JPS6015287B2 - 炭酸ガス施肥装置 - Google Patents

炭酸ガス施肥装置

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JPS6015287B2
JPS6015287B2 JP15579677A JP15579677A JPS6015287B2 JP S6015287 B2 JPS6015287 B2 JP S6015287B2 JP 15579677 A JP15579677 A JP 15579677A JP 15579677 A JP15579677 A JP 15579677A JP S6015287 B2 JPS6015287 B2 JP S6015287B2
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JP
Japan
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carbon dioxide
greenhouse
gas
dioxide gas
waste gas
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JP15579677A
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JPS5491439A (en
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庸三 吉野
英彦 川辺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は施設栽培における暖房用燃焼廃ガス利用の炭酸
ガス施肥装置に関する。
一般にガラス,プラスチックフィルム等の光透過性材料
を用いて外部環境と遮断した空間を用いて作物を育成す
る施設栽培においては、内部環境を人為的にコントロー
ルしやすいため、高収量,高収益生産が期待できる。
これら目的を達成する手段として、炭酸ガス施肥は多く
の栽培作物に適用され大きな効果を上げている。この炭
酸ガス施肥の手段としては、灯油,プロパンガスを燃焼
させた生成ガ.スを用いる方法や、炭酸ガスボンベから
供給する方法があるが、このための装置は、いづれも高
価なものであり、また維持費も高いという欠点を有して
いる。施設栽培においては、大部分の施設に重油,灯油
燃焼による暖房設備が備えられており、この燃焼廃ガス
中のC02は、炭酸ガス施肥に用いられることなく、温
室外に放出されている。
これは温室内藤房のための燃料の燃焼は低温時の夜間お
よび天気の悪い昼間、すなわち太陽光のないか又は非常
に少ないときであり、一方植物が炭酸ガスを必要とする
のはよく晴れた太陽光線量の多い場合であり、炭酸ガス
の生成時期と植物の炭酸ガス要求時期が正反対であるた
め、上記暖房用燃焼廃ガスを炭酸ガス供給源として有効
に利用することができなかった。本発明は上記暖房用燃
焼廃ガス中の炭酸ガスを有効に利用できる装置に関する
ものであり、植物体への炭酸ガス不必要時に生成する燃
焼廃ガスを一時的に固定化し、植物体が炭酸ガスを必要
とする時に固定化された炭酸ガスを太陽エネルギーによ
ってガス化して植物体に供給できる装置を提供すること
が目的である。
以下本発明を第1図および第2図の実施例にもとづいて
説明する。
図面において1はガラス,プラスチックフィルム等の光
透過性材料を外側構成部材としてなる温室であり、内部
で作物が栽培されている。2は石油またはガス式ボィラ
またはファーネス等の燃焼器であり、秋期〜春期の夜間
および冬期の晴れ間のない昼間に温室内を暖房するため
に運転これる。
上記燃焼器2の燃焼廃ガスは煙突3から排気されるが、
廃ガスの一部は煙突3途中下部に設けられた導入管4よ
り温室1上部に設けられた炭酸ガス固定、供給器5中へ
導入され、含有している炭酸ガスを固定化された後再び
上部排出管6から煙突3に戻される。上記炭酸ガス固定
、供給器5は光透過性材質受光面11と、断熱材質の外
壁17と、集熱板12および集熱管13を有している。
さらに上記廃ガスの導入管4には電磁弁8を、排出管6
には電磁弁9および送風器7を備え、また固定された炭
酸ガスを温室1内に供給するための供給管14にも電磁
弁10と送風器35を備えている。上記構成において燃
焼器2が運転中は導入管4途中の電磁弁8と排出管6途
中の電磁弁9は開いており、送風器7も作動している。
一方供給管14途中の電磁弁1川ま閉じており送風器1
5も作動していない。この状態においては、煙突3中の
燃焼廃ガスの一部は導入管4より電磁弁8を経て集熱管
13内部へ導入され、ここで含有される炭酸ガスを固定
化された後電磁弁9を経て、ファン7により再び煙突3
中に排出される。この集熱管13での炭酸ガスの固定は
前述の如く、日射がなく、温室内の気温が低下する時期
および時刻の燃焼器2が運転中に行なわれる。一方、日
中太陽からの放射ェネルギが多くなるとともに温室1中
の気温が上昇し作物の光合成によるC02の吸収がさか
んになるとき、上記炭酸ガス固定・供給器5も、太陽か
らの放射ェネルギを集熱板12で吸収し、集熱管13を
加熱して、集熱管13内部に固定された炭酸ガスを分解
してガス状にする。太陽放射ェネルギが多い場合は、温
室1に対し暖房の必要がないため燃焼器2は運転されず
、炭酸ガス固定・供給器5の廃ガスの導入、排出のため
の電磁弁8,9および送風器7は作動しない状態にある
。集熱管13内でガス化した炭酸ガス圧,温室内炭酸ガ
ス濃度,太陽放射ェネルギ量またはこれら2つ以上を基
準にして、基準値以上になると電磁弁10を開くと共に
送風器15を作動させ、集熱管13内でガス化し炭酸ガ
スを供給管14を通して温室1内に拡散させる。以上の
如く本発明による炭酸ガス施肥装置は温室内作物の炭酸
ガス不必要時に生成する暖房用燃焼廃ガス中の炭酸ガス
