされた駆動ギア12によって
駆動され、主要軸受部13.14は潤滑油分配のための
ニードル弁15によりそれぞれ適量の潤滑油が配管16
によって供給されることにより冷却され、軸受部の温度
上昇を防いでいる。
駆動され、主要軸受部13.14は潤滑油分配のための
ニードル弁15によりそれぞれ適量の潤滑油が配管16
によって供給されることにより冷却され、軸受部の温度
上昇を防いでいる。
また13’、14’はそれぞれオイルシールである。
しかし最近一般に高温(200°C以上)、高圧(20
kg/art G以上)の蒸気が使用される傾向にある
が、第1図に示されるような従来構造ではロール軸2の
温度が上昇するので、軸受、オイルシール、潤滑油等に
悪影響を及ぼす欠点があった。
kg/art G以上)の蒸気が使用される傾向にある
が、第1図に示されるような従来構造ではロール軸2の
温度が上昇するので、軸受、オイルシール、潤滑油等に
悪影響を及ぼす欠点があった。
本考案は前記従来の欠点を解消してロール軸の表面温度
低下を計り、シール材の硬化および潤滑油の劣化防止等
を計ることを目的とし、回転中空軸内壁と高温熱媒体供
給管外壁との間にドレン通路を形成する内管を回転中空
軸内壁と同心位置に設けて環状空隙を作り、同空隙に対
して冷却用気体あるいは液体の出入を可能ならしめ、か
つ内管は回転軸の後端に固定され、熱膨張によって生ず
る長手方向の相対運動が可能なるように構成された高温
加熱式ロールの回転軸を提供せんとするものである。
低下を計り、シール材の硬化および潤滑油の劣化防止等
を計ることを目的とし、回転中空軸内壁と高温熱媒体供
給管外壁との間にドレン通路を形成する内管を回転中空
軸内壁と同心位置に設けて環状空隙を作り、同空隙に対
して冷却用気体あるいは液体の出入を可能ならしめ、か
つ内管は回転軸の後端に固定され、熱膨張によって生ず
る長手方向の相対運動が可能なるように構成された高温
加熱式ロールの回転軸を提供せんとするものである。
以下図面の実施例について本考案を説明すると、第2図
は本考案の実施例を示す高温加熱式ロールの回転軸の構
造を示し、17は硬質クロームメッキ仕上のロールで同
ロール17内室にはドレン吸出用スクレーパ18および
ドレン吸出用サイホン管19が設けられ、ロール17内
室内の冷却された蒸気ドレンは同スクレーパ18からサ
イホン管19に導かれるようになっている。
は本考案の実施例を示す高温加熱式ロールの回転軸の構
造を示し、17は硬質クロームメッキ仕上のロールで同
ロール17内室にはドレン吸出用スクレーパ18および
ドレン吸出用サイホン管19が設けられ、ロール17内
室内の冷却された蒸気ドレンは同スクレーパ18からサ
イホン管19に導かれるようになっている。
ドレン吸出用サイホン管19はサイホン管支持用ニップ
ル20に支持されると共に、同ニップル20はグランド
パツキン21を介してロール軸22に取付けられている
。
ル20に支持されると共に、同ニップル20はグランド
パツキン21を介してロール軸22に取付けられている
。
またドレン吸出用サイホン管19はロール軸22と一体
に回転する内管23とその内側の蒸気管24との空隙の
ドレン通路25に通じており、同ドレン通路25はドレ
ン取出口26に通じ、かつ前記蒸気管24の内孔は蒸気
出口27に連通している。
に回転する内管23とその内側の蒸気管24との空隙の
ドレン通路25に通じており、同ドレン通路25はドレ
ン取出口26に通じ、かつ前記蒸気管24の内孔は蒸気
出口27に連通している。
また前記ロール軸22は軸にキー止めされた駆動ギヤ2
8によって駆動されるようになっており、ロール軸22
と内管23の間には伝熱絶縁用の環状空隙29が設けら
れている。
8によって駆動されるようになっており、ロール軸22
と内管23の間には伝熱絶縁用の環状空隙29が設けら
れている。
30はガスケット、31は断熱板、32は軸受カバー、
33はオイルシール、34は軸受ハウジングである。
33はオイルシール、34は軸受ハウジングである。
軸受ハウジング34の左側面にはロールボックス35が
固定されており、同軸受ハウジング34とロール軸22
間には深ミゾ玉軸受36が設けられている。
固定されており、同軸受ハウジング34とロール軸22
間には深ミゾ玉軸受36が設けられている。
37は駆動ギヤ28に対して前記軸受36と反対側のロ
ールボックス35とロール軸22間に設けられた円筒コ
ロ軸受で、同コロ軸受37と前記軸受36は潤滑油配管
38よりの潤滑油によって弾制冷却されるばかりでなく
