JPS6015564B2 - ダイヤモンドの合成方法 - Google Patents
ダイヤモンドの合成方法Info
- Publication number
- JPS6015564B2 JPS6015564B2 JP51125213A JP12521376A JPS6015564B2 JP S6015564 B2 JPS6015564 B2 JP S6015564B2 JP 51125213 A JP51125213 A JP 51125213A JP 12521376 A JP12521376 A JP 12521376A JP S6015564 B2 JPS6015564 B2 JP S6015564B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diamond
- metal
- graphite
- pressure
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、非ダイヤモンド炭素質物質をダイヤモンド‘
こ転換させる反応に際して用いられる原料物質の、形状
の改良に関するものである。
こ転換させる反応に際して用いられる原料物質の、形状
の改良に関するものである。
ダイヤモンドの合成反応において、出発原料である非ダ
イヤモンド炭素質物質としては、一般に黒鉛のブロック
や粉末が用いられる。
イヤモンド炭素質物質としては、一般に黒鉛のブロック
や粉末が用いられる。
ダイヤモンドの比重が約3.5であるのに対し、黒鉛の
真比重は約2.25であるので、黒鉛からダイヤモンド
への転換には約35%の体重減少を伴なう。そのうえ通
常の黒鉛ブロックには20%以上の気孔があるので、黒
鉛の見雛比重は1.槌〆下である。このような理由によ
り、黒鉛をブロックや粉末として用いる従来のダイヤモ
ンド合成反応においては、黒鉛をダイヤモンドに転換す
る際の体積減少を補填する加圧ストロークに加えて、原
料の黒鉛を真比重の黒鉛にまで圧縮する加圧ストローク
も必要とした。一方ダイヤモンド合成に必要な圧力を反
応室に発生させることは、高圧装置に仕込んだ充填物を
圧縮して行なわれるが、充填物の気孔や隙間が多い場合
、高圧装置はより大きな加圧ストロークを必要とし、反
応室内に発生した圧力を密封しながら加圧ストロークを
与えるガスケツト部分の、材質の選定や構成に困難が生
じるだけでなく、過大なプレス荷重を必要とする等の欠
点が生じる。
真比重は約2.25であるので、黒鉛からダイヤモンド
への転換には約35%の体重減少を伴なう。そのうえ通
常の黒鉛ブロックには20%以上の気孔があるので、黒
鉛の見雛比重は1.槌〆下である。このような理由によ
り、黒鉛をブロックや粉末として用いる従来のダイヤモ
ンド合成反応においては、黒鉛をダイヤモンドに転換す
る際の体積減少を補填する加圧ストロークに加えて、原
料の黒鉛を真比重の黒鉛にまで圧縮する加圧ストローク
も必要とした。一方ダイヤモンド合成に必要な圧力を反
応室に発生させることは、高圧装置に仕込んだ充填物を
圧縮して行なわれるが、充填物の気孔や隙間が多い場合
、高圧装置はより大きな加圧ストロークを必要とし、反
応室内に発生した圧力を密封しながら加圧ストロークを
与えるガスケツト部分の、材質の選定や構成に困難が生
じるだけでなく、過大なプレス荷重を必要とする等の欠
点が生じる。
本発明は出発原料としての通常の黒鉛粉末を反応室へ充
填する前に鱗結・繊密化し、しかもこれを特定のバイン
ダー金属を用いて行なうことにより、高い圧力の発生効
率を確保すると同時に大粒で結晶性の良好なダイヤモン
ドの製造を容易にする方法を提供するものであって、そ
の要旨とするところは、非ダイヤモンド炭素を触媒性金
属の存在下でダイヤモンドの熱力学的安定域内の圧力温
度条件下に供してダイヤモンドに転換する方法において
、非ダイヤモンド炭素の粉末をまず、この粉末を桶らす
性質を有しかつ該転換に対して実質上触媒性を示さない
バインダー金属と混合・碗結し、得られた暁縞体を少く
とも1種の触媒性金属と密に配直して反応室内に袋入し
、プレス装置を用いて所要の圧力温度条件下に供するこ
とを特徴とする、ダイヤモンドの合成方法に存する。本
発明において競鯖体の作成に用いるバインダー金属は、
非ダイヤモンド炭素質物質を滴らす性質をもつことが必
要で、さらに、非ダイヤモンド炭素→ダイヤモンド転換
反応に対して触媒作用をもたないものが、大粒で結晶性
の良いダイヤモンドを得るうえで特に適している。この
ような金属としては銅、チタニウメ、バナジウム、ニオ
ブ、或はこれらをベースとする合金等を挙げることがで
きる。得られた焼結体は適当な大きさに加工して触媒金
属と密に配置して、50kb以上の圧力を継続的に発生
しうる高温高圧装置に仕込む。触媒金属の例としては、
従来のように第肌族金属、クロム、マンガン、タンタル
、或はこれらを主成分とする合金等が挙げられる。以下
実施例により本発明を説明する。
填する前に鱗結・繊密化し、しかもこれを特定のバイン
ダー金属を用いて行なうことにより、高い圧力の発生効
率を確保すると同時に大粒で結晶性の良好なダイヤモン
ドの製造を容易にする方法を提供するものであって、そ
の要旨とするところは、非ダイヤモンド炭素を触媒性金
属の存在下でダイヤモンドの熱力学的安定域内の圧力温
度条件下に供してダイヤモンドに転換する方法において
、非ダイヤモンド炭素の粉末をまず、この粉末を桶らす
性質を有しかつ該転換に対して実質上触媒性を示さない
バインダー金属と混合・碗結し、得られた暁縞体を少く
とも1種の触媒性金属と密に配直して反応室内に袋入し