を固定化すると共に、上記作物の炭酸ガス必要時に、太
陽ェネルギを利用して固定化された炭酸ガスをガス化し
て作物に供給できる装置である。
さらに温室内での炭酸ガス施肥が有効であるのは、10
月〜4月頃であり、5〜9月は温室内の気温上昇を防ぐ
目的で、さかんに換気を行うため炭酸ガス施肥の効果が
少し、。上記の炭酸ガス施肥が有効である10月〜4月
は夜間、温室暖房が行なわれているため本発明は非常に
有用である。本発明による炭酸ガス施肥装置の炭酸ガス
固定・供給器5の集熱管13内で行なわれる燃焼廃ガス
中の炭酸ガスの固定と再生は次の手段により行なわれる
たとえば上記集熱管13内にZn○,Ag20,Cd0
,Fe0,Pの,Ni0,Mn0の金属酸化物、または
K2C03,Na2C08,LiC03,CaC03,
Mや03のァル力およびアルカリ士類金属炭酸塩を充填
する。燃焼器2からの燃焼廃ガスが集熱管13内を通っ
て外部に放出されるとき、上記集熱管13の充填化合物
は廃ガス中の炭酸ガスと接触反応を起し、たとえば以下
の反応式に基づいて炭酸塩または重炭酸塩となり炭酸ガ
スを固定化する。PM十C02二PKO3 K2C03十比○十C02三2KHC03なお重炭酸塩
の生成には均○が必要となるが、これは燃焼廃ガス中に
多量に含有されているので、特別の配慮は必要としない
さらにこれら反応の右側への進行は温度が低い方がよい
。廃ガス出口の温度はかなり高温であるため、上記反応
促進のためには、廃ガスを上記集熱管13内へ導入され
る前に冷却しておくことも可能である。日中、太陽放射
ェネルギの増加により集熱管13の温度が上昇するにつ
れて上記反応の平衡は左側に移動し炭酸ガスが再生でき
る。本発明による炭酸ガス施肥装置とトマト栽培中の温
室に適用した例を第3図に示す。
温室面積は約1000めであり、30o南面の温室屋根
内側に備えつけた炭酸ガス固定・供給器の受光面は2の
×3のであり内部を真空にした2重ガラスにしており、
他の面は断熱材としてグラスウールを用いている。集熱
板および集熟管の材質は表面を黒色塗装したステンレス
スチールを用いており、集熱管は内径2仇肋,長さ約1
00mであり、内容積31.4物の管内に約40k9の
Kよ03の粉末を充填している。夜間燃焼器により12
そ/日の割り合いで消費された約120その灯油の燃焼
廃ガス中の炭酸ガスは炭酸ガス固定・供給器の排気管に
とりつけられた送風器により約100そ/minの速度
で集熱管内に導びかれ、上記集熱賛内でK2C03によ
りKHC03の形に固定される。日の出よりの太陽放射
による温度上昇と共に集熱管内のKHC03は加熱分解
によりC02ガスを生成し温室中に放出される。第3図
は炭酸ガス固定・供給器からの炭酸ガスの発生量と太陽
放射ェネルギの時間変化を示している。炭酸ガス発生量
は供給管から送風機により温室内へ放出されるときの流
量と炭酸ガス濃度から算出した。1日間で温室内に放出
された炭酸ガスは約11k9であり、夜間廃ガス中の炭
酸ガスを固定して集熱管内で変化したKHC03が昼間
の太陽放射ェネルギにより全てのC02を放出してK2
C03に戻ったと仮定すると、集熱管内に充填した約4
0kgのK2C03のうち、炭酸ガス固定再生サイクル
に関与した量は34.5kgと高い比率で使用されてい
ることになる。
なお実験中、日中の温室内のC02濃度は400〜80
収皿の範囲を維持できた。本装置をさらに大面積の温室
に適用する場合は、炭酸ガス固定・供給器の受光面を大
きくするとともに、集熱管内の充填物量を増加すること
により達成できる。
さらに以上の説明においては、炭酸ガス固定・供給器は
温室屋根部に設けているが設置場所はこれに限定される
ことなく、温室内外の地上部等太陽直射光が受光面上に
得られる場所であればよい。以上説明した如く本発明に
よる炭酸ガス施肥装置は不必要時に生成するCQを固定
し、太陽放射ェネルギが増加して作物がCQを必要とす
るときに大陽放射ェネルギを利用して固定されたC02
をガス化して作物に供給できる装置であり、省資源,省
エネルギの観点からも利用価値が大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の概略構成図、第2図は同要部断面
図、第3図は本装置の一実施例について炭酸ガス供給量
の時間変化と日射量の関係を示す特性図である。 1・…・・温室、2・・・・・・燃焼器、3・・・・・
・煙突、4・・・・・・導入管、5・・・・・・炭酸ガ
ス固定・供給器、6・・・・・・排出管。 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外界と環境を遮断して作物を育成する温室と、上記
    温室内を暖房するためのガスまたは石油燃焼器と、上記
    燃焼器から排出される廃ガス中のガス状二酸化炭素を固
    定化する手段と、上記の固定化された二酸化炭素をガス
    状にして上記温室内に導く手段とを有する炭酸ガス施肥
    装置。 2 燃焼廃ガス中の炭酸ガスを固定化する手段として、
    金属酸化物を炭酸塩にあるいはアルカリ金属,アルカリ
    土類金属炭酸塩を重炭酸塩にすることを用いたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の炭酸ガス施肥装置
    。 3 上記固定化された二酸化炭素を再び炭酸ガスにする
    手段として、太陽エネルギーを利用して上記固定化二酸
    化炭素を加熱分解することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の炭酸ガス施肥装置。
JP15579677A 1977-12-22 1977-12-22 炭酸ガス施肥装置 Expired JPS6015287B2 (ja)

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