、放熱フィン39によって空冷されるようになっている
。
ールボックス35とロール軸22間に設けられた円筒コ
ロ軸受で、同コロ軸受37と前記軸受36は潤滑油配管
38よりの潤滑油によって弾制冷却されるばかりでなく
、放熱フィン39によって空冷されるようになっている
。
また前記環状空隙29、ガスケット30および断熱材3
1は伝熱の熱絶縁のために設けられ、ロール17を前記
軸受36から遮断すると同時に、ロール軸22上の取付
位置を出来るだけ引き離すようにしている。
1は伝熱の熱絶縁のために設けられ、ロール17を前記
軸受36から遮断すると同時に、ロール軸22上の取付
位置を出来るだけ引き離すようにしている。
また環状空隙29はエア逃げ40によって外気と通じて
いるが、これに冷却用気体、あるいは液体の出入を可能
ならしめれば冷却効果は一段と向上する。
いるが、これに冷却用気体、あるいは液体の出入を可能
ならしめれば冷却効果は一段と向上する。
エア逃げ40は第2図および第3図に示す如くスリーブ
41とロール軸22との接続部の円周2個所に設けられ
ており、同スリーブ41とロール軸22はボルト42(
図示省略)によって固定され、スリーブ41には管用テ
ーパねじ43によって前記内管23が固定されている。
41とロール軸22との接続部の円周2個所に設けられ
ており、同スリーブ41とロール軸22はボルト42(
図示省略)によって固定され、スリーブ41には管用テ
ーパねじ43によって前記内管23が固定されている。
また内管23の右側には熱膨張を逃げるための空隙44
が設けてあり、熱膨張によって生ずる長手方向の自由変
位を可能としている。
が設けてあり、熱膨張によって生ずる長手方向の自由変
位を可能としている。
45はオイルシール、46はロータリージヨイント本体
、47はカーボン、48はベローズ、49はベローズフ
ランジ、50は蒸気入口である。
、47はカーボン、48はベローズ、49はベローズフ
ランジ、50は蒸気入口である。
次に作用を説明すると、第2図において蒸気入口50か
ら高温高圧蒸気が入り、ロール軸22と一体になって回
転する内管23内を貫通する蒸気管24を通って蒸気出
口27からロール17内室に導かれロール表面を加熱す
る。
ら高温高圧蒸気が入り、ロール軸22と一体になって回
転する内管23内を貫通する蒸気管24を通って蒸気出
口27からロール17内室に導かれロール表面を加熱す
る。
ロール17内室内の冷却された蒸気ドレンはスクレーパ
18からサイホン管19、ドレン通路25を経由してド
レン出口26から排出される。
18からサイホン管19、ドレン通路25を経由してド
レン出口26から排出される。
深ミゾ玉軸受36および円筒コロ軸受37の主要軸受部
は潤滑油配管38よりの潤滑油によって強制冷却される
と共に、放熱フィン39によって空冷される。
は潤滑油配管38よりの潤滑油によって強制冷却される
と共に、放熱フィン39によって空冷される。
第4図は他の実施例を示し、第2図の断熱材31に代え
ロール軸軸受側のロール17端面に複数の断熱板51を
設け、その間に複数の空気層52を形成したもので、ロ
ール内面aの加熱による輻射熱に対し、複数の空気層5
2により断熱効果をより一層高め、b部の温度低下を計
るようにしたものであるが、第2図の場合と作用効果に
おいて差異はない。
ロール軸軸受側のロール17端面に複数の断熱板51を
設け、その間に複数の空気層52を形成したもので、ロ
ール内面aの加熱による輻射熱に対し、複数の空気層5
2により断熱効果をより一層高め、b部の温度低下を計
るようにしたものであるが、第2図の場合と作用効果に
おいて差異はない。
以上説明した第2図の本発明の実施例について、第1図
の従来例と比較したところ、第1表のような結果を得た
。
の従来例と比較したところ、第1表のような結果を得た
。
第1表は第1図と第2図のロール軸各部の表面温度の推
定計算値を示すが、従来形でのシール部、軸部等の温度
が170〜203℃と推定されたのに対し、本考案形で
は70〜140℃程度まで温度を下げることができ、シ
ール材の硬化および潤滑油の劣化等が防止できた。
定計算値を示すが、従来形でのシール部、軸部等の温度
が170〜203℃と推定されたのに対し、本考案形で
は70〜140℃程度まで温度を下げることができ、シ
ール材の硬化および潤滑油の劣化等が防止できた。
以上詳細に説明した如く本考案は、高温熱媒体供給管と
中空回転軸内壁との間にこれらと同心状に設けられ、同
回転軸内壁との間に天熱絶縁用環状空隙を、前記供給管