、プレス装置を用いて所要の圧力温度条件下に供するこ
とを特徴とする、ダイヤモンドの合成方法に存する。本
発明において競鯖体の作成に用いるバインダー金属は、
非ダイヤモンド炭素質物質を滴らす性質をもつことが必
要で、さらに、非ダイヤモンド炭素→ダイヤモンド転換
反応に対して触媒作用をもたないものが、大粒で結晶性
の良いダイヤモンドを得るうえで特に適している。この
ような金属としては銅、チタニウメ、バナジウム、ニオ
ブ、或はこれらをベースとする合金等を挙げることがで
きる。得られた焼結体は適当な大きさに加工して触媒金
属と密に配置して、50kb以上の圧力を継続的に発生
しうる高温高圧装置に仕込む。触媒金属の例としては、
従来のように第肌族金属、クロム、マンガン、タンタル
、或はこれらを主成分とする合金等が挙げられる。以下
実施例により本発明を説明する。
実施例
容量比で80%の100メッシュ以下の黒鉛粉と、18
%の200メッシュ以下の銅粉と、2%の200メッシ
ュ以下のチタン粉末とを混合し、黒鉛の型を用いて真空
中で約1300qo、面圧約100k9/めでホットプ
レスして直径25柳の丸棒状の暁結体を製作した。
%の200メッシュ以下の銅粉と、2%の200メッシ
ュ以下のチタン粉末とを混合し、黒鉛の型を用いて真空
中で約1300qo、面圧約100k9/めでホットプ
レスして直径25柳の丸棒状の暁結体を製作した。
これを切断して厚さ1仇奴の円板状とし、外径3仇舷、
内径25側、高さ5比吻の黒鉛製円筒の中へ厚さ2肋の
コバルト板と交互に配置して充填し、円節の両端は直径
25柳厚さ2側のマグネシア板でふさいだ。これを高温
高圧反応装置に綾入し反応に用いたところ通常の黒鉛板
を充填した場合に比べて約10%低いプレス荷重で、反
応に必要な54kbの内圧を発生させることができ、反
応室からは結晶面のよく発達した粒径0.3側以上の比
較的大粒のダイヤモンドが多量に得られた。本発明方法
によれば、原料として従来一般に用いられている黒鉛の
代りに真比重に近い黒鉛を用いたのと同様に加圧ストロ
ークの減少、プレス荷重の減少の効果が得られ、高圧室
への充填材料、とくにガスケツト材料の選定が容易とな
った。
内径25側、高さ5比吻の黒鉛製円筒の中へ厚さ2肋の
コバルト板と交互に配置して充填し、円節の両端は直径
25柳厚さ2側のマグネシア板でふさいだ。これを高温
高圧反応装置に綾入し反応に用いたところ通常の黒鉛板
を充填した場合に比べて約10%低いプレス荷重で、反
応に必要な54kbの内圧を発生させることができ、反
応室からは結晶面のよく発達した粒径0.3側以上の比
較的大粒のダイヤモンドが多量に得られた。本発明方法
によれば、原料として従来一般に用いられている黒鉛の
代りに真比重に近い黒鉛を用いたのと同様に加圧ストロ
ークの減少、プレス荷重の減少の効果が得られ、高圧室
への充填材料、とくにガスケツト材料の選定が容易とな
った。
さらに装置をより大型化し、一反応当りの生成量を増加
させることも可能となった。また黒鉛総末と触媒金属と
は昇温時にはバインダーとしての非触媒性金属によって
隔離されており、固体拡散による結晶核形成が本質的に
抑制され、さらにこれらは静的加圧装置によって継続的
にダイヤモンド安定領域内の高温高圧条件下に置かれる
から、比較的大粒で結晶面のよく発達したダイヤモンド
結晶を得ることができる。
させることも可能となった。また黒鉛総末と触媒金属と
は昇温時にはバインダーとしての非触媒性金属によって
隔離されており、固体拡散による結晶核形成が本質的に
抑制され、さらにこれらは静的加圧装置によって継続的
にダイヤモンド安定領域内の高温高圧条件下に置かれる
から、比較的大粒で結晶面のよく発達したダイヤモンド
結晶を得ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 非ダイヤモンド炭素を触媒性金属の存在下でダイヤ
モンドの熱力学的安定域内の圧力温度条件下に供してダ
イヤモンドに転換する方法において、非ダイヤモンド炭
素の粉末をまず、この粉末を濡らす性質を有しかつ該転
換に対して実質上触媒性を示さないバインダー金属と混
合・焼結し、得られた焼結体を少くとも1種の触媒性金
属と密に配置して反応室内に装入し、プレス装置を用い
て所要の圧力温度条件下に供することを特徴とする、ダ
イヤモンドの合成方法。 2 上記バインダー金属が銅、チタニウム、バナジウム
の各金属及びこれらの各金属を主成分とする合金のうち
から選ばれた少くとも1種である、特許請求の範囲第1
項記載のダイヤモンドの合成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51125213A JPS6015564B2 (ja) | 1976-10-18 | 1976-10-18 | ダイヤモンドの合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51125213A JPS6015564B2 (ja) | 1976-10-18 | 1976-10-18 | ダイヤモンドの合成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5350087A JPS5350087A (en) | 1978-05-08 |
JPS6015564B2 true JPS6015564B2 (ja) | 1985-04-20 |
Family
ID=14904665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51125213A Expired JPS6015564B2 (ja) | 1976-10-18 | 1976-10-18 | ダイヤモンドの合成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6015564B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1992014542A1 (fr) * | 1991-02-15 | 1992-09-03 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Procede de synthese du diamant |
-
1976
- 1976-10-18 JP JP51125213A patent/JPS6015564B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1992014542A1 (fr) * | 1991-02-15 | 1992-09-03 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Procede de synthese du diamant |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5350087A (en) | 1978-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4311490A (en) | Diamond and cubic boron nitride abrasive compacts using size selective abrasive particle layers | |
US3249964A (en) | Producing dense articles from powdered carbon and other materials | |
US4108652A (en) | Method for producing a sintered body of high density | |
CA1144330A (en) | Method for preparing porous metal hydride compacts | |
NL8302781A (nl) | Werkwijze en inrichting voor het bereiden van verbeterde poreuze compacte metaalhydridedeeltjes. | |
CA1182801A (en) | Metal bound and ballasted hydrideable pellets | |
CN107640744B (zh) | 一种高成型性的不饱和氢化钛粉及其制备方法 | |
US5128080A (en) | Method of forming diamond impregnated carbide via the in-situ conversion of dispersed graphite | |
US2884688A (en) | Sintered ni-al-zr compositions | |
US4872333A (en) | Wire drawing die | |
JPS62274034A (ja) | 反応焼結による多結晶ダイヤモンド焼結体の製造法 | |
JPS6015564B2 (ja) | ダイヤモンドの合成方法 | |
JPH0515367Y2 (ja) | ||
US2877088A (en) | Method and apparatus for making uranium-hydride compacts | |
US3873308A (en) | Method for the elimination of erosion failures on the surfaces of high pressure-high temperature devices | |
RU2060866C1 (ru) | Способ получения изделий из порошковых материалов и устройство для его осуществления | |
Olevsky et al. | Controlled Net Shape, Density, and Microstructure of TiC-NiTi Cermets Using Quasi-Isostatic Pressing | |
KR960010597B1 (ko) | 수소 미분에 의한 강력 다공성 게터 제조방법 | |
JP3660491B2 (ja) | 超高圧製品の製造方法 | |
JPS558331A (en) | Composite sintered body for wire drawing dies and production thereof | |
JP2585335B2 (ja) | 立方晶窒化ほう素の製造方法 | |
JPS60138044A (ja) | 立方晶窒化硼素サ−メツト複合焼結組織体およびその製造法 | |
CN113084172A (zh) | 一种利用超高温高压制备孕镶齿的方法及其孕镶齿 | |
SU1691353A1 (ru) | Способ изготовлени алмазных поликристаллических заготовок дл волок | |
JP2733269B2 (ja) | 単結晶型立方晶窒化ほう素粒子の製造方法 |