外壁との間にドレン通路を形成する内管を具え、前記環
状空隙に対して冷却用気体あるいは液体の出入を可能な
らしめたので、この環状空隙の存在により中空回転軸の
表面温度を下げることができ、これによりオイルシール
材の硬化の防止と、軸受用潤滑油の早期劣化を防止でき
る効果がある。
中空回転軸内壁との間にこれらと同心状に設けられ、同
回転軸内壁との間に天熱絶縁用環状空隙を、前記供給管
外壁との間にドレン通路を形成する内管を具え、前記環
状空隙に対して冷却用気体あるいは液体の出入を可能な
らしめたので、この環状空隙の存在により中空回転軸の
表面温度を下げることができ、これによりオイルシール
材の硬化の防止と、軸受用潤滑油の早期劣化を防止でき
る効果がある。
第1図は従来の高温加熱式ロールの回転軸を示す断面正
面図、第2図は本考案の実施例を示す高温加熱式ロール
の回転軸の断面正面図、第3図は同要部の一部切截斜視
図、第4図は他の実施例を示す要部の一部断面正面図で
ある。 図の主要部分の説明、17・・・・・・硬質クロームメ
ッキ仕上のロール、22・・・・・・ロール軸、23・
・・・・・内管、24・・・・・・蒸気管、25・・・
・・・ドレン通路、27・・・・・・蒸気出口、29・
・・・・・環状空隙、40・・・・・・エア逃げ、41
・・・・・・スリーブ、43・・・・・・管用テーパね
じ、44・・・・・・空隙、50・・・・・・蒸気入口
。
面図、第2図は本考案の実施例を示す高温加熱式ロール
の回転軸の断面正面図、第3図は同要部の一部切截斜視
図、第4図は他の実施例を示す要部の一部断面正面図で
ある。 図の主要部分の説明、17・・・・・・硬質クロームメ
ッキ仕上のロール、22・・・・・・ロール軸、23・
・・・・・内管、24・・・・・・蒸気管、25・・・
・・・ドレン通路、27・・・・・・蒸気出口、29・
・・・・・環状空隙、40・・・・・・エア逃げ、41
・・・・・・スリーブ、43・・・・・・管用テーパね
じ、44・・・・・・空隙、50・・・・・・蒸気入口
。
Claims (1)
- 高温加熱式ロールの中空回転軸、同回転軸中空部に挿入
された高温熱媒体供給管、同供給管と前記回転軸内壁と
の間にこれらと同心状に設けられ、同回転軸内壁との間
に伝熱絶縁用環状空隙を、前記供給管外壁との間にドレ
ン通路を形成する内管を具え、前記環状空隙に対して冷
却用気体あるいは液体の出入を可能ならしめ、かつ前記
内管は回転軸の後端に固定されると共に、同内管の前端
には熱膨張を逃げるための空隙か設けられていることを
特徴とする高温加熱式ロールの回転軸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9996680U JPS6015948Y2 (ja) | 1980-07-17 | 1980-07-17 | 高温加熱式ロ−ルの回転軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9996680U JPS6015948Y2 (ja) | 1980-07-17 | 1980-07-17 | 高温加熱式ロ−ルの回転軸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5625821U JPS5625821U (ja) | 1981-03-10 |
JPS6015948Y2 true JPS6015948Y2 (ja) | 1985-05-18 |
Family
ID=29332703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9996680U Expired JPS6015948Y2 (ja) | 1980-07-17 | 1980-07-17 | 高温加熱式ロ−ルの回転軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6015948Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62172571U (ja) * | 1986-04-21 | 1987-11-02 |
-
1980
- 1980-07-17 JP JP9996680U patent/JPS6015948Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5625821U (ja) | 1981-03-10 |
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